ポタアン（ポータブルアンプ）おすすめ16選｜BluetoothやiPhoneでも

音楽を聴く際、特に音質を気にする方が使っているものの1つに、ポタアンがあります。ポタアン（ポータブルアンプ）は正式にはポータブルヘッドホンアンプの略で、音のパワーアップには必要不可欠なものです。Bluetooth接続して、iPhoneなどの携帯電話やウォークマンから音楽を聴く際によく使われます。

しかし、音質などの調整に詳しい方でない限り、ポタアンを上手く選んで使いこなすのは難しいです。ポタアンは、それ単体だけでなく他の音楽機器との相性も関係してくるため、何が最適か選ぶ際に悩んでしまう方も多くいます。

そこで、今回はポタアンを始めて使用する人でも理解できるよう、接続方法・充電方法・音源・メーカーなどから自分に合った適切なポタアンの選び方をご紹介します。1万円以下の安いポタアンもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ポタアンとは、持ち運びができるコンパクトで軽量なアンプを指します。アンプは入ってくる電気信号を増幅させる電子回路で、アンプの性能がいいほどアンプを通して再生する音の音質も格段にアップします。スマホにもアンプが内蔵されていますが、より高性能なポタアンを接続することでさらなる音質アップが可能です。

ポタアンは接続方法がいくつかありますが、中でもイヤホンジャックに直接差し込むタイプを、アナログ接続と言います。この方法は、従来のアナログ接続そのままであるため、誰でも簡単に行えるのが特徴です。

アナログ接続は、音を発生させるプレイヤー内にあるDACと呼ばれるものを通して、ポタアン内のアンプに音声データを送る仕組みです。そのため、ポタアンにあるアンプにより、通常よりさらに大きな音を出せます。

プレイヤーとヘッドホンを直接繋いでもいいですが、ポタアン内臓アンプの力によって、さらにパワフルな音が聴けます。また、音質もかなり向上するため、より簡単に高音質を体験したい方にはおすすめの接続方法です。

デジタル接続とは、プレイヤー内のDACを使わず、ポタアン内のDACからデジタル音声を出力する方法です。この方法では、アナログ接続による音声データの劣化を防げて、より高音質の音声を楽しめます。

アナログ接続では、内蔵されているDACの性能が、デジタル接続のポタアンよりも劣るのがほとんどです。また、プレイヤーDACからポタアンに音声データを送るため、どうしても劣化現象が起こりやすくなります。これを回避したいなら、デジタル接続は欠かせません。

より高音質を目指す方にはおすすめですが、端末によっては対応していない場合があります。これは、DACやアンプではなく接続するUSBによる問題であり、少し古い機種では使用できない可能性が高いです。この点に気を付けて、デジタル接続を試してください。

アナログ接続・デジタル接続より、かなり快適に使える接続方法として、Bluetooth接続があります。この接続方法は、その名の通りBluetoothによって音声データを送り、USB等の接続コードを必要としないのが特徴で、コードがいらない方におすすめです。

やはり、ポタアンを使っている方は、外出時にコードが邪魔になる場合も多いため、よりコンパクトに使えるBluetooth接続は魅力的です。しかし、Bluetooth接続は、他の接続方法よりも音質が低下するデメリットもあります。

Bluetooth接続の中には、LDACと呼ばれるものもあり、ハイレゾ相当の音質に対応しています。これを使えば、Bluetooth接続であっても高音質で音楽を聴くのも可能です。ですが、ハイレゾ音源自体は、まだまだ発展途上なので用途を見極めておいてください。

まずは、あらかじめ充電してから使用する充電タイプです。このタイプは、最も数が多いものであり、決められた時間内でポタアンの使用が可能となっています。ほぼリチウムイオン電池を使っており、普段使っているスマートフォンなどと同じと考えていいです。

大抵の場合、より高音質な音を出せるポタアンの方が、稼働時間は短くなっています。また、繰り返し充電して使うため、長期間使うと充電効率が下がるデメリットがあります。しかし、最も身近で使いやすい充電タイプなので、初めての方にはおすすめです。

内臓電池が切れた場合は、専門店に交換を頼まなければならず、その点は少し手間がかかります。ですが、最も安定してポタアンを使えるので、まずはこのタイプで試すのをおすすめします。

次に、外部から電源供給を受けるタイプを紹介します。このタイプは内臓電池がなく、プレイヤーから充電するようになっています。そのため、いつでも素早く使用でき、使い勝手がいいです。また、内臓電池がないぶん、軽量化されたものが多いです。

しかし、電源元がプレイヤーなので、プレイヤーの電源が切れると同時に使えなくなるのがデメリットです。さらに、プレイヤーの電源減少率が高まるため、あまり長時間使用できない場合もあります。

給電と充電双方を兼ね備えたものもありますが、その分金額も高めになっています。プレイヤー側の電源が長持ちするものならいいですが、そうでないなら電源の使用時間を考えて選びましょう。

次は、乾電池タイプについて紹介します。乾電池タイプは、電源が乾電池依存であるため、充電する概念はありません。そのため、乾電池さえ蓄えておけば、いつでも簡単にポタアンを使用できます。充電が煩わしい方には、特におすすめです。

しかし、すぐに使える反面、乾電池購入にかかる費用は負担しなければなりません。よくポタアンを使う人は、乾電池費用が大きくなってしまいます。費用を少しでも抑えたいと考えるなら、他のタイプを検討してください。

乾電池式は、今では少し古いと考えられますが、今の乾電池は優秀なものが多く揃っているため、長時間使用する際にも便利です。他のタイプとの兼ね合いを考えながら、余裕がありそうなら乾電池タイプを選ぶのもおすすめします。

ポタアンによっては、対応している音源にも違いが出ています。自分が求める音源に対応したものを選ぶのも重要です。

ポタアンを選ぶ上で欠かせない音源が、ハイレゾ音源です。最近出てきた音源ではありますが、従来の音源よりさらに上の音質を実現できます。徐々に普及しているため、いずれは一般的な音源となっていく可能性があります。

高音質を目指すポタアンにおいて、ハイレゾ音源は重要です。よって、基本的にはハイレゾ音源対応の商品を選ぶべきだと言えます。しかし、ポタアンは最新モデル以外を見ると、ハイレゾ音源に対応していない場合もあるため、選ぶ際に確認しましょう。

初めてポタアンを使う方で音質に妥協ができるならいいですが、なるべく高音質で音楽を聴きたいですよね。そのため、自分がどのレベルまで音質を上げたいかをよく考えてから、ポタアン選びをしてください。

ハイレゾ音源に対応していない機器は、大抵の場合古いものが多いです。そのため、いつ販売されているモデルなのかを見ておきましょう。実際、ポタアン自体があまり多く開発されるものではないため、意外とハイレゾ対応していないものは多くあります。

ハイレゾ対応しているかどうかは、パッケージなどにマークがあるため、すぐに見分けができます。しかし、中古品などを購入する際は、かならず周波数とbit数を確認してください。周波数が96kHz以上、bit数が24bit以上であれば、ハイレゾ対応しています。

確認を怠ったため、音質に満足できなかったと後悔してしまう声はよくあります。また、初めてポタアンを使用する人であれば、違いに気付かず選んでしまう場合もありますよね。失敗をしないためにも、ハイレゾ対応かどうかを確認しましょう。

駆動時間の長さもチェックしましょう。毎日音楽を聴くのが習慣になっている方には、なるべく駆動時間が長い商品をおすすめします。どのような充電方式にしても、充電は手間と時間がかかる作業です。聴きたいときに充電が足りなかった、毎日充電がおっくうだ、とならないように、駆動時間の長い商品を選びましょう。

バランス出力とは、左右の音声信号が交わるのを防ぎ、音質をより高める効果のある出力種類です。4.4mm端子が主流となっていますが、中には2.5mm端子を使用するものもあります。

「バランス接続可能」と表示されているものがあれば、目を向けてみましょう。ソニーのポタアンは接続対応しているものが多いのでおすすめです。

イヤホン・ヘッドホンそのものの性能と、ポタアンとの相性もとても大切です。ポタアンで音質を向上させても、実際に音を耳に届けるアイテムの性能が低い場合、ポタアンの効果も異なってしまいます。もしノイズの増幅が気になる場合は、ノイズキャンセリング機能のついたイヤホンやヘッドホンを選ぶと、高品質な音が楽しめますよ。

現行のiPhoneはイヤホンジャックを搭載していません。iPhoneをポタアンに接続する場合はLightning端子を搭載しているモデルを選ぶか、Lightning-USBケーブルで変換する必要があります。変換作業が面倒な場合は、Lightning端子搭載のポタアンを選びましょう。

ヘッドホンアンプの中にはBluetooth接続に対応した機種もあります。スマホ・タブレットなどとBluetooth接続できるタイプで、ワイヤレスのポータブルヘッドホンアンプとして使えるのが特徴です。

有線接続と比べると音質面では及ばないものの、音源の再生デバイスと接続するケーブルを省けるぶん、配線を楽にできるメリットがあります。

ポタアン未経験の方や、本格的な高音質ではなくていいけれど少し音質の変化を楽しみたい方は、1万円未満のポタアンも発売されているのでおすすめです。1万円未満の商品はアナログ接続が主流なので、音質を求める方には物足りない可能性がありますが、初心者の方であれば十分楽しめますよ。

高音質を手軽に楽しみたい方は、デジタル接続対応のポタアンがおすすめです。価格帯は1万～3万円になってくるので、アナログ接続タイプよりも少し予算アップが必要です。ハイレゾ音源非対応のスマートホンなどでも、手軽に高音質を出力できるようになるので、アナログ接続よりもいい音質を求める方は検討してみましょう。

ハイレゾ音源やデジタル接続対応の本格的な上位モデルになると、3万円以上の予算が必要です。また、テレビやパソコンなどと接続したい場合は、上位モデルであれば出力端子が備わっている製品が多くあります。音質を調整したい、音質にこだわりたい方には、ぜひおすすめしたい価格帯です。

ソニーは日本が誇る音響の世界的メーカーで、高品質な音響機器は国内外から愛されています。プロ向けから個人向けまで幅広い音響商品を展開し、長年の技術により培われたハイクオリティな機器で高音質を届けてくれます。ソニーはDAPメーカーでもあり、DAPとの相性がいいのでウォークマンを使用している方におすすめです。

オンキョーは、ピュアオーディオ・ホームAV・ポータブルオーディオなど音響機器に特化したメーカーで、ユーザー目線で設計されたシンプルで使いやすい製品を多く手掛けています。ポタアンのDAC-HA200は低ノイズ高音質が人気の機種で、クリアな音や臨場感はポタアンとは思えないほどのクオリティです。

フィーオは2007年に中国で設立された、ヘッドフォン・ポータブルアンプ・DACなどの製造開発事業を行う音響機器メーカーです。手頃な価格と性能の高さから、今や世界でシェアを伸ばしています。小型・高音質のポタアンは日本でも人気が高く、ハイレゾ対応USB DAC内蔵の「Q1 Mark II」はより自然で写実的な音楽描写が好評です。

JVCケンウッドは、2007年に日本ビクター株式会社と株式会社ケンウッドが資本・業務提携し設立された会社です。日本ビクターは業務・家庭用音響機器、ケンウッドは車載AV機器のトップメーカーで、2社の技術により製造されたポタアンSU-AX7は、スタジオマスターレベルの原音さながらの音質で再生できると高評価を得ています。

ポタアンの自作キットは各メーカーから販売されています。秋葉原などに展開している専門店や電気街で購入するのがおすすめです。理由としては、自作キットの中でもはんだづけなしで組み立てられるタイプも販売しているからです。

また、組み立て方法などYouTubeで配信されている製品もあります。初心者の方は、動画など配信されている製品、もしくは簡単に作れるタイプを選びましょう。とはいえ組み立てに必要な道具である「はんだごて」や「ドライバー」「レンチ」など、あらかじめ用意しておくのがおすすめです。

ポタアン以外に、高音質な音楽が楽しめるのがイヤホンとヘッドホンです。イヤホンやヘッドホンも、ハイレゾに対応したものが多く取り揃えられています。

以下の記事では、ハイレゾに対応した高音質かつ高品質なおすすめのイヤホン・ヘッドホンをご紹介しています。選び方についても詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ポタアンの選び方とおすすめ人気ランキングを紹介しました。ポタアンは、音質に一定のこだわりがある人にとっては、かなり重要な機器となります。今の時代、ただ音楽を聴くだけならプレイヤーがあれば十分ですが、やはり音質はそこまで高いとは言えません。それを補ってくれるのがポタアンなので、ぜひ有効活用してください。