WindowsメディアプレイヤーでDVD再生する方法｜再生できないときの対処法も

パソコンでDVDの再生ができるのをご存知ですか？パソコンでDVDを再生すれば、DVDプレイヤーがなくても映画やアニメを楽しめます。Windowsのパソコンであれば、「Windowsメディアプレイヤー」を使うとDVD再生が可能です。

しかし、「パソコンに不慣れなのでDVDの再生方法がわからない」「DVDが再生できなくなってしまった」などの声もあります。そこで本記事では、Windows media player（メディアプレイヤー）を使ってDVDを再生する方法について解説します。

Windowsメディアプレイヤーの起動から、DVDを再生するまでの流れをわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。また、Windows10などのOSごとのDVDを再生できないときの対処法・DVDへの書き込み方法。取り込みについても紹介します。

Windowsメディアプレイヤーとは、音楽や動画の再生・書き込みができるソフトウェアです。Windowsのパソコンには標準装備されており、CDやDVDを入れると自動的にWindowsメディアプレイヤーで再生されます。

Windows10には「映画＆テレビ」といったソフトがインストールされています。映画＆テレビはパソコンで映画やテレビの視聴するためのソフトで、すでにパソコンに入っている動画の再生も可能です。しかし、映画＆テレビでは音楽の再生・書き込みはできません。ディスクを再生する際は、Windowsメディアプレイヤーを使います。

Windows DVD プレーヤーとは、シンプルで使いやすさが特徴のWindows純正アプリです。機能は再生機能のみで操作に迷わず、純正アプリのため動作が安定しているのも魅力です。「Microsoft Store」から手軽にダウンロードできます。

しかし、有料アプリのため、利用するには1,750円がかかる点は考慮してください。気になる方は、まずは7日間無料で使える「無料体験版」を利用しましょう。

Windowsメディアプレイヤーがデスクトップに表示されていないと、どうやって起動していいか戸惑いますよね。ここでは、Windows7とWindows8・10・11にわけて起動方法を説明します。

Windows7の起動方法は以下の通りです。

1. デスクトップ左下の「Windows」マークのアイコンか、「スタート」をクリックする
2. 「すべてのプログラム」から「Windows Media Player」をクリックする

デスクトップにアイコンを表示させたい場合は、2番目の手順の際にアイコンを右クリックして、デスクトップにドラッグ（移動）させてください。

なお、Windows7のサポートは2020年1月14日に終了しました。以降はセキュリティ更新プログラムの配布もおこなわれていないため、心配な場合は新しいOSに移行しましょう。

Windows8・10・11の場合は以下の手順で起動させます。また、デスクトップへの移動方法はWindows7と同じです。

1. デスクトップ左下「Windows」マークのアイコンをクリックする
2. パソコン内のアプリがA～Z順・あいうえお順に表示されるので、「W」の中の「Windowsアクセサリ」フォルダをクリックする
3. 「Windows Media Player」をクリックする

Windows7をお使いの方は、以下の方法でメディアプレイヤーを探してください。

1. デスクトップ左下の「Windows」マークのアイコンか、「スタート」をクリックする
2. すぐ上の「プログラムとファイルの検索」に「media player」と入力する

メディアプレイヤーが見つかったら、先ほど説明したようにデスクトップに移動させておきましょう。次回以降探す手間が省けます。

Windows8・10・11での検索方法はさらに簡単です。デスクトップ左下の「Windows」マークのアイコン隣にある検索窓に「media player」と入力すると見つかります。また、この方法はメディアプレイヤー以外のプログラムやファイルが見つからないときにも使えます。覚えておくと何かと便利な機能です。

Windows10で検索しても見つからない場合は、以下の手順でWindowsメディアプレイヤーをインストールしてください。

1. デスクトップ左下の「Windows」アイコンをクリック
2. 左側にある「設定（歯車のアイコン）」をクリック
3. 「アプリ」→「アプリと機能」→「オプション機能の管理」の順にクリック
4. 「機能の追加」から「Windows Media Player」を選択し、インストールする

Windowsメディアプレイヤーが入っているパソコンなら、ディスクを挿入すれば自動的に再生が始まります。ディスクを入れても再生が始まらない・すでに挿入されているディスクを再生したい場合は、以下の方法で操作してください。

1. Windowsメディアプレイヤーのアイコンをクリックする
2. 「ライブラリ」内のナビゲーションウィンドウからDVDのタイトルかチャプター名を選択する

CDの場合はディスク名が表示されるので、ディスク名を選択すると再生が始まります。

日本語・英語などDVDの言語を変更する方法は以下の通りです。

1. 「再生」から「オーディオおよび言語トラック」を選択する
2. 設定したい言語を選択し、クリックする

いつも同じ言語で再生されるようにしたい場合は、以下の手順で設定してください。また、DVDによっては言語の変更ができない場合もあります。

1. 「再生」から「オーディオおよび言語トラック」を選択し、「規定値」をクリックする
2. 「既定の言語の設定」内の「DVDメニュー」から、設定したい言語を選択する

DVDに入っているデータは、情報量が多いため圧縮されています。DVDデコーダとは圧縮されたデータを復元し、正常に再生するためのソフトです。パソコンにDVDデコーダが入っていないと、DVDを再生できません。

DVDを挿入したときに「互換性のあるDVDデコーダがインストールされていない」といった表示が出る場合は、DVDデコーダをインストールしてください。

DVDを再生できても、キャプション（字幕）が表示されない場合があります。キャプションは以下の手順で表示できます。

1. 「再生」から「キャプションと字幕」を選択する
2. 「利用できる場合はオン」をクリックする

上記2点を試しても問題が解決しない場合の原因として、キャプションがSAMI形式になっている可能性が考えられます。SAMI形式のキャプションを表示する、以下の方法を試してください。

1. メニューバーからツールを選択

2. ツールメニューの中にあるオプションを選択、さらにセキュリティタブをクリック

3. 「ローカル キャプションがある場合は表示する」チェックボックスをオンにする

ただし、もともとキャプションの入っていないDVDもあります。パッケージで字幕の有無を確認してください。

コーデックとはDVDに収録されているファイルを再生するためのソフトです。パソコンに入っているコーデックが、再生したいDVDのファイル形式に対応できないと再生できません。以下の手順でコーデックを確認してください。

1. Windowsメディアプレイヤーを起動させる
2. 「ヘルプ」→「バージョン情報」→「テクニカル情報」の順にクリックする

光学ドライブを認識させるには、トラブルシューティングが有効です。デスクトップの検索窓からトラブルシューティングを探してください。「ハードウェアとサウンド」→「ハードウェアとデバイス」の順にクリックします。トラブルシューティングが起動したら、画面の手順に沿って進みましょう。あとはパソコン側がトラブルを見つけ次第対処します。

上記の方法を試しても再生されないなら、以下の方法でWindowsメディアプレイヤーを再インストールしてください。

1. デスクトップの検索窓から「コントロールパネル」を検索し、開く
2. 「プログラムのアンインストール」から「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする
3. 「メディア機能」の欄にある「Windows Media Player」のチェックを外し、再起動する
4. 再度1～3の順に進み、「Windows Media Player」にチェックを入れ直す

Windows 8以降からDVD（MPEG-2）の再生に必要なDVDコーデックが付属しなくなりました。Windows 7まではDVDコーデックが標準搭載されていたため、Windows PlayerでDVD再生をできていましたが、Windows 8からはDVDコーデックが付属されてないため対応が必要な点に気を付けましょう。

DVDを書き込む流れを説明します。文章にするとややこしく感じますが、意外と簡単なのでぜひ試してください。

1. Windowsメディアプレイヤーを起動させ、「書き込み」のタブをクリックする
2. 「書き込みのオプション」から「データCDまたはDVD」を選択する
3. 光学ドライブにDVDを入れる
4. 書き込みたいファイルを右クリックし、「書き込みリスト」に移す（ドラッグ＆ドロップ）
5. 「書き込みの開始」をクリックする

書き込みの速度など、書き込みに関する設定の変更は「オプション」の画面で行えます。オプション画面の開き方は以下の通りです。また、オプション画面からは、音楽CDの取り込みといったDVD以外の設定の変更も可能です。

1. Windowsメディアプレイヤーを起動させ、「書き込み」のタブをクリックする
2. 右側にあるチェックマークのアイコンをクリックし、「その他の書き込みオプション」を選択する
3. 「書き込み」のタブを開く

DVDに書き込みができないときは、まず以下の3点を確認しましょう。

• 書き込みたいDVDが光学ドライブに対応しているか
• DVDの空き容量があるか
• 右側にあるチェックマークのアイコンをクリックして表示される「その他の書き込みオプション」の設定から、書き込み速度を確認する

上記の3点に問題がないなら、パソコンに負荷がかかっているか、ドライバーに不具合があって書き込めない可能性があります。次の手順を試してください。

• 使用していないアプリを閉じる
• ディスクの書き込み速度を下げる
• 光学ドライブのドライバーをアップデートする
• ドライバーを再インストールする
• 書き込み速度をデフォルトの「最速」設定から、中速・低速に変更する

「取り込み」とはDVDに入っているデータをパソコンにコピーする作業です。残念ながら、WindowsメディアプレイヤーではDVDの取り込みはできません。Windowsメディアプレイヤーでできるのは以下の3点です。

• CD・DVDの再生
• CD・DVDへの書き込み
• CDの取り込み

DVDを取り込むときは、取り込み用のソフト（リッピングソフト・コピーソフト）を使います。ソフトには有料・無料問わずさまざまなものがあるので、用途に合ったものを探してください。ただし、レンタルDVDのコピーガードを解除してコピーするのは違法です。

Windowsメディアプレイヤーの代替ソフトウェアとして、VLC media playeを利用する方法もあります。VLC media playerとはNPOであるVideoLANが無償提供しているソフトウェアで、Windows のほかMac・Linux・Android・iOSでも動作可能です。

多くのファイル形式に対応するコーデックを内蔵しており、DVD形式のメディアもそのまま再生できるのが特徴。Windowsメディアプレイヤーにこだわらない場合は、ぜひチェックしましょう。

Windowsメディアプレイヤーがあれば、テレビやDVDプレイヤーがなくてもDVD鑑賞を楽しめます。使い方は簡単なので、パソコン初心者の方もぜひ活用してください。再生だけでなく書き込みもできるようになれば、さらに楽しみ方が広がります。