【初めての方に】eSIMの購入方法と設定手順を徹底解説！失敗しない選び方は？

　eSIMの購入方法や設定についてお伝えする前に、そもそもeSIMとはなにか、まずはeSIMの基本情報について説明します。これからeSIMを使うために、eSIMの仕組みを理解しておきましょう。

　eSIMとは、スマートフォンにSIMが内蔵されている状態で、必要なデータをダウンロードし、情報とSIMが内蔵された端末が結びつくことで通信が可能になる方法です。従来で一般的に利用されていたSIMカードと違い、物理的なチップがないため、回線を切り替えるためにSIMの差し替えが不要です。

その他、eSIMとSIMカードは以下の点に違いがあります。

　日本で利用されるSIMは、現在ではSIMカードの利用人口が多いです。最近利用者が増えたように感じるeSIMですが、世界ではすでに55ヶ国以上の国々がeSIMを導入しています。日本では総務省がeSIMの利用を積極的に推奨しており、普及に向けて2021年に「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を発表しています。

eSIMの普及が進めることで、日本の通信業界が世界に追いついて訪日外国人を増やす目的や、通信会社の乗り換えがしやすくなり、通信会社の顧客獲得や価格競争などを活発にする狙いもあります。

　日本でのさらなる普及を目指しているeSIMですが、メリットもあればデメリットもあります。それぞれをチェックしてみましょう。

　eSIMには4つのメリットが挙げられます。

　スマートフォンを通信回線に繋ぐ方法は、eSIMを含めたSIM以外に、Wi-Fiを使う手段があります。Wi-Fiには、無料Wi-FiとポケットWi-Fi・レンタルWi-Fiがありますが、eSIMよりもデメリットが多いのが現実です。

ポケットWi-FiとレンタルWi-Fiは、eSIMよりも費用がかかるケースが多いです。ほとんどのポケットWi-Fi・レンタルWi-Fiは、eSIMの倍以上、費用がかかります。さらにWi-Fiはルーターを持ち歩かなければいけないため、荷物になりますし充電の管理も必要です。

海外で通信回線を利用する場合は、日本のキャリアをそのまま海外で利用する「海外ローミング」を利用する方法もあります。しかし、海外ローミングはさらに高額でeSIMの約4倍ほど利用料金がかかる場合もあるほどです。

一方で、費用がかからず利用できる無料Wi-Fiは、無料で使えるものの利用できるエリアは限られており、また不特定多数の人が使うため、通信速度が遅い傾向があります。また、ウイルス感染や情報漏洩などのセキュリティ面でもリスクがあります。

費用や利用環境を見てみても、eSIMには大きなメリットがあると言えるでしょう。

　eSIMは、一般的にオンラインで購入できます。自宅にいながら購入でき、設定も自分で行えます。eSIMの設定は、データをダウンロードするだけで完了できるため、「自分で設定するのは不安」という方にも安心してご利用していただけます。

SIMカードの場合、SIMカードを端末に挿入する必要があるため、SIMカードの到着を待たなければいけません。しかし、eSIMは購入してからメールでデータが添付されてくるため、購入から設定までが簡単に完了できます。

　自宅で購入から設定まで完了できるeSIMは、設定が完了したらすぐにネット回線に繋がります。海外用eSIMであれば、日本で設定を完了しておけば、現地へ到着後に細かい設定は必要なく、回線を海外用eSIMに切り替えるだけで通信機能が利用できます。

　メリットが多く感じられるeSIMですが、デメリットや注意しなければいけない点もあります。

　SIMカードの場合は、ほぼすべての端末で利用できますが、eSIMは対応端末が限られます。eSIMの対応端末であれば、どこでネット回線が利用できて便利なアイテムとなりますが、非対応端末の場合はeSIMのダウンロード自体ができません。

すべてのスマートフォンで利用できる通信方法ではないので、対応端末については事前に確認する必要があります。

　データをダウンロードするだけで利用できるeSIMですが、eSIMの種類によっては設定画面に専用コード（アクティベーションコード）を入力したり専用アプリのインストールが必要になったりと、手間がかかるケースもあります。

簡単な設定で利用できるのは「QRコードからデータをダウンロード」できるeSIMです。簡単に設定を済ませたい方は、購入するeSIMの設定方法にも注意してください。

　メリットだけでなく、デメリットや注意点もあるeSIMですが、これらのデメリットは購入前に対策ができる内容です。デメリットをカバーするために、注意点を含めた購入方法を順番に解説していきます。

　eSIMを購入方法を解説する前に、確認すべきポイントが2点あります。

　eSIMは、自社の通信回線を持つ通信事業者・MNO（移動体通信事業）が提供しているものから、通信事業者の回線を借りて通信を可能にするMVNO（仮想移動体通信事業者）が提供するものに分かれます。

MVNOは、一般的に「格安SM」と呼ばれています。基地局を持たない分、設備の運営や維持に費用がかからないため、MNOよりも低価格でeSIMを提供できます。また、MVNOは店舗を持たないケースが多く、オンライン販売を中心に行っています。人件費削減によりさらなる低価格が実現されています。

しかし、通信回線をレンタルしていることから、利用者が多くなる時間帯は回線が混み合い繋がりにくくなるデメリットがあります。

一方で自社の通信回線を持つMNOは、一般的に「キャリア」と呼ばれ、通信設備の運営・維持が必要なことから比較的利用金額が高くなる傾向があります。しかし、自社の通信回線を使うため混み合う時間帯でも繋がりにくさを感じることは少なく、キャリアメールが使えるメリットもあります。

安さを選びたい方はMVNO（格安SIM）、通信の質を選びたい方はMVO（キャリア）が向いています。

　eSIMは基本的にオンラインで購入できます。欲しいeSIMを選んだらオンラインで購入手続きを進めましょう。キャッシュレス決済を導入しているeSIMがほとんどなので、クレジットカードや対応している決済アプリを準備してください。

また、eSIMを購入する際はデータ容量を選ぶ必要があります。自分がどれだけのデータ容量が必要かを判断するのは難しいポイントなので、参考として1GBでなにができるか、データ容量の目安を確認しておきましょう。

　実際にeSIMを購入したら、次はスマートフォンへデータのダウンロードと設定を行います。スマートフォンで利用されることの多い、iPhoneとAndroidを例に設定と回線の切り替え手順を解説します。

　iPhoneでのeSIＭ設定手順と、eSIM回線を使うときの切り替え方法の手順は以下の通りです。

1. 「設定」アプリを開く
2. 「モバイル通信」を選択する
3. 「eSIMを追加」を選択する
4. 「QRコードを使用」を選択する
5. カメラが立ち上がるためメールで送られてきたQRコードを読み取る（QRコードを印刷する必要あり）※
6. 読み取りが成功すれば「eSIMをアクティベート」に自動で進む
7. 「続ける」を選択する
8. アクティベートが開始される
9. 「モバイル通信設定完了」が表示されたら完了
10. 「デフォルト回線」「iMessage & FaceTime」「モバイルデータ通信」で使う回線の設定に移るが、海外eSIMではなく主回線を選択しておく（後から変更可能）
11. 設定のSIM画面に海外用SIMが表示されていれば完了

※QRコードを印刷ができなければ、設定を開かずにiPhoneのカメラアプリから直接QRコードを読み取れます

1. 「設定」アプリを開く
2. 「モバイル通信」を選択する
3. SIM欄にある利用したいeSIMの「この回線をオンにする」をオンにする

Androidは、端末によって設定手順が異なります。今回は「 Google Pixelシリーズ」を例に手順を紹介します。

1. 「設定」アプリを開く
2. 「ネットワークとインターネット」を選択する
3. 「SIM」を選択する
4. 「SIM をダウンロードしますか？」を選択する
5. eSIMをダウンロードの画面が出てくるので「次へ」を選択する
6. ネットワークのQRコードをスキャンの画面でQRコードを読み取る
7. 「ダウンロード」をオンにする
8. ダウンロードが完了したら「完了」を選択する

1. 「設定」アプリを開く
2. 「ネットワークとインターネット」を選択する
3. 「SIM」を選択する
4. 利用したいeSIMを選択する
5. 「SIMを使用」をオンにする

　eSIMのメリットに魅力を感じていただけたでしょうか。徐々に普及を拡大しているeSIMは、種類も多くどれの選べばいいか迷ってしまいますよね。そこで、決まったデータ容量を1日から利用できるプリペイドSIMのおすすめ「Global eSIM」を紹介します。

　eSIMの設定手順を解説しましたが、デメリットの部分で述べたように、eSIMの種類によっては専用コードを入力したり専用アプリをダウンロードしたりと、手間がかかる場合があります。

しかし、今回おすすめする「Global eSIM」は、QRコードを読み取るだけでeSIMのデータがダウンロードできます。紹介した手順通りの簡単な設定なので、eSIＭの設定に不安を感じている方にも安心して使用していただけます。

　Global eSIMは、eSIMのプランや購入方法だけでなく、決済方法も選べます。Global eSIMに限らず、オンラインでの買い物はキャッシュレス決済が一般的です。しかし、対応している決済方法と自分が希望する決済方法が一緒でないとオンラインで買い物はできません。

場合によっては、自分が使いたい決済方法が対応しておらず、購入を諦めざるを得ないケースもあります。

そのため、自分が使いたい決済方法が対応しているかも、オンライン購入によっては重要なポイントです。クレジットカードの6ブランドを含めた9つから決済方法が選べるGlobal eSIMは、より多くの人に利用していただけるよう、決済方法も豊富に揃えられられています。

　ここでは、eSIMについてよくある質問とその解答を紹介します。

　eSIM接続時はWi-Fi環境が必要です。eSIMに接続する端末がWi-Fiに接続した状態で、eSIMの設定を開始してください。

　eSIMを使用するときにSIMカードは必要ありません。

別回線でSIMカードを利用している場合、SIMカードを挿入したままでeSIMを利用することが可能です。SIMカードからeSIMに切り替える場合も、SIMカードは挿入したままで問題ありません。

　はい、可能です。

端末によってeSIMをダウンロードできる数は異なりますが、複数ダウンロードしたeSIMまたはSIMカードのうち、「デュアルSIM」の機能によって2回線まで同時に利用できます。1つ目を主回線、2つ目を副回線として設定が可能です。