アークテリクスのウインドブレーカーおすすめ10選｜暖かい順は？軽量タイプはある？

機能性の高いウインドブレーカーのを求めるなら、ARC’TERYX(アークテリクス)のアウターがおすすめです。用途別のラインナップが豊富で、アウトドアはもちろんロードバイクやスポーツシーンにもおすすめできる商品が揃っています。

さらにタウンユースとしておしゃれに着こなせるのも嬉しいポイントで、ストリートファッションとの親和性が高い点でも評判です。しかしアークテリクスの商品は独自性が強く、初めての人や詳しくない人は選び方に悩んでしまうかもしれません。

そこでこの記事では、アークテリクスの魅力に迫りながら、自分に合うウインドブレーカーの選び方について解説していきます。購入時に押さえておきたいポイントについても触れているのでぜひ最後までご覧ください。

アークテリクスは、カナダのノースバンクーバーで生まれたブランドで、始祖鳥ロゴは「生物の進化のように人間の進歩の推進に役立つ」ものづくりを目指す象徴です。

美しさと過酷さを併せもつノースバンクーバーの自然は、アウトドアの条件を満たす機能とデザイン性を進化させるのに適しています。

また自社工場を世界各国にもっており、いずれの工場においても高い技術を共有した職人によって製造されているのも特徴的です。

バンクーバーは、年間通して日本よりも気温が低く、冬は雨が降り続く気候的な特徴をもっています。アークテリクスの製品は、そんな厳しい気候をヒントに製品テストを実施しており、アウトドアに必要な機能性を高めています。

ウインドブレーカーにおいては、防風性・防水性を始め、防寒性・透湿性など、悪条件の環境下でも快適に過ごす機能性が充実している点が特徴的です。

アークテリクス製品は、アウトドアに適応する機能性を備えつつも、余分なものはカットするシンプルなデザイン性も魅力です。

素材にこだわりがあるため、シンプルでもチープな印象になりにくく、コーディネートにも取り入れやすいのもメリットと言えます。

ウインドブレーカーにおいてもミニマルでスマートな印象は、都市の生活様式にも調和しやすいため、タウンユースとしての着用にも向いています。

アークテリクスのアウターはおおまかに「アウトドア向け」と言えるだけではなく、クライミング・ハイキング・スキーウェアと細分化しているのも特徴的です。

アークテリクス独自の基準でカテゴライズされており、商品名もカテゴリーを表すネーミングになっています。そのため「ウインドブレーカー」や「マウンテンパーカー」のような名称はありません。詳細については後述するので、そちらもチェックしてください。

アークテリクスは最高のマテリアル、最高の技術、革新的なデザインで商品を作り上げるコンセプトを大切にしています。そのため、アイテムのクオリティは高く、ムラがありません。アークテリクスはアイテム企画から素材開発、製品づくりまで自社もしくは信頼関係を築いたパートナーと協力しています。また、素材開発や製品テスト、必要に応じて機材の開発まで行っているため、アイテムのクオリティが高いです。

アークテリクスのこだわりが価格に反映されている可能性もあります。そのため、アークテリクスの商品は高価格になっているのです。

アークテリクス製品は、都市での気候や環境はもちろんアウトドアの厳しい環境にも適応できる機能性をもっており多様なシーンに着回しやすいのが魅力です。また軽くて疲労を感じにくい着用感も評判を集めており、ヘビーローテーションしたくなるアイテムと言えます。

ミニマルなデザイン性も幅広い層の人が選びやすく、男女ともに30代・40代を中心に若年層から50代以上の層からも人気です。

トレイル向けやハイキング向けなど、商品が細かくカテゴリー分けされているので、幅広いニーズを押さえています。そして機能・デザイン・素材感とあらゆる面でクオリティの高さが、アークテリクスが幅広い層から高く評価される最大の理由と言えます。

シェルジャケットは、アークテリクスのアウターの中でも中綿の入っていないタイプです。さらにゴアテックスのような防水素材を生地に使っているものは「ハードシェル」、防水素材のないものは「ソフトシェル」に分けられます。

急な天候変化に強く、軽量で着用しやすい点が魅力です。製品によってハイキング向けのものやウインタースポーツにも対応できるモデルがあります。

インサレーテッドジャケットは中綿入りで空気の層による断熱効果によって保温性を高めたタイプです。冬山登山でも体の熱が外気に奪われにくいモデルが多く、また軽量性が考慮されているので動きやすい点もメリットです。

また速乾性・耐久性に優れたインサレーションを採用している製品も多く、暖かさ・快適な着心地・ハードな着回しのニーズを満たします。

ミッドレイヤーは本格的なアウトドアにおいて、アウターとインナーの間に重ね着するためのタイプです。ドライに暖かく体温を保って、体のエネルギー消費を効率的にするのに大切な役割をもっています。

素材は軽暖性に優れるダウン・通気性のいいフリースなどさまざまです。シルエットはスッキリしたものが多くタウンユースにも着回しやすく、汎用性の高いタイプと言えます。

「SL」は超軽量素材を採用した製品のカテゴリーです。耐久性も確保しているためアクティブなシーンにも対応しており、携帯性を重視しているため折りたたんで持ち運びやすいメリットも併せもっています。

サイクリングやハイキングにおすすめでき、また急な悪天候に備えて持ち歩く雨具にも最適です。

「LT」は軽量さと厳選した機能性を示すカテゴリーです。軽さを重視しつつもアウトドアに必要な最低限の機能性をもたせています。

最低限の機能でも、製品によって登山・トレイルランニング・クライミング・スキーなど多様なアクティビティに適応するだけの性能があります。耐久性も高く着回しやすいので、タウンユースからアウトドアまで活用範囲の広いタイプと言えます。

「AR」は最も汎用性に優れたカテゴリーで、さまざまな気候に対して品質が変化・劣化せずに本来の性能を発揮できる耐候性能を備えています。多様なアクティビティに対応し、高山環境に対応したモデルもあります。

タウンユースとして着回しやすい面もありますが、優れた耐久性・耐候性を活かす意味では幅広くアウトドアに挑戦する人におすすめです。

「SV」は最も耐久性に優れた素材を採用したカテゴリーです。悪天候・悪条件の環境下でも長期間耐えられるタフな耐候性をもっています。

過酷な環境下でのさまざまなアクティビティに適しているだけでなく、ガイド・索道・パトロールなど山に関わる職業に携わる人にもおすすめです。素材の選別にもこだわっており、ゴアテックスの中でもグレードの高いゴアテックスプロを採用した製品もあります。

アークテリクス製品は前述の代表的な4種類以外に、上の表に示すカテゴリーの製品もあります。自分の着用シーンに合ったカテゴリーの製品を探してみましょう。

商品名にあるギリシア文字は、上の表に示すように用途・素材・機能性を表しています。デザイン面でも類似した特徴をもっています。

アルファベットやギリシア文字以外にも、性能を示すキーワードには上の表に示すものが挙げられます。これらも見逃せない要素です。

製品の形状についても商品名から判断できます。フード付きの製品を探す場合は「フーディ」「パーカー」などのキーワードを含む商品から探すと見つかりやすいです。

フードなしの商品を選ぶ場合は「ジャケット」にフードなしの製品が多く見られます。着用するシーンや季節を考慮して袖なしタイプを選びたい人向けに「ベスト」も揃っています。

アークテリクス製品はいわゆる「海外サイズ」の製品が多く、Sサイズが日本のMサイズに相当するようなケースが見られます。

そのため1サイズ下を目安に選ぶのがおすすめですが、より正確にサイズを把握する場合は、胸囲・ウエスト・ヒップ・袖などの寸法が自分の体に合っているか数値をしっかり確認しましょう。購入後のサイズ交換に対応してくれるショップだと後悔するリスクも抑えられます。

メンズの「アルファ パーカ」は、上質なグースダウンを採用しており、850フィルパワーの高い断熱性能をもっています。熱がこもりやすい箇所はインサレーションで通気性を確保し、暖かくムレにくい最高の保温性が特徴です。

「ニュークレイ SV パーカ」は化繊インサレーションを採用し、雨雪に濡れても持続する保温性に加え、軽さ・透湿性・防風性に優れています。「アルファ パーカ」「ニュークレイ SV」のどちらも冬山における行動・休止のどちらのシーンにも耐える保温性を誇ります。

レディースにおいて最も保温性に優れる製品にソリウムがあります。「ソリウム AR」は750フィルパワーのダウンジャケットで重量もあるため断熱性が高く、高山環境を想定しています。耐摩耗性に優れるのでバックパックを背負う登山・ハイキング向きです。

なお似た名前の製品に「セリウム SL」があり、ダウンの性能は850フィルパワーと断熱性は高そうに見えますが、ダウンを含む重量が軽く保温性は過度に期待できません。

高い耐候性をもつインサレーテッド・ミッドレイヤーである「アトム」シリーズは、暖かい順からAR・LT・SLと製品が揃っています。「アトム AR」は、冬のシティライフにおいては十分な暖かさをもち、ウィンタースポーツのようなアクティブなシーンにも対応可能です。

「アトム LT」は、秋はアウターとして、冬はミッドレイヤーとして活用して保温性を確保するのに便利です。「アトム SL」は軽量性重視のためインサレーションの量が少なく、ランニングやロードバイクなど活動量が多い人向けの製品です。

「ベータ」シリーズにおいては、インサレーテッドではなくシェルジャケットになるため、シェル単体での保温性はほぼ期待できません。

ただし雨風によって体の熱が奪われるのを抑える防寒性能には優れており、保温性のあるインナーやミッドレイヤーと組み合わせれば冬のアウトドアにも適応できる可能性を持っています。シェル単体なら春秋のタウンユースとしても着回しやすいです。

アトムシリーズ同様にアルファベットに応じた性能になり、高い防寒性を求めるなら「ベータ AR ジャケット」がおすすめです。

春夏にはシェルジャケットを単体で活用するのがおすすめですが、特に「スコ―ミッシュ フーディ」は140gと軽量性に優れる上にパッカブルで持ち運びやすく汎用性が高いです。軽量でもしっかり風から守ってくれ、きめ細かなナイロン素材なので肌触りがいいのも魅力です。

質の低いコピーにおいてはロゴデザイン・縫製が甘く、またジッパーがYKKか否か、カラーコートされているかなどが判断基準になります。他にもタグの素材や記載内容の矛盾や違和感などもチェックポイントです。

しかし、プロが細部までチェックしても判別が困難な質の高いコピー品も増えてきており、商品の見た目から本物と断定するのは難しいと言えます。

偽物を見分ける簡単な方法としては、バーコードとともに記載される数字を検索するのがおすすめです。この数字は日本ではJANコード(アメリカではUPC)、国際的にはEANコードと呼ばれ、小売業の商品管理のためのコードです。

JANコード/EANコードの検索サイトを活用しても商品がヒットしない、またはGoogleで数値を直接検索してもヒットしない場合は、偽物の可能性が高いです。

確実に本物を購入するための有効な手段は、「安全な購入方法を選ぶ」に尽きます。公式通販や実店舗(中古ショップを除く)での購入です。

大手ECサイトを利用する場合は、販売者について公式サイトに問い合わせれば、販売者が正規代理店かどうか教えてくれます。ただし商品鑑定は行っておらずフリマやオークションも対象外です。

ゴアテックス製品は基本的に洗濯機での水洗いが可能です。汚れによる機能低下を防ぐためにライトユーザーでも最低30回の着用に1回の洗濯が推奨されます。以下、洗濯時のポイントを列挙します。

• 中性洗剤可、しかし洗剤を残さないようすすぎはしっかりと
• ポケットのファスナーは開け、それ以外はすべて閉じる
• 乾燥は日陰の吊り干しを推奨
• 乾燥後に撥水スプレーで撥水効果を高められる
• アイロンをする場合はスチームアイロン低温でファスナーを始めとする付属類に当たらないように注意

ソフトシェルの表面を加工するDWR(耐久撥水)の効果がなくなってきた場合は、撥水スプレーでの再加工を推奨します。以下に加工時のポイントをまとめます。

• 撥水スプレーは市販品可、ただし「Grangers® XT Waterproofer」を推奨
• ウェアを洗濯、ジッパーをすべて閉め濡れたままハンガーにかけて撥水スプレーをムラなくかける
• 乾燥は日陰の吊り干しを推奨
• 乾燥後、必要なら低温でアイロンがけ可、ただしファスナーを始めとする付属類に当たらないようにする

インサレーテッドジャケットの洗濯にはドラム式洗濯機を使いましょう。以下にケアのポイントをまとめます。

• デリケート洗い・水温30℃設定・すすぎ2回で洗濯
• ウェアを裏返して日陰の吊り干しで乾燥させる
• しつこい汚れには染み抜き洗剤を使った後に上記手順で洗濯
• リプルーフは中性洗剤で洗濯後の濡れた状態で行う
• リプルーフはスプレータイプ・浸すタイプ可、その後もう一度洗濯
• 防水製品ラベル記載の洗濯手順に従う
• ダウンジャケットはセルフケアが難しいため専門のクリーニングを推奨

アウトドアを扱うブランドの中でも、独自性の強いアークテリクス製品を選ぶ際は、独自のカテゴリーについて理解した上で選ぶと満足度の高い製品に出会いやすくなります。ニーズに合った高機能なウインドブレーカーで快適に活動できるといいですね。