日本茶のおすすめ16選｜お取り寄せ・人気の甘いお茶・ペットボトルも紹介

食事のお供やリラックスタイムなど、私たち日本人にとってお茶はとても身近な存在です。一方で、茶葉の産地や栽培方法、製法によりお茶の種類はさまざまで、好みや季節に応じたいろいろな楽しみ方があります。

また、カテキンやテアニン（アミノ酸）、ビタミンCといった栄養の宝庫である日本茶は「万病の薬」とも言われていて、風邪や花粉症の予防など健康面での効果も期待されています。

この記事では、日本茶の種類について触れながら、おいしい日本茶の選び方をご紹介するとともに、スーパー・インターネット別に購入できる美味しい日本茶16選をご紹介します。ぜひ新たな日本茶の魅力を感じながらご賞味ください。

日本茶の代表格ともいえる最もポピュラーなお茶です。摘みたての新鮮な茶葉を蒸すことで酸化酵素による発酵を止めて、その後、保存できる状態まで水分を飛ばすために茶葉を揉んでつくられます。日本の荒茶生産量の半分以上を煎茶が占めていて、私たち日本人にとっても最も馴染み深い日本茶といえます。

煎茶よりも約2倍長い時間をかけて茶葉を蒸してつくった日本茶です。「深蒸し煎茶」または「深蒸し緑茶」と呼ばれたりします。茶葉の中まで十分に蒸気熱が伝わるため、味やお茶の緑が濃く出るのが特徴です。

また、長時間蒸された茶葉は細かくなり、茶葉そのものが多くなるので、お茶の有効成分もしっかりと摂取することができます。

「番外茶」からきていると言われており、摘み取り時期、品質、地域などの主流から外れた日本茶のことを指します。一般に認識されているのは、摘み取り時期の外れた番茶のことで、若葉ではなく成長した茶葉を原料にしているものです。さっぱりとした飲み味で、苦味もなく非常に飲みやすいのが特徴です。

煎茶、番茶などを強火で炒って（ほうじて）、香ばしさを引き出した日本茶です。専用のほうじ機の中で、約200度で炒る（ほうじる）ことによって色は茶色く、味は苦み成分であるカテキンが飛び、香ばしさとすっきりとした軽い味わいが楽しめます。一番摘みの良質な茎を浅く焙じた加賀棒茶など、少し変わった銘柄もあります。

水に浸して蒸した米を炒り、これに煎茶や番茶などをほぼ同量の割合で加えた日本茶です。お茶の持つ豊かな風味と、炒り米の香ばしさが合わり、さっぱりとした独特の味わいが楽しめます。炒り米が半分入っていることで、相対的に茶葉の量が少なくなるため、カフェインが少なく、お子さまやお年寄りの方にもおすすめできる日本茶です。

新芽が開き始めたころに、茶畑をヨシズなどで20日間ほど覆い、日光を遮って育てた日本茶です。日光を制限して新芽を育てることにより、苦み成分であるカテキンの生成が抑えられ、渋みが少なく、旨みが豊富な味になります。他の日本茶と比べて栽培に手間がかかることと、生産量が少ないため、日本茶の中でも高級品とされています。

摘み取った茶葉を蒸した後、煎茶のように揉まずに細かくしたもの（てん茶）を石臼や微粉砕機で挽いて粉末状にしたものです。緑鮮やかな色合いで、まろやかな風味が特徴的で茶道のお点前などに使用されます。また、他の日本茶と異なり、和菓子、アイスクリームなどの原料として使用され、茶葉そのものを食べることができます。

緑茶に含まれる成分には甘味・旨味・苦味・渋味・酸味を感じるものがあり、お湯の温度によって抽出される成分が異なります。そのため、お湯の温度を調節すれば好みの味に合わせたお茶を淹れることが可能です。

低温で抽出される成分

• テアニン｜甘味・旨味
• アルギニン｜甘味・苦味
• グルタミン酸｜旨味・酸味
• アスパラギン酸｜酸味
• エピガロカテキン｜苦味

高温で抽出される成分

• カフェイン｜苦味
• エピカテキン｜苦味
• エピカテキンガレート｜苦味・渋味
• エピガロカテキンガレート｜苦味・渋味

旨味が濃く甘いお茶が好みなら低温で、緑茶が持つ渋味と苦味の味わい深さを堪能したいなら高温で淹れるのがおすすめです。

急須で高級なお茶を淹れるのは、お湯の温度や抽出時間の調節が難しく、せっかくの高いお茶がおいしく淹れられない場合もあります。そんなときは、茶農園が販売しているこだわりの高級茶ペットボトルを利用してみましょう。これなら、手軽においしい高級茶が味わえます。

容器にお茶の風味を劣化させる光・酸素を遮断し鮮度を保つ工夫がされていて、いつでもフレッシュなお茶の風味が楽しめます。

お茶の名産地では、スーパーなどの店頭に並ばないお茶が多数販売されています。産地から直接お取り寄せをすれば、フレッシュな状態のものが手に入りやすく、その土地でしか販売していない商品も手に入るのでおすすめです。産地こだわりのおいしいお茶を、ぜひお取り寄せしてみましょう。

まずは、ご紹介した日本茶の種類を決めます。選ぶ際のポイントは、毎日飲むための常飲用か来客用かで考えるのがおすすめです。常飲用であれば、好みや低価格なもので、来客用であれば、もてなしの気持ちで高級なもの、万人受けするものなどが選択肢となります。

味・香り・色ともに断然、他の形状のものよりも優れていて、お茶そのものの魅力を余すことなく楽しむことができます。また、お茶に含まれるカテキンは非常に酸化しやすい物質のため、淹れたてのお茶を飲むことでカテキンを効果的に摂取することができ、健康面の効果も期待できます。

お茶を飲む際は、急須の用意や茶葉の計量、蒸らしなど、多少の手間と時間はかかりますが、手間をかけた分だけお茶の味わいや効果を得られるのが特徴です。

お茶の魅力を楽しみたいけど、急須を持っていない、持っているけど洗うのが面倒、もう少しお手軽にお茶を飲みたいという方にはお茶パックがおすすめです。お茶パック単体であれば、必要な量だけ茶葉を入れてお湯を注ぐだけで、急須で入れた時と同じような効果が得られます。

また、茶葉を入れるのも手間という方には、あらかじめ茶葉の入ったティーバッグ型のものを選ぶのがおすすめです。味や香りは茶葉には劣りますが、気軽にお茶を楽しみたい時に選択するのもいいでしょう。

さらにお手軽にお茶を楽しみたい方には、粉末茶も選択肢の1つです。煎茶や玄米茶、ほうじ茶などの茶葉を、特殊な機械を用いて微粉末に粉砕したもので、お湯に溶かして飲むことができます。もちろん、急須は必要ありません。

お茶の栄養分が丸ごと摂取できるので、健康や美容のためにお茶を飲みたいと考えている方には特におすすめです。ただし、香りがなくなりやすく、時間の経過とともに色も褪せていく傾向があります。

お茶と言えば、やはり静岡県。国内生産量の約4割を占める大産地で、牧之原台地などが有名です。川根茶や本山（ほんやま）茶などの産地ごとの地域ブランドも存在していて、色や香り、味の濃淡などさまざまな種類の日本茶を楽しむことができます。

春先の4月中旬から5月中旬が一番茶の摘採時期です。

静岡県に続く、国内生産量の約2割を占めるお茶の産地です。豊富な日射量により渋み成分であるカテキンを多く含み、摘採前には日光を遮るために被覆することで甘味成分のアミノ酸が増加し、甘みと渋みの調和のとれた風味が特徴的です。

平坦な茶園が多いため機械化が進み、低価格で日本茶を楽しめます。一番茶の摘採時期は早く、4月上旬から下旬にかけてです。

三重県は国内3位の生産量を誇るお茶の産地です。恵まれた立地条件の中で丹精込めて栽培されるため、歯肉が厚く、コクのある味わいが特徴です。同じ茶葉で何度煎れても、味や香りも変化しづらいという特徴もあります。

生育がいいため栄養分も高く、お茶の品評会で何度も賞を受賞するほどの品質の高さも魅力です。三重県で生産されるお茶を総称して「伊勢茶」といい、深蒸し茶やかぶせ茶を多く生産しています。

その他の有名なお茶の産地として、京都府もご紹介します。京都は800年の歴史を持つお茶どころであり、玉露、抹茶、煎茶の生まれた地でもあります。京都や宇治田原周辺で生産・加工される宇治茶は、静岡茶や狭山茶と並んで日本三大茶の1つとして知られています。

生産量よりも品質・のれんを誇るといわれ、職人により製造加工されたお茶は品質も高く、海外でも高い評価を受けています。

いかがでしたでしょうか。日本茶の奥深さを知り、飲みたくなってきませんか。日本茶に含まれるアミノ酸のテアニンにはリラックス効果があると言われています。ぜひ自分に合った美味しい日本茶を見つけ、くつろぎの一時を過ごしてみてはいかがでしょうか。