数検参考書おすすめ10選【数検準2級・数検2級も】

数学検定とは、あまり聞きなじみがなくてどんなメリットがあるかわからない方も多いと思います。実は数検の資格を持っていると、高校入試や大学入試で優遇されます。就活でも活かせるので、参考書を使って勉強するのがおすすめです。

しかし、数検参考書は多くの出版社からたくさんの種類が発売されておりどれを選べばいいか迷ってしまうかと思います。そこで今回は、数検参考書の選び方やおすすめ商品を紹介します。受検者の多い数検3級・数検準2級の問題集も取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、この記事の最後にはオンラインでの勉強方法についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧になってください。

数検の試験は1次試験と2次試験に分かれています。1次試験は計算問題がメインで、数学のスキルの中でも実用的な技能を測る問題が出される「計算技能検定」です。

2次試験は、いわゆる記述問題がメインになっています。文章・式・図・グラフ・表などを使って証明をするなど、論理構成力を測る「数理技能検定」です。初めて受ける級ではこの両方を必ず受けます。

数検合格のメリットについて解説します。数検は数学の実力を試すだけでなく、進学先の学校を受験する際に優遇される場合があります。解説するのでぜひ参考にしてください。

数検合格の最大のメリットは、高等専門学校・高等学校・中学校などの全国780校以上に進学する際にアドバンテージになる点です。内申点に加点されたり、合否判定の参考資料になったりします。なかには出願条件の一部にしている学校もあるほどです。

中学数学の内容をしっかりと理解しているのかを確認したい人にも数検がおすすめです。数検3級は中学範囲の数学から出題されます。数検は途中式の記述なども求められるので、中学数学をきちんと理解していないと解けません。中学数学の内容を全体的に復習するいいきっかけになります。

11級から6級までは「算数検定」と呼ばれ、幼児から小学生向けの簡単な計算問題が出されます。5級から上位が数学検定と呼ばれ、5級が中学校1年レベル・4級が中学校2年レベル・3級が中学校3年レベルに作られています。

中学生以上でこれから初めて数検を受ける方にはこれくらいのレベルからの受験をおすすめします。現役の中学生ならまだしも、高校生や大学生になると意外と忘れている場合も多いです。

準2級は高校1年の数学1・A、2級は高校2年の数学2・B、準1級は高校3年の数学3が試験範囲に設定されています。現役高校生の場合は授業の内容を理解していれば、学年に応じて解ける内容になっています。

これらの資格を持っていると入試の際に優遇されたり、単位認定を受けられたりする場合もあります。理系の大学に進もうと考えている方は資格を持っていると合格しやすくなります。

数検の最難関レベルである1級は理数系大学卒業レベルに設定されています。2018年度の年間の合格者数は69人、合格率は5.7％と非常に難関です。他の階級と比べて学習範囲が非常に広く、全問記述式です。

なかなかメリットも少ないのでここまで勉強しようとする方は少ないですが、2級までを取得していて、とことん数学を極めたい方は力試しに勉強してみるのもいいです。

紙の参考書を使えば、読みながらペンを使ってメモを直接参考書に書き込めます。実際に手を動かして書かないと覚えられない方にはおすすめの媒体です。さらに、問題分と解答及び解説のページが離れている場合は、紙の本の場合は確認がしやすいです。

また、赤ペンと赤シートを使えば答えを隠しながら学べます。さらに、読み終えた参考書は古本屋などに持って行けば売れるのも紙媒体の特徴です。試験に合格して売るのも考えればコストパフォーマンスが高いのでおすすめです。

電子書籍の最大のメリットは持ち運びの利便性です。普段から持ち歩くスマートフォンやタブレット、Kindleを使って読めるのでどこでも隙間時間で勉強できます。

デメリットは、紙の本のようにパラパラとスムーズにページをめくれないので、問題と解答が離れている場合などの操作が大変です。持ち運びの利便性を最重要視したい方にはおすすめです。

まず最初に理論から学びたい方には参考書がおすすめです。問題を解くのに必要な公式や考え方、理論や論理的な構成力を学べます。授業で学んだ内容でも、もう一度根本的に理論から学び直したい方におすすめです。

いきなり問題集や実践的な過去問題を解こうとしても難しい場合も多いです。1度基本をすべて学んでからでないと結局遠回りになってしまいます。まずは理論を覚えるのを最優先に考えて、参考書の内容を理解するところから始めてみましょう。

参考書を使って理論・公式などの基本を学んだら、次は実際に問題を解いていきましょう。問題集には、基本的な問題から応用力を養える問題まで用意されています。

たくさんの問題を解くと、考え方が染みついて徐々に覚えられます。このとき、回答を直接記入せずにメモ帳などを使えば、何度でも再利用可能です。直接記入する場合でも、赤ペンと赤シートを使えば回答を隠して再利用できます。

数検の各級ごとに、実際に過去の試験に出題された問題を解ける過去問題集が販売されています。自分の受ける級の過去問題集を解いて、問題の出題傾向を理解し、効率的に試験対策ができます。

また、実際の検定と同じ形式で問題を解けるので、時間配分も考慮したより実践的な力をつけられます。実際の試験では、問題を解く順番も重要です、なるべく時間がかかりそうな問題は後回しにして、手っ取り早く解けそうな問題から進めていくのがおすすめです。

学研からは「受かる数学検定シリーズ」という人気の問題集が出版されています。こちらの商品は薄くて持ち運びやすいのが特徴です。他の勉強用具を入れたリュックやバッグなどと一緒に持ち運ぶのも簡単です。

だからといってペラペラなわけではなく、ポイントがうまくまとまっていて数ヶ月勉強するのにちょうどいい内容です。また、同シリーズから過去問集も販売されています。参考書の内容を理解したら、過去問集を使って実践的な力をつけていきましょう。

日本数学検定協会から出版されている人気シリーズの問題集は、「実用数学技能検定要点整理」です。その名の通り、きれいに要点が整理されているのが特徴です。公式から出ているだけあって実践的な内容がかなり多く収録されています。

内容量がかなり多いので、時間をかけてより多くの問題を解きたい方におすすめです。1周する頃には最初の方の問題はもう忘れているので、何度も繰り返して使えます。

日本数学検定協会公認の「ユニバーサル数学」ではインターネットを通じてWeb上で数検の内容を学習できます。

こちらは、「実用数学技能検定 要点整理シリーズ」の内容をベースに、音声とイラストを用いて丁寧に問題の解説が行われる動画講義型のコンテンツです。準1級から5級までの内容が用意されていて、1・3・6・12ヶ月コースでそれぞれ料金が異なります。

数検の個人受検は年に3回おこなわれています。2022年度の日程はすべて終了しているので、次に受けられるのは2023年度になります。2023年度の受検日程は以下の通りです。

• 4月16日（日）
• 7月23日（日）
• 10月29日（日）

個人での受検は上記のように試験日が限られていますが、提携会場での受検であれば年に10回以上、ほぼ毎月1回は実施されています。自宅から近い提携会場を選んで受検できます。しかし提携会場受験では1級は受けられません。

数検の受付はそれぞれの試験日の約2か月前から開始され、受付期間は約3週間です。受検する階級を決めたら、会場を確認してください。

もしくは提携会場と試験日を選んだ後に、ネット・LINE・コンビニ・郵送のいずれかの方法で申し込みします。そのあと、検定日の約1週間ほど前に受検証が届くので、そちらをもって会場に向かってください。

【検定料（個人受検の場合）】

2022年10月に実施する検定から、個人受検と提携会場受検の検定料が改定されます。具体的には、300円から700円ほど検定料が値上げされていて、よりレベルの高い検定になればなるほど値上げが大きくなっています。

検定日から約40日後を目安に、受検者宛に検定結果が送付されます。個人受検または提携会場受検で検定を受けた方は、申し込み時の住所に送付されます。団体受検で受検された場合は、団体の担当者宛に送付されます。

合格した場合は合格証と合格証名証が届きます。なお受検者全員に個別の成績票が届きます。惜しくも不合格となってしまった方は、こちらの成績票を基に復習して、次回は合格するように再度勉強しましょう。

なお、個人受験の場合は問題用紙は検定日当日にそのまま持ち帰れますが、連携会場受験や団体受験の場合は一旦回収されてしまいます。その場合はあわせて問題用紙が送られてくるので、こちらも復習用に使用しましょう。

2021年度における数検5～1級の合格率を階級別に紹介します。

準2級を超えると合格率が50％を切り、階級が上がるにつれ合格率は下がります。3～5級は合格率が高めです。参考書でしっかり対策して合格を目指しましょう。

数検の過去問は、1次及び2次それぞれ1回分の過去問を無料でダウンロードできるようになっています。1回分のみなので受検のための勉強用には少し物足りないですが、わざわざテキストを購入したくない場合や問題の形式を確認したい場合に使用できます。

漢検・IELTSに関する参考書は下記の記事で紹介しています。選び方や使い方についても合わせて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

今回は数検参考書の選び方のポイントとおすすめ商品を紹介しました。数検参考書の購入を検討している方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしていただければ幸いです。