孵卵器おすすめ10選｜ホームセンターに売ってる？レンタルや売ってる場所・代用は？

子どもの頃に鳥を卵から育ててみたいと思った経験がある方も多いのではないですか？じつはうずらなどの小型の鳥をペットとして飼う際に、卵から育てるのは可能です。でも鳥の孵化ってどうすればいいのか分からないですよね。

一見簡単そうに見える鳥の孵化ですが、鳥の卵を孵化させるには温度管理が非常に重要で、さらに湿度や転卵にも気を配らなければなりません。そんな時孵卵器（ふらんき）ならば卵を最適な環境下で温め、孵化をサポートしてくれます。孵卵器はインキュベーターと呼ばれる場合もあります。

ただ孵卵器には機能や大きさの違うさまざまなタイプがあり、どれを選べばいいか迷う方は多いです。そこで孵卵器の便利な機能や選び方を解説し、おすすめの商品をご紹介します。ホームセンターに売っているか、レンタルや代用は可能かも解説するので、ぜひ参考にしてください。

孵卵器は、鳥類・爬虫類・魚類などの卵を人工孵化させるための装置です。装置内の温度を、それぞれの生き物にとって最適な孵化温度に保つ役割があります。原理としては恒温槽と同じで、孵化器・インキュベーターとも呼ばれる場合がありますが、それぞれに違いはありません。

また、温度を保つ機能以外にも、鳥類の卵を孵化させるのに欠かせない転卵機能や、卵にとって最適な湿度を維持する保湿機能などがついています。

まずは、自分が育てたい卵に対応しているかを確認しましょう。孵卵器には「鳥専用」と「爬虫類専用」があります。トカゲなどの爬虫類に使用したい場合は、必ず爬虫類専用を選んでください。

市販されているほとんどの孵卵器は、ニワトリやうずらなどの家禽用です。商品によってセットできる卵の大きさや設定できる温度が違います。しっかりと表示を確認しましょう。

鳥の卵は種類によって孵化までの期間や最適な温度が違うので、育てたい卵に合わせた設定をする必要があります。「鳥種別設定機能」は、これらの設定を自動的に行ってくれる便利な機能です。

ニワトリ・アヒル・うずらなどのコースの中から目的の鳥種を選ぶだけで、自動で温度を設定し、孵化までの日数をカウントしてくれます。初心者におすすめの機能です。

孵化を成功させるには、温度と湿度を整えるのが重要です。しかし、孵化するまでの期間必要な条件を維持するのは経験者でも難しい作業です。「温度・湿度自動調節機能」があれば、自動で温度と湿度を管理してくれます。

中には温度は自動で調節してくれるが、湿度を調節する機能がないものもあります。初心者は温度と湿度の両方を調節してくれるタイプがおすすめです。

卵の中の胚が殻に癒着するのを防ぐために、一定時間の間隔で卵を転がすのが転卵です。この転卵をしないとうまくヒナが孵らない可能性があります。

しかし、数時間おきに卵を転がし続けるのは大変な作業です。「転卵機能」が付いていれば、自分で転卵をする手間を省けます。孵化の成功率も上がるので、おすすめの機能です。

一度卵を温め始めたら、孵化までの2週間前後の間、孵卵器を稼働させ続けなければなりません。稼働音が大きいものだと、この音が気になってしまいます。とくに夜中は音が気になりやすいです。

できるだけ稼働音の小さいものがおすすめです。口コミなどを参考に、静音機能の高いタイプを選びましょう。

孵化を成功させるには、卵の様子をよく確認するのが大切です。また、孵化までの卵の観察はとても貴重な学びにもなります。しかし、中を見るために何度もケースのふたを開けると中の温度や湿度が不安定になり、卵の成長にも影響します。

カバーがクリアガラスでできているものなど、内部が見えやすいタイプならふたを開けずに中が見えるのでおすすめです。

孵卵器は一般の家庭で使えるコンパクトなものから本格的な業務用サイズまで、幅広い大きさの商品が展開されています。孵卵器のサイズが大きいほど一度に入れられる卵の数も多くなるので、研究目的などで大量に孵化させたい場合には便利です。一方、一般の家庭で使用する場合は設置する場所も考慮して選びましょう。

孵卵器は生き物を扱う機器なので、できる限り清潔を保って使う必要があります。不衛生にしておくと、孵化の成功率も下がるうえ、生まれたてのヒナにも悪影響となります。

パーツごとに分解できるものだと、お手入れがしやすくおすすめです。中には全体が一体型となっていて、掃除がしにくいものもあります。購入する前によく確認しましょう。

人気メーカーのひとつリトルママの孵卵器はひよこ・カモ・うずらなど鳥の種類によってモードが選択できます。モードを選択すれば鳥の種類に合わせた保温・加湿・転卵を自動的にしてくれます。LifeBasis（ライフベイシス）もリトルママと同じく加湿機能や自動転卵機能が搭載されています。LifeBasisの孵卵器は部品を外せるものが多く、掃除やメンテナンスが楽な点がメリットです。

日本製の孵卵器と言えば昭和フランキが有名です。埼玉県北足立郡にて1932年2月に合資会社昭和フランキ研究所を創立して以来、各種孵卵器を開発してきました。業務用の大型孵卵機、家庭用の小型、中型孵卵器を販売しており、修理やメンテナンスサービスが充実しています。孵卵器は海外製が多いですが、品質の高い日本製の孵卵器も選択肢のひとつです。

孵卵器は安いものから高いものまで、さまざまな価格の商品が販売されています。激安のものを見つけると、思わずそれを選びたくなってしまいますが、少し立ち止まって検討するようにしましょう。

あまりに安いものは機能が不十分であったり、壊れやすかったりする場合があります。激安の商品や中古品は口コミなどを見てよく吟味しましょう。壊れた時の保証やアフターサービスの有無も要チェックです。

カインズなどホームセンターの店舗であれば、実際に商品を手に取って見られます。目当ての商品がない場合でも、類似品を確認できれば購入する際の参考になります。サイズなどは特に数字からのイメージと実際の大きさが違うため、実際に見て購入できれば安心です。

置いてある商品の種類が少ないのがデメリットですが、知識のある店員に相談できるのは大きなメリットです。しかしホームセンターやペットショップでは一部の店舗でしか取り扱いがありません。数件回っても見つけられないケースが考えられますので、通販で購入するのが確実です。

通販のメリットは豊富な商品を比較検討して購入できる点です。商品説明や口コミを参考に、じっくりと選べます。また、買いに行く手間を省いて気軽に購入できるのも嬉しいポイント。

購入する際には保証やアフターサービスの有無も要チェック。購入したがイメージと違ったとならないようしっかりとリサーチしてください。

孵卵器を使う予定が一度しかない場合や、まずは試しに使ってみたい場合は、レンタルする方法もあります。ネットで検索すると各種サイトで孵卵器のレンタルを行っています。

機能や使い勝手は、実際に使ってみてわかる部分も多々あります。レンタルで実際に孵卵器を使用してみて、機能などに納得してから購入を検討するのもおすすめです。

孵化を成功させるには、いくつかポイントがあります。

• 有精卵を使う
• 機械任せにしない
• 置き場所に注意する
• 試運転をする

孵卵器が自動で調節してくれるとはいえ、機械任せにしてしまうのは危険です。毎日、自分の目で確認しましょう。

孵卵器は外気温の影響を受けやすいので、温度変化の少ないリビングなどに置くのがおすすめです。また、購入後は一度スイッチを入れて安全性を確認したり、温度を安定させたりしてから使用を初めましょう。

孵卵器を使用するのは、命を扱うのと同じです。孵化をさせて終わりではなく、ヒナが孵れば育てる責任も生じます。鳴き声の大きな鳥種であれば、飼育環境も考えなければなりません。最後まで育てられるのかをよく考えてから育て始めてください。

また、安易な使用は過剰繁殖にもつながります。自分の目的を考えて育てる卵の数を決めましょう。命を扱う自覚を持ち、安易に使用しないように気を付けましょう。

孵卵器は自作も可能です。

• 発泡スチロールなどの保温性の高い箱
• 温度計・湿度計
• サーモ付きペットヒーター
• 水を入れる容器

これらを組み立てて、温度や湿度を調整します。しかし、箱の内部の環境を保つのが難しいうえ、手動ですべての作業を行うのはかなり大変です。初心者や確実に孵化を成功させたい人は孵卵器を購入するのをおすすめします。

孵卵器を使えば、初心者でも手軽に卵の孵化を成功させられます。ペットとして鳥を飼う際に、自分で卵から育てられたら嬉しいです。お子さんと一緒に育てれば、貴重な学びの場にもなります。ぜひ、孵卵器を使って上手に孵化を成功させましょう。