老犬におすすめのドッグフード10選【2024年最新】

老犬には、年齢を重ねて起こる「老化」で衰えてきたわんちゃんの健康状態に合わせて「栄養面」に配慮されたフードを選択するのがおすすめです。しかしながら老犬におすすめのフードを選ぶには注目すべき条件が多いため、どれを購入しようか迷う方も多いです。

老犬と言っても、犬種による老化スピードの違いや老化の現れ方によってドッグフードの選び方は多岐にわたります。愛犬の老化のサインを知って、それぞれのわんちゃんに合ったドッグフードを選択する必要があります。

そこで今回は愛犬にどんなドッグフードを与えようか迷っている方に向けて、老犬におすすめのドッグフード10選をご紹介します。わんちゃんに合ったドッグフードの選び方や、老犬が食事をしてくれないときの対処法などもチェックしてください。

老犬と一言でいっても、犬種によって成長スピードに違いがあります。獣医学の飛躍によりわんちゃんの平均寿命は以前よりも格段に伸びたことから、多くのわんちゃんが老犬としてシニア期を迎えられています。

まずは、愛犬の平均的な老犬とされる年齢をチェックするのが大切です。下の表にまとめたので参考にしてください。

年齢による平均的な老犬の目安はあるものの、老化現象の現れは個体差があります。愛犬の老化の進みを見逃さないためにも「老化のサイン」とされる、わんちゃんの行動をチェックしていきましょう。

愛犬の老化のサインとして「食事の量が減る」場合があります。今まではおいしそうに食べてくれていた食事を食べなくなってしまった・1回に食べていた量が食べきれなくなってしまったなどは、老化により嗅覚の衰え・消化機能の衰えからくる食欲不振の可能性も考えられます。

嗅覚の衰えや消化機能の衰えだけでなく、歯周病・口内炎などわんちゃんの口腔内のトラブルにより上手く食事ができない場合もあります。また人間と同様、年齢を重ねるとこだわりが強くなり食べなくなったり、食事を残すわんちゃんも多いです。

以前よりも「寝ている時間が増える」といった場合も、老化のサインと言われています。わんちゃんはシニア期に入ると、成犬の時よりも眠る時間が多くなる傾向があり、平均して19時間程度睡眠を要します。

寝てばかりいる愛犬を見ると心配になりますが、睡眠時間は老犬にとってとても大切です。しかし、寝ているというよりもグッタリしているなど、いつもと体調が違うと感じたらかかりつけの獣医に相談してください。

今までは大好きだった散歩も控えるようになるなども、老化のサインのひとつです。関節に異常が発生したり、筋力が低下したりすると散歩に行きたがらない・すぐに帰りたがる素振りを見せるようになります。

散歩や運動は、筋力維持・気分転換になるため、わんちゃんにはとても必要なことです。しかしながら、ぎこちない歩き方や座り方が今まで違う場合や足を触られると抵抗する場合は、早めにかかりつけの獣医に相談してしましょう。

飲み込む力が弱くなるのも、老化のサインのひとつと言われています。今まで食べていたフードが噛みにくい・飲み込みにくいなどある場合は、飲み込む力が衰えてきているサインです。成犬のときにはかみ砕いていたフードをそのまま与えてしまうと、消化不良を引き起こす場合があります。

今までガリガリと噛んでいたフードが噛めずに飲み込んでいるなど、飲み込むしぐさに変化があるかをチェックしてください。愛犬の様子を観察しながら、愛犬の体調に合ったフードを与えるようにしましょう。

老犬におすすめなドッグフードを確認する前に、それぞれの愛犬に合った老犬におすすめなドッグフードの選び方をチェックしていきましょう。

「老化」」といっても、愛犬によって現れる老化現象には違いがあります。老犬に合ったドッグフードを選ぶために、老犬の状態をチェックしましょう。

愛犬の老化が進むと、どうしても運動量が減り筋力が落ち、必要とする食事量も自然と減ってしまいます。食事量が減ることで愛犬が必要とする栄養素まで減るのは好ましくないため、高品質なタンパク質と良質な栄養素を多く含んだ食事が必要です。

歯周病・口内炎などで口腔環境が整っていなかったり、老化により嚙む力が弱くなっていてりする場合は、ドライフードをふやかして与える・ウェットフードに切り替えるなどを検討するのがおすすめです。

筋力の衰えなどにより運動量が減った場合、高タンパクで低カロリーな食事を与えましょう。シニア期を迎えると真っ先に「低脂肪ドッグフード」を思い浮かべる方も少なくありませんが、低脂肪ドッグフードは、植物性原料の割合が多くあまりおすすめできません。

犬は、ライフステージ・体重によって必要なカロリーに違いがあります。シニア犬は成犬の時に比べて、消費カロリーが減ります。成犬向けのフードを与えていると肥満の原因になるため、注意が必要です。

シニア犬向けやオールステージ対応の商品など、さまざまな種類のドッグフードが販売されています。その中でも老犬が不足しがちな栄養素を補えるドッグフードであるかはとても大切なポイントです。まずは、老犬が不足しがちな栄養素をチェックしていきましょう。

わんちゃんにはライフステージ関係なく動物性タンパク質は必須の栄養素ですが、中でも老犬になると引き締まっていた筋肉が徐々に失われてしまうため、筋肉を作るアミノ酸を多く含む動物性タンパク質が必要です。

タンパク質の必要摂取量は成犬の場合約18％と言われていて、健康な老犬や運動量の多い老犬は成犬と同等の量もしくはそれ以上のタンパク質を摂取する必要があります。しかしながら、腎臓に障害わんちゃんは肝臓に負担がかかるため、過度にタンパク質を与えるのは控えましょう。

脳を正常に働かせるためには、タンパク質・炭水化物・脂質・食物繊維・ミネラル・ビタミン・水分を含んだ食事に加え、ブドウ糖の摂取も大切です。脳を働かせるのに必要なブドウ糖は、老犬の認知予防にも欠かせない栄養素とされています。

ブドウ糖は消化吸収がよいため、毎食のドッグフードの含まれているのが好ましいです。さまざまなわんちゃんが老犬に近づく年齢である「7歳」は健康の曲がり角ともとも呼ばれ、その頃にブドウ糖由来のグルコースを代謝しにくくなると言われています。

脂肪と聞くと人間にとっては「太る」イメージがありますが、犬にとってタンパク質と脂肪は第一エネルギー源です。脂肪は、タンパク質や糖質よりも消化しやすく、わんちゃんのエネルギーとして最初に使われます。

脂肪の中には「必須脂肪酸」と呼ばれるわんちゃんの体では合成できないものもあります。そのため、皮膚・被毛の健康維持に欠かせない、オメガ3必須脂肪酸・オメガ6必須脂肪酸を含んだドッグフードを選ぶのがおすすめです。

ビタミンやミネラルは、老犬の体の調整を整える役割を担っています。わんちゃんにの主食として与えるべき「総合栄養食」には、必要量のビタミンが含まれているため、別途サプリメントを服用する必要などはありません。ビタミンは、体内の代謝に欠かせない栄養素のひとつです。

ミネラルはタンパク質・リン脂質の構成成分となり、骨・歯を作るのに欠かせない栄養素です。身体のさまざまな機能を維持するために必要な栄養素として、ミネラルは重要な役割を担っています。

人間にとってもよいとされるDHA・EPAは、わんちゃんの健康にも一役買ってくれます。ワンちゃんは人間と同様、年齢を重ねるごとに「覚える」「思い出す」「考える」力が衰えます。DHAは、集中力アップや記憶力アップに活躍する栄養素なので入っているものがおすすめです。

愛犬の健康維持に積極的に摂取したい、DHA・EPAは健やかな歯や骨をサポートしてくれます。シニア犬向けのドッグフードには、DHA・EPAが含まれていることも多いため、愛犬の骨や歯が気になる方には、DHA・EPAが含まれているドッグフードがおすすめです。

免疫力を鍛えられると人気の酵素や乳酸菌がドッグフードに含まれていると、「消化酵素」が消化に使うエネルギーを助けてくれます。生きて届く乳酸菌は腸の栄養吸収を助け免疫力が高まると言われています。

ドッグフードなど、加工された食品には食物酵素が不足しているため「消化に伴うエネルギー」に体力が奪われ免疫力が落ちることも考えられます。特に年齢を重ねた老犬にとって、消化に必要な酵素や腸内環境を整える乳酸菌は必要です。

足腰の衰えは、愛犬の老化と共に懸念される症状のひとつです。わんちゃんの関節を構成しているグルコサミン・コンドロイチンなどは、わんちゃんの体内で合成される成分ですが、老化とともに体内での合成の力も低下していきます。

関節炎やヘルニアなどトラブルを防ぐためにも、関節の働きを滑らかにするグルコサミンや軟骨の弾力性を高めるコンドロイチンを食事から摂取しましょう。この2つ以外にも細胞と細胞をつなぎとめるコラーゲンもおすすめな栄養素です。

愛犬が毎日食べるドッグフードなので、使用されている成分が気になる飼い主さんも増えています。できれば必要のない添加物は、なるべく与えたくないものです。できれば与えたくない添加物には、エトキシン・BHA・BHT・没食子酸プロピルがあります。

また、ドッグフードの中には「アミラーゼ」という、わんちゃんが消化できない酵素が含まれるトウモロコシや小麦などの穀物が含まれている場合があります。毎日摂取すると身体に負担がかかるため、毎日食べさせるドッグフードの中に消化しにくい穀物がないかチェックしましょう。

わんちゃんも人間と同じように食べ物の好みがあります。ガリガリとかみ砕くタイプのフードが好きな子や香り豊かなドッグフードが好きな子など好みはさまざまです。ドッグフードは大きく分けてドライフードとウェットフードが販売されているため、それぞれの特徴をチェックしましょう。

カビなどが生えにくく、管理がしやすいと人気のドライフードは、製品水分量が25～35％のセミドライフードと製品水分量が10％以下のドライフードに分けられます。カリカリとした食感がよく「総合栄養食」として販売され、商品の種類も豊富です。

重量当たりの栄養価もとても高いドライフードですが、年齢を重ねた老犬の中には嚙みにくさを感じるわんちゃんもいるため、ぬるま湯でふやかしたり食べやすい大きさに砕いたり工夫をして与えるのがおすすめです。

食いつきが悪くなったシニア期にも食べやすい商品の多いウェットフードは、柔らかく多く水分を含んでいるのが特徴です。水分が75％以上含まれているドッグフードをウェットフードと呼び、総合栄養食だけでなく、おやつ・副食なども多く販売されています。

食べる量が少なくなった老犬でも、少量で充分にカロリーや栄養素を摂取できる商品が豊富です。ウェットフードは常温保存の商品だけでなく、冷蔵・冷凍・缶詰など多岐にわたります。毎食はドライフードで、ご褒美としてウェットフードを選択する方も多くいます。

老犬は消化機能の低下があらわれ、嚙む力が弱まってくるので消化の良いフードを選択しましょう。粒サイズが小さい方が消化しやすいため老犬に与えるドッグフードに迷っているなら、7mm以下の小粒タイプや7mm～1cm程度の中粒タイプがおすすめです。

愛犬に与えたいと思ったドッグフードの粒サイズが大きいものしか販売がない場合は、小さめに砕いて与えましょう。また、ぬるま湯でふやかして与えるのもおすすめです。粒サイズは好みにもよるので実際に与えてみてどのドッグフードのするか検討しましょう。

愛犬の食欲がなかったり、食べてくれなかったりすると飼い主としては何とか食事をしてほしいと思うものです。次は、老犬が食事を食べてくれないときの対処法をチェックしていきましょう。

ドライフードの食いつきがよくないときは、ドライフードをふやかして与えると食いつきが良くなる場合があります。熱いお湯でふやかすと栄養素が破壊されたり、やけどなどの原因になるため、ふやかすときはぬるま湯でふやかしましょう。

ふやかすことでドライドッグフードの香りが立ち、柔らかくなり歯が弱くなったわんちゃんでも食べやすくなります。ふやかすのが面倒だったり、ふやかしても食いつきが悪いときはウェットフードやセミドライフードを選択するのもおすすめです。

総合栄養食を与えていてもなかなか食いつきが良くない場合は、ドッグフードの上にわんちゃんの好きなチーズやささみなどをトッピングしてみましょう。トッピングだけを食べてしまう場合は、細かく切ってドッグフードに混ぜて与えるのがおすすめです。

老犬にあった栄養素が含まれているドッグフードは、さまざまなメーカーから販売されています。選び方や老犬にあったドッグフード10選をチェックして、愛犬にあったドッグフードを見つけてください。