ピンバイスおすすめ12選｜ダイソー・100均でも買える？プラスチックの穴開けに

レジンやミニ四駆など、プラスチック製のデリケートなものの穴開けに使用するのがピンバイスです。ドリルと違って壊れやすい材料にも使用でき、一般的なドリルではあけられない小さな穴をあけられます。ハンドメイドやDIYなどをするなら、1台持っておいて損はありません。

しかし、ピンバイスによってあけられる穴の大きさは違うため、自分の用途に合う製品を選ぶのが重要です。ピンバイスはホームセンターだけでなく家電量販店やダイソーなどの100均でも購入でき、どこでどのようなピンバイスを購入すればいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ピンバイスの特徴や選び方を解説します。また、おすすめの手動ピンバイス9選も紹介するので、ぜひ本記事を参考に用途に合うピンバイスを選び、アクセサリー製作やミニ四駆製作を楽しみましょう。

ピンバイスは金属やプラスチックに小さな穴をあけるための道具です。ミニ四駆・ガンプラ・レジンアクセサリーでは繊細な作業が要求され、一般的なドリルを使うと壊れる場合があります。ピンバイスのドリルは1mm以下に対応するものもあり、ハンドメイドや模型工作では欠かせません。キャンドゥやダイソーなどの100均にも販売されています。

ピンバイスには「手動タイプ」と「電動タイプ」があります。使用用途によって適切なタイプは異なるので、自分に合うタイプを選びましょう。それぞれの特徴について解説します。

手動タイプはピンバイスを手で回して穴をあけます。電動タイプよりも扱いやすいのが特徴で、ピンバイスを初めて使う人には手動タイプがおすすめです。また、種類が豊富でコンパクトなモデルも多く、パーツが複雑に組まれている模型にも使えます。

しかし、長時間使用していると、手が痛くなるのがデメリットです。とくに、厚めの材料に穴をあけるときは力が必要で、握力がない方は穴をあけるのに時間がかかります。

電動ピンバイスは「ミニルーター」や「電動ハンディドリル」とも呼ばれていて、モーターの力で穴をあけます。手動タイプよりも素早く穴をあけられるのが特徴で、作業効率を上げたい方におすすめです。力も不要で、厚めの材料でも簡単に穴をあけられます。ダイソーでも電動ピンバイスの取り扱いがあります。

デメリットは本体が大きく、狭い場所での作業は難しい点です。また、種類が少ないため、自分に合うモデルが見つからない場合もあります。一般的には手動タイプが主流で、本記事でも手動タイプをメインに紹介します。

ピンバイスにはドリルの付け替えが可能な「交換式」と、不可能な「固定式」があります。自分の使用用途に合う方を選びましょう。

固定式はドリルが本体にくっついているため、交換式よりも安定感があるのが特徴です。とくに、厚めの材料や大きな穴をあけるときはピンバイスへの負荷が大きくなるため、安定する固定式を使った方がいいです。ただし、さまざまなサイズのドリルを使う場合は、本体ごと揃える必要があるためかさばります。

交換式はドリルを付け替えられるため、用途の幅が広がります。ドリルの種類も豊富で、固定式よりコンパクトに収納できるのもメリットです。ドリルを取り付ける部分の「コレットチャック」が本体に収納できるモデルも多く、1台でさまざまなサイズのドリルを使用できます。

しかし、ドリルがぐらつきやすく、固定式よりも安定感が劣るのがデメリットです。また、ピンバイスとドリルが別売の商品もあるので、購入前に確認しましょう。

ピンバイスの形状は「片頭式」と「両頭式」に分けられます。それぞれの特徴を解説するので、ピンバイス選びの参考にしてください。

片頭式は片側にドリルを取り付け、反対側は平になっているタイプです。上からしっかり押さえられる形状で初心者でも扱いやすいのが特徴です。グリップ部分は「ストレートタイプ」と「くびれタイプ」があります。ピンバイスの中では片頭式が主流で、ラインナップも豊富です。

両頭式はピンバイスの両端にドリルを取り付けられます。ドリルの交換の手間を省けるので、ドリルを頻繁に交換する方におすすめです。ただし、片頭式に比べると押さえにくい・種類が少ないデメリットがあります。

アクセサリー製作では、使用されるパーツは小さいものが多いため、1mm以下の極細ドリルがあると重宝します。レジンのような繊細なものに大きめの穴をあけるときは、太いドリルを使用すると破損する場合もあります。最初に極細ドリルで穴をあけ、サイズを徐々に大きくすれば破損させずに穴あけが可能です。

ガンプラやミニ四駆などの模型工作では、1mm以上のドリルがおすすめです。多くの模型は1mm〜3mmの穴で製作できます。模型をうまく作るポイントとして、パーツが簡単に外れないように、少し小さめの穴をあけてください。

作業効率や成功率は工具が自分に合うか合わないかで大きく変わります。ピンバイスも自分に合う使いやすいモデルを選びましょう。

ピンバイスは繊細な作業が要求される場面で使われる場合が多いため、自分の手に合うものでないといけません。合わないものを使用すると、ケガにつながったり、疲れやすかったりします。ピンバイスは金属製のモデルが多く手汗で滑りやすいため、滑り止め加工がしてあるモデルがおすすめです。

ドリルを素早く簡単に交換できる「ワンタッチ機能」があるモデルもあります。一般的なピンバイスのコレットチャックは十字に溝がありますが、ワンタッチ機能のピンバイスは円形や六角形です。

ドリルの方に工夫がしてあり、固定するための溝やキャップが付属しているものがあります。専用のドリルを使用する必要がありますが、種類が少ないので欲しいサイズがあるかを確認しましょう。

ここでは、人気メーカー「TAMIYA（タミヤ）」「ANEX（アネックス）」について解説しますので、自分に合ったメーカーを見つけてください。

タミヤのピンバイスは、ガンプラなどの模型メーカーとしての経験・技術を生かし、手によくなじみ高性能です。ドリル刃がしっかりと中心に固定されており、ブレにくくなっています。また、ベアリング球が内蔵されているため、回転が滑らかで切れ味もいいです。

兼古製作所のブランド「アネックス」は、ブレが少なくなるよう細部までこだわり抜かれたピンバイスを販売しています。片頭タイプ・両頭タイプ・鉄製の部品を使った強力型・ドリルの長さを選ばない貫通タイプなど、さまざまなタイプがホームセンターなどでも購入可能です。

ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100均の工具は当たり外れがあるため評価が分かれますが、ピンバイスはとても評価が高いです。コスパを抑えたい人は、100均のピンバイスを試しましょう。100均では「ハンドドリル」という商品名で売られている場合もあります。

一般的に、ノーブランドの安価なピンバイスは1,000円以上の高価なものに比べると故障しやすいです。そのため、使用頻度が高いとランニングコストがかかります。使用頻度が高い方は、信頼できるメーカー品を購入するのがおすすめです。

ピンバイスをうまく使うには、適度な力加減で行うのが重要です。過度に力を加えると、ドリルが折れたり、材料が破損する場合があります。また、削りくずを適度に取り除きながら行うと穴が見やすくなるのでおすすめです。本記事では、主流である片頭式のピンバイスの使い方を紹介します。

1. 人差し指の付け根辺りにピンバイスの上側を当てる
2. ペンを持つようなイメージで、親指・人差し指でピンバイスを持つ
3. 穴をあける材料に対して垂直にピンバイスを当てる
4. 親指・人差し指でピンバイスを回す

ピンバイスを使うときは、保護具を着用してケガの予防をしましょう。滑り止めがついている作業用手袋を着用すれば、手汗でピンバイスが滑るのを防げますし、ドリルが手に当たっても安心です。また、材料の破片や削りくずが目に入らないように、保護めがねもできる限り着用してください。

ドリルは手汗や水が付着すると錆びやすくなります。使用後はメンテナンスして、清潔な状態で保管するのが大切です。また、ドリルは小さくて失くなりやすいので、管理は徹底してください。作業中も定位置に置いて、紛失しないように工夫しましょう。

ピンバイスは1mm以下の非常に小さな穴もあけられる工具です。繊細な作業だからこそ、自分に合うものを妥協せずに見つけるのが大切です。本記事を参考に、自分に合うピンバイスを見つけて工作を楽しみましょう。