猫用シャンプーおすすめ13選│いい匂いや短毛猫にも安全なシャンプー

猫は全身をグルーミングできるため、一生お風呂に入らなくても問題ないと言われています。それでも粗相やごはんなどで汚れてしまったりにおいが気になるときには、猫用シャンプーを使用してやさしくきれいに洗ってあげてください。

猫用シャンプーは洗い流すタイプ・ドライシャンプー・シャンプータオル・薬用・無添加・オーガニックなど種類豊富に販売されているため、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。実は選び方を知っていれば愛猫にぴったりの安全でいい匂いのシャンプーが見分けられるようになります。

今回は猫用シャンプーの人気おすすめ商品を、内容量・主な成分・香り・効能に注目して紹介しますので、ぜひ参考にしてください。短毛・皮ふが敏感・水が苦手な猫などそれぞれの個性に合わせた選び方も解説します。

猫はやわらかい体を生かして全身をグルーミングできるため、シャンプーは必要ないとも言われています。特に完全室内飼育で短毛の猫なら、十分なブラッシングのみでシャンプーはなくても大丈夫です。皮ふのpHも犬に比べて雑菌が繁殖しにくいので体臭が気になるケースもほぼないでしょう。

しかし気になるのであれば皮ふや被毛を清潔に保てるシャンプーはおすすめです。ただしシャンプーをひどく嫌がる場合は、無理にお風呂に入れない方が愛猫のためになります。首の後ろや背中まではグルーミングできない場合は、ドライシャンプーを使用したブラッシングなどで清潔にしてあげてください。

愛猫のシャンプーに犬や人間用のシャンプーを代用できない理由は皮ふのpH値にあります。猫の皮ふのpHは約6.4の弱アルカリ性、犬は同じく弱アルカリ性ですが約6.2～7.8とやや高く人間は約4.8の弱酸性です。

弱アルカリ性同士の犬猫兼用シャンプーなら問題ありませんが、人間用のシャンプーは性質が異なります。愛猫のデリケートな皮ふをやさしく洗うためには、必ず猫用シャンプーを使用してください。

お風呂で泡立てて洗い流すタイプのシャンプーは、最も一般的で種類豊富です。リンスインや泡タイプでシャンプータイムを短縮できる商品や、ノミ・ダニ・消臭・殺菌などを目的とした薬用シャンプーなどがあります。

水やドライヤーに慣れた猫に使用してください。全身の汚れやにおいをしっかり洗い流せるのが魅力です。

ドライシャンプー(ウォーターレスシャンプー)は、水やドライヤーが苦手な猫に最適です。スプレータイプと泡タイプがありますが、どちらも被毛になじませて拭き取りブラッシングするだけなので、シャンプーのストレスを軽減できます。

無添加タイプなら子猫やシニア猫、病中病後の全身ケアにもおすすめです。

シャンプータオルは洗浄成分入りのメッシュタイプの不織布で、愛猫の抜け毛や汚れを絡めとってくれます。全身を撫でながらきれいにできるので、水もブラッシングも苦手な猫やシャンプーデビュー前の子猫におすすめです。

また、食べかすやトイレの失敗などの部分的な汚れを拭き取るのにも向いています。シャンプーを嫌がる猫は、首まわりや背中などグルーミングが届かないところをシャンプータオルで拭いてあげてください。

猫の皮ふは雑菌が繁殖しにくいため、においが気になるケースは多くありません。しかしトイレの失敗や肛門腺などで、においなどが気になる場合は消臭シャンプーがおすすめです。自然由来のやさしい成分がにおいの元からオフしてくれる商品なら、安心して使用できます。

被毛の汚れが気になるときには、洗浄力の高いホワイトニングシャンプーがおすすめです。豊かな泡でしっかり汚れを落とせる一方でトリートメント成分が入っていない商品が多いため、リンスやトリートメントと併用してあげるとより仕上がりがよくなります。

頻繁には使用せず、被毛や皮ふの入れ替えサイクルを守るのがポイントです。

ノミ・ダニ対策やフケ、被毛のベタつきなどは薬用シャンプーで解決できる場合があります。薬用シャンプーは殺菌・消臭効果のある商品も販売しているため、愛猫の皮ふ・被毛の悩みに合う商品選びがポイントです。

愛猫の皮ふ・被毛などでお悩みの場合は動物病院で診察を受け、猫用シャンプーについて相談してみてください。また、ノミ・ダニは薬用シャンプーでは駆除できませんので、動物病院で薬を処方してもらう必要があります。

全体的なこまかいフケには保湿成分入りのシャンプーがおすすめです。カサついたこまかいフケの原因は、空気や加齢による皮ふの乾燥が考えられます。皮ふを保湿できればこまかいフケはおさまるケースが多いです。

妙にたくさんフケが出る場合は細菌や真菌(カビ)に感染している可能性があるため、かかりつけの動物病院で相談してください。

猫の皮ふは薄くデリケートなので、できるだけ低刺激性の猫用シャンプーがおすすめです。近年、猫用シャンプーの原料が見直されて、防腐剤や香料を使用していない無添加やオーガニックのシャンプーも種類豊富に販売されています。

低刺激の100％植物由来成分やアミノ酸系の商品なら、愛猫をやさしく洗い上げてくれるので安心です。

人間には魅力的に感じる香りも、嗅覚が敏感な猫にはストレスとなる場合が多いです。猫はにおいを擦り付けて縄張りを管理する習性があるため、自分のにおいが変わってしまうのは好ましくありません。

猫にとっては強い香りほどストレスになると考えてください。大切な愛猫のためには無香料のシャンプーがおすすめです。

舐めても安心な100％自然由来成分などで顔まわりにも使える猫用シャンプーは、子猫から成猫・シニア猫までおすすめできる商品です。やさしい成分で低刺激なので、食べかすなどで汚れやすい首元・口まわりもしっかり洗えます。

安全性の高い成分ですが、目や口にシャンプーが入らないように丁寧に洗ってあげてください。

猫の皮ふのpHは約6.4の弱アルカリ性なので、弱酸性の猫用シャンプーは洗浄力が強めです。頻繁な使用には向いていませんが、ガンコな被毛汚れやにおいが気になる場合に活躍します。

健康な成猫をしっかり洗いたいときにおすすめです。子猫や皮ふが敏感な猫、肌荒れやキズなどがある場合は使用しないでください。

アミノ酸系のシャンプーは、乾燥肌でフケなどに悩んでいる猫にもおすすめできる保湿感が特徴です。やさしく洗い上げるので皮脂を取りすぎず、しっとりとした仕上がりになります。

保湿成分が残らないように、丁寧に洗い流してください。低刺激なので子猫やシニア猫にも使用できます。代表的なアミノ酸系成分は、ラウロイルサルコシンTEA・ラウロイルアスパラギン酸Naなどです。

低刺激ながら洗浄力もよくツヤのある被毛に仕上げてくれるタンパク質系のシャンプーは、中～長毛種の猫に特におすすめです。

ツヤ感のある仕上がりは毛玉ができにくく、毎日のブラッシングもしやすくなります。代表的なタンパク質系成分は、ウロイルシルクアミノ酸Naやココイル加水分解コラーゲンNaなどです。

高級アルコール系のシャンプーは、少量でよく泡立ち洗浄力も強いのが特徴です。コスパは高いですが、やや刺激が強いため汚れがひどい場合に使用してください。また、皮ふが敏感な猫やシニア猫には向いていません。

肌荒れやケガをしていない健康な成猫の汚れ落とし用としての使用がおすすめです。主な高級アルコール系の成分は、ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなどです。

ベタイン系のシャンプーは、低刺激で非常に保湿力が高いのが魅力です。洗浄力はやや弱めですが、室内で生活している猫なら十分きれいになります。

保湿力の高さは被毛にも影響するため、長毛種の猫にもおすすめです。デリケートな皮ふの猫や乾燥に悩む猫でも、マイルドにやさしく洗い上げてくれます。

猫は全身をグルーミングできれいにできる生き物なので、頻繁にシャンプーしなくても汚れやにおいは気になりません。しかしグルーミングの届かない首まわりや背中などは、飼い主がシャンプーして清潔に保ってあげてください。

中型の短毛から中毛の猫の場合は、年に1～2回のシャンプーが推奨されています。猫用シャンプーは、大容量よりも適度な容量の商品がおすすめです。

愛猫の相手をしながら使用する猫用シャンプーは、片手で持ちやすいタイプの容器がおすすめです。ボトルでプッシュできるタイプなら、片手で簡単に量の調節もできます。

片手で扱える泡タイプなら、泡立ていらずでそのまま洗えて時短にも繋がります。シャンプータイムの短縮は愛猫のストレス軽減に繋がりますので、手早く扱えるタイプの容器を選んでください。

長毛種の猫にはリンスインやトリートメント入りのシャンプーがおすすめです。シャンプーとリンス・トリートメントを併用する方法もありますが、ひとつで済む方がシャンプータイムが短縮されて愛猫のストレスを軽減できます。

長毛種の猫は被毛のごわつきが毛玉の原因となってしまうため、リンスやトリートメントでツヤを保ってあげてください。

猫用シャンプーを変えるときは、お試し用のミニサイズでテストしてみるのがおすすめです。洗浄力や仕上がりが愛猫に合うか試してから通常サイズを買えば、無駄がありません。

また、頻繁にシャンプーしない場合はミニサイズなら劣化を気にせず使用できます。シャンプーも開封後は劣化が進み肌トラブルの原因となりますので、古いシャンプーは使用しないでください。

猫用シャンプーをどこで買うかお悩みの方は、豊富なメーカーや種類から選べるネット通販がおすすめです。口コミで実際の使用感や効果を確認できたり、セット販売がお得なケースもあったりします。

また、店員のおすすめ商品をきいたり相談したりできるペット用品専門店や、大型ドラッグストア・ホームセンターでも購入可能です。

猫はグルーミングで全身を清潔に保てる生き物です。また、水が苦手な猫はシャンプーにストレスを感じるため、生後3か月未満の子猫は頻繁にシャンプーしない方がいいと言われています。

しかし子猫はトイレの失敗などもあるので、汚してしまったら部分的に洗えるドライシャンプーやシャンプータオルで拭き取ってあげるのがおすすめです。皮ふが敏感な子猫には、必ず低刺激性のシャンプーを使用してください。

猫用のシャンプーは人間用のシャンプーより低刺激で作られているので、人によっては人間のシャンプーより相性がいい場合もあるかもしれません。しかし、本来の用途とは違うため、あくまで自己責任の範囲内で使用し、肌や体調に異変があったらすぐに利用を取りやめるのをおすすめします。

この記事では猫用シャンプーの選び方や、内容量・主な成分・香り・効能に注目したおすすめ商品を紹介しました。水が苦手な性格が多い猫のシャンプーは、できるだけストレスのかからない方法で手早く済ませてあげたいものです。タイプや洗浄成分などを踏まえて、愛猫の体質や性格に合うシャンプーをぜひ見つけてください。