顕微鏡には必ず「倍率」が設定されています。同じものを観察していても倍率によって見えるものが異なってくるため、どのレベルまで観察したいのかによって選ぶべき顕微鏡も変わります。中には、低倍率から高倍率まで用途に応じて変えられる機種もあります。
目安として、40倍程度でトンボなど昆虫の複眼、100倍程度でミジンコやプランクトン、400倍程度で細胞の形状などが観察できます。また、同程度の倍率でも実体顕微鏡と生物顕微鏡では見え方や使用方法が異なります。
1000倍まで拡大できるハイスペックな機種ならば、染色体や細胞内の構造などより専門的な観察も可能です。しかし、お子さんの学習用や自由研究、趣味の範囲で使用するという場合は、100~400倍程度のものが価格も手ごろでおすすめです。
倍率 |
見えるもの |
40倍 |
トンボの複眼・小動物の内臓など |
100倍 |
ミジンコ・プランクトンなど |
400倍 |
細胞(形状)など |
1000倍 |
染色体・細胞(内部構造)など |