電動ベッド・マットレスのおすすめ6選｜デメリットや後悔しやすい点は？

ベッド内部にモーターを内蔵した電動ベッド・電動マットレスは、スイッチひとつで背もたれや足元の角度を変えらる電動式のリクライニングベッドです。ベッドで本を読んだりテレビを見たりするとき、背もたれを上げれば快適な姿勢で過ごせます。

自分で起き上がるのが難しい高齢者の場合は、電動ベッドで姿勢を変えてから立ち上がるなど日常生活のサポートにも役立ちます。とは言えさまざまなメーカーから発売されていますし、電動ベッドの寿命がどのくらいかがわからず購入を躊躇している方もいるのではないでしょうか。

適当に選んで買ってから後悔しても、電動ベッドは高額で簡単に買い換えができません。そこで、この記事では電動ベッドのメリットやデメリット、選び方について解説します。おすすめ商品も紹介するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

電動ベッドも介護用ベッドも、内部にモーターが内蔵されていてスイッチ一つでマットレスの高さや角度を変えられる電動式のリクライニングベッドです。電動ベッドと介護ベッドの大きな違いは用途で、電動ベッドはベッド上で快適な姿勢を保つのが主な目的ですが、介護用ベッドは介護される方と介護する方の負担を軽減するために設計されています。

電動ベッドは背もたれや足元の角度を自由に調整できます。そのため、以下のようなメリットが得られます。

• ベッドの上でテレビを見たり読書したりするとき、ベッドをソファ感覚で使用できる
• 腰痛持ちでベッドから起き上がるのが辛いとき、リクライニング機能で腰への負担を軽減できる
• 起きるのが大変な高齢者の方でも、自力で起き上がる・立ち上がるといった動作がしやすくなる
• 脚上げ機能を活用すればむくみ解消にも役立つ

また、敷布団よりも通気性に優れておりカビにくいといったメリットもあります。

電動ベッドのデメリットは、普通のベッドよりも価格が高いことです。マットレス内部にモーターが内蔵されているためデザインが限られがちであり、マットレスとフレームが一体型のためマットレスだけの交換が難しくなります。

使い方にもよりますが、電動ベッドの寿命は約8年とされているため、買い替えの場合はベッドごと破棄して新しく買い替える予定での購入がおすすめです。

ベッドで快適に過ごしたい場合は、スプリングマットレスがおすすめです。少し硬めですがコイルが敷き詰められているため、マットレス全体で身体を支えます。沈み込みが少なく起き上がりしやすいのもメリットです。自分で動ける方であれば、高齢者にも使いやすいです。

ベッドから起き上がったり、ベッドから立ち上がったりする際に介助が必要な場合は、高反発ウレタンマットレスがおすすめです。高反発ウレタンは体重を分散させるので、長い時間をベッドで過ごす人も楽な姿勢で過ごせるといったメリットもあります。

ただし、ベッドに腰掛けてから寝たり立ち上がったりする場合は、安定性を高めるため縁を強化したものを選びましょう。

寝たきりの要介護者に電動ベッドを選ぶ際は、床ずれを防ぐために圧力切り替えのできるマットレスをおすすめします。マットレス全体に空気の入ったパッドが敷き詰められていて、寝たままでもパッドを拡張・収縮させるので体圧調整が可能です。

快適性を求めるのであれば、通気性にも注目しましょう。

背もたれのリクライニング機能があれば、ベッドで本を読んだりテレビを見たりするときも快適な姿勢を保てます。ベッドをソファ代わりに使いたい人にもおすすめです。起き上がるとき腰への負担を軽減したい方、1人で起き上がるのが不安な方もリクライニング機能が役立ちます。

ベッドの足元を上げる脚上げ機能は、長時間ベッドの上で過ごす際の血行不良を防ぐ効果が期待できます。また、リクライニング機能で背もたれを上げたとき、同時に脚上げ機能を併用すれば身体が下にずれるのを防げるのもポイントです。

足のむくみが気になる方は、むくみ解消や防止にも役立ちます。

介護のために電動ベッドの導入を検討しているのであれば、高さ調節機能は必須です。介護では低い姿勢で要介護者を支えたり抱き上げたりしますが、高い位置では介護する方の身体に負担がかかります。

ベッドが低い位置にあると、介護する方への負担を軽減できるのがメリットです。また、要介護者も床に足がつけば、安全にベッドから下りられます。

スペースが限られる部屋で使用する場合は、コンパクトなシングルサイズがおすすめです。リラクゼーション目的であれば、一般的なシングルサイズでも問題ありませんが、介護目的の場合は横幅が狭い方が要介護者に近づけるので横幅も確認しましょう。

コンパクトさを重視したいのであれば、セミシングルをおすすめします。

1人でゆったり過ごしたい場合は、少しゆとりのあるセミダブルが向いています。大人1人と子供1人、大人1人とペットと過ごしたいときにも、セミダブルがおすすめです。ただし、セミダブルの電動ベッドは価格も高くなるので、予算内で収まるかも確認しましょう。

寝るときやリラックスしたいときだけ電動ベッドを使用したい場合は、折りたたみ式が便利です。部屋を移動したいときや、ベッド周りを掃除したいときも、折りたためばコンパクトになります。

ただし、折りたたみ式は若干強度が下がるのが留意点です。普通に使う分には問題ありませんが、ベッドの上で飛んだり跳ねたりすると破損する可能性があります。

介護のために電動ベッドを購入するのであれば、手すりやベッドガードを確認しましょう。手すりがないと布団がずれ落ちたり、最悪人が落下したりする可能性があります。ただし、手すりが固定されたものは介護の際邪魔になる可能性があるので、取り外し可能かも確認してください。

手すりがないものは、別途ベッドガードを設置できるかも要チェックです。

ベッドでパソコン作業をしたいとき、ベッドテーブルがあればテーブルの上にパソコンやタブレットを置いておけます。ベッド横から差し込んだりベッドをまたぐように設置するタイプは、病院や介護の現場でも使用されているので、食事の介助にもおすすめです。

ベッドやマットレスの製造販売をする国内大手のフランスベッドは、介護用品や福祉用品の製造販売も行っています。特に電動ベッドは安全性を重視して設計されていて、介護のために電動ベッドの購入を検討している方におすすめです。

価格は高めですが、身体への負担を軽減し快適な姿勢で過ごせる機能が充実しています。実際に商品を見たいときは、全国のショールームに足を運んでみてください。

ニトリには、折りたたみ式のマットレス一体化や、別売りのマットレスと組み合わせられる電動ベッドフレームもあります。価格が3万円台からと手頃で、デザインもシンプルなものからおしゃれなものまで豊富に揃っており、お手頃価格の上質なベッドをお求めの方はニトリをチェックしてみましょう。

また、非課税の商品もあるので介護目的の電動ベッドを探したい方にもおすすめです。ただし、ネットで注文する場合、非課税の商品と税込商品の同時注文はできません。

シモンズといえば、世界にその名が知られる高級なベッドを扱うメーカーです。値は張りますが、最新の睡眠科学に基づいたシモンズの哲学により、極上の眠りを手に入れられると注目されています。寝心地や快適性を重視したい方は、シモンズの電動ベッドをおすすめします。

アイリスオーヤマは、リーズナブルなのに高機能な生活家電が人気のメーカーです。アイリスオーヤマの電動ベッドには折りたたみタイプがあり、使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納できるため、来客用のベッドどして備えておいても邪魔になりません。3万円台から展開されており、お求めやすい価格も魅力です。

電動ベッドは、介護用品や福祉用具のレンタル業者からレンタルできます。高くて買えないときや、自分に合うか使ってから決めたいときは、レンタルで試してから購入を検討するのもおすすめです。介護用の電動ベッドは、レンタル料非課税で利用できるものもあります。

快適な姿勢で過ごせるベッドが欲しい方や、自分でベッドから起き上がったり立ち上がったりするのが不安な方には電動ベッドをおすすめします。ただし、普通の電動ベッドと介護用では寝心地や機能が異なるので、用途に合ったものを選んでください。