ボーカルエフェクターおすすめ12選｜種類や中古の注意点も！

さまざまな楽曲を聴いているとき、ボーカルの声質が変化して驚いたり、格好いいと思ったりした経験はないでしょうか。ロボットのようなケロケロ声からラジオを連想させる声まで、効果的に使用されているエフェクトは聴き手の耳を惹きつけます。

しかし、ボーカルエフェクターにはどのような機能があるのか、生声で歌うのと比べてどう違うのか疑問に思ったことはありませんか？ボーカルエフェクターは場面や用途に合わせて、プロと同じような声の加工をすることができます。

また、使用できるジャンルが限定されない点もボーカルエフェクターの魅力です。ここではそんなボーカルエフェクターの選び方やおすすめ機種12選、安いものをお探しの方に向けた中古を購入する際の注意点についてご紹介します。

ボーカルエフェクターは、ボーカルの声にさまざまなエフェクトをかけ声質を自由自在に変える音楽機器です。ボーカルのソロにハーモニーを加えたり、機械的な声を作ったりと多彩な表現を可能にしてくれます。

ライブやコンサートで使用することにより、盛り上げたい箇所をより効果的に引き立たせることができます。また、楽曲制作や動画配信向けのボーカルエフェクターも多く販売されており、自宅で音楽活動をしたい方にも便利です。

ボーカルエフェクターをおおまかに分類すると「コンパクトエフェクター」と「マルチエフェクター」のどちらかに含まれます。使いやすさを重視するか、機能の幅広さを求めるかを考えて選びましょう。

コンパクトエフェクターは名前のとおりコンパクトな構造で、持ち運びや操作が簡単なエフェクターです。特定のエフェクトに特化しており、構造がシンプルなためいい音質のものを使用できます。

ボーカルエフェクターを初めて購入する方や、エフェクターの限られた機能を使用したい方におすすめです。数種類のコンパクトエフェクターをつなぎ合わせることで、好きなタイミングでエフェクトを切り替えることもできます。

1台のボーカルエフェクターでさまざまなエフェクト機能を使いたい場合は、マルチエフェクターを選びましょう。複数のエフェクトを組み合わせることもでき、音楽表現の幅が大きく広がります。

コンパクトエフェクターとは違い使用するエフェクターが1台で済むため、スペースを広くとる必要がありません。配線をすっきりまとめることも可能なため、屋外やライブハウスで演奏をする方におすすめです。

電源の違いについて、購入前に必ず確認しておきましょう。ボーカルエフェクターで一般的なのは電池切れを気にせず使用できるACアダプターですが、乾電池でも動かせる2way電源式モデルがあると紛失や断線などの非常時に便利です。

また、出力端子の種類も重要なチェックポイントです。キャノンケーブルやフォーンケーブルであればほとんどのミキサーに対応しています。パソコンに直接つなげて使用したい場合は、USBタイプのものを購入しましょう。

同じボーカルエフェクターでも、ライブで使うか自宅で使うかによって必要となる機能が変わります。音楽活動をより楽しく豊かなものにするために、場所や用途に合わせたベストな機種を選びましょう。

ライブ活動をメインに行う方であれば、フットスイッチ機能が必要不可欠です。足元にあるスイッチでエフェクトのオン・オフを切り替えるため、体勢を崩さないまま楽器を演奏できます。

ソロで弾き語りをしながら、曲中にエフェクトを追加したい場合にもフットスイッチ機能は便利です。足元の操作ひとつでハーモニーやエコーを加えることができ、表現の幅が広がります。

楽曲制作や動画配信にボーカルエフェクターを使いたい方は、マイク内臓タイプを選びましょう。自分の声にさまざまなエフェクトをかけて録音することができ、より本格的な音源の作成が可能です。録音機能は歌の練習用としても活用できます。

また、動画配信で不特定多数のリスナーに自分の声を聞かれたくないとき、好きな声質に変化させることも可能です。自宅にいながら、使う状況に合わせて機能を選択できるのは嬉しいポイントです。

新品のボーカルエフェクターは高価なものが多く、中古での購入を検討する方もたくさんいます。欲しい機種を安く手に入れられるメリットも確かにありますが、本体に傷があったり付属品が一部付いていなかったりするケースもあるため注意が必要です。

中古のボーカルエフェクターを購入する場合は、可能な限り楽器店で選ぶようにしましょう。必要に応じてスタッフのアドバイスを受けることもできるため、ネット通販での購入に比べてリスクを抑えることができます。

ハーモニーとは名前のとおり、ボーカルのピッチに合わせて美しいハーモニーを奏でるエフェクトのことです。ギターのコードから曲のキーを自動的に割り出してくれるボーカルエフェクターもあり、自然なハモりを生み出すことができます。

ソロの弾き語りからバンドまで、臨機応変に活用できるのが魅力です。

浴室やカラオケボックスで歌うときに自分の声が跳ねかえって聞こえますが、この跳ねかえる音を「残響」と呼びます。リバーブとは機械の力で残響を作り出す機能です。

多くのアーティストがライブやレコーディングに取り入れており、曲中で効果的に使用されています。臨場感のある音を生み出したい方におすすめです。

ディレイとは、やまびこのようにボーカルの音を遅れて再生させるエフェクトです。さらに、ディレイの細かい仕様については「ディレイタイム」や「フィードバック」で設定します。

• ディレイタイム：やまびこをどの程度遅らせて再生させるのか決める
• フィードバック：やまびこを何回繰り返すのか決める

ボーカルのピッチが外れてしまったときに補正を行うのが、ピッチコレクトと呼ばれるエフェクトです。補正を極端にかけることで「ケロケロボイス」や「ラジオボイス」に代表される機械的な声を生み出すこともできます。

オートチューンとも呼ばれるこのエフェクトは、ポップスからロックまでさまざまなジャンルのアーティストが愛用しています。

ボーカルエフェクターを効果的に使用することで、音楽表現の幅が格段に広がります。エフェクトの種類から付随機能まで、自分の好みに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。ぜひ音楽活動に取り入れ、新たな楽しみ方を見つけてください。