ゴアテックス製ウインドブレーカーおすすめ15選｜レディースも！洗濯方法は？

今や防水素材の代名詞になったゴアテックスですが、単に水の浸入を防ぐにとどまらず他にも高い機能性を備えています。ウインドブレーカー選びにおいても、より高い機能性を求めてゴアテックスに辿り着いた人も多いのではないでしょうか？

しかしゴアテックスと言っても、実はさまざまな種類があり、商品によって構造も異なります。また近年はアウターのカテゴリーが細分化される一方で、「登山用としても街着としても着れる」といったボーダレスなアイテムも続々登場しています。

この記事ではウインドブレーカーとしての役割を果たせるアウターの中から、ゴアテックスを採用した商品にフォーカスをあて、その魅力や選び方のポイントを解説していきます。おすすめブランドも紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

ゴアテックスとは、小さく無数の孔をもつ生地ゴアッテクスメンブレンに表地や裏地を組み合わせた素材を指し「ゴアテックス生地」「ゴアテックスファブリクス」とも呼ばれます。

ゴアッテクスメンブレン自体は天然鉱石を原料とするフッ素樹脂からできています。この樹脂は軽量で強度が高く生体にも優しいため、衣料以外に電子機器や医療機器などにも活用されています。

ゴアテックスメンブレンがもつ無数の孔は、「水蒸気は通すが水は通さない」小さな孔です。この性質を利用したゴアテックス生地で作られたアウターは、水を撥くのに汗をかいても蒸れない点が魅力です。

アウトドア向けのウインドブレーカーのみならず、スポーツ向けや作業系アウターにも採用されるなど幅広いジャンルと相性がいいのも特徴的です。

さらにゴアテックスのメリットは他にもたくさんあり、その一つが防風性です。ゴアテックスメンブレンのくもの巣のような構造は、風のかたまりを分散させて内部に通しません。

またゴアテックスメンブレンは「滑らかで摩擦が起こりにくい」「不燃性」「耐紫外線性」など、耐久性にプラスな要素も多く、総合的にウインドブレーカーに適した素材と言えます。

最もオーソドックスな種類である「ゴアテックス」は、ハイキングやキャンプ・スキーやゴルフなど幅広いシーンに活用できて普段使いもしやすいタイプです。防水・透湿・防風といった基本的な機能を備えています。

さらに細かい種類分けとして、裏地にニットを使った「GORE-TEX C-KINT Backer」や軽量の「GORE-TEX PACILITE」などもあります。

ゴアテックスプロは強い雨や吹雪からも体を守る防水性・防風性や、汗を発散させる透湿性など、高い基本性能にストレッチ性も加わっています。

本格的な登山を想定したグレードの高いタイプでハードな環境で酷使しても長期的に性能を維持する耐久性の高さも魅力です。標高の高い場所でのアクティビティや厳寒期のアウトドアなどシビアなシチュエーションにトライする場合におすすめできます。

ゴアテックスアクティブは、防水性・防風性を確保しつつも透湿性と軽量性に焦点をあてたタイプです。優れた透湿性は発汗時の水蒸気を簡単に発散して快適さをキープし、ゴアテックスの中で最軽量クラスである点も魅力です。

部分的にストレッチ性をもたせているので、ランニングやサイクリングといったスポーツでパフォーマンスの低下を防げます。

ゴアテックスメンブレンを表地に貼り合わせた「2層構造」は、軽量で汎用性に優れています。釣りやハイキングなどのライトなアウトドアシーンに使いやすく、街着としても着用しやすい手軽さが魅力と言えます。薄手のシェルタイプのアウターに比較的よく見られる構造です。

なお、裏地については通常、耐久性のある薄いフィルムを施しています。そのため「2.5層構造」と呼ばれる場合もあります。

表地と裏地でゴアッテクスメンブレンを挟む「3層構造」は、表地と裏地の組み合わせによって個性が変わります。

たとえばスポーツ向けの「ゴアテックスアクティブ」では表地に薄くて軽い生地を、裏地に肌触りのいい「C-KNIT」と採用しています。タイプを問わず全般的には3層構造は2層構造よりも耐久性に優れています。

生地の素材が防水性に優れていても、生地の縫い目の部分から水が染みこんでしまうケースがあります。強い雨や長時間雨の中にいるシーンでは、縫い目からの浸水対策がされているウインドブレーカーだとより安心です。

ゴアテックス製のウインドブレーカーにおいては、シームレス加工として縫い目を塞ぐシームテープが貼られているかがチェックポイントです。

縫い目と同じくファスナーも水が染みこんでしまうリスクの高い箇所です。防水性の高いファスナーに「止水ファスナー」があり、ファスナーを閉じた時に密着する樹脂が水の入りこむ隙間を埋めてくれます。

止水ファスナーの他には、ファスナーを露出させずに生地で覆い隠すように設計されている製品もおすすめです。

ゴアテックスメンブレンは、風を防ぐことによる防寒効果に期待できるものの、保温性に優れる暖かい素材ではありません。

暖かさを求める人は、裏地にフリース素材のウール素材を採用した製品がおすすめです。オールシーズン向けのゴアテックスアウターの場合は、冬場は中にフリースやセーターなどを着て保温性を確保する方法もあります。

水や風から体が冷えるの守るゴアテックスアウターですが、活動的なシーンでは衣服内にこもる熱を逃がせるビットジップがあるとより快適です。ファスナーを開けるだけで熱を逃がせるのでアウターを脱ぐ必要がありません。

ビットジップの多くは脇の下に設けられており水が入りにくくなっていますが、止水ファスナーを採用しているケースもあります。

ゴアテックス製のウインドブレーカーの中には、折りたたんでコンパクトな状態で持ち運べるタイプの製品もあります。製品によって専用の収納ケースが付属していたり、アウター本体のポケットの中にアウター自体を収納できる設計のものもあります。

スポーツ・アウトドア・通勤などの場面で、最小限の荷物で身軽に動きたい人は、これらのパッカブルデザインを検討してみましょう。

ウインドブレーカーの中には、スポーツ時の体の動きを妨げないよう、あるいはロードバイクの姿勢に合うように立体的に裁断・縫製された製品もあります。

長距離ライドやスポーツシーンで着用するなら、前傾姿勢になっても視界が遮られないか、余分な生地が動作の邪魔にならないかをチェックしましょう。ロードバイクには道路上の安全確保のために反射材を備えたものもおすすめです。

ゴアテックスアウターを街着として着るスタイル自体は以前から存在していましたが、近年はビジネススーツの上に羽織るアウターとしても注目されています。

ややゆとりのある形状やベーシックなカラーリングなら違和感もなく、ゴアテックスの優れた機能性がオフィス街での生活を快適にしてくれます。

登山向けに防水・防風を以外にも、さまざまな機能性をもつマウンテンパーカーは、動きやすさを考慮したスマートなシルエットの製品や、エマージェンシーカラーとして鮮やかな色を採用した製品も少なくありません。

機能性から生まれたデザインはファッションとしても魅力的で、街着としておしゃれに着こなす女性も増えています。

今やアウトドアの定番ブランドと言えるほど高い人気を誇る「モンベル」のゴアテックス製品は、トップス・ボトムスともに製品数が豊富です。

登山向け・トレイル向け・サイクル向けなど、シーンに応じて選びやすいのも魅力で、メンズ・レディースともにカラー展開も豊かでデザイン性にも優れています。見た目にもスマートで機能性に優れた製品を求める人におすすめです。

「ノースフェイス」のアウターは、バランスのとれたシルエットや個性的な切り替えデザインなど、ファッション性が高さが人気です。ゴアテックス製品においても、ストリートファッションとの相性がいいデザインが揃っています。

2層構造・3層構造やゴアテックスの種類など、素材のバリエーションも豊富です。トレンドを押さえたい人だけでなく、本格的なアウトドアシーンにもおすすめのブランドと言えます。

過酷な環境にも耐えられる品質を目指す「マムート」のゴアテックス製品は、機能面において細部にまでこだわりが見られます。防水ジッパー・ビットジップ・通気構造・ストレッチ機能など、多機能な製品が多いのが魅力です。

製品によって耐水圧・設計・繊維の種類まで細かく記載されており、性能にこだわりたい人におすすめできます。

「パタゴニア」のアウターは重量を抑え、伸縮性のあるトリコット編みを採用するなど着心地の良さが特徴的です。以前はゴアテックス製品も多く扱っていましたが、近年はゴアテックスに相当する独自素材H2Noを採用した製品が主流になりつつあります。

ランニング向け・釣り向け・パッカブルタイプなど用途に応じた種類が揃っているので、着用シーンで選びたい人はぜひチェックしてみましょう。

スポーツウェアで不動の人気を誇る「ナイキ」もまた、ゴアテックス製のアウターを扱っています。製品数自体は多くありませんが、ランニング向けのトレイルランニングジャケットは縫い目までしっかり塞いだ防水性の高い製品で山道でのトレーニングにもおすすめです。

他にもファッション性も追求した「x MMWジャケット」やハイキング向けの「ストームフィット」も人気を集めています。

「アディダス」のスポーツウェアは動きやすく機能的な点と、全般的にシンプルながらに洗練されたデザイン性で、ファッションに取り入れやすい点も魅力です。

ゴアテックス製のアウターでは、軽量性にも配慮したきれいなシルエットの製品や、裾やフードの調節ができる汎用性の高いモデルなどが揃っています。

同じゴアテックス製品でも、表地や裏地に使われる素材は異なり、また細部において異なる素材を採用している場合もあります。

素材によって適した洗濯方法は異なるため、必ずお手持ちの製品の洗濯表示に従うのが原則です。ハードに着回していくうちに洗濯表示が薄くなってしまうケースも考えられるので、早い段階で適切な洗濯方法を押さえておくようにしましょう。

ゴアテックス製品は、洗剤が生地に残ると優れた機能性が十分に発揮できなくなってしまいます。そのため少量の液体洗剤が推奨され、粉末洗剤の使用はNGです。

生地を傷めたり、品質に悪影響を及ぼす可能性が高い漂白剤・柔軟剤も使用していはいけません。しみ抜き剤も成分によって生地を劣化させるリスクがあります。

洗濯後にはしっかりと生地を乾かす必要がありますが、乾燥機を使用する際にはゴアテックスメンブレンの品質を劣化させないために高温は避けるようにしましょう。

撥水性を回復させるために乾燥機を使う際も同様です。50～60℃程度の低温での使用が推奨されます。アイロンにおいては低温設定でも直接生地に使うには温度が高すぎるため必ず当て布をします。

洗濯機でゴアッテクス製品を洗う際の基本的な手順は以下の通りです。前述の「洗濯時の注意ポイント」も踏まえて洗濯しましょう。

1. 洗濯前にすべてのファスナーを閉じ、フラップ・ストラップもしっかり留める
2. 洗濯は40℃以下のぬるま湯で
3. すすぎは2回以上、洗剤を残さないように
4. 脱水は短時間で行う
5. 洗濯後は日陰の吊干しでしっかり乾かす

ゴアテックスは適度な熱処理によって撥水性が回復します。熱処理としては、洗濯後に完全に乾いた状態から低温で20分間乾燥させる、または低温・スチームなし設定で当て布をしてアイロンがけをする方法があります。いずれも温度が高いと生地を傷めてしまう点は気をつけましょう。

熱処理をしても撥水効果がいまいちな場合は、市販のウォッシュインタイプ・スプレータイプの撥水剤を使って再加工するのもおすすめです。

ゴアテックス製品を安く買うための最も確実な手段にセールがあります。Amazonや楽天などの大手通販サイトのセールだけでなく、公式サイトも随時チェックするのがおすすめです。アウトレット品やシーズンの過ぎた製品を割引して販売しているケースも少なくありません。

大手通販サイトの利用する場合は、出品者の情報もチェックしておくと粗悪品を購入するリスクを抑えられます。

フリマアプリやオークションサイトでは、ゴアテックス製の中古アウターが多く見られますが、状態のいいものは高額で取引されるケースが目立ちます。状態が良く安い商品もないわけではありませんが、すぐに完売してしまうのが常です。

そのため特定のモデルに対するこだわりがない限り、あえて中古品を購入するメリットはさほど大きくありません。リスクも踏まえると慎重さが求められる購入手段と言えます。

ゴアテックス製のウインドブレーカーを選ぶ際には、自分の着用シーンに合ったものを選ぶのが大切です。思わぬ見落としがないように口コミをチェックするのもいい方法です。防水で蒸れにくいゴアテックスで快適にアクティビティを楽しんでください。