太宰治作品のおすすめ人気10選|本名は?有名作品や代表作・最高傑作も!

太宰治は昭和初期の文豪で、没後70年経った今日でも人気が衰えず、新たなファンを作り出しています。この記事ではそんな太宰治のおすすめ作品を、有名作品・代表作・最高傑作などもあわせてご紹介します。本名も含めたプロフィールも解説していますので、ぜひご覧ください。

2023/08/10 更新

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太宰治作品のおすすめ人気10選

商品比較一覧表

商品画像
メーカー
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
角川グループパブリッシング
新潮社
新潮社
新潮社
KADOKAWA/角川書店
商品名
晩年 (新潮文庫)
津軽 (新潮文庫)
パンドラの匣 (新潮文庫)
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
お伽草紙 (新潮文庫)
女生徒 (角川文庫)
グッド・バイ (新潮文庫)
走れメロス (新潮文庫)
斜陽 (新潮文庫)
人間失格 (角川文庫)
説明
太宰治が初めて書き上げた短編集
太宰治の自伝小説
太宰治が描く青春小説
生きていさえすればいい
誰もが知る昔話を太宰治の世界観で
多感な女子生徒の一日を女子生徒の目線から描いた作品
太宰治の遺作となった未完作品
友情を描いた太宰治の代表作
斜陽族という流行語を生み出した戦後のベストセラー
遺書とも取れる太宰治の代表作
リンク
ページ数
416
260
432
208
416
279
400
304
256
196
初出
1936年
1944年
1946年
1947年
1945年
1939年
1948
1940
1947年
1948年
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 ページ数 初出
1
新潮社
晩年 (新潮文庫)
562円
太宰治が初めて書き上げた短編集
416
1936年
2
新潮社
津軽 (新潮文庫)
464円
太宰治の自伝小説
260
1944年
3
新潮社
パンドラの匣 (新潮文庫)
562円
太宰治が描く青春小説
432
1946年
4
新潮社
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
400円
生きていさえすればいい
208
1947年
5
新潮社
お伽草紙 (新潮文庫)
637円
誰もが知る昔話を太宰治の世界観で
416
1945年
6
角川グループパブリッシング
女生徒 (角川文庫)
475円
多感な女子生徒の一日を女子生徒の目線から描いた作品
279
1939年
7
新潮社
グッド・バイ (新潮文庫)
562円
太宰治の遺作となった未完作品
400
1948
8
新潮社
走れメロス (新潮文庫)
432円
友情を描いた太宰治の代表作
304
1940
9
新潮社
斜陽 (新潮文庫)
367円
斜陽族という流行語を生み出した戦後のベストセラー
256
1947年
10
KADOKAWA/角川書店
人間失格 (角川文庫)
309円
遺書とも取れる太宰治の代表作
196
1948年
比較表を全て見る(10位以降)
新潮社

晩年 (新潮文庫)

太宰治が初めて書き上げた短編集

太宰治は学生時代より芥川龍之介を敬愛していました。太宰が作家になったきっかけとも言われています。芥川龍之介の自殺を受けた学生時代の太宰は作家とはこうあるべきと周囲に漏らしたと言われています。太宰が自ら死を選んだのも芥川龍之介の影響があったかもしれません。

 

そんな太宰治が作家としてデビューした後、芥川龍之介の名を冠した新人賞が創設され、太宰治が第1回の候補としてノミネートされました。芥川龍之介に心酔している太宰治ですから、喉から手が出るほど賞が欲しかったのは想像に難くありません。

 

結果として太宰は芥川賞を取れませんでしたが、その時にノミネートされたのが「逆行」です。太宰が初めて同人誌以外で執筆した作品でもあります。デビュー当時ということもありまだ太宰の持ち味が活かされていませんが、太宰治の原点がそこにあります。

 

「逆行」は短編集「晩年」に収録されています。

ページ数
416
初出
1936年
新潮社

津軽 (新潮文庫)

太宰治の自伝小説

太宰治の自伝的作品「津軽」が第9位にランクイン。「津軽」は1944年に出版社から旅費をもらった太宰が、自分の生まれ育った津軽をよく見ておこうと思い立ち津軽旅行を計画し、その旅行が本作の題材となっています。戦時中の話ですが明るく、最後には心暖まる物語です。

 

青森の風土や歴史を文献資料を基に書き綴っていることから紀行文のようにも感じられますが、多くの研究者は「津軽」を自伝的小説と捉えられています。完全な自伝小説ではなく、一部フィクションを織り交ぜることにより小説として完成させています。

 

久しぶりに故郷へ帰ることとなった太宰。津軽各地を見て回り懐かしい人々と再会し、最後には自らの子守をしてもらった女中の越野たけと再会します。あとがきには母性を追い求める太宰の究極がたけであったと書かれており、太宰のルーツを知ることが出来ます。

ページ数
260
初出
1944年
新潮社

パンドラの匣 (新潮文庫)

太宰治が描く青春小説

後期太宰の青春小説「パンドラの匣」が第8位にランクイン。「パンドラの匣」は今までに2回映画化されるほどの人気作です。

 

「パンドラの匣」は太宰を尊敬していた木村庄助の病床での日記を基にした作品で、療養所で結核と戦う20歳の男性の成長や恋愛模様を描いたもの。本作執筆当時すでに木村庄助は他界しており、遺言から日記が太宰の元に届けられました。日記のお返しが小説という太宰の粋を感じさせる作品です。

 

本作は太宰後期の作品とは思えないほどポップで明るい作風となっていますが、元々は1943年に執筆された「雲雀の声」がベースとなっています。「雲雀の声」は出版直前に印刷所が空襲を受けてしまったために発行間際の本が全焼してしまいます。「パンドラの匣」はその際に残った校正刷を執筆しなおしたものです。

ページ数
432
初出
1946年
新潮社

ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

生きていさえすればいい

太宰後期の作品「ヴィヨンの妻」が第7位にランクイン。「ヴィヨンの妻」には太宰の天才ぶりを象徴するエピソードが残っています。本作の第2章は太宰が口述したものを門弟である小山清が書き出したもので、太宰が口述したものは修正せずともそのまま出版可能なほどの完成度であったと言われています。

 

「ヴィヨンの妻」は著者の太宰治を彷彿とさせる働かず酒ばかり飲んでいる詩人大谷と、その妻の話を妻の視点から描いています。破滅へと向かっていく様子が見えますが、終盤の妻のセリフは胸に突き刺さります。

 

題になったヴィヨンは15世紀のフランスの詩人。本作の大谷と重なる部分が多いことから本作の妻を指して「ヴィヨンの妻」に例えたと考えられています。太宰は1940年にもヴィヨンの詩を引用した短編を発表しており、琴線に触れるものがあったのかもしれません。

ページ数
208
初出
1947年
新潮社

お伽草紙 (新潮文庫)

誰もが知る昔話を太宰治の世界観で

太宰中期の作品「お伽草紙」が第6位にランクイン。

 

「お伽草紙」は「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切雀」の4編からなる短編小説。物語は戦時中、大砲の音を聞き防空壕へ逃げるシーンより始まります。本作は外に出たいとわがままを言う子供を大人しくさせるために絵本を読んであげる、いわゆる劇中劇です。

 

劇中劇のため随所に語り手である父親の小言が散りばめられているのですが、それがまたリズムが良く小気味いい作品となっています。もちろん物語も秀逸で、屁理屈をこねる浦島や、気風のいい亀など独特な太宰の世界観は健在です。話のあらすじは知っているはずなのに全く違う作品に見えてくる不思議な感覚をぜひ体験してください。

 

作中での舞台は防空壕の中ですが、執筆当時の太宰もこの時期戦火の激しい東京を離れ、甲府に疎開しており、実際に防空壕の中で原稿を書くこともあったそうです。現在では防空壕と言われてもピンと来ませんが、太宰の作品を通して当時の生活ぶりを知るのも悪くないかもしれません。

ページ数
416
初出
1945年
角川グループパブリッシング

女生徒 (角川文庫)

多感な女子生徒の一日を女子生徒の目線から描いた作品

川端康成も認めた太宰中期の名作「女生徒」が第5位にランクイン。「女生徒」は太宰治を敬愛する女性、有明淑から送られてきた日記を一日の出来事として凝縮したもの。思春期の少女が持つ心の揺れ動きや将来への不安などを繊細に描いた太宰の代表作。

 

読点が非常に多くリズムのいい文体は現代のSNSにも通じるところがあり、少女の本質は今も80年前も変わらないのだと実感できる作品。川端康成は本作の少女を可憐で高貴さもあり甚だ魅力的だと評価している。

 

暗い描写が少なく明るくポップに読めるので初めて太宰を読む人におすすめしたい作品です。「人間失格」や「斜陽」を読んで純文学は苦手だと感じた人にもおすすめです。同じ太宰文学だとは思えないほどの振り幅がそこにあります。

ページ数
279
初出
1939年
新潮社

グッド・バイ (新潮文庫)

太宰治の遺作となった未完作品

第4位には後期作品である「グッド・バイ」がランクイン。

 

グッド・バイ」は後期の作品ですが暗い要素が少なく、太宰作品にしては珍しくエンタテイメント性の高い作品です。自ら死を選ばなければ、後期に続く第4期がここから始まったのではないかと言われているほどです。

 

勘違いしやすいですが、太宰治の遺作は正確には「人間失格」ではなくこの「グッド・バイ」です。「人間失格」を書き上げた後に「グッド・バイ」執筆を開始しています。

 

内容は眉目秀麗な男が10人の浮気相手と別れ話をするもの。女性に好かれるのは太宰本人も含めて太宰作品の共通事項ですが、本作では女性に振り回される様を表現しています。太宰作品を何作か読んだことがある方におすすめしたい作品です。

ページ数
400
初出
1948
新潮社

走れメロス (新潮文庫)

友情を描いた太宰治の代表作

こちらも超有名作品「走れメロス」が3位にランクイン。社会や生きることへの絶望を題材とすることの多い太宰ですが、本作は友情をテーマにした人間賛歌

 

小学校や中学校の教科書に必ずと言っていいほど採用されているため、一度は読んだことがある人も多いと思います。大人になってから読み直すと、登場人物の人間関係や心境を深く感じ取れるようになり違った発見があります。感情の爆発から始まる導入文や太宰の巧みで美しい文章など、見どころが多い作品です。

 

文体も読みやすく、設定もややこしさがないため小さいお子さんや純文学に苦手意識を感じている人にもおすすめできる作品です。

ページ数
304
初出
1940
新潮社

斜陽 (新潮文庫)

斜陽族という流行語を生み出した戦後のベストセラー

戦後まで続いていた貴族制度「華族」の女性が日本国憲法の施行とともに貴族制度が廃止され没落していく様を描いた太宰後期の代表作。時代の変化や境遇の変化で家や財産だけでなく、愛する人も失っていく絶望感にまみれた作品ですが、主人公は1つの幸福を見つけて自立の道へと進みます。

 

話題性という意味では半分遺書とも取れる「人間失格」に劣るかもしれませんが、文学としの完成度の高さでは「斜陽」は決して負けていません。

 

本作のモデルとなった女性は実在しており、女性の日記を題材に執筆されました。モデルとなった女性は太宰と交際していましたが、その時すでに太宰は既婚者です。この事実を知りながら本作を読むと更に違った発見があるかもしれません。

ページ数
256
初出
1947年
KADOKAWA/角川書店

人間失格 (角川文庫)

遺書とも取れる太宰治の代表作

太宰最大の話題作「人間失格」が堂々の第1位にランクイン。体裁上はフィクションですが、その内容は太宰治のそれまでの人生を色濃く反映しており、自伝的な側面も持つとされています。

 

人の心の奥底から偽善、欺瞞に満ちた深層心理を掬い出し、その様を繊細に書き出しています。それ故、人により不快に感じる場面もありますが、それでも引き込まれてしまうのは太宰の卓越した表現力によるものでしょう。

 

中学校や高校の教科書などによく採用されていますが、学生時代と成熟した大人とでは読んだ感想が変わってきます。純文学作品としては読みやすい部類に入るため、純文学を読み始めたいと考えている人におすすめです。

 

なお英語訳された海外版では辛くて読めないと途中で投げ出す人が続出したとも言われています。暗い話が苦手な人には向きませんので注意して読んでください。

ページ数
196
初出
1948年

太宰治作品のおすすめ比較一覧表

商品画像
メーカー
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
角川グループパブリッシング
新潮社
新潮社
新潮社
KADOKAWA/角川書店
商品名
晩年 (新潮文庫)
津軽 (新潮文庫)
パンドラの匣 (新潮文庫)
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
お伽草紙 (新潮文庫)
女生徒 (角川文庫)
グッド・バイ (新潮文庫)
走れメロス (新潮文庫)
斜陽 (新潮文庫)
人間失格 (角川文庫)
説明
太宰治が初めて書き上げた短編集
太宰治の自伝小説
太宰治が描く青春小説
生きていさえすればいい
誰もが知る昔話を太宰治の世界観で
多感な女子生徒の一日を女子生徒の目線から描いた作品
太宰治の遺作となった未完作品
友情を描いた太宰治の代表作
斜陽族という流行語を生み出した戦後のベストセラー
遺書とも取れる太宰治の代表作
リンク
ページ数
416
260
432
208
416
279
400
304
256
196
初出
1936年
1944年
1946年
1947年
1945年
1939年
1948
1940
1947年
1948年
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 ページ数 初出
1
新潮社
晩年 (新潮文庫)
562円
太宰治が初めて書き上げた短編集
416
1936年
2
新潮社
津軽 (新潮文庫)
464円
太宰治の自伝小説
260
1944年
3
新潮社
パンドラの匣 (新潮文庫)
562円
太宰治が描く青春小説
432
1946年
4
新潮社
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
400円
生きていさえすればいい
208
1947年
5
新潮社
お伽草紙 (新潮文庫)
637円
誰もが知る昔話を太宰治の世界観で
416
1945年
6
角川グループパブリッシング
女生徒 (角川文庫)
475円
多感な女子生徒の一日を女子生徒の目線から描いた作品
279
1939年
7
新潮社
グッド・バイ (新潮文庫)
562円
太宰治の遺作となった未完作品
400
1948
8
新潮社
走れメロス (新潮文庫)
432円
友情を描いた太宰治の代表作
304
1940
9
新潮社
斜陽 (新潮文庫)
367円
斜陽族という流行語を生み出した戦後のベストセラー
256
1947年
10
KADOKAWA/角川書店
人間失格 (角川文庫)
309円
遺書とも取れる太宰治の代表作
196
1948年
比較表を全て見る(10位以降)