ハナミズキ品種おすすめ10選│シンボルツリーに最適！品種の種類も解説

ハナミズキは家族を見守る記念樹として庭で育成できるため、シンボルツリーにおすすめです。花言葉は「永続性」で、ゆっくり育つところからつけられました。逆境に耐えて花を咲かせるという意味をもっています。

花言葉のとおり、ハナミズキは逆境でも育つ強さがあります。管理が難しくないため、初心者の方でも育てることができると人気があります。春に咲く華やかな花、秋には紅葉を楽しめるハナミズキはシンボルツリーにおすすめです。

ハナミズキは多く出回っている品種をみても20種類ほどあります。高木樹・低木樹・鉢植えなど種類が多く販売されているため、植える環境に合わせて選べます。また春に咲かせる花の色や秋になる果実の形もさまざまです。

シンボルツリーは庭の景観に合ったもので数十年先の姿も考えて選ぶ必要がありますが、ハナミズキは品種が多いので気に入ったものをみつけることができるでしょう。

桜が咲き終わったあとの4月～5月にかわいい花を咲かせるハナミズキですが、赤・桃・白など花色がたくさんあります。桜より長い期間楽しむことができるので、好きな花色のハナミズキを植えると春が待ち遠しくなります。

実はピンクや赤く花びらに見えるところは総苞片（そうほうへん）と呼ばれるもので、実際の花は中央の小さな部分だと言います。

ハナミズキは一本幹の樹形のため、庭の中で独立させて植えると美しく映え、インパクトのある庭になります。ハナミズキは高く伸びる印象がありますが横にも広がっていくため、植樹してから数年でシンボルツリーとしての存在感が出てきます。

お庭の中のアイポイントになるよう目立たせて植栽すると、鮮やかな花が際立ちます。

日本の気候に適しているハナミズキは、日当たりのいいところなど植える場所が合えば、花・実・紅葉まで長い期間楽しめます。バラエティ豊かな花色、季節で色を変える葉色、秋の実りを表す赤い実などで季節の移り変わりを楽しめます。

赤い実は鳥の好物でよくついばみにきます。おいしそうにみえますが人は残念ながら食べることはできません。

日本全国あちこちに「ハナミズキ通り」があるのをご存知でしょうか。街路樹のハナミズキが咲いているのを見て春の到来を感じます。ハナミズキが街路樹に多く使われる理由は、丈夫で枯れにくいからです。

初めて持つ庭であれば手入れは簡単な方が安心でしょう。ハナミズキは手がかからず丈夫なため、一般の家庭でも育てやすいメリットがあります。

ハナミズキは丈夫な木だというものの、環境に合っていないと花が咲かないことがあります。日差しの少ない場所や養分の少ない土壌が苦手です。日当たりが悪いと生育に影響が出て、花が咲きにくくなります。

特に隔年開花の品種は、花を開花させるためにエネルギーを使い果たし、翌年は花つきが悪くなる場合があります。

ハナミズキを選ぶときには、まずは高木樹か低木樹のどちらにするか選んでください。ここではそれぞれ項目にわけて特徴を紹介するので、参考にしてください。

4ｍから10ｍくらいまで成長するのが、高木樹と呼ばれています。高さがあって目立つため、シンボルツリーとして植えるのがおすすめです。ハナミズキが成長すると、高さだけではなく横にも大きく広がります。庭に植えると目隠しの役割も果たせます。

あまり高く成長してほしくないと考えている方は、低木樹がおすすめです。ハナミズキのなかには、3ｍくらいまでしか伸びない種類もあります。低木樹は管理しやすく、初心者にもおすすめです。

花色は白・桃・赤で、品種によって花びらのグラデーションが美しいです。代表的なハナミズキをご紹介します。

• チェロキーチーフは古くからある紅色の品種で、大きな花と花つきの良さで人気です。街路樹でよく見かけます。
• レッドジャイアントは北米が原産地の濃い赤色品種です。花つきは良好で華やかなシンボルツリーになります。
• ジュニアスミスは大輪の花が咲く人気の改良品種です。中心は白く外側へいくほど濃い赤の花が印象的です。
• クラウドナインは白花種の中で代表的なもので、花つきがいいので純白の大輪の花が楽しめます。小ぶりな品種のため庭で育成しやすいです。
• ステラピンクは流通量が少なく貴重な品種です。春先には新緑、春には薄いピンクの花、秋には紅葉も楽しめます。寒さに強く寒冷地でも育ちます。

ハナミズキは日当たりのいい場所を好むため、庭に直植えする場合は午前中の光が差し込む東側が最適です。また真夏に一日中直射日光が強く当たる場所は日差しが強すぎる心配があります。そのような場合には、株元にチップなどを敷き詰めて乾燥対策をするといいでしょう。

植栽場所の条件が整うと大きく育ち、インパクトのあるシンボルツリーに育成できます。

花や実・紅葉すべてにおいて明るく美しい印象があるハナミズキは、縁起のいいことから女の子の成長を願って記念樹に希望する方も多いです。でも引っ越しの予定があったり、植樹する環境が日当りが良くないと戸惑ってしまうこともあるでしょう。

ハナミズキは鉢植えで育成できる品種が数多くありますので、直植えにこだわらず鉢植えで楽しめます。

日当たりのいい場所に植えたハナミズキが咲かないのには理由があります。ハナミズキは植えてから根付くまで3年程かかり、しっかり根付くと花が咲きはじめます。

また隔年開花と言って、一年おきに花を咲かせる性質をもつハナミズキは多く花を咲かせた翌年は、エネルギーを蓄えるために咲きません。

梅雨が明けた頃にうどんこ病が発生することがあります。葉の表面に粉をまぶしたように白く変色していきます。樹勢が弱らないよう薬剤で対処が必要です。

また、夏場に多い被害がコウモリガやアメリカシロヒトリなどの害虫です。放っておくと幹や枝の内部・葉を食い荒らしてしまうので、日頃からハナミズキの成長を見守ることが大切です。

ハナミズキは自然の樹形がきれいな花木です。高く大きく育つため、手をかけずにいると10ｍを超える大木になります。庭のシンボルツリーとして楽しむには、手入れのしやすい2〜3メートルほどに育てるのがおすすめです。

成長速度は1年に20cm～30cm伸びる品種もありますので、庭のサイズに合わせて剪定しながら育てるといいでしょう。

ハナミズキは落葉樹のため冬の間は葉を落としてしまいます。そこで植樹してから数年経過した根の張ったハナミズキの株元に、冬に咲く花を植えるのがおすすめです。庭が華やかになるだけではなく、株元を植物で覆うことで水分の蒸発や寒さよけにもなります。

落葉したハナミズキの株元に一年草の草花を植え替えて楽しんでみてはいかがでしょうか。

ハナミズキは自然の姿がきれいなため、「大きくなりすぎると困る」といった時に、主幹の高さを決めて剪定すれば小さく育てることができます。高さを抑えて横に枝が広がるように、樹形をイメージして剪定しましょう。

剪定する時期は、落葉してから次の芽が出るまでをおすすめします。11月〜3月は極寒期になりますから木が弱る原因になるので避けましょう。希望する主幹の高さより少し下で二股に枝が分かれる部分の上でカットします。葉の芽（先が尖っている）と花の芽（玉ねぎのような形）に気をつけながら剪定しましょう。

ハナミズキと同じ落葉樹の中には、シンボルツリーに向いている花木があります。6月に小さな実をつけ、その甘い果実でジャムにして楽しめるジューンベリーは人気です。

ハナミズキに似て育てやすいヤマボウシは、白い花が咲き紅葉まで楽しめます。イロハモミジは和風の庭にも似合い、新緑の緑、黄色や赤色に色づく紅葉期など季節感が楽しめます。家のシンボルとして長い期間をかけて育てるため、お庭にぴったりの庭木をみつけてください。

今回はシンボルツリーとして植えるとお庭が華やかになるハナミズキについてご紹介しました。家の象徴になるシンボルツリーは何十年もかけて育成するものですから、こだわって選びましょう。花色のかわいい可憐な花が楽しめるハナミズキは、シンボルツリーに最適です。あなたのお庭の雰囲気に合うハナミズキを植えて四季を楽しんでみてはいかがでしょうか。