【2024】電気工事士2種のテキスト・参考書おすすめ16選｜過去問の本も

一般住宅や店舗などで、600V以下で受電する設備の工事に従事できる資格を電気工事士2種（第二種電気工事士）といいます。理系の高校や大学で学んでいないと難しいと思われる方もいますが、参考書を使った独学の勉強でも十分に合格を狙える資格です。

しかし、電気工事士2種の本はたくさんの種類が発売されており、どれを選べばいいか迷いますよね。そこで今回は、電気工事士2種参考書の選び方や、おすすめ参考書をランキング形式でご紹介します。テキストよりイラストが多いもの・過去問や問題集・DVD付きなどさまざまな教材があります。

記事の最後には、独学の方に必見な勉強法や便利グッズについても解説するので、活用して勉強の負担を軽くしましょう。ぜひ最後までチェックして、参考書とあわせて勉強に役立ててください。

電気工事士2種の試験は筆記試験と実技試験の2部構成です。筆記試験の合格率は60%程度、実技試験の合格率は70%程度と合格率の高さが分かります。正直なところ、内容の理解が間に合っていなくても暗記で乗り切れるレベルです。

もちろん、細部までしっかり学習しようとすると大変ですが、試験に受かるためだけであれば比較的簡単です。筆記試験に関しては正解率6割で合格になります。問題数は50問なので、30問正解で合格です。実技試験は、時間内に重大な欠陥がなく完遂できれば合格です。

電気工事士2種の試験では、工具の使用用途や使い方について問われるものがあります。この際に問題に出される工具はカラフルなものが多く、工具の色もあわせて特徴を覚えると理解しやすいです。

そのため、白黒でしか記載されていない参考書では、色の特徴がつかめず余計な手間がかかってしまいます。できる限りフルカラータイプの参考書を使うと、効率よく勉強できます。

ある程度電気工事の内容を理解している方ならまだしも、まったくの初心者の方にとっては細かい装置や回線の特徴などを文章で述べられても、イメージするのは難しいですよね。

そんな初心者の方には、絵やイラスト、もしくは実際の写真を使って説明している参考書がおすすめです。文章だけで説明されているよりも感覚が掴みやすく、より効率的に電気工事士としての知識が学べます。

詳しく記載されているのはいい点ですが、あまりにも詳しく書かれ過ぎている参考書は、あまりおすすめできません。電気工事士2種の試験の範疇を超える内容まで説明されている参考書もあるので、わかりやすく要点をシンプルにまとめたものを選びましょう。

もちろん、詳しく学ぶメリットはありますが、その作業は資格を取得したあとでも問題ありません。まずは、電気工事士2種の資格取得を最優先にして、余計な情報は取り入れないようにしましょう。

筆記試験の対策は参考書で行うとして、2次試験の実技に関しては場合によっては参考書がいらない可能性もあります。現在誰かに教わっていたり、教わる予定がある方は特別参考書を用意しなくても問題ありません。

また、実技に関する知識はYouTubeなどの動画投稿サイトでも学べます。一人だけでもモチベーションを維持できる方は、インターネットを使って学ぶだけでも十分です。不安な方はDVDなどの映像付き参考書を使って勉強しましょう。

一昔前までは「紙の書籍」しか選べませんでしたが、現在では「電子書籍」も選択肢に入ります。それぞれの特徴について紹介します。

紙の書籍のメリットは大きく分けて2つあります。1つは中古の商品が出回っていれば格安で購入できる点です。そして、新書で購入しても中古で購入しても、必要がなくなったら売却できるのでコストパフォーマンスが高くなります。

もう1つのメリットは、直接参考書にペンを使ってメモが取れる点です。マーカーを引いたり要点をチェックしたり、直接手を動して頭に入れたい方におすすめです。

最近の漫画本や小説などと同様に、参考書も電子書籍で販売されているものが増えました。電子書籍の最大のメリットは、何といっても持ち運びのしやすさです。

普段から使用している、スマートフォンやタブレットを使って参考書が読めます。場所を取らないうえに、ちょっとした隙間時間でいつでもどこでも勉強できます。自宅ではなく移動時間などの空いた時間を使って勉強したい方におすすめです。

参考書の大きさは持ち運びに関わるのは当然ですが、勉強のしやすさも変わってきます。「コンパクトなタイプ」と「大きくて重いタイプ」のそれぞれの特徴についてご紹介します。

開いた状態でも片手で簡単に持てるようなコンパクトなタイプの参考書は、カバンなどに入れてもかさばらないので携帯性に優れています。自宅以外でも勉強したい方はなるべくコンパクトな参考書がおすすめです。

また、電車やバスなどを使って移動している際は、大きめの参考書だと周りに迷惑が掛かってしまいます。こういった場合でも、コンパクトな参考書であればスペースを取らないので安心して使用できます。

大きくて重量があるタイプの参考書は、机の上に広げた状態で置いても安定します。持ち運び自体はかさばるうえに重く不便ですが、自宅でのみの使用であればおすすめです。

このタイプの参考書は、内容をノートに書き写したり、自分なりに要点をまとめたりするのに向いています。机に向かって勉強をしたい方に最も適しているタイプの参考書です。

参考書のテキストやイラストだけではうまく理解できない方には、DVDなどの映像メディアが付録で付いている参考書がおすすめです。

実際の設備を使って撮影されたものであれば、映像をそのまま覚えて問題ないので、実践的な感覚で学べます。1次試験の筆記だけでなく2次試験の実技試験にも活かせるおすすめの付録です。

参考書の内容で説明されている内容の中から、重要なポイントや試験によく出る要点をまとめた「暗記ポイントまとめ」は、試験の直前の再確認にも使えるアイテムです。

参考書の本体から切り取って、別冊として使用できるものも多くあります。参考書の内容をひととおり学んだら、その後はこの暗記ポイントまとめを使って、隙間時間に要点を再確認して試験の対策をする流れがおすすめです。

参考書の中には、試験の内容と同じような模擬試験内容が掲載されているものが多いです。付属で赤シートが付いていれば回答欄に赤ペンで記入すると、赤シートで隠して何度でも繰り返し使えます。

また、参考書の中でも特に暗記しておきたい重要なポイントをまとめて赤ペンで記入しておくと、赤シートを使って簡易的な暗記ポイントのまとめの作成も可能です。

一度勉強した内容なのに、詳しい内容を忘れてしまったなんてことは、勉強をしていると誰にでも起こりうる事態です。そんなとき目的の内容をなかなか探し出せないと、効率的な勉強とは言えないうえに、精神的にもストレスがかかります。

そんな時、索引がしっかりついているものであると、調べたい情報がすぐ見つけられるので安心です。索引はほとんどの参考書についているものではありますが、中には索引の情報が少ないものや、索引自体がない場合もあるので、購入前に確認しましょう。

ここまでにご紹介した内容をご覧になっても決めかねている方には、評価の高い出版社の参考書をおすすめします。ここでは特に人気の高い「ツールボックス」と「オーム社」の参考書についてご紹介します。

多くの受験者から支持を集めている参考書「すぃ～っと合格シリーズ」のツールボックスは、1次の筆記試験と2次の技能試験に対する参考書や問題集がそれぞれ発売されています。

また、丸暗記ノートと題した需要ポイントをまとめたノートも付いてきます。こちらのノートは、隙間時間から試験の直前まで使用し続けられる非常におすすめのアイテムです。

オーム社は、1941年に創業して以来、電気・機械・建築・情報・自然科学等の理工学専門書や参考書を発行している歴史の長い出版社です。電気工事士だけでなくさまざまな分野の書籍を出版しています。

そんなオーム社の電気工事士2種参考書は、DVDが付いてくるなど初心者の方でも非常に理解しやすいように構成されています。また、問題集に関しては過去10年分の試験内容を収録しているため徹底した対策が可能です。

電気工事士2種の資格を取得すると、下記のような仕事ができます。

• 電気工事士
• ビル設備管理（ビルメンテナンス）
• サービスエンジニア
• 施工管理

ただし、ビル設備管理（ビルメンテナンス）は、危険物取扱者やボイラー技士の資格、施工管理には電気工事施工管理技士の資格も必要です。

専門学校に通わなくても、電気工事士2種の資格は独学で十分合格を狙えます。ここまでおすすめの参考書について解説しましたが、最後に独学で勉強をする方に効率的な勉強方法をご紹介します。

まずは、自分に合った参考書を手に入れましょう。読みやすく理解がしやすいものを基準に、この記事で紹介したような、絵やイラストを踏まえたフルカラーのものがおすすめです。また、DVDなどの映像が付いているものもおすすめです。

そして、参考書をひととおり読み終えたら、問題集を使ってなるべく多くの問題を解きましょう。この時わからなかった問題や、間違えてしまった問題の内容を参考書でもう一度学び直す、この流れで理解を深めていきましょう。

試験の傾向自体がいきなり変わる場合はないため、筆記試験の参考書は5年前くらいの中古のものでも使えます。ただし購入前に書き込みの有無を確認するのがポイントです。

また、法改正については最新情報をよく確認しておきましょう。過去問は公式サイトからダウンロードできますが、解説はありませんので、できれば最新版を購入するのがおすすめです。

無料の勉強サイトの最大のメリットは、教材に費用がかからない点です。勉強サイトは無料のため、高い参考書を買って失敗するような場合もありません。　

しかし、一方のデメリットとして、情報の精度が微妙だったり、古かったりする可能性があります。基本、無料のサイトは個人の善意で成り立っているため、料金のかかる参考書や講座と違い、責任の所在が曖昧です。また、短期間で一発合格を目指したい方には、勉強サイトのデメリットを補える通信講座もおすすめです。

独学での勉強方法がわからない方は、通信講座を利用するのもおすすめです。通信講座なら先生に質問したり、添削をしてくれるサービスがあります。しかし、通信講座は価格が高いのがデメリットです。独学と通信講座どちらの方法が合うのかは人それぞれなので、自分に合った方法を見つけましょう。

これまで、電気工事士2種の資格に関する参考書を紹介してきましたが、勉強で使う道具をこだわるのも大切です。自分に合った道具を使うだけでも、勉強の負担が軽減できます。

以下の記事で、勉強のグッズの選び方やおすすめ商品を紹介しているので、こちらもぜひチェックしてください。

今回は、電気工事士2種の参考書選びのポイントやおすすめ商品をご紹介しました。電気工事士2種参考書の購入を検討している方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、さまざまな種類の参考書の中から自分に合うものを見つけてください。