【2024】柳井正の執筆本おすすめ8選！ベストセラーのユニクロ経営理論本も

「柳井正の希望を持とう」は、いわゆるマインドセットの大切さを説いた作品です。テーマは不況・逆境など、苦しい場面でいかに考え、行動するべきかを説明するシンプルなもの。いわゆるHow to本と異なる点として、自身の体験に基づいているため説得力があり、起業を志す方はもちろん、日々の仕事に対する取り組み方・日常生活の送り方においても触発されること請け合いです。

2006年に発表された「一勝九敗」は、ユニクロ創業から代表取締役会長に就く頃までを中心に振り返ってまとめた著作です。柳井正によれば、この期間は文字通りの「一勝九敗」。成功よりも圧倒的に失敗の方が多かったことが窺えます。本書の根底にあるのは、失敗と感じたらすぐに修正する姿勢。漫然と試行錯誤ではなく、常に改善を心がける真摯な姿勢が説かれています。

「成功は一日で捨て去れ」は2012年にリリースされた著作です。2012年はユニクロが衣料品業界で盤石とも思われる地位を築いた時期であるとともに、柳井正が「第二創業」をテーマとして掲げ、事業の構造改革に取り組んだタイミングでもあります。本書のテーマは一度成功を収めたとしても、その場に留まればたちまち衰退してしまうというもの。元経団連会長・奥田碩氏にも通じる思考法を説いた1冊です。

「ユニクロ思考術」は2009年10月に発表された作品です。理論や思考法を述べる学術的な内容ではなく、ユニクロの成功に関わったあらゆる分野の人物に対する雑誌インタビューをまとめたもの。ユニクロを通してブランドイメージの構築・商品デザインにおけるアプローチといった複合的な視点を学べる貴重な1冊です。

「柳井 正 わがドラッカー流経営論」は世界的に著名な経営学者、ピーター・ドラッカー氏の経営理論を柳井正が紐解いていく内容です。ドラッカー理論をユニクロに採り入れ、実践した結果を例にとって解説しているため非常にわかりやすいのが特徴。日本で一大ブームを起こしたドラッカー理論を学ぶためのテキストとして、若いビジネスマンにもおすすめです。

「経営者になるためのノート」は2015年リリースの著作です。元々はユニクロの幹部社員だけに与えられる門外不出のノートであり、ノウハウ・エッセンスをまとめて書籍化したものです。コンセプトは「自分で完成させていくノート」で、与えられた命題に対して自分はどのように思考し、アプローチしていくかというもの。経営者として必要な思考法を学ぶための1冊です。

「現実を視よ」は、発表当時の2012年における日本の状況を客観的に捉えるコンセプトで書かれた作品です。アジア圏の目覚ましい経済成長がある一方、日本は停滞状況にある。国民も政治家も、自分の力で「稼ぐ」ことを忘れて「貰う」ことが中心になっていると説いています。松下幸之助・本田宗一郎といった日本流資本主義の原点を引き合いに出しつつ、将来あるべき日本の姿を提示した1作です。

「この国を出よ」は柳井正と、日本トップレベルの経営コンサルタントである大前研一氏との対談をまとめた作品です。歴史や他国の事例を引きながら、企業におけるグローバル戦略の必要性、変化・リスクテイクを恐れない姿勢など、これからの経済成長に欠かせないポイントを議論。そして個人レベルでも積極的に海外進出していくべきだと述べられています。

柳井正評によれば「今まで読んだ人事の本の中で最高の1冊」。題名の「イオンを創った女」とはイオングループ創業者、岡田卓也氏の姉である小嶋千鶴子氏のことです。イオンの前身であるジャスコは、元々四日市市の呉服店でした。そこから小嶋氏が事業会社・グループ企業として発展させていく過程を経営・人事の視点で捉えています。

プロフェッショナルマネジャーは、巨大コングロマリットとして名を馳せた米ITTの社長兼CEOハロルド・ジェニーン氏の経営論をまとめた著作です。58四半期連続増益の男・経営の鬼神との呼び声も高く、柳井正にとっても本書は「最高の教科書」。元々絶版でしたが、プレジデント社により2004年に復刻されるとともに、柳井正自身が解説を加えています。

「徹底のリーダーシップ」は、世界的なビジネスアドバイザーであるラム・チャラン氏が自身の経営理論を書籍化したものです。柳井正評によれば「経営者の基本理念は手も口も出すことであり、僕も同じほとんど考えだ」。本書の命題は最悪のシナリオの中で最高の結果を出すことであり、そのためにリーダーがどのように思考し、行動するべきかを説いています。