おすすめ塩コショウ12選│塩胡椒の割合は？体に悪影響は？【うまみ調味料無添加も】

便利な調味料として毎日の料理をアシストしてくれる塩コショウですが、近年驚くほどに進化を遂げています。以前は塩とコショウは別々に使っていましたが、ミックスされたものや味付け塩コショウは、今や不動の地位を確立しました。

塩コショウは配合されている調味料の割合だけでなく、プラスアルファで味付けされているものや、健康志向から無添加にこだわったものなども比較して選ぶのがおすすめです。ですが、実際どんな風味なのか、どれほどの料理に役立つのか分かりませんよね。

そこで今回は、塩コショウの種類や選び方、人気のおすすめ塩コショウ12選を紹介します。おいしい塩コショウを探している方はぜひ参考にしてください。

料理番組やレシピ本を見ていると、「塩コショウ少々」などの表現を目にしますよね。テレビやレシピ本の場合は、“塩とコショウをそれぞれ少しずつ“との解釈が正解です。対して調味料の『塩コショウ』は、塩とコショウが混ざり合ったもの、もしくはそれに化学調味料が加わったものです。

塩コショウが定番になったゆえに起こる勘違いかもしれませんが、「塩・コショウ少々」と「塩コショウ少々」は似て非なるものであるのを理解しておきましょう。

ふたを開けると塩コショウが出てくる、オーソドックスな振りかけ式です。構造上、中身は細かく粉砕した塩コショウが入っています。商品によっては大小2つの振り出し口があり、手間いらずのワンタッチで使い分けができて便利です。無くなったら詰め替えができるようなタイプが多いのも特徴です。

ミルをまわすと、挽きたて新鮮な香りの粗挽き塩コショウを味わえるのが特徴です。特に粒が大きい岩塩とホールペッパーの組み合わせに多く見られるタイプです。詰め替えできるようにミルが外れるタイプと、使い捨てタイプの2種類があります。

詰め替えタイプは袋の状態で販売されています。本体の詰め替えとして購入する場合や、お気に入りの容器に詰め替えたいときはこのタイプがおすすめです。詰め替えタイプは容器本体を含まない分、若干割安で購入できるところがメリットです。

お弁当やキャンプなどのレジャーに持ち運んで使うなら、個包装になった小袋タイプの塩コショウがおすすめです。少量サイズなので使い切りやすく、かさばらずに収められるので荷物の量も少なく済みます。

また、未開封だと香りが逃げないのでいつでもフレッシュな状態で使えて便利です。特にバーベキューなどでは、肉料理の下味や仕上げなどに活躍します。

別名ホワイトペッパーと呼ばれる白コショウは、果実の皮を取り除いているため香りや辛さが控えめなところが特徴です。料理の見た目に与える影響が少ないので、メニューのジャンルを問わずオールマイティーに使えます。また、塩コショウの定番としてブレンドされています。

黒コショウはブラックペッパーとも呼ばれています。白コショウが熟した実を使用するのに対し、黒コショウは熟す前に乾燥させ、皮ごと挽くため辛みや香りが強いのが特徴です。黒い粒が目立つので、どちらかといえば洋食向きです。

料理の仕上げなどに使われる場合が多いですが、魚料理や肉料理の臭み消しにも役立ちます。

白コショウと黒コショウの両方がミックスされた商品は、一般的に「味付き塩コショウ」「塩コショウ」などと記載されているのもです。特に表記がない場合は、たいていミックスされたものになっています。

また、日本人の味覚に合うように絶妙にブレンドされており、白コショウの控えめな風味と黒コショウのパンチのある香りが活かされているので、総合的に使える調味料です。

大部分の塩コショウに使われているのは海水を用いて製塩された「精製塩」です。釜焚きや天日乾燥などの製法によって成分が変わります。また、カルシウムが多いものは甘みを感じ、マグネシウムが多いものは苦みを感じるなど味に差が出ます。

粒が大きいと口の中にしょっぱさが残り、小さいとスッと溶けていくなどの特徴もあります。

岩塩は、地殻変動によって陸の中に閉じ込められた海水が濃縮され、ナトリウムの層となったものです。岩塩といえばピンクソルトを思い浮かべますが、ピンク色になるのは鉄分を含んでいるためです。海水塩に比べてはっきりとした強い塩味が特徴的で、ミルで挽くタイプの塩コショウに使われます。

粉末タイプは、塩・コショウ・調味料などすべての原料が同じ大きさで挽いてあります。味のバランスが均一で、料理にすばやく味がなじむところが特徴です。料理の種類を問わずに使えるので、基本の調味料として常備される場合が多くなります。

粗挽きタイプは原料の性質上、コショウの辛みや香りなどが突出された風味になります。その特徴を活かして、パンチの効いた味付けや盛り付け時の仕上げなど、見た目と味のアクセントとして使うときにおすすめです。

味付き塩コショウの主な原材料は食塩とコショウのほか、アミノ酸などが加えられています。コショウは白黒の両方がブレンドされているものもありますが、メーカーによってさまざまです。この一本で塩味・辛味・旨味が付けられるところが味付き塩コショウのメリットです。

ステーキやチャーハンなどの味付けに便利なのが、フレーバータイプの塩コショウです。本来なら数種類のスパイスを使わなければならない料理も、この一本で味が決まるので簡単かつ経済的です。メーカーによってはパッケージに調理例が表示されているものがあるので、選ぶときの目安にしてください。

塩コショウを販売している代表的なメーカーには以下のような会社があり、人気の売れ筋商品で選ぶのもおすすめです。

• ダイショー
• S&B
• ハウス食品

老舗調味料メーカーのダイショーは、アミノ酸などのうまみ調味料をブレンドした味・塩コショウがロングセラーになっています。また、S&Bでは天日塩を使用したこだわりの商品がラインナップされており、ハウス食品は海外ブランドのGABAN(ギャバン)を取り扱っています。

業務用メーカーでお馴染みのGABAN(ギャバン)では、スパイシーな風味が感じられる「ギャバンペパー」を使用した塩コショウが人気です。

塩コショウと検索すると、「体に悪い」などのキーワードがヒットします。塩コショウ自体が健康に害を及ぼすわけではなく、化学調味料などの添加物のイメージによるものです。添加物に関しては基準をクリアしたものだけが商品になるので心配いりません。

ただ、味付けするには便利な塩コショウですが、あらかじめ食塩とコショウがブレンドされているため割合の調整が利きません。使用頻度が高いので、塩分の過剰摂取にならないよう上手に使いましょう。

塩コショウは塩が7に対してコショウが3の割合が基本ですが、辛味を強くしたいときはコショウを増やすなど、好みで調整してください。用意するのはフライパン・塩・コショウの3点です。

塩をフライパンで揺すりながら温め、火を止めてコショウを混ぜれば完成です。完成した手作りの塩コショウは、煮沸消毒した清潔な瓶で保存すれば長持ちします。

塩コショウをさらに風味付けするのに、燻製にする方法もあります。スモーキーな香りを加えれば、肉料理や魚料理がワンランク上の味に様変わりし、芳醇な味わいが気軽に楽しめるのでおすすめです。まとめて作って密閉保存しておけば、香りも長持ちします。

材料は岩塩・粗挽き黒コショウ・桜のスモークチップとボウルなどの容器が必要ですが、だいたい100均で手に入るので手軽に作れます。調理中はかなり煙が出るので、キャンプ時に作るのがベストですね。

さまざまな塩コショウを紹介しましたが、使ってみたい塩コショウは見つかりましたか。いろんなニーズに合わせて進化する使い勝手のいい塩コショウを、ぜひこの記事を参考に日々の調理にうまく取り入れてくださいね。