寝袋の温度の選び方は？快適温度・限界温度の意味や寝るときの服装についても解説！

寝袋の中から、空いっぱいの星を眺めながら眠りにつくのもキャンプの楽しみです。しかし、「寒すぎて一睡もできなかった」「暑いのに手足を出せなくて汗だく」など、寝袋ならではの悩みもありますよね。

そこで今回は、自分にぴったりな寝心地の寝袋を選ぶ方法をご紹介します。特に重要なポイントは「温度」で、寝袋特有の表示方法で記載された数値をチェックするのが大切です。また、3シーズン使える寝袋や、形状による体感温度の違いにも注目しましょう。

本記事では、快適温度・限界温度の意味や、家で使う最適な寝袋の温度、人気のメーカーなどをご紹介します。環境に合わせた寝袋を見つけてキャンプを楽しみましょう。

寝袋に表示された「快適温度」や「限界温度」は、熟睡するための寝袋選びでもっとも注目すべきポイントです。快適温度とはその寝袋で快適に眠れる温度のことで、外気温が何℃まで心地よく使用できるかという数値となります。

一方限界温度は、その温度までであれば使用可能であるという数値。春〜秋までのキャンプでは快適温度に注目。冬場は天候の変化により低体温症の原因にもなりかねないため、限界温度に注目して購入しましょう。

ロゴスの寝袋は、快適温度や限界温度ではなく「適正使用温度」で表示されています。適正使用温度とは、使用する季節に応じた服装を基準にした数値。このため、キャンプ地の最低気温よりもさらに-10℃ほど低い表示の寝袋を選ぶ必要があります。

例えば、厚手のジャケットを重ね着する気温10℃で適正使用温度10℃の寝袋を使用すると、活動中と同じ衣類でなければ寒くて眠れないことになります。寝心地のいい服装で眠るなら、より適正温度が低いアイテムを選びましょう。

春・夏・秋の3シーズンを通してぐっすり眠るなら、5〜10℃の快適温度の寝袋が適しています。「もっと高い温度でもいいのでは？」と思うかもしれませんが、大自然の中でのキャンプは勝手が違うのです。

例えば、人気キャンプ地の富士五湖では、朝方は肌寒くなります。さらに標高1500mほどの山ともなれば、真夏でもかなり涼しく日中でも長袖を着用することも。平野でも寒暖差があるので、最高でも10℃の快適温度を目安にすることをおすすめします。

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布団で寝るなら毛布や掛け布団などの寝具選びがポイント。しかし、寝袋で寝るときには衣類によって快適さが異なります。夏場はTシャツにショートパンツで十分ですが、冬場の衣類選びはとても大切です。

寝袋は人から伝わる温度をキープする特性があります。このため、断熱素材の衣類では体温が寝袋に伝わらずかえって寒いことも。寝袋で寝るには、肌触りのよい薄手のシャツやフリースの重ね着で空気の層をつくるのがおすすめです。爪先の冷えを防止する靴下もお忘れなく。

マミー型の寝袋は、頭から爪先までをすっぽり包み込む形状です。フード付きで開口部のドローコードでしっかり外気をブロックできるのが特徴。寝袋内の温度が上がりやすく、さらに温まった空気を逃しにくいのがメリットです。

さらに、フィット感が高いフォルムに形成されており、体に密着しやすく冬でも暖かさを感じやすいのも魅力。できるだけ薄着で寝たい方や、寒がりな方にはマミー型がおすすめです。

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封筒型の寝袋は掛け布団を2つ折りにしたような形状で、自宅の布団のような感覚で眠れます。L字にファスナーを装備したアイテムが多く、ファスナーの開閉で温度調節しやすいのが特徴。脚だけを寝袋の外に出したり、寝返りを打ったりしやすいのもメリットです。

一方で、首元や肩口が広く開いているため、冬場は寒く感じやすいのがデメリット。暑がりな方や、3シーズン快適に眠りたい方には封筒型がおすすめです。

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どこででも好きな場所で寝られ、収納場所にも困らないことから、家で寝袋を使う方も増えています。家で使う寝袋も快適温度に注目して選びますが、アウトドアと大きく異なるのが室温。家の中は比較的薄着でも快適に過ごせるよう、室温が調整されているからです。

夏場に使用するなら快適温度は5〜10℃程度が適切。また、冬場に使用するならお住まいの地域の最低温度を目安に選ぶと、パジャマ1枚でも快適に眠れますよ。

1901年にアメリカで創業されたコールマン。「真夜中の太陽」と称賛される高品質なランタンの発明からスタートしました。ツーバーナー式のキャンプストーブや、手のひらに乗るほどコンパクトなポケットストーブなどを次々と開発した世界的なアウトドアギアメーカーです。

コールマンの寝袋は、アメリカで主流のオートキャンプに適した封筒型が豊富。洗濯機で丸洗いできる商品が多く、好みの質感や保温力を吟味したい方におすすめです。

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ナンガは、1941年に滋賀県で生まれたアウトドア寝具やアパレルのメーカーです。寝袋をはじめ登山用ジャケットやパンツなど、国内生産にこだわったダウン製品をラインナップ。洗練されたデザインが人気を呼び、セレクトショップでも取り扱われています。

高品質ダウンを使用したナンガの寝袋は、保温性の高さと軽さが魅力。独自の立体構造とともに、羽毛の選定・洗毛など寝具の町で培われたノウハウが存分に生かされています。

快適な寝心地の寝袋を選ぶためにもっとも大切なポイントは「温度」です。快適温度や限界温度などのスペックに注目し、寝る場所や季節に合うタイプを選びましょう。本記事を参考に、ご自身にぴったりな寝袋でキャンプを楽しんでください。