IELTSおすすめ参考書15選｜公式問題集や初心者～上級者まで効率的な勉強法も紹介

TOEICやTOEFL同様、最近特に注目されているIELTS。IELTSは世界的に認知されている英語試験で、最近ではTOEFLに変わって採用する国も増えています。海外への留学や就職はもちろん、日本での就職にも役立ちます。

IELTSはTOEICやTOEFLよりも記述問題が多く、他の英語資格とは問われるスキルや問題の傾向が違うのも特徴です。そのため、IELTSに特化した参考書を使うのが重要です。

とはいえ、数多くあるIELTSの参考書から、自分に合ったテキストを選ぶのは難しいですよね。そこで今回はIELTSの参考書の選び方、ジェネラルとアカデミックの違い、初心者にもおすすめの参考書15選をご紹介します。IELTSの目標スコアや試験の内容と併せて他の英語資格との違いも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

IELTSは主に海外留学や研修や海外の移住申請などに使われる、英語の熟練度を証明する英語試験です。イギリス・カナダ・オーストラリアなどの高等教育に認められており、アメリカでは3000以上の教育機関が採用しています。

IELTSは海外への大学進学向けのアカデミック・モジュールに加えて、外国人の永住権やビザ取得時に役立つジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類のモジュールがあるのも特徴です。IELTSを受験する際は、自分の目的に合わせてモジュールを選びましょう。

IELTSは、ライティング・スピーキング・リスニング・リーディングの4部構成で英語スキルを測る試験です。IELTSは高度な英語力を要する海外への大学留学や移住・永住のために使われる試験で、書く・話す・聞く・読むの英語能力が総合的に試されます。

特に日本人が苦手だと言われるライティング・スピーキングの対策は必須。目標スコアを達成するには、それぞれのスキルを伸ばせる参考書を使って効果的に学習を進めるのが重要です。

TOEICや英検は、主に日本国内での進学や就職に役立つ英語試験です。試験内容は主にリスニング・リーディングで、インプットを中心とした英語スキルが問われます。スピーキングや英作文などの自ら英語で発信するスキルに関しては、IELTSほどシビアに問われません。

IELTSは海外での進学や移住に必要になる、高度で実践的な英語スキルが問われる英語試験です。他の英語試験よりもライティング・スピーキングスキルがシビアに問われるので、この2つのスキルには特に力を入れて対策しましょう。

IELTSのスコアはバンドスコアと呼ばれ、最低0.0から最高9.0までを0.5刻みで4技能を採点するのが特徴です。各スキルごとの個別のバンドスコアと、総合のオーバーオール・バンドスコアで採点されます。

海外への留学・就職を目指す場合、英語圏の大学の最低基準の6.0～6.5以上が目標スコアの目安です。他の英語試験に置き換えるとTOEICは約740～820点、英検なら約準1級レベル、TOEFLiBTだと60～80点ほどと言われており、難易度は高めです。

単語力は他のあらゆるスキルの基礎です。単語の意味が分からなければ問題を読むのさえできず、スキル向上に支障がでます。特に英語学習の初心者は、まず単語帳で基礎を固めていきましょう。

ただし、IELTSでは日常生活で使わないようなアカデミックな単語が出るので、たとえ英語上級者でもIELTSに特化した単語対策は必須です。問題文と質問文で似た意味の単語を言い替えて問われるケースも多いので、単語帳を使って語彙力・単語力はしっかり伸ばしておきましょう。

4つのスキルの中で、日本人が最も苦手と言われるのがライティング。英語のアウトプットであるライティング・スピーキングの2つのスキルを伸ばすには、ライティングのスキルを上げるのが先決です。

IELTSでは高いレベルのライティングスキルを求められますが、初心者は正確性を重視した簡単な英作文から練習しましょう。英語中級～上級者はIELTSのライティングに特化した参考書を使うのがおすすめです。構成を含めた、アカデミックなライティングスキルを身につけましょう。

IELTSのリスニング対策では、聞き取りのトレーニングを数多くこなしましょう。IELTSのリスニングではイギリス英語のみならず、イントネーションが異なるさまざまな国の英語が流れるのが特徴です。

使う教材はIELTSのリスニングに特化した音声データつきの参考書や、本番形式の問題集がおすすめです。動画サイトにもIELTSのリスニングの練習問題があるので、数をこなしたい人はこちらも積極的に使いましょう。

IELTSの試験ではリーディングの早さと正確さが問われるの加えて、アカデミックな単語が頻出するのが特徴です。リーディング対策としてはIELTSの公式問題集を解くのが効果的です。リーディングが苦手な人は、とにかく問題の数をこなしてください。

アカデミックな単語が多くでるため、IELTSに特化した単語帳を使って単語力を伸ばすのも重要です。段落ごとに要約しながら問題文を読んだり、質問文を読んで必要な答えを見つけたりする練習も効果的です。

スピーキングはライティングと同様に、日本人に苦手な人が多い英語スキルです。ライティングが上達すると、スピーキングスキルも上がりやすくなると言われています。この2つのスキルが揃えば英語学習全体の効率もグンと上がるので、しっかりと対策していきましょう。

スピーキングの練習には、英語音源を聴きながら真似をして喋るシャドーイングをするのがおすすめです。併せて、IELTSに特化したスピーキングの参考書を使い、実際の試験に近いスピーキングの練習をしましょう。

IELTS対策として必須なのが公式問題集です。過去の試験問題と似たような問題を解けば試験の傾向が掴めるので、英語スキルのレベルを問わずやっておきましょう。

IELTSの試験問題に慣れておきたい人は、問題集を使って模擬試験を受けるのもおすすめです。実際の試験に近いリアルな練習ができるので、時間配分の確認をして攻略を練りましょう。模擬試験や公式問題集を解くタイミングとしては、試験前の仕上げの段階がベストです。IELTSの勉強の最後の総仕上げとして行ってください。

IELTSの参考書は英語版・日本語版で選ぶのも1つの方法です。IELTSの参考書には、問題が英語で書かれているものと日本語で書かれているものがあります。それぞれ強みが異なるので、自分に合うものを選んでください。

英語のみで書かれている英語版の参考書は、中級～上級者向けです。英語版は翻訳を挟まないため、文章のニュアンスや意図がストレートに伝わるのが最大のメリット。問題文も質問も英語なので、ハイレベルなリーディングスキルが必要です。

日本語版よりも難しいですが、英語版に慣れればリーディングスキルを含む英語スキルの向上に繋がるのでおすすめです。最初は英語版のリーディングが難しく感じても、回数をこなすと少しずつ慣れてコツを掴めるようになります。

IELTSの教材は英語で書かれている教材が多かったものの、日本でのIELTSのニーズが高まるにつれて日本語版の参考書も増えました。IELTSは英語で行われる試験なので、リーディングが得意な人や英語上級者は英語版の参考書がおすすめです。

しかし、英語初心者は問題を読むだけでも大変でなかなか勉強が進みません。英語に慣れていない人は、最初は無理をせず日本語版の参考書を使って勉強するのがおすすめです。

英語初心者は、まずは基礎を固めるのが重要です。基本的なところで躓いてしまう初心者は、単語力が足りなかったり基本的な文法を理解していなかったりする可能性が高いです。

英語初心者は単語帳を使って単語力を伸ばしつつ、高校レベルの基本的な文法を身につけるようにしましょう。最初は簡単なリーディング問題から始めるのも、無理せずレベルアップするコツです。

中級者は単語力・表現力に磨きをかけると、さらに英語スキルがレベルアップします。アカデミックな文法が理解できる英語中級者は語彙力を増やし、さらなる表現力を身につけるように意識してください。

いつも同じような単語や表現を使っている人は、言い回しを変えたり似た意味の単語を使ったりするのもおすすめです。今のスキルに磨きをかけて1ランク上を目指しましょう。

上級者は自分のレベルに合う高いレベルの問題を解くのがおすすめです。高いレベルの英語スキルが身についている人は、簡単な問題を解いてもあまり意味がありません。英文で書かれている参考書を使い、難易度が高い問題をどんどん解いてください。

ただし上級者でも単語や公式問題集は外せない基本なので、必ずチェックしましょう。

IELTSの勉強には、サイトやアプリを活用するのもおすすめです。参考書は何度も使い込むと知識の定着に役立ちますが、重くて嵩張るので持ち運びが大変です。

外出先や隙間時間で勉強したいなら、Udemyなどのサイトや単語帳アプリを利用するのも1つ。アプリやサイトはスマホやタブレットがあればサッと勉強できて便利です。軽くて嵩張らないので、持ち運びの負担が少ないのもポイント。仕事の合間や移動時間を活用したい人は、ぜひ積極的に取り入れてください。

ELTSの勉強を効率的に進めるには、勉強法や勉強時間について知っておくのもポイントです。この項目ではIELTSの勉強法や、スコアを上げるためにどのくらい勉強時間が必要なのかを解説しますので、ぜひチェックしてください。

IELTSの勉強では英語4スキルを

高いレベルに引き上げるのが大切です。特に日本人が苦手だと言われるライティングとスピーキングは、徹底的に対策しましょう。ライティングスキルを上げると、スピーキングスキルも連動して上がりやすいです。YouTubeなどで英語の聞き流しやシャドーイングをするのもおすすめ。

最近ではIELTS特化の塾や、忙しい人にぴったりのオンライン講座もあります。短期間で対策したい人には、IELTSに特化したフィリピン留学もおすすめです。

IELTSのバンドスコアを0.5上げるには、日本人の場合は100～200時間かかると言われています。日本人の平均であるバンドスコア6.0の人が7.0を目指すには、200～400時間必要です。

IELTSは英語4技能を問われるとてもシビアな試験なので、他の英語試験よりも勉強に時間がかかる傾向があります。目標スコアを達成するには勉強時間を確保して、着実にスキルを向上させましょう。短期間で高スコアを目指すなら、IELTSに特化した塾や留学も視野に入れて計画を立ててください。

IELTSの受験料は主催する団体や受験形式、留学用・移住のモジュールによって受験料が違いますがいずれも約2万円～3万円程です。料金の目安として上記の表をご覧ください。自分が受けたいモジュールと受験形式が決まったら、主催団体の受験料をチェックしましょう。

IELTSは1dayと2dayがありますが、この2つの違いは受験を1日に済ませるか2日間で行うかどうかの違いです。ただし、2dayを選べるのは日本英語検定協会(英検協会)で主催するIELTSのみで、IELTS試験で選択できるわけではありません。

1dayと2dayのどちらがいいかについては、個人差があります。忙しい人や1日で集中して試験を終えたい人は、1dayで一気に済ませると効率的です。余裕をもって試験を受けたい人や、集中力が長続きしない人は2dayでじっくり取り組むのが合っています。スケジュールや自分の集中力に合わせて選びましょう。

試験の問題自体に直接文法の知識を問うような内容は出題されません。しかし、それでも英文法の勉強を全くしないでいいかといえばそうではなく、英文法を学び、徹底して読解の基礎を固めれば、問題文の読解速度の向上やリスニング能力の改善につながるため、おろそかにすると大変もったいない部分です。

IELTSは英語4技能がシビアに試されるので、難易度が高い試験です。IELTSのスコアを上げる第一歩として、 自分が伸ばしたいスキルに合う参考書を選ぶのが重要です。もし参考書選びに迷ったら、今回ご紹介した選び方やおすすめの参考書もチェックしてみてください。自分に合っている参考書や教材で効果的に勉強し、IELTSの目標スコアを達成しましょう。