【最新】トルクスドライバーセットおすすめ7選｜精密機械の整備に

トルクスドライバーとは、パソコン・携帯電話・スマホなどの精密機器に用いられている「トルクスネジ」を締めたり緩めたりするときに必要なドライバーのことです。一般的に見慣れているプラスやマイナスのドライバーとは違い、独特の形をしているのが特徴です。

馴染みのない形なので精密機器を扱ったことのない方は、聞いたこともない道具ではないでしょうか。しかし、トルクスネジは意外と身近で自転車やローラースケート、家具などにも使われています。そのため、対応したドライバーをワンセット置いておけば何かと役立ちます。

そこで今回は、トルクスドライバーセットについてまとめました。トルクスの種類から選び方、トルクスドライバーセットの売り場やおすすめのトルクスドライバーセット7選まで解説します。代用品についても記載しているので、ぜひ参考にしてください。

トルクスとは、アメリカのCamcar社が開発した星形の形状をしているネジ規格のことです。種類は2種類あり、いじり止めといわれる特殊な形状もあるのでそれぞれ詳しく解説します。

トルクスの種類は「T型」と「E型」の2つです。T型のネジは星形の凹みがあり、ドライバーをその凹みにはめ込んでネジを回します。T型のネジは凸の形をしており、ドライバーを凸の出っ張りを囲むようにしてネジを回します。どちらも従来のボルトやナットと比べ応力が少なく負担が減るので長持ちなのが特徴です。

T型のサイズ表記はTの後に数字(例:T6)で表記され、E型はEの後に数字(例:E6)で表記されます。また、T型はさらに「いじり止め」といわれる種類があるので、次項目で説明します。

いじり止めとは、T型トルクスの中央部分に丸い突起物があるトルクスのことです。専用のドライバーでしか回せないようになっており、一般的にはむやみに分解できない精密機器に用いられています。そのため、ドライバーはいじり止め対応と非対応を両方揃えるのがベストです。

しかし、両方揃えるにはコストが掛かるので、どちらか選ぶ場合はいじり止め対応のみ問題ありません。いじり止め対応であれば、両方のネジを回すことが可能です。

ここからはトルクスドライバーセットの選び方を解説します。ポイントを押さえて自分に合ったトルクスドライバーセットを選びましょう。

ビットといわれる先端を付け替えできるセットがおすすめです。ネジがどの大きさか分からなくても先端を付け替えるのみでサイズを変更できます。価格も安く、ビット数本と取り付ける本体ドライバーがセットになった商品でも千円前後なので、初心者でも気軽に購入できる価格帯です。

ただし、マグネット式が多く、磁気に影響する精密機器には使えないこともあります。精密機器に使えなくてもDIYを行う程度であれば十分に使えます。

ネジのサイズによってドライバーのサイズも変わります。ネジのサイズをチェックしてドライバーのサイズを選びましょう。サイズの確認方法は、T型ならT3・T４などとTの後に数字が付き、数字が小さいと細い精密タイプで、数字が大きいと車などに使う大型タイプです。

一般的にT3～T10がセットになった商品が多く販売されています。それ以上の小さいものや大きいものは別売りが多いので、単品で購入してください。

先端がマグネット式になったドライバーは、ネジがマグネットに吸い付くので落としにくいのがメリットです。うっかりネジを落としてしまうリスクが減るので、ストレスなく分解・組み立てが行えます。ただし、精密機器によっては、マグネットの磁気に影響を受ける場合もあります。

ドライバー程度の小さなマグネットなら影響がないといわれていますが、機器の説明書をよく確認してから使いましょう。

プラスドライバーやマイナスドライバーもセットになった商品が販売されています。他のネジに対応したセットなら、扱えるネジが増え作業の幅が広くなります。作業の幅を広げたい人におすすめです。Y型・U型など特殊なネジに対応した商品もあります。

トルクスドライバーセットはホームセンターで購入できます。基本的に工具コーナーで販売されているのでチェックしましょう。設置場所は店舗によって異なる場合もあるので注意してください。ホームセンター以外では、100均ショップのダイソーやドンキホーテでも販売されています。

ダイソーは200円で30種類の精密ドライバーがセットになった商品が話題になりました。200円と大変お得ですが、ドライバーの耐久性を考えた場合、ホームセンターや工具店などの専門店の商品をおすすめします。強い締め付けでしっかり使えるドライバーを選びましょう。

トルクスドライバーの代用品として、マイナスドライバーがあります。やり方はネジ穴にマイナスドライバーを差し込むだけです。差し込めればトルクスネジを回すことができます。しかし、最悪ネジ穴がつぶれてしまうこともあるので、代用はトルクスドライバーがない時の緊急用に留めましょう。

また、規格が違うので、マイナスドライバーを使う時はネジ穴を潰さないように気を付けましょう。トルクスネジに限らずネジは決められた規格を使うのが基本です。

トルクスドライバーが必要な初心者は、まずセットで購入しましょう。セットで購入すれば、さまざまなサイズに対応できるので作業の幅が広がります。セットで千円前後の商品も販売しているので、ぜひチェックしてください。