食用重曹のおすすめ19選｜天然重曹と国産重曹の違いは？オーガニックも

重曹と聞くと掃除のときに使うイメージがあります。しかし重曹は、掃除だけでなく食用としても重宝されているのをご存知ですか？重曹には「食品グレード」といって食品用重曹として使える種類もあります。

重曹は野菜や果物を洗ったり、パンのふくらまし粉として使ったり、アク抜きに使ったりなど料理にも使えます。ほかにも入浴剤代わりにも使用可能です。また炭酸水にして飲むと胃腸の改善や便秘解消などにも効果が期待できるので、ダイエットの一環としても取り入れている方もいます。

この記事では、食用重曹の選び方やおすすめの食用重曹を紹介しています。さらに食用・掃除用・薬用の違いや天然重曹と国産重曹の違いも解説しているので、重曹を購入予定の方はチェックしてみてください。

「掃除用」の重曹は、食品や薬品が製造される施設以外で作られています。純度は95〜98％です。粒子は荒く、人が口に入れたり体に触れる前提には作られていません。さらに、洗浄力が高くなるように添加物が含まれている場合もあります。

「食用」の重曹は、食品の製造を許可された施設で作られています。純度は98〜99％です。口に入れる前提に作られており、食品衛生法によって品質管理されています。掃除に使えますが洗浄力が劣ります。

「薬用」の重曹は、薬品の製造が許可された施設で作られています。純度は100％です。薬局で「炭酸水素ナトリウム」として売られています。入浴剤や歯磨き粉として使用できますので、3種類の中で最も安全に使えます。

料理で重曹を使う場合は以下の作用があります。

• 柔らかくする作用→お肉のタンパク質を分解して柔らかくする
• 研磨作用・消臭作用→魚のぬめりやくさみをとる
• 中和作用→酸味を抑える
• 膨張作用→加熱すると炭酸ガスが発生して膨らむ

特に時短かつ料理を美味しくするために使われるのは、膨張剤として使う方法とあく抜きとして使う方法です。膨張剤として使う方法の料理に天ぷらがあります。天ぷらの衣を薄力粉と重曹・冷水で作ります。ただし場合によっては黄ばむ可能性があります。

野菜のあく抜きはお鍋に水と重曹を入れて沸騰させ、野菜を入れて最後に冷水で冷やす方法です。あく抜きに手間のかかるタケノコなども、同じ方法で簡単にあく抜きができます。

ベーキングパウダーは通称「ふくらし粉」ともいわれ、お菓子作りによく使われるものです。ケーキやクッキーをふっくら仕上げます。ベーキングパウダーの代用で重曹が使われるのですが、成分の違いや、仕上がりも変わります。

ベーキングパウダーの成分の一部には、重曹が入っています。それぞれを比べると仕上がりに大きな違いがあり、お菓子作りにはベーキングパウダーが合っているのがわかります。重曹をベーキングパウダーの代用にする場合は本来のベーキングパウダーの3分の2程度にしましょう。

それぞれ重曹の違いがわかりました。料理に使いたいから「食用」の重曹を用意しようとしても「どれを選んだらいいんだろう」。疑問を解消できるよう、選び方をみていきましょう。

重曹を購入する時に迷うのは、「食用」か「掃除用」かです。迷った時は品質表示をチェックすれば確認できます。成分が「炭酸水素ナトリウム」であるのは同じです。

「食用」には「食品添加物」と記載されています。この記載があると「食品用」として管理されています。一方「掃除用」は重曹とだけ記載されているのがほとんどで、食べることは危険です。

重曹の種類によって価格が異なります。「掃除用」の重曹が1kg300円ほどに対して、「食用」は1kg900円ほどです。3倍も価格が違います。さらに「薬用」に関しては500g900円ほどになります。

少量サイズの食用の中でも10g程度の個包装になったタイプは、初めての使用に向いています。特に小さじサイズなどで分けたタイプは、料理やお菓子作りの時に計る必要もなく時短にもなるのでおすすめです。

入浴剤や歯磨きにしか使わないなら少量のものでも事足りますが、掃除など一度に使う量が多いなら業務用サイズなどの大容量もチェックしてみましょう。食用に使わないなら特に使用期限などもないので、使えなくなる心配もありません。

先ほど記載したように、重曹の価格は品質の違いで変わるようです。「食用」であれば、品質が「掃除用」よりも高いため、掃除にも使えます。しかし価格が3倍も高いため、コスパの面ではおすすめできません。

お得に重曹を使うには、併用はせず、「食用」と「掃除用」と使い分けて購入するのをおすすめします。少し面倒ですが、節約につながります。料理や口にする以外は「掃除用」にするとお得に賢く重曹を使えます。ただし、小さな子供がいるご家庭でどうしても心配な場合は、食用のものを使用するのもありです。

さまざまな場面で使える重曹ですが、その用途によって使い分けるのも大切です。まず。食品に使う場合は食品用・食品添加物・タンサンといった表記のあるものを選びましょう。これらは歯磨きや入浴用としてもおすすめできます。逆に食品以外のニオイ消しに使う場合は、消臭用と明記されているものがおすすめです。

食用の中でもお菓子作りなら重曹を使うよりもベーキングパウダーが選ばれる場合が多いです。炭酸水素ナトリウム以外の食用添加物が含まれているので、他の素材に影響を与えず調理ができます。 飲み物に使う場合は、サッと溶けやすいものを選びましょう。国産の重曹は粒子の細かい傾向にあり、溶けやすいものが多いといった特徴があります。

重曹には国産と天然があります。違いは原材料や製造工程の違いです。『国産』重曹の原材料は塩（塩化ナトリウム）です。製造工程は、電気分解した水酸化ナトリウム溶液を二酸化炭素と反応させて作ります。

『天然』重曹の原材料は天然の鉱物です。製造工程は、採掘した鉱物を精製して作ります。このような違いがあっても、効果は同じです。

重曹には国産のものと外国産のものがあります。国産のものは、徹底した安全管理のもと製造されているため、安全性にこだわってない方は国産をおすすめします。一方、外国産のものはリーズナブルさが売りで、安全性よりコスパを求めたい方におすすめです。

また、オーガニックに関しても、やはり国産のものより外国産のものの方が安価な傾向にあるため、オーガニックとコスパのバランスを考えるときは外国産のものを買うといいです。

重曹水は体にいいとされています。重曹水とは、お水に重曹を溶かしたものです。重曹水はダイエットに効果があります。重曹水は炭酸ガスを発生させます。そのため、満腹感を得られ、食事量を減らすことができます。

さらに

• 便秘解消
• 基礎代謝アップ
• 疲労回復

このような効果がありますので、痩せやすい体づくりに最適です。しかし、飲むタイミングが大事です。食事前に飲むと逆に食欲が増してしまいますので、必ず食事中に飲むようにしましょう。

重曹水は塩分の一種です。摂取しすぎると、高血圧やむくみの原因にもなります。さらにお腹が緩くなってしまう可能性もあるので、1日に重曹は3gを目安に摂取しましょう。

冷水のにクエン酸と重曹を入れてかき混ぜると炭酸水が作れます。クエン酸と重曹があれば手軽に炭酸水を作れるので、炭酸水を作る機械や、購入した炭酸水がなくても炭酸ジュースを作成可能です。ジュースだけでなくお酒を作る時にも便利です。

ダイソーなどの100均でも、重曹の取り扱いはあります。ただ、セリア・キャンドゥ・ダイソーでは食用と掃除用の両方取り扱いがあります。店舗によっては取り扱いがない可能性もありますので、事前に確認してから行くようにしましょう。

また、スーパーでも購入可能です。小麦粉・片栗粉などの粉ものコーナー、もしくは調味料・漬物材料コーナーに置いてある場合が多いため、ぜひチェックしてみてください。

重曹と聞くとまずは掃除に使うイメージの方が強いです。今回お伝えしたように、重曹は料理にも最適なアイテムです。いつもの材料に重曹を加えて一手間加えることで、毎日の料理が一段と美味しくななりまし。ぜひ試してみてください。