芝生用肥料おすすめ15選｜ハイポネックスや散布時期も【散布機のおすすめは？】

芝生はお庭や庭園の景観を美しく彩ってくれます。そして実は、暑さ対策にも有効です。そんな芝生を管理するにあたりできることとして、芝刈りや水やりはもちろん大切ですが「肥料」も有効です。

肥料を用いると芝や土壌を良好な状態で維持しながら、芝生の色を美しく保ったり足りない栄養を補ったりすることもできます。さらに機能付きの肥料であれば、芝生を生育する中で発生するさまざまな問題の解決に役立つこともあります。

本記事では、おすすめの芝生用肥料を15個選出しました。さらに、芝生用肥料は種類が多種にわたるため、選び方まで丁寧に解説しています。また、後半には肥料を撒くのに適した時期についても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。

植物の生育にあたり必須なのが、「3大栄養素」とも言われているチッソ・リン酸・カリウムです。主に、チッソは葉緑素の元となり、リン酸は植物内でエネルギーを作り出します。また、カリウムは栄養の合成や蓄積などの役割を果たします。

その他、芝生生育で重要になるのがマグネシウムや鉄などのミネラルです。芝生の美しい緑色を保ったり活性化を促したりします。

これ以外にも重要な栄養素はいくつかありますが、芝生をどのように生育したいか・改善したいかにより必要な栄養素は変わってきます。

上述したような、植物の生育に欠かせない栄養素を補うために活用したいのがまさしく「肥料」なのです。肥料を用いることで、芝の生育環境の調整・改善を図ることはもちろん、青々とした美しい芝生になる・強い根っこが育つなどのメリットを得られます。

ただし、肥料は種類が多くそれぞれ機能が異なるため、必要な要素を確認して購入することが重要です。

肥料には野菜の栽培に適したもの・草花の生育に適したものなど、植物別にそれぞれの特質に合わせて作られた製品が並びますが、芝生に関しても同様に「芝専用」の肥料があります。

芝生用の肥料は栄養バランスが芝生の生育に最適化されており、芝生の色味を整える機能や芝生特有の問題(サッチの発生など)を解決するための機能がついたものまで販売されています。

肥料の種類には「液体肥料」と「粒状肥料」の主に2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、シーン別に使い分けるようにしましょう。以下、特徴を表にまとめました。

肥料には主に生物由来成分でできた「有機肥料」、人工的に最適な栄養を調整した「化成肥料」、これらのハイブリットである「配合肥料」の3種類があります。

それぞれの特徴を以下の表にまとめました。仕様・効果が異なるのでしっかりと確認しておきましょう。

芝生用肥料には、単に芝生の生育・土壌の調整にとどまらない機能付きの製品もあります。たとえば、サッチ分解機能の付いた肥料が代表的でしょう。

ちなみに、サッチとは芝生のカスや枯れ葉がたまった部分のことで、放置すると通気性や透水性が悪化し芝生の環境が悪化することがあります。また、土壌の微生物の活動を活性化するものや、特別な栄養素を含んだ肥料などもあります。

芝生には主に「暖地型芝生」と「寒地型芝生」の2つがあります。それぞれの芝生の特性に合わせて、肥料をやる時期を分けなければなりません。それぞれの芝生の特徴と、適切な施肥時期について解説しています。

暖地型芝生とは、温暖な気候を好む芝を指し、高温や乾燥に強いものを指します。ただし、耐寒性は低く冬は育ちません。たとえば、コウライシバ・ノシバ・バミューダグラスなどが挙げられます。

これらの暖地型芝生への施肥に適した時期は3月～11月となります。この間に、1か月から2か月の間隔で施肥を行うのが一般的です。また、秋のうちにしっかりと肥料を撒くことで、春が到来したときにしっかりと芝生が育つ土台を形成できます。

暖地型芝生とは、涼しい気候を好むものを指し、耐寒性に優れたものを指します。ただし、冬を乗り越えることはできますが、高温多湿環境には脆弱です。たとえば、ベントグラス・イタリアンライグラスなどが挙げられます。

これらの寒地型芝生への施肥に適した時期は春と秋になります。この間に、1か月から2か月の間隔で施肥を行うのが一般的です。夏は寒地型芝生の元気がなくなる時期のため、この時期に施肥をするのはおすすめできません。

芝生を綺麗に育てるために、肥料の撒き方を知っておきましょう。肥料を撒く際は製品説明をしっかり読んで適切な量・時期・頻度を守ることが大切です。また、葉焼けを防ぐために日差しの強い時間帯は撒くのを避けましょう。以下が、芝生に肥料を撒くときの手順です。

1. 隅々まで撒くために、動線に印を付けておく
2. 肥料の1/2を横方向に撒く
3. 残りを縦方向に撒く
4. ほうきでムラを整える
5. 水を散布して完了

芝生に肥料を施しても、なぜかうまく生育が進まない・色味がきれいにならないケースがあります。その原因として考えられる主な理由として考えられるのが「肥料やけ」と「肥料不足」です。ここではそれぞれの原因に合わせた対応策を解説していきます。

芝生の色を鮮やかにしたい・元気に育てたいにもかかわらず、想像した通りの色味にならない場合、芝生が「肥料やけ」を起こしている可能性があります。

土壌の改善を図るべく「14-14-14」の成分高配合の製品を用いる場合は、肥料の与えすぎに注意しましょう。また、撒いたときに生じるムラによって、肥料やけを起こしている可能性も考えられます。肥料やけ回避のため、肥料やけを軽減する製品の検討もおすすめです。

芝生が思い通りに生育がいかないパターンとして、上記で紹介した肥料やけは言わば「栄養過多」の状態を指しますが、一方で「栄養不足」の状態も芝生の生育を阻害している可能性があります。

最も多く見られるケースが撒きムラによるものです。できるだけ、均等に撒ける工夫を心がけましょう。また、肥料によりますが施肥後の水まきも忘れず行いましょう。

肥料は手で直接撒くと、ムラになりやすく時間もかかってしまいます。肥料を均一に撒きたいときは、肥料散布機があると役立ちます。ハンドルを回すだけで肥料を散布できるタイプや手押し式のタイプがあるので、芝生の面積に合わせて使いやすいものを選びましょう。以下におすすめの肥料散布機を2点紹介しているので、参考にしてみてくだい。

芝生管理は簡単ではなく、常に多くの問題が潜在しているものです。そんな芝生管理に役立つのが芝生用の「肥料」です。芝や土壌をどのように調整・管理したいのか検討した上で、求める栄養・機能がある肥料を購入しましょう。理想の芝生に近づける第一歩を、「肥料選び」から始めませんか。