【老眼治療】レーシック手術すると老眼が早まる？【40代からのレーシック！気になる費用や視力低下の影響は？】

レーシックは近視・遠視・乱視による見えづらさを矯正し、裸眼ではっきり物が見えるようになるため注目を集めている眼科手術です。プロスポーツ界でも、眼鏡をかけずにプレーに集中できるレーシックを行う選手は多くいます。

レーシックで老眼も矯正できるのでは？と思う一方で、近視のレーシック手術で視力が出過ぎて遠視になったという噂を聞いて、レーシックで老眼が進んでしまうのではないかと不安を感じる方もいるかもしれません。でも実は、レーシックは老眼を引き起こす・早める原因にはなりません。

この記事では、レーシックでの老眼治療について解説していきます。レーシックと老眼の関係性やレーシック手術に関する気になる疑問にもお答えしているのでぜひ最後までご覧ください。

老眼は、水晶体のピント調節機能の衰えによって起こります。オートフォーカス機能不全になったデジタルカメラような状態で、老化によって水晶体の機能が衰え、物を見るときに必要なピント調節ができていない状態です。

老眼はすべての人に起こる目の老化現象なので、レーシック手術の有無に関わらず老眼になる可能性はあります。レーシック手術の結果、視力が出すぎて老眼が進んだように感じても、それは老眼とは無関係です。

レーシックは、レーザーを角膜に照射して角膜を削り、角膜の屈折力を調整して、近視・遠視・乱視でずれたピント機能の正常化を目指す手術法です。

老眼は水晶体のピント調節能力が加齢で衰える生理現象なので、レーシックをしたからといって老眼になるといったような関連性はありません。次の項目で詳しく触れていくので、参考にしてください。

レーシック手術は18歳以上から60代半ばまで受けられます。ただし、老眼の症状があらわれている場合レーシックのメリットを十分に感じられないケースもあります。

一般的に老眼の症状は40歳以上からあらわれるといわれており、40歳以上でレーシックを希望の方は老眼との関係を考慮する必要があります。

モノビジョンレーシックとは、老眼になってからでも可能なレーシック治療です。利き目を遠くに、視力が弱い目を近くに焦点があるように視力を調整し、両目で見たときに遠くも近くも見えるように合わせる方法を言います。

しかし、長時間にわたる運転や、細かい作業をする方、長時間パソコンを使用したり、読書をする方にはモノビジョンはおすすめできません。

遠近両用レーシックは、角膜をレーザーで削って遠近両用のレンズ状に仕上げ、快適な見え方へと矯正します。自身の角膜を加工して遠近両用レンズ化させたイメージで、眼鏡なしでピントが合うようになります。

ICLのように眼内にレンズを入れたままの治療法に抵抗がある方は、レーシックを検討してみましょう。

老眼用眼内コンタクトレンズを用いた手術は、屈折異常を矯正するコンタクトレンズを眼内に挿入して視力を改善する治療法です。レーシックと違って水晶体を温存できるため、クリアで高品位な視界を実現します。

合わない場合はレンズを摘出して元に戻せるので、レーザーで角膜を削るのに抵抗がある方にも受け入れやすい治療方法です。

多焦点眼内レンズを用いた手術は、日本でよく行われる白内障手術と同じ方法で、水晶体を取り除いて水晶体の代わりになるレンズを挿入します。

遠・近距離の2点や遠・中・近距離の3点などに焦点が合うレンズを眼内に埋め込み、3焦点レンズなら老眼前と同じような見え方になり日常生活で眼鏡をかけずに過ごすのも可能です。

レーシックや眼内コンタクト手術は自由診療のためクリニックによって価格に大きな差があり、乱視の有無によっても価格差が発生します。複数クリニックの料金を参考に、両目での施術費を表にまとめましたのでご覧ください。

なお、多焦点眼内レンズはレンズ性能(焦点数)で価格が大幅に変動します。

レーシック手術は基本的に公的な健康保険の適用外となるため、高額療養費制度は使えません。

しかし、医療費控除の対象にはなるので確定申告で申請することによって手術にかかった費用の一部を受け取ることができます。

老眼治療の費用は、かなり高額です。費用が安ければ悪い・高ければ信頼できるというわけではありませんが、複数クリニックの施術内容と費用をしっかり比較検討するようにし、納得できるクリニックを選びましょう。

費用面が気になる方は、加入している保険組合のホームページで高額医療費控除について確認しておくのがおすすめです。

治療実績が多いクリニックなら、さまざまな老眼治療の症例を熟知した経験豊富な医師が在籍しているので、より信頼感が増します。クリニックのホームーページなどで、治療実績を事前にチェックしておきましょう。

レーシックや老眼治療には選択肢が多くあり、患者それぞれのライフスタイルや目の状態によって複合的に判断する必要があります。そのため、カウンセリング時に手術内容を納得いくまで丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。

また、結膜炎・ドライアイ・白内障を罹患していると受けられない手術もあるため、手術前の検査が入念に行われているかどうかもポイントです。

老眼手術では、その後の経過が順調かを定期的に検査してもらうのが大事です。手術の翌日・1週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年、その後も年に1回などの経過観察を行っているクリニックを選びましょう。

術後トラブルがないかをしっかりチェックするのはもちろん、何かあれば親身に相談に乗り対処してくれるクリニックを選んでおくと安心です。

「信頼できるクリニックでレーシック手術を受けたい！」という方は多いのではないでしょうか。ここではレーシック手術や老眼治療ができる病院を紹介します。下記にまとめるので、参考ください。

目の手術に限らず、体にダメージを与える以上どんな手術にも多かれ少なかれリスクは付き物です。レーシック手術も、老眼の有無に関わらず術後にドライアイ、ハロー(光がにじんで二重に見える)・グレア(光がギラギラ眩しく見える)などの後遺症が発生する可能性があります。

ドライアイは治療で症状を軽減したり完治も目指せますし、医療技術の進歩によりハロー・グレアが発生する確率も低くなってきています。どうしても手術のリスクや後遺症が気になる方は、クリニックで眼科専門医から詳しい説明を受けてみましょう。

レーシックは角膜をレーザーで削るため1回の手術が原則ですが、角膜の厚みが十分にある場合は2回まで手術が可能です。

老眼は約60歳まで進行するため、進行中にレーシック手術をすると加齢により見え方が変化する場合があります。60歳手前のミドルエイジの方は、医師とよく相談の上でレーシック手術を行いましょう。

レーシックは、欧米では20年以上前からすでに実用化されている技術で、日本でもすでに10年以上の歴史があります。眼鏡やコンタクトレンズより歴史は浅いものの、レーシック手術は海外で技術研修を受けた医師が執刀する場合も多く、手術は細心の注意を払って行われます。

角膜の厚さや強度が手術の基準を満たしていれば、術後の長期経過についても問題ない場合がほとんどです。

白内障手術では、濁った水晶体の代わりとなる人工的なレンズを挿入します。現在、レーシック手術後用の眼内レンズの計算式が開発され、手術前の角膜の形がわからなくても眼内レンズ度数を計算できるようになりました。

それにより、レーシック手術後も白内障手術を受けることが可能です。ただし、手術を受ける際は念の為にクリニックでレーシック手術を受けた旨を申告するようにしましょう。

老眼用眼内コンタクトレンズ・多焦点眼内レンズは、水晶体を温存でき万が一の場合に元に戻せるメリットがあります。その反面、ハロー・グレアが出る可能性があり、一人ひとりに合わせてカスタマイズして作られるため価格が非常に高額なのがデメリットです。

保険適応のない自由診療である場合が多く、ハードルはかなり高いです。しかしながら、レンズの矯正力と水晶体のピント調整による自然な見え方が手に入り、長い目で見れば行う価値のある手術と言えます。

見えにくさから目を細めていた人は視力回復後、目を細める必要がなくなるため目が大きくなって見える印象がありますが、レーシックは基本的に手術後、見た目や目つきが変わることはありません。

普段から眼鏡やコンタクトを使用していた場合も手術後は不要となるので印象が違って見えるといったことがあります。