【100均】タープを自作する方法を解説｜手作りで安く済ませるには？

急な雨や強い日差しに困っているキャンパーも多くいるかと思います。そんな時に活躍するのがタープです。タープは屋根代わりになり雨や日差しなどを防いでくれるので、テーブルやチェアをタープの下に置けばリビング空間が作れたりします。

タープはアウトドア用品店などで購入可能ですが、高価な上に社外品だとサイズが合わずうまく張れない場合もあるんです。自作すればテントに合ったタープを安く用意できますが、どのように手作りすればいいか、イメージがつかない方も多いのではないでしょうか。

今回は、耐久性と難燃性に優れたホームセンターの帆布を使ったタープの作り方だけでなく、100均のブルーシートで自作する方法についても解説します。サイドシートの作り方も取り上げるので、ぜひ参考にしてみてください。

ピクニックや運動会などでよく見かけるブルーシートは、費用をかけずにタープを作りたいときにおすすめです。1,000円前後で購入でき、雨や風、日差しなどを防げるのでキャンプやバーベキューなどのアウトドアで重宝します。

ただしブルーシートは燃えやすいので、火の近くで使うのは控える必要があります。キャンプファイヤーや焚火などをするときはブルーシートから離れたところで行いましょう。

軽トラックの荷台に付けるカバーに用いられるターポリンも自作タープに使用できます。ターポリンはホームセンターなどで購入でき、雨風に強く耐久性に優れているのがポイントです。また汚れや染みが付きにくいため、やわらかい濡れ布で優しくふき取るだけでお手入れできます。

しかし生地が重たいため持ち運びがしづらかったり、しっかり固定されていないと風で倒れてしまったりする場合もあります。ターポリンを使用するときは強風が吹いても倒れないようにしっかり固定しましょう。

コットンで作られている帆布も自作タープの生地として使用できます。コットンなので化学繊維と比較すると重たいですが、難燃性が高く火の粉では穴が開きづらいのがポイントです。アウトドアで焚火やキャンプファイヤー、バーベキューをするときでも安心して使用できます。

また帆布は高密度に織られた生地なので耐久性と防水性が高いのも嬉しいポイントです。レジャーシートやターポリンよりも価格が高くなりますが、その分使い勝手がいいといえます。

キューベンファイバーは、アウトドア用のバッグやポーチ、テントなどに使用されている軽量かつ防水性に優れた生地です。軽量なので持ち運びがしやすく、雨もしのげるので自作タープの生地として使用できます。また数百キロの荷重にも耐えられるほど丈夫なのもポイントです。

しかし摩擦に対しては弱いため擦ると破れてしまう可能性があります。また化学繊維なので熱に弱く火の粉が飛ぶとすぐに穴が開いてしまいます。使用する環境に気を付けましょう。

持ち運びに便利なタープを作りたいときにおすすめなのが、防護服としても使用されているタイベックです。タイベックは紙よりも軽く、引張りや引き裂きにも強く、撥水性や通気性にも優れているので、アウトドアで大活躍します。

ただし紫外線には弱いため、炎天下で使用し続けると劣化してしまう可能性があります。タープとして長く使用したい場合は紫外線劣化防止剤でコーティングするなどをして防ぐようにしましょう。

生地に手を付ける前に、まずはどのような形のタープが欲しいのか図面を描いてみましょう。図面を描かずにいきなり生地を裁断すると失敗してしまう場合があるので、憧れのブランドのタープのサイズでも、オリジナルのサイズや形でもいいので図面は描くようにしてください。

また初めて作る場合は、コンパクトサイズのタープが作りやすいのでおすすめです。いきなり大きいサイズを作ると難しくて途中で心が折れたり失敗したりする可能性があります。

図面が描けてサイズが決まったら、次は生地の裁断です。サイズが大きく数ミリの狂いが失敗につながる可能性があるので、裁断は焦らずきちんと採寸して行いましょう。裁断ができたらミシンで縫い合わせていきます。おすすめの縫い合わせ方は「折り伏せ縫い」です。

この縫い方なら裏側の縫い目が目立ちにくい上、丈夫に仕上がります。ミシンによっては帆布用のミシン針が必要な場合もあるので、手芸店で聞くのもおすすめです。

生地を縫い合わせたら、端を処理します。普段であれば折り返して縫うのもいいのですが、帆布は生地が分厚いので大変な可能性があります。そこでおすすめなのがハイピングで包み込む方法です。四隅のアクセントにもなり、生地の補強にも繋がります。

ハイピングに使用する生地は、履かなくなったデニムや余っている生地などでも問題ありません。用いる生地によって個性が出るので、ハイピングにこだわるのもおすすめです。

生地の端の処理ができたら、あとは必要な数のハトメを付けたら完成です。ハトメは素材や色などさまざまなので好みのものを選びましょう。最近では金属ハンマーさえあれば簡単に付けられるハトメも手芸屋さんで手に入ります。ただしサイズだけは手持ちのポールに使用できるものを選びましょう。

ハトメが付けられたらオリジナルタープの完成です。完成したら一度好きなシチュエーションで使い勝手の確認としても試し張りするのをおすすめします。

タープポールは、意外と簡単に自作できます。本格的に材料を揃えてガッチリ作るのもいいですが、安く済ませたい場合は100均のツッパリ棒を使ってみましょう。更にいえば、拾ってきた木や竹で作ることも可能です。

下にリンクの記事では、タープポールの作り方を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

側面の壁がないタープテントでは、日光・風・雨が入り込んでしまうので、サイドシートが必要になります。グラウンドシートの端に穴を開けると、サイドシートの代わりに設置可能です。ここでは、サイドシートを手作りする方法を簡潔に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

サイドシートの作成方法の手順

1. サイドシートの側面の端の部分に印を付けて穴を開ける場所を決める
2. 印に下穴ポンチを合わせてから金属ハンマーで何回か叩く
3. 穴を開けきれなかった場合はハサミで切る
4. ハトメペンチを使って金具を取り付ける

100均でも手に入るブルーシートを使えば、ペグやポールが別途必要になりますが軽量な簡易タープを作れます。急な雨のときでも雨よけとして活躍してくれるので、1枚あると便利です。今回は基本の雨よけタープの張り方をご紹介します。

必要なアイテム

• ペグ　3本
• ロープ
• ストレッチコード　2本
• ブルーシート

作り方

1. ブルーシートの奥になる部分のサイド2か所をペグで留める
2. 出入り口側になるブルーシートの真ん中のハトメにポールを刺し、ロープで結ぶ
3. 結んだロープを引張りブルーシートがきれいな三角形になるようにし、ペグで留める
4. 出入り口の両サイドをストレッチコードで留めたら完成

軽量で運びやすい上、破れたり汚れたりしても買い換えやすいため低コストで自作タープを作りたい方におすすめです。ただし引っ張りすぎると破れてしまったり、火の近くで使うと火の粉で穴が開いてしまったりするので気を付けましょう。

今回は帆布を使ったオリジナルタープの作り方を詳しくご紹介しました。手作りのオリジナルタープを用いるとキャンプなどのアウトドアがいつもより楽しくなります。ぜひこちらの記事を参考にしてオリジナルタープを作ってみてください。