【2025年】MIDIキーボードおすすめ10選！ピアノ代わりになる88鍵タイプも

作曲やアレンジに、あると便利なMIDIキーボード。簡単な使い方から高度なレコーディングまで幅広く使え、ＰＣやスマホの画面を見ながら入力できるので、初心者から上級者まで楽しめるおすすめのアイテムです。

そんなMIDIキーボードですが、各メーカーからさまざまなモデルが発売されています。価格やスペックにも違いがあるので、選ぶ際はあらかじめ情報を知っておきたいですよね。

そこで今回は、MIDIキーボードの人気モデルを中心に鍵盤やコントローラーの違いをまとめた上で、初心者から上級者まで楽しめるMIDIキーボードおすすめ10選をご紹介します。この記事を参考にして、ぜひお気に入りの1台を見つけてください。

MIDIキーボードとは、MIDI規格の電子楽器をコントロールして音を出したり、楽曲データをPCに入力したりするためのものです。複数の音源を一元管理できるメリットがある反面、単体では音を出せないデメリットがあります。

MIDIキーボードは、DTMや楽曲データの入力に必要なアイテムで、PCや音源につないで使います。値段が安くコンパクトなモデルもあり画面を見ながら操作できるので、楽器の弾けないDTM初心者の方にもおすすめです。

付属ソフトを使いこなしてエフェクトやミキシングなど高度なレコーディングをするときには、オーディオインターフェース・モニタースピーカー・音源モジュール・マイクなども揃えていきましょう。

【メリット】

• キーボードと音色の自由な組み合わせを楽しめる。
• 多彩なコントローラーで、演出を工夫できる。
• 小型モデルを持ち運び外出先での音楽制作もできる。
• モデルによっては、単体の外出先演奏も可能。
• 付属ソフトによっては、高度なレコーディングも可能。

【デメリット】

• 基本的には単体で音を出せず、音源が必要なので音出しに手間がかかりやすい。
• 付属ソフトの使いこなしには、ある程度時間がかかる。
• キーボードと音源のパラメーターが一致しないと、思った音が出ない場合がある

MIDIキーボードはDTMの入力や、音源につないで音を出すためのものです。スイッチオンですぐにピアノの音が出る電子ピアノとは異なり、鍵盤自体と弾き方やペダル操作による音色表現能力は別次元です。

そのため、ピアノ曲の練習や演奏などを楽しむには、もう一台「電子ピアノ」を選ぶ必要があります。MIDIキーボードでピアノ音源を鳴らして使うことはできますが、「ピアノの代わり」というレベルには達しません。

MIDIキーボードは25鍵から88鍵までのものがあり、目的によって使い分けます。ミニマムな25鍵・省スペース向きの32鍵と37鍵・ライブでも使いやすい49鍵と61鍵・本格的に使える88鍵といった具合です。

ミニマムな25鍵モデルは、外出先での入力や思いついたメロディーの記録にも便利です。付属ソフトをスマホに入れて、ワイヤレスDTMができるものもあります。

オクターブやトランスポーズ機能を使えば全音域のパート別入力もできるので、特に不自由はありません。ミニ鍵盤とフルサイズ鍵盤のものがあります。

32鍵と37鍵は、省スペースでの作業に向いています。用途に応じて、コントローラーが充実したモデルか、シンプルなミニ鍵盤のものを選ぶといいでしょう。

キートランスポーズを使えば全音域をカバーできるので、DTMで画面を見ながらのパート別入力にも問題なく使えます。上位機種のセカンドキーボードとしてもおすすめです。

49鍵と61鍵は音域が広いので、バッキングやソロパート演奏にも向いています。ちょっとしたライブでも使いやすく、PCとつないで複数音源の音色をアサインしたり、レイヤーで音を重ねて厚みを出すなど、リアルタイムな演出を同時に行えます。

鍵盤はフルサイズとミニの両モデルがあるので、用途に合わせて選びましょう。

88鍵のモデルは、しっかりとしたキータッチでピアノ系音源や打楽器系の音を出すのに向いています。対応音域が広く、スプリット＆レイヤーで複数の音源を別々に鳴らしたり、音を重ねて厚みを出したりとコントロールも容易です。

やわらかめの音にはライトタッチのモデルを併用すれば、より幅広い表現が可能となります。

PCやスマホ・タブレットのうち接続できるOSの種類・必要なアダプター・接続方法は、USBだけでなくワイヤレスも使えるかをよく調べておく必要があります。また、外部音源モジュールを使う場合には、MIDIの入出力端子があると便利です。使用するPCやスマホ・タブレットに合わせて選びましょう。

鍵盤サイズは、フルサイズ鍵盤とミニ鍵盤があります。25鍵～61鍵のモデルはフルサイズとミニ鍵盤の両方がラインナップされているので、25鍵でフルサイズまたは61鍵でミニ鍵盤というように、設置場所や使い方に合わせて選ぶことができます。

88鍵モデルの場合、少しピアノタッチに近いセミウェイト鍵盤モデルや、グランドピアノに近いハンマーアクション鍵盤を使った最上位モデルがあるので、自分が欲しいタッチを選びましょう。

パッドやノブ・ボタン・スライダー・ピッチ＆モジュレーション、ペダルなど、キーボード本体についているコントローラーの種類と、そのコントロール性能で選びます。高度な使い方をするなら、本格的なものが必要ですが、簡単に使うなら最小限のものでもOKです。また、DAWや音源など、ソフトのコントロール性能も重要です。

ベロシティ対応の鍵盤は、強く引けば大きな音を出すことができ、アフタータッチ対応の鍵盤は、打鍵後にさらに強く押し込むことによって、ビブラートをかけたり音色変化をさせたりすることが可能です。

そのためには音源側のパラメーターも、アフタータッチで音色を変化させる設定に合わせておく必要があります。

固定された音を解放して自由な表現をするときに、ピッチベンドとモジュレーションを使います。

ピッチベンドは（ピッチ＝音程）を滑らかに変化させ、モジュレーション（変調）でビブラートをかけて音に抑揚をつけますが、キーボード側と音源側双方のパラメーターで、独自の設定をすることが可能です。

ペダルコントロールは、サスティンペダルで音に余韻を与えることが一般的ですが、モデルによっては複数のペダルを使って、ボリューム・効果音・音色の変化などの設定をアサインして、リアルタイムに多彩な演出をすることもできます。

購入予定のモデルがペダルコントロールを使えるのかを、あらかじめしっかり把握しておきましょう。

ベロシティ対応のアサイナブルパッドにはドラム・パーカッション・効果音を、ボタンやノブにはパラメータ設定をアサインして、DAWや外部音源をコントロールしながらリアルタイムな演出を可能にします。

こうした情報をMIDIトラックに入力しておけば、好みの設定を繰り返し再現することもできます。

鍵盤数が少ないモデルで広い音域を使いたいときや、88鍵モデルでも演奏しやすい音域に変えたい場合は、オクターブやトランスポーズのボタンを使います。

オクターブボタンの＋を1回押せば１オクターブ上に上がり、－で１オクターブ下がります。トランスポーズの場合は、＋で音程が１音上がり－で１音下がります。

付属ソフトには、楽曲データの入力やエディット・ミキシングなどを行うDAWソフトの他、ドラム・パーカッション・ギター・エレクトリックピアノ・シンセサイザーなどの音源などがセットになっている場合が多いです。

モデルによりDAWソフトや音源ソフトの種類が違うので、よく確認しておきましょう。

コルグ・ローランドなどや、インミュージック傘下のアカイプロフェッショナル・アレシス・エムオーディオなどがあります。それぞれの個性を活かして、好みや使い方に合わせた使い方を楽しめる、おすすめメーカーです。

コルグは「MicroKEY Air」シリーズが有名です。ミニ鍵盤でスリムなボディですが、付属のDAWソフトや音源ソフトやMIDIエディターソフトにより、機能が充実しています。USB接続とワイヤレス接続ができ、使い方や用途に合わせて「25鍵・37鍵・49鍵・61鍵」のモデルを選べます。

ローランドはデータ入力のしやすさだけでなく、演奏性にもこだわったキーボード作りをしています。堅牢ボディとフルサイズ鍵盤を使い、ピッチベンドとモジュレーションは一体化したレバーで同時に操作する形式です。

ペダルコントロールも充実しており、アフタータッチ対応でパッドやノブ、スライダーなどを備えたモデルもあります。

アカイプロフェッショナルはインミュージック傘下のメーカーで、MIDIキーボードでは小型で高機能なミニ25鍵モデルに特化しています。

その他にミキサー型やパッド型のウインドシンセサイザー、サンプラーとシーケンサー・パッドコントローラーを搭載したMPCやDJパフォーマンス用デバイスなども手掛けています。

アレシスはインミュージック傘下のメーカーです。MIDIキーボードでは、シンプルデザインでパッドやノブ・ボタンなどのコントローラーが充実したⅤシリーズがおすすめです。

その他製品では電子ドラムやドラムマシン、電子ピアノやMIDIコントローラー、ヘッドホンやスピーカー、ミキサーなども手掛けています。

エムオーディオはインミュージック傘下のメーカーです。MIDIキーボードは、スリムでコンパクトなボディに操作性のいいコントローラーを搭載した、Keystationシリーズがおすすめです。

その他製品では、オーディオインターフェースやMIDIインターフェース、モニタースピーカーやマイクなども手掛けています。

ミニマムモデルをワイヤレスで使ったり、本格モデルとDAW＋音源モジュールを使ってエフェクトやエディット・ミキシングを駆使した本格レコーディングなど、使い方に合わせてさまざまなセッティングが可能です。

MIDIキーボードとiPhoneをつないでミニマムDTMシステムとして使ったり、スマホの録音機能やスマホＭＴＲアプリを使って生音を録音した後に、DAWソフトに正式入力したりする方法があります。

iPadやiPhoneとワイヤレス接続ができるモデルなら、外出先や自宅での省スペース活用など、場所を選ばない手軽な使い方ができます。

スムースな作業のためには、デバイス側のスペックは高めの方が安心です。また、入力したデータやデバイス本体を破損させないようにすることや、電池切れなどに注意する必要があります。

一瞬のひらめきを残すために、スマホの録音機能やMTRアプリを使って生音を拾っておくやり方があります。口ずさんだメロディーやリズムをとりあえず録音しておけば、後からもう一度聞きながらDTMに落として音楽を作れます。

さらに、スマホで録音した音を後からサンプリングして、効果音に使ってもいいでしょう。

PCや音源モジュールなどをつないで使えば、簡単なセッティングだけでなく、PC内のマルチトラックレコーディングでMIDIトラックとオーディオトラックをミキシングするなど、高度な使い方をすることも可能です。

MIDIキーボードをPCとつなぎDAWと音源のソフトを使えば、画面を確認しながら高度な音楽制作が可能です。

楽曲データの入力時に生演奏に近い演出をするのであれば、鍵盤とコントローラーが充実したキーボードを使う必要があります。逆に、機械的な音の入力にはベロシティをオフにするなどの設定を行うこともあります。

MIDIキーボードの付属ソフトだけでも音を出せますが、さらに音色にこだわりたい場合には、音源モジュールの組み合わせがおすすめです。プレミアムな音色が多数プリセットされており、さまざまなサウンドを再現することができます。

MIDIキーボードのコントローラーを駆使して、あなただけのサウンドを奏でましょう。

MIDIキーボードはシンプルにPCとつないだり、付属のDAWソフトと他のDAWをプラグインして音源の追加やサンプリングをしたりできます。また、ボーカルやギターの他、あらゆる楽器とのコラボレーションが可能です。お好みの組み合わせで、MIDIキーボードを楽しみましょう。