ファーストエイドキットのおすすめ10選！中身は何が入っている？【登山・キャンプ】

登山やトレランといったアウトドアでは、思わぬアクシデントで応急処置が必要な怪我をすることもあります。そんなときにあると便利なのがファーストエイドキットです。他にもキャンプや災害時など、幅広い用途に活躍します。

一口にファーストエイドキットといっても中身は実にさまざまで、持っていてもいざというとき役に立たなければ意味がありません。とはいえ、種類が多いと何を基準に選べばいいか迷ってしまう方も多いです。

そこでこの記事では、ファーストエイドキットの選び方や注意点などについて解説します。安心の日本製など、おすすめ商品10選もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでアウトドアライフに役立ててください。

ファーストエイドキットは、すぐ病院に行けない場所で怪我や病気になったとき応急処置ができるアイテムです。消毒液や絆創膏などセット内容はそれぞれに異なりますが、携帯しやすいよう工夫されているのでリュックやウエストポーチに入れて持ち歩けます。

登山やキャンプなど人気のない場所で助けを呼ぶ必要があるとき、自分の居場所を知らせるためのホイッスルやLEDライトがセットされたものもあります。どこでアクシデントに見舞われるかによっても必要なセットは異なるので、それぞれのスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

マチなしポーチは薄く小さいので荷物も邪魔になりにくく、リュックやかばんに入れて持ち歩きやすいのがメリットです。

持ち歩けるアイテム数は限られるものの常に持ち歩けるので、アウトドアシーンはもちろん日常的に持ち歩いて緊急時に備えたいときにも重宝します。いつどこで何が起きてもいいように備えたい方は、マチなしポーチタイプを選んでください。

あらゆる事態を想定して充実したアイテムを持ち歩きたいときは、収納力と携帯性を兼ね備えたボックス型をおすすめします。自宅に常備する救急箱よりは小さいものの、マチなしポーチよりはたくさん入るので瓶入りの薬やサバイバルグッズを入れたいときにも便利です。

ファスナー式はフルオープンタイプがおすすめです。大きく開くので中身がひと目で分かる上に出し入れもしやすいです。ボックス型は車に積んでおけるので、車で出かける機会が多い方にも適しています。

災害時にも備えていおきたい場合は、すぐに持ち出せて両手が使えるリュックやウエストポーチ型をおすすめします。リュック型であれば収納力もあるので、救急道具以外に水や食料なども一緒に持ち歩けます。ただし、緊急時でもすぐ持ち出せるようわかりやすい場所に置いておきましょう。

ロールトプバッグはバッグの口を丸めて留めるタイプです。アウトドアシーンでは急に雨が降ったり水辺ではバッグが水没したりしてしまうこともあります。

ロールトップバッグであれば多少水に濡れても口から水が侵入しにくいので、中身が濡れるのを防げます。中身を濡らしたくないのであれば防水性にすぐれた素材を選びましょう。

とにかく最低限必要なものだけあればいいという場合は、定番グッズが揃っているかをチェックしましょう。以下に基本的な定番グッズをご紹介します。

• 絆創膏
• 消毒液
• ガーゼ・コットン
• アルコール綿
• サージカルテープ
• 包帯・三角布
• ハサミ
• 止血帯
• ピンセット
• 安全ピン
• ビニール手袋

セットされているものとは別で、もしものときにあると便利なアイテムをご紹介します。必要に応じてプラスしながら中身を充実させましょう。

• ポイズンリムーバー：毒を持つ生物に噛まれたとき
• エマージェンシーシート：低体温を防ぐ
• ホイッスル：居場所を知らせたり助けを呼んだりできる
• 懐中電灯（ソーラー電池のライトでもOK）：暗い場所や夜間に役立つ
• 人工呼吸用マウスシート：感染対策になる
• 止血剤や縫合テープ・滅菌ホッチキス：傷口が深いときに
• 内服薬（持病がある人はいつも飲んでいる薬、頭痛薬など）
• フリーザーバッグ：患部を冷やす

ファーストエイドキットを持っていても、雨に振られたり水に浸かったりするようなシーンで中身が濡れてしまうと清潔なガーゼが使えなくなります。他にも濡れると使い物にならないアイテムもあるので、濡れてもいいように防水素材のケースを選ぶと安心です。

ファーストエイドキットが必要になるのはほとんどの場合緊急時です。普段は冷静な人も緊急時には慌ててしまい、どこにファーストエイドキットがあるのかわからなくなることもあるでしょう。

そういうときのために、いつでも場所がわかるよう目立つカラーやデザインを選ぶと安心です。他の荷物と一緒に詰め込む場合は、鈴を付けるなど音でわかるようにするのも1つの方法です。

ファーストエイドキットを持っていても、使い方がわからなければ意味がありません。特に緊急時は素早い対応が必要なうえ、頭もパニックになりやすいです。そのため、わかりやすい説明書があるものを選びましょう。

道具の使用方法はもちろん、ちょっとした傷・固定が必要な怪我・ハチに刺されたなど、ケース別の対応方法まで書かれているものが理想的です。ただ、いざというときに慌てないよう、使い方はなるべく事前に確認しておきましょう。

アウトドアブランドでは日本製のモンベル・ドイツ製のドイターが人気です。ただし、どちらも中身は入っておらずケースだけのため、中身は自分で用意しなければいけません。

ドイターのファーストエイドキットは本来中身入りで販売されていますが、日本とドイツでは薬事法が異なるため国内ではケースのみの販売です。

ケースやポーチにこだわりはないけど、自分で持ちやすいケースに入れて持ち歩きたい方は100均や無印良品のケースが便利です。仕切り付きやメッシュポケット付きなどの機能があれば、細かいアイテムも散らからずに収納できます。必要最低限でいい場合はコンパクトサイズを選ぶといいでしょう。

ファーストエイドキットの中身を使った場合は、できるだけ早いうちに補充してください。そのままにすると次に使用するとき必要なアイテムがなく応急処置ができない可能性があるからです。

長期間使わない場合、使用期限のあるアイテムが期限切れになっている可能性もあります。期限切れでは十分な効果を発揮しないこともあるので、定期的にチェックして新しいものと交換しましょう。

ファーストエイドキット以外にも、役立つ防災グッズはたくさんあるため、「本当に必要なものはどれ？」と迷ってしまう方も多いです。以下の記事では本当に必要な防災グッズのランキングを紹介しています。また、防塵マスクや防災ラジオの選び方を解説した記事もありますので、参考にしてください。

登山やキャンプなどではファーストエイドキットを常備しておくと安心です。ただし、シーンによっては必要なアイテムが変わるので、自分にとって最適なセットであることも大切です。ぜひ今回紹介した選び方やおすすめ商品を参考にして、最適なファーストエイドキットを見つけてください。