シリコンスプレーおすすめ10選｜使ってはいけないシーンは？【車・バイクにも便利】

「衣類のファスナーがしまりにくい」「扉の金具が経年劣化で軋む」など日常生活を送るうえで「今すぐ直す必要はないけど、なんとなく気になる」ことは多いです。そんな時にはいろいろな用途で使えるシリコンスプレーの購入をおすすめします。

シリコンスプレーは潤滑剤の一種で無溶剤タイプと石油系溶剤タイプの2種類があります。物の滑りをよくするだけでなく、防水効果もあるため汎用性に優れているのが特徴です。車やバイクのメンテナンスにも使えるシリコンスプレーは、最近ではダイソーやセリアなどの100均でも取り扱っているので、気軽に購入できます。

この記事ではシリコンスプレーの種類や、購入する際に選ぶ時のポイント・使ってはいけない場所などを解説します。さらに記事後半ではおすすめの商品10選も紹介しますので、ぜひご参考ください。

シリコンスプレーとは、シリコンオイルをガスによって噴射し、物の滑りをよくする潤滑剤です。滑りをよくするだけでなく、防水効果もあります。そのため、雨染みを防ぐ目的で靴や傘に噴きつける方もいます。

シリコンスプレーは無色透明で、噴きつけた際の跡も残りません。また、ベタつきがないのも特徴の1つです。跡残りやベタつきがないので、気軽に噴きつけられるのも魅力です。

シリコンスプレー最大の特徴は、物の滑りをスムーズにすることです。一般的には衣類のファスナーや扉の蝶番に噴きつけることが多いかです。また、シャッターのガタツキにも非常に効果的です。珍しい例を挙げると、ルービックキューブの回転をスムーズにする・マウスパッドの滑りをよくする・釣りのロッドガイドの滑りをよくする・ウィッグの毛先をサラサラにする方もいます。

傘や靴を長年使用し続けていると、どうしても傷が付くことがあります。そういった傷から徐々に雨が染み込み、傷んでしまう原因になるこも。愛用している傘や靴を長く使うためにも、シリコンスプレーの使用をおすすめします。

シリコンスプレーは噴きつけるだけで手軽に防水性・撥水性を得ることができるため、傘や靴のお手入れに非常に効果的です。

シリコンスプレーは木材のツヤ出しにも使用できます。DIYを行う方は、木材を使用する頻度も多いですよね。ツヤ出し作業は手間と時間がかかるものですが、シリコンスプレーはシュッと噴きつけるだけで簡単にツヤ出しができるのでおすすめです。さらに、前述した防水・撥水効果もあるためDIYに最適です。

ゴムやプラスチックといった樹脂製品は、紫外線があたることで材質が脆くなります。屋外で樹脂製品を使用する際には、シリコンスプレーの噴きつけがおすすめです。シリコンスプレーを噴きつけることで表面がコーティングされ、樹脂製品の劣化を遅らせることができます。たとえば、自転車のグリップ部分に噴きつけることで、色落ちやひび割れを防げます。

車やバイクのメンテナンス時にも、シリコンスプレーが活躍します。各パーツの稼働をスムーズにするほか、車体のツヤ出しにも効果的です。ヘッドライトを掃除する際、専用のクロスや洗剤で汚れを落とした後に仕上げとしてシリコンスプレーを噴きつけることで汚れがつきにくくなります。

しかし、専用のワックスの方が効果は高いため、あくまでも安く済ませたい時や、手早くメンテナンスしたい時に使用しましょう。

車やバイクにも使えるシリコンスプレーですが、噴きつけてはいけない場所もあるため注意が必要です。モーターやウィンカーなどの電装品近くには使用を避けましょう。シリコンスプレーのコーティングにより、電気信号が伝わりづらくなってしまう可能性があります。

また、ブレーキ部分には絶対に使用しないでください。物の滑りをよくするシリコンスプレーを噴きつけてしまうと、摩擦が少なくなり事故につながります。

うっかり、使ってはいけないところにまで吹きかけてしまった場合の対処法を紹介します。すでに吹きかけてしまって困っている方以外にも、これから使ってみようと思っている方もチェックしておきましょう。

シリコンを落とせるアイテムを使えば、自分でも対処できます。専門的なものであれば、ブレーキクリーナーや脱脂剤が効果的です。手近なもので対処したい場合は、クレンザーや食器洗剤などでも対応できるので試してみてください。

ブレーキ部品など使ってはいけないところもあるので、除去で車などのメカを傷める不安がある場合は専門業者に依頼しましょう。

シリコンスプレーには主に無溶剤タイプと石油系溶剤タイプの2種類があります。それぞれのタイプによって使用に適している材質が異なるため注意が必要です。無溶剤タイプは木材・ゴム・プラスチックなど多くの材質に使用できます。日常的に幅広く使いたい方におすすめです。

石油系溶剤タイプは使用可能な材質が限られていますが、浸透力が高く細かな隙間にも浸透します。そのため、自転車やバイク、車などのメンテナンスに適しています。

シリコンスプレーは製品によって容量が異なります。そのため、使用頻度で購入する容量を決めましょう。前述の無溶剤タイプと石油系溶剤タイプでは、使用可能な材質が異なるため、使用頻度に差があります。

使用頻度が多い無溶剤タイプの場合は、容量が多い製品をおすすめします。石油系溶剤タイプは使用用途が限られているため、基本的には少ない容量の製品で十分です。

シリコンスプレーはガスを使用しているため、特有のガス臭があります。屋外の使用が推奨されるシリコンスプレーですが、扉の蝶番などに使う場合はどうしても屋内作業になります。屋外に比べるとにおいが籠りがちなので、ガス特有のにおいが苦手な方には無香タイプがおすすめです。

においがあまり気にならない無香タイプの他にもミントの香料がついた製品もあるため、好みに応じて選びましょう。

シリコンスプレーは、ホームセンター・100均・量販店・ネット通販などで購入可能です。近所にコーナンやダイソーなどのお店がある場合は、実際に足を運んでみましょう。近くにお店がないならネット通販を利用するのがおすすめです。

シリコンスプレーの正しい使い方は、布などに吹きかけてからです。製品によっては細いノズルがついているものもあり、直接吹きかけるイメージがあります。しかし、シリコンは吹きかけていけない場所も。布などに吹きかけてから使えば、余計なところまでかかってしまうのを防げます。

シリコンスプレーを使うと独特の臭いを感じる場合もあります。そのため、屋外で使用するか室内の場合は十分な換気ができる場所で使用しましょう。

汎用性が高く幅広い用途があるシリコンスプレーですが、使用する際には注意が必要なポイントがいくつかあります。シリコンスプレーはガスを使用しているため、火気厳禁です。火の側での使用・保管は絶対にやめましょう。

保管場所の温度にも注意が必要です。あまりにも高温の環境は、爆発事故につながります。また、床につくと滑るので床につかないように養生するよう心掛けましょう。必ず製品に記載されている注意事項をよく読み、適した扱い方をするのが重要です。

シリコンスプレーの欠点は、万能に見えて万能ではない点です。シリコンは手軽にいろいろな場所で使えますが、デメリットもあるのであらかじめ抑えておきましょう。

【デメリット】

• 油膜を張るので、小さなゴミや汚れなどが付きやすい
• 専用のコーティング剤と比較すると効き目や効果時間に劣る
• 傷は防げないと思った方がいい

日常生活を送るうえで「扉が音を立てるようになった」「靴に雨水が染み込んでしまう」など、ちょっとした不快感を覚えるシーンがあります。不快感を手軽に解決するシリコンスプレーは、まさにかゆい所に手が届く製品です。ぜひ本記事を参考に、ご自分の用途に合ったシリコンスプレーを手に入れてください。