SATAケーブルのつなぎ方｜分岐ケーブルの使い方・SATA電源ケーブルの接続方法も

SATA規格でデータを伝送するために使われるSATAケーブル。1本のケーブルを接続するだけでデータの転送が行えるので便利です。また、SATAケーブルは端子もIDEよりもシンプルで小型な点で人気を集めています。

さらに、SATAケーブルは低価格な上に信頼性も高いのもメリットです。ですが、中には「SATAケーブルを使いたいけれど、つなぎ方がよくわからない・・・」な方もいますよね。

そこで今回は、SATAケーブルの接続方法・おすすめのSATAケーブル・分岐ケーブルの使い方を紹介します。SATAケーブルは接続も簡単なのでとても便利です。SATAケーブルの購入を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

パソコンの周辺機器をあまり使わない場合、SATAケーブルについてくわしく知らない方も多いのではないですか。ここからは、そもそもSATAケーブルの「SATA」とは何かについてわかりやすく解説します。

SATAとは「シリアルATA」の略であり、パソコンにストレージや光学ドライブを接続するためのインタフェース規格を言います。さらに、IDE規格よりも高速伝送が可能なのでパソコンとの接続の主流の規格です。ちなみに、IDE規格とは旧式の規格で2000年代初めごろまでは主流の規格でした。

また、SATA1.5Gb/s対応で転送速度150MBの高速データ送信が可能なモデルもあります。外部ノイズの干渉を受けにくいシールドをケーブル部に使用しているものだと、ケーブル部分が傷みにくいです。

eSATAとは、パソコンに増設する外付けHDDをパソコンに接続するための方法の1つです。また、内蔵HDD向けのSATA規格を外付けHDDに最適化したものなので、非常に人気も高まっています。

さらに、コネクターの形状が抜け落ちにくいので使いやすさも抜群。ケーブルも周辺のノイズの影響を受けにくい仕様です。中には、ブルーレイやDVDドライブに対応しているものもあります。

ここからは、SATAケーブルの接続方法についてくわしく説明します。接続する際は、コネクターの向きをしっかり確認してください。パソコン周辺機器の接続にあまりくわしくない方でも簡単に接続できます。

SATAケーブルは、SATAコネクタとSATA電源コネクタの2つなぐだけなのでとても簡単です。SATAケーブル接続する際は、まず空きスロットがあるかを確認してください。

また、接続する際はパソコンの電源を切ってから、以下の手順で無理のない範囲でしっかり接続しましょう。

1. パソコンの裏面にある2つねじを取り外す
2. パソコンのサイズパネルを引っ張って外す
3. マザーボードのS-ATA端子にケーブルを挿入する
4. HDD側のS-ATAコネクタにケーブルを接続する
5. SATA電源ケーブルをHDDに接続する

SATA電源の分岐ケーブルがあると使用シーンが広がるので、かなり便利です。また、コンパクトなものが多いので、持ち運びの際も邪魔になりにくいです。以下で紹介する商品をぜひ参考にしてください。

分岐ケーブルの使用方法は、オスコネクタを電源ユニットに接続し、残りのメスユニットをSATA用HDDに接続するだけです。オスとメスの間のケーブル長は商品によって異なります。また、メスコネクタの向きはストレート型や周りのパーツに干渉しないL型もあります。

SATA電源の分岐ケーブルはいくつまでとなどの決まりはなく、供給可能な電気容量によって異なります。そのため、使っている電源の仕様をチェックしてから使用してください。SATAのコネクタが8本あり、8本合計で70Aまで、1本当たり10Aのモデルもあります。

トータルでの電源容量を超えていない場合でも、1本を複数に分岐させて1本当たりの限界容量が超えると、電圧降下が発生します。そのため、ドライブが破損しないように供給可能な電気容量を確認してください。

設置場所や使用シーンによっては、ケーブルの長さが足りなくなる場合があります。長さが足りないときは、延長ケーブルを使用するのがおすすめです。ぜひ、以下で紹介する商品を参考にしてください。

eSATAケーブルもSATAケーブルと同じように、基本的にパソコンにつなぐだけで接続可能です。eSATAはSATAネイティブな規格なので、信号変換によるオーバーヘッドがありません。外付けでありながら高い安定性を持っているので使いやすいです。

パソコンにeSATAポートがない場合は、eSATAポートの増設が必要です。パソコンのeSATAポートには、デスクトップ用とノートPC用のインターフェイスカードがあり、好きな方を選択できます。

OS標準のドライバーを使用できるモデルもあり、高速なデータ転送を実現しています。また、Silicon Image製コントローラ搭載モデルの場合は、Windows Updateでインストールができるので初心者でも簡単です。

eSATAポートがないパソコンでも、USBポートがあればeSATA HDDの接続が可能です。増設する手間が省けるので、初心者の方でも使いやすいです。データ転送がSATA6Gと高速で、USB3.0にも対応しているモデルがあります。

今回は、SATAケーブルの接続方法とおすすめのSATAケーブルを紹介しました。SATAケーブルがあると高速なデータの転送が可能なので便利です。ぜひSATAケーブルを活用して、パソコンの内部をすっきり整理しましょう。