オーガニックカレールーのおすすめ10選｜イオン・カルディも

体に優しいオーガニックカレールーを使いたいと思いつつも、ルー選びを難しく感じる方は多いのではないでしょうか。また、オーガニック・無農薬・無添加の違いもわかりにくいものです。

ただ、一度カレールーについて理解すれば、好みの商品を簡単に選べます。むしろスパイスの配合などをこだわるほど、いっそうカレールー選びは楽しいものに。商品によっては、ひと手間加えるだけで本格的なインドカレーに仕上がるので、料理のレパートリーが充実します。

カレールーにこだわれば、健康的でおいしいカレーを作れますし、炒め物・ピラフ・サラダなども美味しく仕上げられます。ここではそんなオーガニックカレールーの選び方・おすすめ商品などをご案内しますので参考にしてください。

農作物におけるオーガニックは、「有機JAS認定」を受けたものを指します。オーガニックのそもそもの意味は「有機」です。しかし、農作物でオーガニックをうたうには、有機であること以外の条件も満たさなければいけません。

農作物におけるオーガニック(有機JAS)の条件は、どの機関が認証するかで多少異なります。ただ、ほとんどの条件は共通しており、土づくりから収穫後までで条件が設定されています。主な条件は下記のとおりです。

• 堆肥など、化学製品が含まれていない肥料で土づくりを行っていること
• 種まき、植え付けをする2年以上前から農薬を使用していないこと
• 遺伝子組換え種苗でないこと
• 周囲から農薬や化学肥料が混入しない環境であること
• 害虫駆除に農薬を使用していないこと

なお、農薬は原則禁止されていますが、一部の使用は認められています。

農作物において、オーガニック＝無農薬ではありません。というのも、オーガニックの認定において、天然原料の農薬は使用しても問題ないからです。禁止されているのは、化学合成された農薬の使用です。

つまり、オーガニックでも農薬を使用している場合はあります。

加工食品がオーガニックをうたうには、原料の95%以上が有機栽培されている必要があります。この条件を満たした加工食品は、EUの有機農業規則をクリアしたとして、認証マークを表示できます。

また、周期的に検査を受けなければ、認証は解除されます。

オーガニックと無添加はどちらも食の安全性を訴求でしますが、意味は異なります。無添加の定義は、特定の物質が使用されていないことです。

オーガニックが工程全体をとおしての安全性を表すのに対して、無添加は特定の物質を含んでいないことを表します。

遺伝子組み換え植物を使用しているかどうかは、オーガニックカレールーの選び方の1つです。遺伝子組み換え植物とは、人工的に好都合に作られた植物のことです。

危険なイメージが付いている遺伝子組み換え植物ですが、国内では厚生労働省と農林水産省の厳しい審査をクリアしたもののみが使われています。ただ、摂取するとアレルギーの原因になると懸念されているのも事実です。

販売されているカレーのルーは、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれで味や風味、調理方法は異なるので、好みのタイプを選びましょう。タイプごとのメリットや特徴を紹介します。

固形タイプはかたまりで分けられているので、計量せずにパッと使えます。使用の際に手間が少なく、料理初心者にも優しいタイプです。また賞味期限が長いので、利便性はバッチリです。

人気が高い固形タイプのルーは、それだけ商品数も豊富です。好みの味や、使用頻度に適した容量など、自分好みの商品を見つけやすいことは、固形タイプならではのメリットでしょう。

フレークタイプは、粉末状のカレールーです。計量して使う手間はかかりますが、好みの量だけ使えるので使い勝手に優れています。また、料理にカレー風味を加えたい場合にピッタリです。

フレークタイプは固形タイプと比べて表面積が大きいので、すぐに溶け切ります。そのため、短時間の料理に適しています。

ペーストタイプは、スパイスの味わいが特徴的なカレールーです。他のタイプと比べて割高ですが、本格的なカレー作りで活躍します。こだわって料理をしたい方におすすめです。

スパイスに特化しているペーストタイプのカレールーは、お店で食べるようなスパイスカレー作りに適しています。

カレールーの味わいや風味を重視したい方は、スパイスの配合をチェックしましょう。一口にスパイスといっても種類はさまざまです。そのため、スパイスの配合によってカレーの味もまったく異なります。

カレーで主に使われているスパイスを6種類紹介します。

クミンは強い香りが特徴であり、カレーの風味を大きく左右させます。また、加熱するとより香りが強調されるので、料理するとますます存在感が際立ちます。クミンはカレーらしい香りが特徴です。インドカレーではなくてはならない存在です。

コリアンダーの特徴は、スパイシーさと爽やかさが混じり合った香りです。パクチーの種を粉末状にしたスパイスですが、葉っぱ部分特有の独特な香りは感じられません。

コリアンダーは、カレーの風味に味わい深さを加えるスパイスです。パクチーが苦手な方でも気にならない香りなので、カレー作りでよく使われています。

カルダモンは、フルーティーな香りと刺激的な香ばしさが特徴のスパイスです。スパイスカレーらしい香りを出したい場合に最適です。少量でも存在感を発揮します。カルダモンは欧風カレーというより、スパイスカレーに適したスパイスです。

オールスパイスは、多くの料理と相性がいいことで知られているスパイスです。シナモンやグローブ、ナツメグを掛け合わせたような風味が特徴。世界中でさまざま料理に使われています。

名前から複数のスパイスを混ぜたものと勘違いされがちですが、「オールスパイス」で1つのスパイスです。

ターメリックの特徴は、カレーならでは黄色さです。色付けとしてさまざまなカレーに使われます。ターメリックはウコンの名称でも広く認知されています。スパイスとしても高い効能で知られており、抗炎症作用、抗酸化作用を持ち合わせます。

チリペッパーパウダーは、刺激的な辛さが特徴のスパイスです。唐辛子をメインに、オレガノやニンニクを混ぜて作られています。カレーの辛さを大きく左右するので、含有量に好みが出やすいです。

唐辛子をベースとするチリペッパーパウダーの香りは、日本人にとっても馴染み深いでしょう。

カレールーには他にもさまざまなスパイスが配合されています。味の好みに関係するスパイスも多いので要チェックです。また配合を確認すると、自分が好きなタイプのカレールーを見つける手助けにもなります。

さまざまな料理に使われるガーリックは、カレーとの相性も抜群です。カレーにコクを出したいなら、ガーリックが適しています。

ガーリックのデメリットは、嫌な臭いが染みついてしまうこと。ただ、スパイスとして食べるくらいならば、臭いは気にならないでしょう。

爽やかさと刺激を兼ね備えたジンジャーは、力強いスパイスです。口の中でじわりと広がる香りが特徴。また、ジンジャーといえば体を温める効果で知られています。

風邪の予防や緩和に効果があり、頭痛や鼻づまりにも効能的です。

フェンネルは清涼感溢れるスパイスです。セリ科の植物から作られているので、味に爽やかさを加えます。また、フェンネルには口臭を抑える作用があります。

フェンネルが含まれているカレールーなら、爽やかな香りが口臭を抑えます。

ローリエは、植物らしい爽やかな香りとわずかな苦みが特徴のスパイスです。ただ、味付けではなく臭みを抑える目的に使われています。

カレーにはさまざまな肉を加える場合がありますが、ローリエが含まれるカレールーなら、肉の臭いを抑えられます。

カレールーは、たくさんの商品が販売されています。香りやコク、辛さなど、商品によって味はさまざま。含まれている原材料だけで味を想像するのは困難です。カレールーの味は口コミを参考にすれば傾向を掴めます。

自分の好みをある程度わかっているならば、口コミからマッチした商品をしぼれます。

イオンでは化学調味料不使用の「なつかしの昭和カレールウ」（水牛食品）を取り扱っています。昭和10年に誕生したロングセラー商品で、日本にカレーが浸透し始めた頃の昔懐かしい味わいが特徴。食べやすい甘口のため、小さい子どもにもおすすめです。

カルディの主な無添加カレールーは以下の3品です。

• スパイスからつくるインド式カレー
• レモンチキンカレー
• 北海道産牛すじカレー

とくに「スパイスからつくるインド式カレー」は有名で、カルディブランドとしてAmazonでも取り扱いがあるほど。トマト缶・ココナッツミルク缶を具材にするシンプルなレシピが付属します。

自分好みのカレールーを食べたいなら、やはり手作りが一番です。安心できる材料だけ使えますし、好みのスパイス配合を楽しめます。香り・辛味・甘味・とろみなど、とことん追求すれば世界で1つだけのカレールーに仕上がります。カレールー作りはスパイスのすりつぶしからスタートします。続いて、スパイスごとにマッチした方法で炒めればカレーパウダーの完成です。

ここからはカレーパウダーからルーを作るステップ。バターと小麦粉をなじませて、ブイヨン・カレーパウダーを加えれば、好みのルーに仕上がります。最後に弱火で水分を飛ばしつつ、はちみつで甘味を調整すれば味付けはOK。型に詰めて常温で冷やせば、固形の手作りルーの完成です。

オーガニックカレールーの選び方やおすすめ商品を紹介しました。オーガニックカレーの魅力といえば安心できる原料ですが、スパイスの配合次第では本格的な味わいのカレーを簡単に作れます。今回の記事を参考に、お気に入りのオーガニックカレールーを見つけてください。