シェルター・タープの中にテントを張る「カンガルースタイル」の魅力とは？

自然の空気を満喫するキャンプでは、屋外よりもタープやシェルターなど屋根の下で過ごす時間が多いですよね。雨や風に遭えば壁のあるテントに入りますが、窮屈な上に料理もできずがっかりした経験はありませんか？

今回ご紹介する「カンガルースタイル 」は、大型のタープやシェルターの中にテントを設営する人気のキャンプスタイル。リビングと寝室を備えた2ルームテントよりも設営しやすく、雨風からもしっかりガードできてキャンプでの過ごし方が大きく広がります。

本記事では、カンガルースタイルの魅力をたっぷりご紹介。さらに、カンガルースタイルにおすすめの人気メーカーや、効率のいい設営方法、おしゃれな色の組み合わせなども解説します。

カンガルースタイルは、大きなテントやシェルター・タープの中に小さなテントを設営するキャンプスタイルです。カンガルーがお腹の中に子どもを入れているイメージで、屋根の下に寝室を入れ込みます。

グループやファミリーでキャンプに行っても、ゆったりくつろげる個室が欲しい方におすすめ。さらに、夏場なら飛び込んでくる虫を避けられ、冬場には二重構造のテントのように暖かいのもメリットです。

カンガルースタイルは、寝室となるテントに直接雨や風が当たらないのがメリットです。シェルターやタープで覆われた空間にテントを設営するため温度調節も簡単。冬場なら、外の冷たい風を大きな幕が遮断して、内側を暖かい空気の層で包みます。

また、シェルター内でストーブなどの暖房器具を使用すれば、リビングスペースと寝室を同時に温められて一石二鳥。雨がテントに降り込まず、濡れた靴で室内が汚れないのも利点です。

大きなタープやシェルターの中でテントの位置を移動させられるのがカンガルースタイル 。気分や人数・シーンに合わせて、その時にベストなレイアウトを自在に楽しめるのもメリットです。インナーテントが固定されていないので、荷物の量やファニチャーの位置によって調整できます。

また、小さなテントを2つ設置するなど、寝室を分けられるのもポイント。2ルームテントよりも自由度が高いアイテムを求める方にもおすすめのスタイルです。

設営や撤収が楽なのもカンガルースタイルのメリット。シェルターやタープの下に入るサイズのテントは比較的小型なものが多く、小柄な方にも簡単に設営できます。さらに、ポップアップテントを活用すれば、より短時間で力も使わず準備完了です。

また、シェルターを先に立てるため、雨の日も濡れずに作業できます。湿ったテントを乾燥する手間もかからず、ペグやロープを片付ける必要もなく撤収もスムーズです。

コールマンは日本各地のキャンプ場をはじめ、屋外でのイベントでは必ずと言っていいほど目にするメーカーです。世界中で愛用されるアウトドアアイテムを幅広く取り扱い、1976年の日本上陸とともにキャンプ文化を広げました。

コールマンは機能が充実したスクリーンタープのラインナップ数が多いのが魅力。カンガルースタイルで雨風をブロックするのに十分な耐水圧や通気性をもつアイテムが豊富です。

初心者からベテランキャンパーまで、幅広い層から人気を集めるDOD。おしゃれなデザインと使い勝手の良さが最大の魅力です。どのアイテムも他のブランドと比較してリーズナブルな価格で販売されています。

DODでは、カンガルースタイルに特化した「カンガルーテント」をいち早く商品化。温度差により発生する結露を防ぐコットン100％です。また、シェルター内のデッドスペースを最小限にする工夫もされています。

スノーピークは、金属加工の町として知られる新潟県燕三条で生まれたメーカーです。洗練されたデザインと、厳しい自然環境にも耐える高い品質を備えたキャンプアイテムは、国内外で高い支持を集めています。

スノーピークでは、秋から冬にかけての寒い条件下でも快適に過ごせるモデルが人気です。天候に応じて開閉できる大型シェルターや、冷気をブロックするスカート付きテントなど、理想のカンガルースタイルが叶います。

カンガルースタイルのサイトを作るなら、後でレイアウトをしやすいようにタープを先に立てましょう。決まりはありませんが、設営場所を決めて設営のイメージができたら、まずはタープに着手します。

幕の延長線上にロープをペグダウンするタープはテントよりもスペースが必要で、初心者にとってはタープを広げた形を掴みにくいもの。また、タープを先に立てておけばテントと連結しやすく、急に雨が降り出しても濡れる心配がありません。

ご自身のテント周りが「イマイチかっこよくない」と感じる方は、全体の色の組み合わせを考えてみませんか？サイトの印象をガラリと変える色の組み合わせは、もっとも面積が広いテントとタープの色を基準にしましょう。

たとえば、テントと同色でファニチャーを揃えれば統一感は満点。同系色グラデーションでナチュラルな雰囲気に。天幕のロゴやパイピングのポイントカラーを取り入れたり、モノトーンのアイテムで揃えるのもおしゃれですよ。

タープやシェルターを屋根にして、その下にテントを設営する人気のカンガルースタイル。雨風を防ぎやすく設営も撤収も楽々で、リビングスペースも寝室も快適な環境が整います。テントとタープのレイアウトを工夫して、すてきなキャンプサイトを作ってください。