【DIY】焚き火台の自作方法｜ダイソー・100均やホームセンターで！折りたたみも

焚き火台は薪を燃やすために使われるシンプルな道具ですが、高いものでは数万円するものもあるため、費用を抑えたい方も多いです。そんな方におすすめなのが、焚き火台の自作です。

ホームセンターやダイソーなどの100均ショップで手に入る素材でも焚き火台が作れるので、作り方を工夫すればたった数百円で自作できます。しかし、キャンプ用品の自作はアイデアを駆使する必要があるため、DIY初心者の方は躊躇してしまいがちです。

今回は、焚き火台を初めて作る方に向けて、自作の方法やアイデアについて詳しく解説していきます。自作の焚き火台に興味がある方はチェックして、自分の利用用途に合った世界に1つだけの焚き火台を作れるようになりましょう。

焚き火台を自作する一番のメリットは、利用用途に合ったものを作れる点です。焚き火台のサイズを自由に決められるので、キャンプツーリングでも使える一人用の超軽量なものや、パーティ用の大型な制作品も作れます。

テントのペグを脚として利用すると、強風でも焚き火台本体が倒れづらいため、安心してキャンプファイヤーができます。また、100均ショップで購入できる素材を活用すれば、制作費用を抑えられるのもメリットです。

しかし、複雑な加工を行うのが難しいので、芸術的な模様が付いたものや、二次燃焼が可能な焚き火台を制作しづらいのが欠点です。高機能でおしゃれな焚き火台を求めている方は、市販の製品を購入しましょう。

焚き火台を自作する際、使用する素材を考慮する必要があります。最も一般的なのが鉄です。熱伝導率が高く、種類によりますが加工のしやすさがメリットです。ただ、錆びが出やすいため、メンテナンスの必要があります。

キャンプギアにもよく使われる素材で、手に入れやすいのがステンレスです。ステンレスにも種類があり、SUS304は耐熱性・耐食性・耐久性に優れています。しかし、熱伝導率が低く、加工しにくい点がデメリットです。同じステンレスのSUS430は、SUS304より熱膨張率が低く、どちらも焚き火台に使用すると歪んでしまいます。

軽くて耐久性があるのがチタンです。アウトドアメーカーでも高級なキャンプギアに使用されています。個人では加工しづらいため、自作するには向いていません。焚き火台として使えない素材は、アルミ・ブリキ・トタン・銅・真鍮です。

焚き火台が転倒すると、地面に燃えている薪が落ちて、火災につながる危険性があります。そのため、強風が吹き荒れている中では安心して焚き火を行えず、困った経験がある方も少なくはありません。

自作の焚き火台では、脚にテント用のペグを使うと固定力が高くなるので、強風が吹いても安心して使用できます。ただし、地面との高さを十分に確保できないと、芝生が焦げてしまう恐れがあるため、長さが30cm以上ある金属製のペグを使いましょう。また、焚き火台に重りをつけるなどして安定性を高めるのもおすすめです。

加工方法が限られている自作の焚き火台では、デザインが無骨になりがちですが、ステンレス蒸し器を活用するとおしゃれな焚き火台を作れます。ステンレス蒸し器は、500～1,000円程度で購入できるので、安くておしゃれな焚き火台を求めている方におすすめです。

投入口のサイズを自由に調整できるので、使い勝手に優れているのもメリットです。しかし、蒸し器単体では脚の高さを確保できないので、焚き火台として使う場合は、脚の部分を交換する必要があります。

耐熱性が高く折りたたみ可能なメッシュを活用すれば、軽量でコンパクトな焚き火台を作れます。金網の四隅に穴が開いていれば、メッシュとペグだけで焚き火台ができるので、携帯性にこだわる方におすすめです。

金網の耐熱性には限界があり、長時間キャンプファイヤーを行うと、メッシュに穴が空く可能性があります。1,000円程度でスペアの金網が手に入るので、長期間キャンプを行う方は予備のメッシュも用意しておきましょう。

100均のアイテムで焚火台が作れたらコスパもいいですし、試行錯誤も楽しめます。ここではダイソーやセリアのアイテムを使った低コストな焚き火台の作り方を紹介します。

自作の焚き火台を一番簡単に作れる方法が、100均で売られている焼き網と金属製のペグを組み合わせる方法です。使うペグの種類によって必要な金額が異なりますが、500～1,000円かけるだけで、オリジナルの焚き火台を作れます。

組み立てに必要な工具もハンマーだけで済むので、DIY初心者の方でも簡単に作れますが、耐久性が低く壊れやすいのが欠点です。

ペグの代わりに、三脚イスの骨組とステンレストレーを脚として使っても、低コストな焚き火台を作れます。トレーをつなげるのに電動ドリルが必要ですが、ペグだけを使う場合に比べて耐久性が高くなります。そのため、安くて頑丈な焚き火台を求めている方におすすめです。

ダイソーの鉄板を使った焚火台の作り方を紹介します。蝶番も長ネジもすべてダイソーのアイテムで製作可能です。4枚の鉄板とを使用したコの字型の焚火台で、上下2本ずつ横に通した長ネジが台の固定と五徳・薪受け台を兼ねます。

1. 鉄板を金づちで叩いて平らにする
2. それぞれの鉄板に蝶番のビス用の穴をあける
3. 2枚の鉄板に長ネジ用の穴をあける
4. 蛇腹折で収納できるように蝶番で固定する
5. 長ネジの余計な部分をカットする

100均グッズの製品は小物が多いので、大型の焚き火台を制作するためには、ホームセンターの製品を活用する必要があります。焚き火台の骨組にホームセンターの部材を活用すると、1,000円～2,000円程度で大型の焚き火台が作れます。

100均のステンレストレーに加えて、ホームセンターで売られているウインドスクリーンを活用すると、スマートグリルタイプの焚き火台を作れます。薪を切らずに燃やせて、調理も行えるので、使い勝手のいい焚き火台を求めている方におすすめです。

骨組みにアルミ角パイプを活用して金網を上に乗せるだけで、上図のような焚き火台を作れます。携帯性には劣りますが、安定性が高くダッチオーブンも乗せられるため、本格的に調理を行いたい方におすすめです。

一斗缶やペール缶であれば、穴を開けるだけで焚き火台になるので、不要な大型缶を持っている方は金属缶から自作する方法がおすすめです。ハンマー・ドライバーと金属ばさみで、一斗缶・ペール缶から焚き火台を制作する方法は以下の通りです。

【一斗缶・ペール缶の焚き火台の作り方】

1. マーカーを使って穴を開ける部分にラインを引く
2. マイナスドライバーとハンマーで線の上に裂け目を入れる
3. 金属ばさみを使って空気穴をくり抜く

ソロストーブ等の2次燃焼が可能な焚き火台に比べると、圧倒的に費用を抑えられますが、完全に燃焼せず白煙が上がるのがデメリットです。美しいキャンプファイヤーを楽しみたい方は、2次燃焼に対応した焚き火台を購入しましょう。

焚き火台の骨組みにコンクリートブロックを活用すると、かまど風の焚き火台ができ上がります。レンガと焼き網を乗せるだけで焚き火台が出来上がるので、DIY初心者でも簡単に作れます。

金属製の焚き火台と異なり、レンガから生じる輻射熱によって食材全体に熱を加えられるので、家庭で本格的なアウトドア料理を楽しみたい方におすすめです。しかし、重量が重く、すぐには組み立てられないので、アウトドア用途には不向きなのがデメリットです。

コンクリートブロックやレンガは、焚き火台の土台としても使えるので、地面との高さを確保するのにも役立ちます。地面にダメージを与えたくない方は、自作焚き火台の下に耐火レンガを敷いてみるのもおすすめです。

100均で購入できる、折りたたみ椅子・金属トレーとクリップを用意するだけで、上図のような焚き火台を作れます。そのため、薪を乗せるだけであれば、溶接の技術がなくても金属製の焚き火台を自作出来ます。

ピコグリルのような複雑な形状のものでも、溶接なしで自作できるため、基本的には溶接を行わずに済みます。万が一溶接が必要な場合でも、一般的なコンセントで動く100V溶接機を活用すれば、初心者でも金属の接着を行えます。

焚き火台を自作すれば、既製品を購入するよりも圧倒的に安くキャンプファイヤーが楽しめます。作成方法や加工に必要な工具を理解すると、個性的なオリジナル焚き火台も作れるので、記事の内容を参考にしてぜひ自作してみましょう。