銅フライパンのおすすめ商品14選│本格料理を楽しみたい方にうってつけ

銅フライパンといえばプロの料理人が使うイメージが強く、敷居が高い・手に入りにくいと思われがちです。確かにアルミ合金製のフライパンと比べると数は少ないものの、市販品は十分流通しており、使い方も決して難しくありません。

プロが銅フライパンを好む理由は、高い熱伝導率によるもの。錆びにくく長持ちするため、ランニングコストも優れています。一方で変形しやすい・衝撃に弱いといったデメリットもあるため、正しい使い方を理解することが大事です。

以上を踏まえ、本記事では銅フライパンの使い方・選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品14選をご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

銅フライパンの特徴は優れた熱伝導率です。短時間で素早く加熱できるため、プロの料理人でも多くの使用例があります。注意点として銅フライパンは空焚きすると変形につながるため、食材の投入前に油ならしするのがポイントです。

油ならしの手順は、1～2cmの深さに油を入れて弱火で加熱しながら油をなじませ、約5分経過後に捨てるかオイルポットに戻せばOK。フライパンの表面に油膜を作ることで、食材のくっつき・焦げ付きを防げます。

銅フライパンに付いた汚れ・焦げ付きを落とすには、下表の要領がおすすめです。いずれの方法でも柔らかいスポンジを使用します。

ちなみにフッ素樹脂加工されていない純銅タイプなら金属たわしの使用も可能ですが、素材への負担を考えると柔らかいスポンジで優しく洗う方がおすすめです。

純銅製のフライパンは錆びにくく長寿命で、適切に使い続ければ10年単位の運用も可能です。ただし変形に弱いため、落下・衝撃などには十分に注意する必要があります。なおフッ素樹脂加工されたタイプの場合、表面のフッ素が剥がれたら買い替えるのがおすすめです。

銅フライパンの主なメリットは下記の通りです。

• 熱伝導率が高く温度調節しやすい
• 素早く加熱できる
• 均等に加熱しやすい
• 錆びにくい
• 使用歴に伴って風合いが増す

一番の魅力は優れた熱伝導率です。高い火力で素早く調理するのに適しているため、レストランをはじめとした多くの飲食店で採用されています。

銅フライパンの主なデメリットは下記の通りです。

• IH対応・食洗機製品がごくわずか
• 重い
• 衝撃に弱く変形しやすい
• サイズの大きい製品が少ない
• 価格が高い

デメリット面の大きな特徴として、重量が大きい点が挙げられます。また、26cm以上の製品は多くなく、現在主流であるアルミ合金製の製品と比べると選択肢が狭いです。そのため汎用的に使用せず、用途を絞るのも有効と考えられます。

浅型の銅フライパンは取り回しが良く軽いのが特徴です。特に卵焼き・ホットケーキ・お好み焼きのように生地を薄く広げたり、煽って裏返したりする行程がある料理には抜群の性能を発揮します。傾向として銅フライパンは浅型が多いため、好みの製品を見つけやすいです。

深型の銅フライパンは揚げ物・炒め物に適しています。浅型では油はね・火傷のリスクが大きい一方、深型なら問題なく対応できる製品が少なくありません。また炒め料理の際に食材がこぼれにくいため、煽る動作が苦手な方にもおすすめ。注意点としては浅型と比べて重量が大きめです。

エッグロースターは卵料理に特化した小型のフライパンです。四角形にデザインされているのが特徴で、だし巻き卵をスムーズに作るのに適しています。銅と非常に相性が良く、銅フライパンメーカーの多くがエッグロースターを扱っているのも面白いポイント。市販品でもプロ仕様の品質を誇るものも珍しくありません。

12～16cmの銅フライパンはソース・お菓子作りに適しています。自家製のデミグラスソース・トマトソースを素材から調理したり、パンケーキを焼いたりするのにぴったりです。メーカーによっては専用のミニパン・パンケーキパンなどをリリースしているため、ぜひチェックしてください。

18～24cmの銅フライパンは1～2人分の料理を作るのにおすすめです。目玉焼きを2～3個焼ける程度のコンパクトなサイズのため、軽い朝食用やボリュームを控えめに抑えたい方にぴったり。大きいサイズに比べて価格が安いため、一人暮らしを始めたばかりの学生にも適しています。

26cm以上の銅フライパンは3人以上のファミリーに対応できます。2～4人家族の場合は、サイズと重量のバランスが優れた26～27cm程度がおすすめ。5人家族や食べ盛りの子どもがいる家庭の場合は28cm以上が適してます。

注意点として銅フライパンは全体的に重量が大きく、26cm以上だと1kgオーバーがほとんどです。特に女性の場合は取り回しに気を付けましょう。

木製・樹脂製の持ち手は銅製・金属製と比べて軽いため、取り回しの面で優れています。また調理時の熱が手元で遮断されるため、銅製・金属製のようにミトンや布巾を巻く必要がありません。デメリットとしては銅製・金属製と比べて劣化のペースが早く、食洗機で丸洗いできないものも多いことが挙げられます。

銅製・金属製の持ち手はサビに強く丈夫なため、長期運用におすすめです。また業務用コンロのような高火力の場合、木製・樹脂製の持ち手だとあっという間に劣化してしまうため、銅製・金属製を選ぶ必要があります。

デメリットは熱が持ち手まで伝わってくるため、素手では握れない点。メーカーによっては製品に持ち手専用のカバーが付属する場合もあります。

オール電化の家庭のように、熱源がIHコンロの場合はIH対応製品を選ぶ必要があります。銅フライパンの大半はガス火専用であるものの、内面がコーティングされた一部の製品ではIHコンロに対応しているものも。注意点としてIH対応フライパンは、ガス火専用タイプよりも重いものが多いです。

銅フライパンは食洗機に対応していない製品がほとんどですが、自宅に食洗機がある場合は積極的にチェックするようにしましょう。例としてはサーモスの一部に対応製品があります。食洗機によって丸洗いできれば時短に役立つほか、裏面・持ち手など手入れしづらい部分も洗浄できて一石二鳥です。

フッ素樹脂加工とは、いわゆる「テフロン加工」のことです。フッ素樹脂加工されたフライパンは焦げ付き・こびりつきが生じにくく、汚れを落とす際にも苦労せずに済むメリットがあります。

鍋フライパンは他の素材と比べてフッ素樹脂加工された製品が少ないものの、鍋肌に食材や焦げがくっつかないものを選択したい方は優先的にチェックしてみましょう。

シンプルな原理として、鍋肌が厚いものほど金属の投入量が多いため耐久性も優れています。ただし相応に重量が大きくなるため、取り回しやすさとのバランスに注意しましょう。

鍋フライパンは他の素材と比べて薄型のものが一般的なため、厚みのある製品は多くありません。熱伝導性・耐久性の両方を追及する場合には厚みのあるものがおすすめです。

錫メッキありの銅フライパンには、油なじみが良く変色しづらいメリットがあります。ベタつき・焦げ付きが少なく、洗浄時も少ない力で汚れを落としやすいため女性におすすめ。デメリットとしては経年・使用に伴ってメッキが剥がれるほか、手入れ時に強くこすり洗いするのもNGです。

メッキなしの銅フライパンは、メッキありの製品よりも優れた熱伝導性能が期待できます。業務用・プロ仕様に多く見られるタイプで、短時間で素早く調理する用途におすすめです。またコーティングされていない分、メッキの剥がれを気にする必要がないためゴシゴシ洗っても構いません。

新潟県燕市に本社を置くアサヒは、元々スプーン・フォークなどの食器製造で創業したメーカーです。事業拡大に伴って銅・ステンレス製調理器具の製造に乗り出しました。

銅フライパンでは食楽工房シリーズが人気で、重くなりがちな銅製でも優れた軽量感を実現しているのが特徴。木ヘラ・磨き剤といった付属品があるのも魅力的です。

新光金属は昭和34年に創業した非鉄金属メーカーです。COPPER100のブランドは国内外で知られており、銅製品を中心に数々のグッドデザイン賞を獲得した実績を誇ります。

銅フライパンでは「新光堂」名義で展開されている温故知新シリーズ・真心シリーズが人気。ニッケル・ステンレスによるコーティングを組み合わせた、おしゃれで扱いやすい設計が特徴です。

オークスは銅フライパンメーカーとして非常に知名度の高い企業です。同一モデルでも錫メッキあり・なしと2タイプ展開されているのが特徴で、製品の詳細な仕様情報を公開しているのも魅力的。取っ手用のレザーカバー・専用の収納袋など、付属品も充実しています。

和田助製作所の銅フライパンは、ホテル・レストランのシェフから支持を集めるプロ向けの本格仕様です。中でも目を引くのがロングハンドル付きのプチフライパンで、ソース・カラメルなどを調理する際に視覚的な楽しみも得られるのが特徴。パフォーマンスを交えて楽しく調理したい方にぴったりです。

田辺金具は一般的なフライパンよりも、ミニパン・トング・コーヒードリッパーといった調理用品を得意とするメーカーです。銅製ミニパンではおしゃれなパンケーキパン・エッグロースターなどをラインナップしており、女性にぴったり。木製の取っ手付きで手元が熱くならないのも高ポイントです。

丸新銅器は戦後間もない頃に誕生した老舗メーカーです。うどんすき鍋・山菜鍋といった希少な鍋製品のほか、エッグロースターでは正方形の関東風・長方形の関西風と2タイプ分を揃えています。

日本製銅フライパンでは珍しい21cmサイズのほか、本格的な30cmもラインナップ。標準で錫メッキ加工されているため、扱いやすい点も特徴の1つです。

中村銅器は高純度の銅に強みを持つ高級老舗メーカーです。高密度で質量が大きいため非常に重いものの、品質は申し分ありません。また鍋肌に鎚目を施したクラフト感あふれるデザインは、目の肥えたプロの料理人も唸るほど。品質相応に価格も高額ですが、本格志向の方にはぴったりです。

体に鉄分が必要とされているように、銅にも赤血球や骨の生成を促す作用があります。しかし一度に大量の銅を摂取すると嘔吐・腹痛を招き、内臓に溜まれば肝硬変ほかの深刻な症状を引き起こします。これが銅中毒です。

銅フライパンにおける銅中毒の症例は、調理後も長期間パン内に食材を入れて放置したことによるものが大半です。調理後の食材は素早く食器に移し、汚れも素早く落とせばまず心配要りません。

プロの料理人・シェフが使うことからも窺える通り、熱伝導率の高い銅フライパンは本格料理にうってつけ。自宅に導入すれば、普段のおかずが一段とおいしくなること請け合いです。本記事を参考に、ぜひ銅フライパンで美味しい料理を作ってください。