クロスバイク用サドルのおすすめ13選｜痛い原因は？【痛くないサドルも】

クロスバイクを買ったはいいけれど、実はお尻が痛くて辛い！と悩んでいる方は多いです。楽しさを求めるサイクリングに痛みが伴うのはかなり切実な問題です。しかし、自分の身体に合うサドルを見つければ、その痛みから解放されます。

サドルの形状は、メーカーによりいろいろなタイプがあります。おしゃれなデザインのものの他、柔らかさ・厚みもそれぞれ違い、ふかふかのお尻が痛くないものへの交換も可能です。しかし、たくさんのサドルの中から自分の体に合ったものを選ぶのは大変です。

本記事では、クロスバイクのサドルの選び方、ジャイアント・あさひなど人気メーカーなどからおすすめ商品を紹介します。サドルの交換方法や、お尻が痛い原因も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

クロスバイクの乗り心地を左右するのはサドルの高さです。高すぎても低すぎても快適には走れません。怪我を予防するためにも適切な高さを知るのが大切です。

クロスバイクのサドルの高さ調節は、初心者でも簡単にできますのでご安心ください。六角棒レンチがあれば、誰でも調整できます。

【適切な高さのイメージ】

• 初心者はサドルにまたがり、両足の爪先がチョンチョンと地面につき、バランスが取れる程度の位置。もし不安な場合は少し下げましょう。

• 中級者以上はサドルにまたがり、ペダルにかかとを乗せて足がピンと真っ直ぐ伸びる位置。その状態で足は地面につきません。サドルはハンドルよりも高い位置になります。

クロスバイクでお尻が痛くなってしまった経験のある人は少なくありません。ここでは、考えられる原因について解説します。快適なクロスバイクを楽しむためにも、自分が当てはまっていないかチェックしてください。

クロスバイクに乗り始めると、多くの人が悩まされるのがお尻の痛みですね。その原因として考えられるのは次の3つです。

• 乗車姿勢ができていない：乗りなれたママチャリなどのシティサイクルと比べると、ハンドルの位置がだいぶ低くなるため、前傾姿勢になります。
  
  
• お尻が鍛えられていない：ネットで調べると「まずは1000km走れ」とのアドバイスが多く見られます。そのくらい走るとお尻の筋力が鍛えられて痛み軽減につながるのです。
  
  
• そもそもサドルのサイズがあっていない：人それぞれお尻の形は違います。もちろん男性向け、女性向けでも違いがあるのです。自分に合ったサドルを見つけましょう。

サドルの高さ・前後の位置が適切な状態になっていないと、体重がうまくかけられません。そのため、お尻・腰・膝へ負担がかかってしまい、痛みにつながる場合があります。特に最初の内は、ベストポジションを見つけるまで、サドルの微調節を繰り返し行いましょう。

お尻の傷み軽減には、サイクルパンツの使用も有効です。お尻と股間部分にクッション性のあるパットが入ったもので、お尻への衝撃を和らげてくれて痛みを軽減できます。また、サドルカバーに低反発素材などのクッション性のあるタイプを取り入れるのもおすすめです。

クロスバイク用のサドルには、フラット・ラウンドの2タイプあります。フラットタイプは、お尻を容易に前後移動でき、走行中にかかるお尻への圧力を分散できます。ラウンドタイプは、座面くぼんでいてお尻にフィットしやすく、安定したペダリングが可能です。

フラットタイプは体圧を分散できる分お尻の痛みを軽減できますが、前傾になるため乗車姿勢がきついという方もいます。ラウンドタイプでも、自分の体形に合ったものを選べば痛みを感じにくい場合もあります。前傾でも大丈夫ならフラット、前傾がきつければラウンドをまずは試してみるのがいいでしょう。

クロスバイク用サドルの形状はおもに「溝なし」「溝あり」「穴あき」の3種類に分けられます。サドル中央に溝や穴があるタイプと、まったくないオーソドックスなものです。それぞれに以下のような特徴があるので、どのタイプが自分に合うかを決めましょう。

【溝なしタイプ】

• メリット：走行中にポジション変更がしやすい。痛いと感じたら、お尻の位置が変更できるので、長時間走行したい人向け。
• デメリット：股間の痛みがでやすい。

【溝ありタイプ】

• メリット：股間を圧迫しない。軽量でスタイリッシュなデザイン。
• デメリット：サドルとの接地面が減り、他の部分に痛みがでる場合もある。

【穴あきタイプ】

• メリット：股間を圧迫せず、通気性がいいので春や夏の長時間走行でもムレにくい。
• デメリット：穴があいているので耐久性が低い。

サドルを横から見ると座面の厚みが分かります。厚い方がクッション性が高く、お尻や股間にかかる圧力も軽減されて痛くなりにくいです。しかし、厚みが出るとその分重さも増してしまう点は留意しておく必要があります。速く走るなどのスピード感を楽しみたい人は薄めのタイプを選ぶようにしましょう。

クロスバイクのサドルは幅のタイプもさまざまです。痛くないものを選ぶには、まず自分の坐骨幅を知らなければなりません。坐骨幅とは、座ったときに座面に触れるお尻の一番突き出た左右部分の間隔をいいます。

一般的に男女にかかわらず、最適なサドル幅は、坐骨幅に片側10mmずつ足した幅です。狭いと骨盤の間にサドルがはまってしまい、股間への圧迫が強くなってしまいます。狭いよりは広いものを選んだ方がより快適です。

クロスバイク用サドルの機能性も気になるところですよね。あると嬉しい機能は主に2種類ありますので紹介します。

路面からの衝撃を抑えたい方にはバネ付きがおすすめです。少し重たくなりますが、バネ(スプリング)が走行中の振動や凸凹を吸収してくれるので、お尻や股間への負担がグッと少なくなります。またペダリングをする際、バネのおかげで下肢に合わせてサドルが動いてくれるので、押し付けられてしまう部位への負担が軽減されます。

突然の雨にも安心なのが防水サドルです。雨に濡れてしまうと劣化が心配ですし、何より不快ですよね。サドルカバーを装着していなくても、サドル自体に防水性や撥水性の高い素材が使用されているものもあります。また、サドルの付属品として、防水カバーが付いているものを選ぶのもおすすめです。

街乗りにも使用するなら、おしゃれなカラーのサドルを選んでみましょう。一般的にスポーティーなイメージが強いクロスバイクですが、赤・白などはっきりしたカラーのサドルを選ぶとスタイリッシュさがアップして街の風景にも溶け込みます。おしゃれなカラーのサドルで、街を颯爽と走りましょう。

SELLE ROYAL（セラロイヤル）社はイタリアにある世界最大規模のサドルメーカーです。「ライディングポジション」（乗車姿勢）を最も重要視して設計しています。ライティングポジション(4タイプ)・坐骨幅の2つの要素から、好みのサドルを選べる仕組みになっています。落ち着いたデザインも好評です。

セラ・エスエムピー(SELLA SMP)は、100％イタリアンメイドにこだわるイタリアの老舗メーカーです。サドルの形は立体的かつ曲線的で、「痛くない！お尻にフィットする！」との感覚をもつ方が多く、リピート率が非常に高いのも特徴です。お尻にフィットするのでペダリングも安定し、パワーがよりでやすくなります。

ヴェロ(VELO)は1979年創業の台湾のメーカーです。2千円～5千円くらいのお手頃価格のラインナップが多く、庶民にやさしいブランドです。とはいえ、製品作りに妥協はなく、良質なサドルがそろっています。クッション性に優れたお尻が痛くなりにくいサドルも多く、交換するならまずはVELOのサドルを試してみるのもおすすめです。

ゴリックス(GOLIX)は大阪にあるECサイトが立ち上げた自転車部品のブランドです。目の付け所がいいアイディア商品が多く、お手頃価格なのに高品質との特徴があります。お尻に優しいクッション性の高いサドルも人気で、高額なサドルと比べると多少「重量差」はありますが、クロスバイク初心者にはおすすめのメーカーです。

サーファス(SERFAS)は、カリフォルニアで自転車好きの夫婦が立ち上げたメーカーです。サドルは硬くて当たり前との概念を変え、お尻に優しいゲルサドルを開発しました。サーファスのサドルは、しっかりとしていながら柔らかでソフトな使い心地を基本としています。

ビアンキ(Bianchi)は、現存する自転車メーカーで世界最古のイタリアのメーカーです。イタリアンメーカーならではの抜群のデザインと機能性を兼ね備え、男性女性どちらにも大変人気があります。サドルはスポーツタイプとコンフォートタイプがあり、どちらも優れた耐久性と柔軟性を確保した商品です。

ロードバイクの王道として知名度の高いジャイアントは、初心者～上級者・女性向けモデルも展開しているので自分に合ったサドルを見付けやすいです。全世界に展開している大手ブランドのためアフターサービスも万全で、お気に入りのサドルを長く愛用したい方におすすめです。

サイクルベースあさひは全国に500店舗以上展開する大型自転車チェーン店です。子ども用自転車からスポーツタイプの本格的な自転車まで幅広いラインナップを展開しています。店舗数が多いのでサドルを見たい場合も店に行きやすく、また、ECサイトがあるので購入しやすい点がポイントです。

サドルのレンタルサービスを使ってみるのもおすすめです。レンタル料金は、サドル代の20～30％のものや、保証金預かりのみのものなどさまざまです。実際に使用して自分に合ったサドルを見つけたい方は、ぜひチェックしてください。

サドルの交換は自転車屋に依頼する場合が多いですが、やり方を覚えたら自分でも交換できます。ここではサドル交換の手順とポイントを解説するので、ぜひチャレンジしてください。

1. 交換前に現在のサドル高さと位置を記録する
2. 六角レンチを使ってサドル下のお尻側のボルトを緩める
3. ボルトが緩んだらサドルを回しながらそっと外す
4. ボルトを支えながら新しいサドルをはめて仮止めする
5. 位置・角度・高さを調整して本止めする

クロスバイク初心者が必ずといっていいほど悩まされるのがお尻の痛みです。サドルを交換すると今まで我慢していた痛みから解放され、よりサイクリングが楽しめるはずです。本記事を参考に、お尻に優しいサドルを見つけましょう。