シンボルツリー用アオダモおすすめ10選｜後悔？メリット・デメリットも紹介

コバノトネリコやアオタコの別名も持つアオダモは、5～6mまで成長する落葉高木です。

小さな葉が集合している形状のアオダモは、涼し気で軽やかな印象を与えます。年によりますが、葉が芽吹くのは他の落葉樹よりもやや遅めです。春や夏は鮮やかで爽やかな明るい緑色を楽しむことができます。日当たりのいい場所で育てると、秋には深い赤色に紅葉します。

アオダモは4~5月に白い花を咲かせます。5mm程度の小さなかわいらしい花が密集し、木を包み込むように咲きます。1つ1つの花は決して派手ではありませんが、少し離れて見るとふわふわと綿毛のような柔らかさが感じられます。

アオダモは、幹に模様を持つ珍しい木です。成長すると、灰白色の美しい斑模様が入ります。手触りは滑らかでさらさらとしており、細い幹が特徴です。アオダモの名前の由来は諸説ありますが、雨上がりに青緑色になる樹皮をアオダモの名の由来とする説もあります。

アオダモは花が枯れた後に翼果をつけます。翼果とは種子をより遠くに飛ばすためのものです。アオダモの翼果は細長く平らで、花びらのようにも見えます。中心は白く、先に近づくほど柔らかなピンク色になります。白く小さな花とは印象が大きく変わり、花が枯れた後も楽しむことができます。

上述した通り、アオダモの特徴は細い幹と小さな葉や花というシンプルな見た目です。このシンプルさは和風の住宅にも洋風の住宅にもよく似合います。また、他の植物と一緒に並べてもよく馴染みます。木の後ろにある壁などが枝や葉の隙間からよく見えるため、住宅のデザインを邪魔しません。

住宅の良さをさらに引き立てるシンプルさを持つアオダモは、和風、洋風どちらの住宅にもおすすめできます。

アオダモは比較的ゆっくりと成長します。このため、落ち葉などの管理がしやすいです。また、自然と樹形が整うため、頻繁に剪定する必要がありません。

もともと日本で自生していたアオダモは日本の気候に適しています。病害虫にも強いです。環境に適しており病害虫に強く、特別な管理をあまり必要としないアオダモはガーデニング初心者の方にもおすすめです。

アオダモは、春に花を咲かせ、花が枯れると翼果が顔を出し、夏は青々と葉を茂らせ、秋になると赤く紅葉します。落葉して残った枝にも特徴的な模様があります。再び春が近づいてくると、新芽と蕾が膨らみ始めます。

季節によって刻々と姿を変えるため、1年中見ていても飽きることがありません。アオダモを眺めながら生活すれば、季節の移ろいをより強く感じることができるでしょう。

アオダモは成長が遅く頻繁な剪定を必要としない樹種ですが、まったく剪定をしなくてもいいわけではありません。剪定をしなければ横に広がってしまうこともあり、美しい樹形を保つことができません。

自然界では15~20mにまで成長するような高木です。放置すれば手に負えないほど大きくなってしまいます。

アオダモは落葉樹ですので、寒くなると落ち葉が出ます。この落ち葉にアオダモに悪影響を及ぼすような菌が付着している可能性があります。たとえば褐斑病の原因となる糸状菌が付着していた場合、葉に褐色の斑点が出てしまいます。

落ち葉を掃除することはもちろん、葉をゴミ袋に入れる、焼却処分するなど菌を飛散させないための対策が必要です。落ち葉を掃除できないような狭い場所には不向きな樹種です。

アオダモは細い幹と小さな葉が特徴の高木です。下葉のないすっきりとした見た目は美しさを引き出す魅力でもありますが、家の目隠しにはなりません。目隠しとしてではなく、あくまでもシンボルツリーとして植えましょう。

アオダモは、その丈夫さからスポーツ製品の材料としても使われています。また、近年シンボルツリーとしても需要が高まっています。

需要が高まる一方で、アオダモの生産量が追いついていないのが現状です。このため、高価であるというデメリットがあります。形がいいものは特に高価です。苗や幼木は比較的安価ですが、アオダモは生育が遅いため、シンボルツリーとしての見栄えになるまで時間がかかります。

アオダモを最も安く入手できるのは、ポット苗木を購入し1から育てる方法でしょう。価格は1本あたり1500~3000円程度です。生育が遅いため大きなシンボルツリーに育てるには時間がかかります。その分、長い時間をかけて1本の木を育てる楽しみが生まれます。

ポット苗木は、アオダモをじっくり育てたい方におすすめです。ポット苗木を複数本買えば、自分好みの株立ちを作ることも可能です。

庭に植え付けるなど、アオダモをすぐにシンボルツリーにしたい方におすすめなのが2m前後の樹高です。1本あたり約20000円で手に入ります。このくらいの高さまでなら、自分で植えることも可能です。

アオダモは1本で植えても様になる木です。これを機にガーデニングを始めたい方、これから庭を作っていこうと考えている方にもおすすめです。

すでに庭に成木がある方には3m前後の樹高がおすすめです。3mの樹高を選べば、元から茂っている成木との調和が取りやすく、アオダモが自然に庭に馴染むでしょう。価格は1本あたり25000~30000円程度となります。

アオダモはそれ自体の主張があまり強くない、シンプルさが特徴の木です。どこか物足りないお庭に1本、アオダモを植えてみるのもいいかもしれません。

開けた広いスペースに植える場合、高さや広さの制限はありません。すらっとしたアオダモのシルエットを楽しみたいなら単木で、ボリュームを出したいなら株立ちのアオダモがおすすめです。アオダモは1本1本は細くすっきりとしていますが、株立ちで植えると枝や葉にボリュームが出ます。

2m以上に成長すれば、アオダモに特徴的な幹の縞模様がはっきりと表れます。花や緑葉、紅葉も存分に楽しむことができます。

高さには余裕があるけれどスペースが狭い場合、単木か、株立ちを選ぶ場合は2本までがいいでしょう。これらのどちらかを選べば、枝ぶりや葉数は少なめになります。アオダモが壁や玄関を覆ってしまうこともありません。

枝や葉が密集しすぎずに育つため、縦方向に大きく伸びても木の後ろにあるものとの調和を楽しむことができる植え方です。低木が好きな方にもおすすめです。

シンボルツリーとしてアオダモを植えたくても、植える予定の場所に高さや広さの余裕がない場合もあるかもしれません。それでも、暮らしに緑を取り入れたりアオダモの美しい見た目を楽しんだりしたいですよね。

そんなときは、アオダモを住宅の北側に植えることをおすすめします。北側に植えれば、日光が遮られるため生育を抑えることができます。

山採掘品の良さは、なんといっても自然そのままの質感です。幹の太さや斑模様がそれぞれに異なるのも自然の山で採掘したアオダモならではです。バラバラであるからこそ、自分好みのアオダモを選ぶことができます。

露地栽培やふかし促成栽培のアオダモと比べて幹の斑模様がはっきり出ることも特徴です。

露地栽培のアオダモは、家庭の庭と気候条件が似通っている屋外の畑で栽培されています。人の手が加えられていることもありすべてのアオダモがおおよそ同じように育っています。山採掘品より安価に入手できることも特徴です。

ふかし促成栽培のアオダモは、冬にビニールハウスの中で育てられ、早期に収穫されます。山採掘品や露地栽培品と比較して流通時期が早いことが特徴です。4月下旬ごろまでにはポット苗木として出回ります。屋内やベランダなどの狭い場所で鉢植えとして育てる予定の方におすすめです。

ガーデニング初心者の方、庭木を植えるのが初めての方など枯らしてしまうことへの不安がある方もいらっしゃるでしょう。そんな方には1年間枯れ保障付きのアオダモがおすすめです。安心してアオダモを育てることができますね。

《必ず用意するもの》

• 苗木
• シャベル
• 剪定バサミ
• 水

《必要に応じて用意するもの》

• 支柱
• 培養土

土を掘ったりアオダモを剪定したりするために、シャベルと剪定バサミが必要です。また、アオダモが土に根付くまでは定期的な水やりが欠かせません。培養土は自分で配合するか市販のものを購入しましょう。市販の培養土を使う場合、野菜用がおすすめです。

1年の中で、厳寒期を除く12月と3月がアオダモの植え付けに適しています。アオダモが良く育つのは半日陰で、西日は得意ではありません。庭植えでも鉢植えでも育ちますが、庭で植える方が望ましいです。

日当たりと水はけのいい場所を選び、事前に土作りをしておきましょう。そして、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘ります。その中にアオダモを植えましょう。

掘った穴の周りを土で高く盛り、その中がいっぱいになるまで水を入れます。そのあと、ポットを外した苗木を植えます。このとき、土の中の空気を抜くために苗木を左右に揺らします。水が吸収されたら、支柱を立てて固定しましょう。

アオダモは自然な樹形が美しい木です。必要以上に手を加えず、木全体に日光や風を当てるため、不要な枝だけを切ります。アオダモは成長に時間がかかるため、切りすぎると戻るまでに時間がかかります。整える際には注意しましょう。

苗がしっかり根付いて勢いよく成長するようになるまで、およそ1年間は朝夕欠かさず水やりをしましょう。朝夕だけでなく、乾いていると感じたら水を与えるようにしてください。

地植えの場合、地面から水を吸い上げることができるます。このため根付いた後は、真夏以外は水やりの必要はありません。夏場は水がすぐに温まってしまいますから、朝夕の水やりを心がけましょう。

アオダモは肥料を与える必要は基本的ないためそのまま育てても問題ありませんが、1~2月に施肥しましょう。緩効性肥料や堆肥がおすすめで、表面にばらまくのではなく、根に当たらないように株元に土を掘って埋め込みましょう。

アオダモは、まれに葉に茶色の斑点が現れる褐班病が発生する場合があります。症状が進行していくと斑点が大きくなり最終的には葉全体に拡がり落葉します。落葉にも菌が潜み再発する場合があるので葉や落葉をすべて摘除しましょう。

また、新芽を狙ってアブラムシ・カミキリムシの幼虫・テッポウムシといった害虫が発生する恐れもあります。殺虫剤や防虫剤で対処しましょう。

アオダモは、成長すると10メートル以上の大きさになってしまうため、大きくしない場合は、落葉期の10月〜2月の間に強剪定を行いましょう。芽や枝を切り落としたり枝をばっさりと長く切り取ります。切りすぎないように注意しながら少しずつ切りましょう。

下草はシンボルツリーを効果的に引き立てるだけでなく乾燥を抑えるなど機能面でも役立ちます。以下にアオダモにおすすめの下草を4つまとめます。

• ヤマアジサイ：古くから山林で自生する紫陽花。小さな花が咲き素朴で繊細な印象
• ミクロビオータデクサータ：地面に広がりグラウンドカバーになる。落ち着いた印象
• キチジョウソウ：古くから花が咲くと「吉事」があると言われ縁起のいいと言われる
• ツワブキ：厚みと艶のある葉が特徴。「和」を強く印象づける植物

アオダモは、シンプルな見た目が美しく、季節が移ろうごとに姿を変える木です。どんなテイストの住宅にも馴染み、1本あるだけで雰囲気が変わります。あなたもシンボルツリーとしてアオダモを植えて、家をおしゃれに彩ってみませんか？