ウッドストーブを自作方法｜ペール缶で二次燃焼【焚き火台をDIY】｜ニトリの代用品

キャンプを盛り上げる楽しみのひとつが焚き火です。通常、焚き火台を使用して火を起こしますが、自然にあるものが燃料となるウッドストーブは、持ち物を少なくできたり、キャンプ場の近くを散策して木を探したり、よりアウトドアを楽しめると人気を集めています。

人気のウッドストーブは購入もできますが、安く済ませたいなら自作も可能です。ホームセンターや100均に売っているパーツを使って、工夫次第では工具なしでもオリジナルのウッドストーブが作れます。

そこで今回は、ウッドストーブの自作方法を解説するとともに、必要な材料や注意すべきポイント・二次燃焼の仕組みなどをご紹介しますので、こちらの記事を参考に、ウッドストーブを自作してみてはいかがでしょうか。

焚き火台はあらかじめ燃料を準備していきますが、ウッドストーブは落ち葉や木の枝などの自然にあるものを燃料として火を起こします。おき火があり二次燃焼になるほどの炎になれば、安定した火力を保てるので、やや湿気を含んだ木でも煙が少なく焚き火が可能です。

また焚き火台と異なり、ただ単に火を燃やすだけでなく、コンパクトで火力が必要な調理もできるのがウッドストーブの特徴ともいえます。焚き火だけでなく、調理など幅広い用途で楽しめる点も焚き火台との違いです。

ウッドストーブは二重構造のため、二次燃焼を起こし強い火力に育てられるのが特徴です。二次燃焼は燃料を燃やして出た煙を燃やし少ない燃料でも二次燃焼を起こし、強い火力を発揮させ効率よく火を起こせます。

二重構造のため、ウッドストーブ本体が暖められるため、空気が上昇して勢いのある火力を生み出せるのがポイントです。またウッドストーブは、焚き火台で使用する薪よりも圧倒的に少ない燃料で調理ができます。

ステンレス製のオイルポット・貯金箱・それらに穴を開けるドリルなどを準備しましょう。オイルポットは外側に、貯金箱を内側に使用しますので、オイルポットの方が大きいサイズを選びます。100円ショップなどで売られている安価なタイプでも問題ありません。

頑丈なタイプの場合、穴を開けるのが難しくなりますので、ドリルなどで開けられる薄さを選びましょう。

2つの缶が準備できたら空気を誘導させる穴を開けていきます。以下の手順で穴を開けましょう。

1. 外側となる缶の底面に穴を開けます　※目安8個ほど
2. 内側となる缶の底面に穴を開けます　※穴の数の指定はないが、できるだけ多めに
3. 内側となる缶の円柱の側面の底から15mmほどに穴を開けます　※目安10個ほど
4. 内側となる缶の円柱の側面の上から15mmほどに穴を開けます　※目安8個ほど

缶に穴が開いたら、外側のオイルポットの中に貯金箱の缶をセットすれば、自作のウッドストーブの完成です。

「身近にあるものを活用してウッドストーブを作りたい！」と思っている方も多いですよね。実は空き缶でもウッドストーブが作れます。必要なアイテムと空き缶ウッドストーブの作り方を紹介するので挑戦してみましょう。

必要なアイテム

• 空き缶2個（缶同士のサイズが一回り異なるもの）
• 缶切り
• ハンマー
• ペンチ
• 釘

作り方

1. 外側の缶（大きいサイズ）の底を缶切りで開け筒状にする
2. 内側（小さいサイズ）の缶のふちをペンチでを外側に開きハンマーで叩いてさらに広げる
3. 外側の缶のなかに内側の缶を入れてふちが引っかかるか確認する
4. 内側の缶の底に釘とハンマーを使いできるだけ多く穴をあける
5. 上記の工程と同じく内側の缶上部の側面・底の側面一周に穴をあける
6. 外側の底の側面一周に穴をあけて缶をしっかり組み合わせて完成

ウッドストーブを自作する上で気を付けるべき点を2つご紹介します。まず、ドリルで穴を開ける際、小さい穴から中くらいの穴、といった具合に直径が1～3cmほどになるまでしっかり空けましょう。この穴は完全燃焼を起こす上で重要です。

また穴を開ける時や缶切りなどでくりぬく時にできる「バリ」の処理もしておきましょう。バリは怪我の原因となるため、ヤスリなどで削っておくのがおすすめです。削るのが面倒な場合は、スプーンなどステンレス製のものでバリをつぶしてもOK。けがに気をつけてオリジナルのウッドストーブを作ってみましょう。

ホームセンターで手に入るペンキ缶でも自作のウッドストーブは作れます。ちょっと大きめのサイズのウッドストーブを作りたい方には、サイズの異なる2L缶と1L缶のペンキ缶もおすすめです。まずは1L缶の持ち手を根元から外して、底に小さい穴をドリル等で多めに開けます。

更に、側面上部に大き目の穴を8か所程度開けます。側面の穴を開ける際、テーパーリーマーを使うと便利です。グリグリすれば大きな穴にできます。次に2L缶の側面下部に大き目の穴を8つほど開けましょう。これもできるだけ大きな穴にすると空気の通りがよくなります。2Lのペンキ缶の中に1L缶をセットすれば完成です。

「工具を持ってないし、うまく作れるか心配…」と思っている方は、セリアなど100均で揃えられるアイテムでウッドストーブを作る方法がおすすめです。カトラリーラックは、すでに穴が開いているため内側の缶として活用できます。

外側はカトラリーラックが入るサイズの貯金箱を探しましょう。あとは、貯金箱の底に缶切りで切り込みを入れて、ドライバーで広げ穴を広げます。貯金箱の天面は缶切りで蓋を取り除きましょう。貯金箱の内側にカトラリーラックをセットすれば、自作のウッドストーブの完成です。

ニトリにも代用できる便利グッズが販売されています。それが「キッチンツールスタンド」です。ステンレス製で穴がたくさん開いているスタンドで、399円で購入可能とコスパ最強。薪を入れて着火すれば、ウッドストーブとして使用できます。コンパクトで持ち運びしやすいのも魅力です。

「焚き火はしたいけど、組み立てるのが面倒くさい」と思っている方は、ペール缶を活用しウッドストーブを作るのがおすすめです。ペール缶とは、塗料などの液体が入っている18Lまたは20Lの銅製の缶をいいます。ガソリンスタンドなどで無料で入手でき、購入しても安価なタイプが多いです。

ペール缶が入る金属のバケツを準備し、ペール缶に金属のバケツを入れて底面まで落ちないサイズを選びましょう。まずはバケツの取っ手をとり、その穴を目安に一周、均等に穴をあけ底面もできるだけ多く穴を開けます。次にペール缶の下から約5cmの場所に吸気口になるサイズの穴をあければ、自作のウッドストーブの完成です。

ウッドストーブの自作方法がわかったところで、より簡単に火を灯して燃焼効率を上げるためのコツをご紹介します。燃料として以下の3つを準備しましょう。

• 杉の木の皮
• 松ぼっくり
• フェザースティック

杉の木は皮も油脂が含まれ火がつきやすいので、杉の木を見分けられれば便利です。ウッドストーブの風が通りやすくなるように杉の木の皮の下に松ぼっくりを敷きます。また、ナイフで割り箸や薪を鉛筆を削るようにフェザースティックを作り、火がついて組んだ木の中に入れれば燃焼効率がアップするため火起こしが簡単です。

ウッドストーブはキャンプの楽しみである焚き火だけでなく、調理もできる便利グッズ。購入してもいいですが、自作のウッドストーブは愛着もわいておすすめです。こちらの記事を参考に、自作のウッドストーブを持ってキャンプを楽しみましょう。