【赤ちゃんには使える？】はちみつ石鹸は手作りがおすすめ｜作り方を紹介

数々の栄養素を含み、美容効果が期待できるはちみつを使用した「はちみつ石鹸」。市販品もありますが、純度が高いはちみつを配合した石鹸は価格が高くてなかなか手に入れにくいですよね。そんなときにおすすめなのが、はちみつ石鹼の手作りです。

手作りすればコストが抑えられるほか、自分ではちみつの量を加減したり好きなアロマオイルで香りづけしたりできるので、自分にぴったりのはちみつ石鹼ができあがります。また、石鹸の手作りと聞くと難しく感じますが、手順は複雑ではありません。

本記事では、はちみつ石鹸の作り方について解説します。初心者でも混ぜるだけで簡単に作れる方法と、苛性ソーダを使用した上級者向けの方法をそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

はちみつにはビタミンやミネラル、アミノ酸など多くの栄養素が含まれており、さまざまな効能が期待できます。まず保湿効果が高いので、はちみつ石鹸で洗顔すれば肌の乾燥を防ぎながら汚れを落とすことが可能です。

さらに、消炎作用があるので肌の調子を整えて健やかに保ちます。そのため、肌荒れが気になる方にもおすすめです。はちみつ石鹸は以下のような市販品も発売されており、ドラッグストアやネットストアで手に入れることが可能です。気になる方はぜひチェックしてください。

はちみつ石鹸は乾燥肌・敏感肌の方から、ニキビのような肌トラブルに悩んでいる方にもおすすめです。以下の項目でおすすめする理由を解説します。

はちみつ石鹸は保湿力が高いので、乾燥肌の方のボディケアにおすすめです。肌に必要な潤いを残しながら洗えるので、お風呂から上がったときのカサつきを防げます。また、天然由来の成分で肌に優しいため敏感肌の方でも使用できます。肌のデリケートな赤ちゃんからお年寄りまで、家族みんなで使える石鹸です。

はちみつには強い抗菌作用を持つ「グルコン酸」や「グルコースオキシターゼ」が含まれています。そのため、はちみつ石鹸で洗うことでニキビやアトピーなどの肌トラブルの炎症を抑え、健やかな状態に整えることができます。また、天然成分であるはちみつは化学物質とは異なり、優れた抗菌作用があっても皮膚にとって必要な菌は除去しないため安心です。

ここでは手作り石鹸初心者の方におすすめの手作り石鹸材料「グリセリンソープ」を使ってはちみつ石鹸を作る方法を紹介します。混ぜるだけで誰でも簡単にできるので、子どもと一緒に作ったり夏休みの自由研究にしたりもできます。

• グリセリンソープ (MPソープ)  100g
• はちみつ　適量
• お湯　10ml程度

使う石鹸は一般的に使用されているものでも問題ありませんが、「グリセリンソープ」はハンドメイド用のためレンジで溶かせるので便利です。ホームセンターのほか、Amazonや楽天などのネットショップでも手に入ります。また、石鹸を流し込む型も用意しましょう。型は取り出しやすいシリコン製のものがおすすめで、100均で購入できるお菓子作り用の型を代用しても問題ありません。

1. グリセリンソープを細かく切って耐熱ボウルに入れ、5～20秒ほど様子を見ながら加熱する
2. 溶かしたグリセリンソープにはちみつ大さじ1を入れてよく混ぜ合わせる
3. 型に流し込み、冷蔵庫で1～3時間ほど置く
4. はちみつ石鹸が固まったら、取り外して乾燥させる

はちみつとグリセリンソープを合わせる工程では、泡を立てないようにゆっくりと混ぜるのがコツです。この時に好きな香りのアロマオイルを少し加えると、自分好みの香りに仕上げることができます。また、仕上げにレモンやオレンジのスライスや花びらを入れて固めると見た目がおしゃれになり気分も上がります。

• オリーブオイル　150g
• ココナッツオイル　110g
• パームオイル　110g
• 苛性ソーダ　76.5g
• 精製水　500～1000ml
• はちみつ　15ml

上記のほかに、香りづけしたい方は好みのアロマオイル、よりしっとりと洗い上げたい方はシアバターを用意すれば自分好みにアレンジも可能です。また、苛性ソーダは触れたり目に入れたりすると大変危険ですので、身支度として以下のものも用意してください。

• エプロン
• マスク
• ゴーグル
• ゴム手袋

コールドプロセス製法でのはちみつ石鹼の作り方は以下の通りです。火傷や怪我に気を付けて作業しましょう。

1. 下準備としてはちみつは少量のぬるま湯で溶かし、別のボウルにはオイル類を合わせておく
2. 耐熱ガラス容器に入れた精製水に、苛性ソーダを少しずつ入れて苛性ソーダ水溶液が透きとおるまで混ぜる
3. 2の耐熱ガラス容器ごと冷水の入ったボウルに入れて、40～50℃まで冷ます
4. 合わせておいたオイルを湯煎にかけて40～50℃になるまであたためる
5. オイルの入ったボウルに苛性ソーダ水を少しずつ加え、泡だて器でかき混ぜる
6. オイルと苛性ソーダ水溶液が分離しなくなるまで混ぜたら、はちみつを少しずつ混ぜ入れる
7. 20分ほどかき混ぜてマヨネーズくらいの固さになったら、ゴムベラで型に流し入れ、ラップを軽くかける
8. 風通しのいい日陰で1～2日乾燥させて型から外す
9. 1～2ヵ月ほど風通しのいい場所に置いて乾燥させたらできあがり

苛性ソーダは強アルカリ性でタンパク質を溶かす危険物です。そのため、肌に触れたり、目に入らないようしたりと細心の注意を払って作業する必要があります。また、苛性ソーダは薬局で手に入りますが、購入する際に印鑑が必要で身分証明書の提示も求められる場合があることも覚えておいてください。

山田養蜂場は国内大手のはちみつメーカーで、販売しているはちみつは豊かな風味と香りが特徴です。そんな山田養蜂場のはちみつ石鹼は、植物性油脂100％・無香料・無着色の、お肌にやさしい石鹸。

ローヤルゼリーとはちみつを配合し、肌に潤いやハリが与えられます。使用感はしっとりとしていて、自然な甘い香りが漂います。

化粧品メーカーとして有名なLUSH（ラッシュ）からもはちみつ石鹼「みつばちマーチ」が販売されています。ベルガモットとスイートオレンジが優しく甘い香りを醸し出し、ハチミツとアロエベラが肌に潤いを与えます。

はちみつ石鹸は「グリセリンソープ」を使えば簡単に作ることが可能です。苛性ソーダで作ってみたい方は一度手作り石鹸講習に参加するか、上級者の方のもとで挑戦するのがおすすめです。ぜひ自分にぴったりのはちみつ石鹼を手作りし、スキンケアに活用してうるおい肌をキープしましょう。