葉室麟作品おすすめランキング10選|代表作をご紹介!人気シリーズも【直木賞作家】

最高峰の文学賞である直木賞を受賞した小説家、葉室麟をご存知でしょうか。今回は50歳から本格的に創作活動を始め数々の文学賞を受賞し、人気の羽根藩シリーズなどを生み出した彼の作品を、おすすめランキング形式で10選ご紹介します。ぜひ、今後の小説選びの参考にしてみてください。

2023/08/10 更新

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葉室麟のおすすめ小説ランキング10選

商品比較一覧表

商品画像
メーカー
双葉社
文藝春秋
KADOKAWA/角川書店
文藝春秋
角川春樹事務所
幻冬舎
講談社
文藝春秋
祥伝社
祥伝社
商品名
蛍草
いのちなりけり (文春文庫)
散り椿
花や散るらん (文春文庫)
月神
おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)
陽炎の門
影ぞ恋しき
春雷 (祥伝社文庫)
蜩ノ記 (祥伝社文庫)
説明
家族を守る幕末の母
すれ違う想い
妻の遺言の秘密
妻への一途な思い
北海道へ監獄を作りに向かう男と妻
藩を二分する政争に再び巻き込まれる男たち
武士の挫折と再生
家族と共との絆
鬼の生きざまと正義
日本人の心を震わす傑作時代小説
リンク
ページ数
376
294
422
308
287
366
384
580
375
416
文学賞
なし
直木賞候補
なし
直木賞候補
なし
なし
なし
なし
なし
直木賞
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 ページ数 文学賞
1
双葉社
蛍草
730円
家族を守る幕末の母
376
なし
2
文藝春秋
いのちなりけり (文春文庫)
648円
すれ違う想い
294
直木賞候補
3
KADOKAWA/角川書店
散り椿
734円
妻の遺言の秘密
422
なし
4
文藝春秋
花や散るらん (文春文庫)
637円
妻への一途な思い
308
直木賞候補
5
角川春樹事務所
月神
352円
北海道へ監獄を作りに向かう男と妻
287
なし
6
幻冬舎
おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)
702円
藩を二分する政争に再び巻き込まれる男たち
366
なし
7
講談社
陽炎の門
778円
武士の挫折と再生
384
なし
8
文藝春秋
影ぞ恋しき
2,106円
家族と共との絆
580
なし
9
祥伝社
春雷 (祥伝社文庫)
756円
鬼の生きざまと正義
375
なし
10
祥伝社
蜩ノ記 (祥伝社文庫)
741円
日本人の心を震わす傑作時代小説
416
直木賞
比較表を全て見る(10位以降)
双葉社

蛍草

家族を守る幕末の母

主人公の菜々は、藩士の父親がいわれのない罪で切腹し、さらに16歳の時に母が病気で亡くなってしまったため、城下にある武家の一族である風早家に奉公に行くようになりました。風草家は主人の市之進とその妻の佐知、4歳の正助と3歳のとよの4人家族で、とても暖かい家族でした。

 

そんなある日、妻の佐知が病により他界、主人の市之進はとある容疑にて島流しに。残された正助ととよを託された菜々は、自分のような苦労はさせまいと正助ととよのために奮闘します。

 

登場人物たちははじめこそ菜々に冷たいですが、菜々のひ前向きな姿勢に心を打たれて、菜々に力を貸すようになります。ひたむきな菜々に勇気づけられ、読者に活力を与えるような作品です。

ページ数
376
文学賞
なし
文藝春秋

いのちなりけり (文春文庫)

すれ違う想い

主人公の雨宮蔵人は小城藩の重臣で、武術の名家である天源寺刑部の入り婿となります。しかし、婚姻の儀式の夜刑部の娘の咲弥から夫婦になる前に、「これこそ自身の心だと思われる和歌を教えてほしい」と頼まれるが蔵人は答えられず、その歌に出会うまでは、寝所をともにすることができないと宣言されるところから物語は始まります。

 

後に離れ離れとなってしまった雨宮蔵人と咲弥は、一つの和歌をめぐり命をかけた再会を果たしますが、幕府と朝廷が絡んだ巨大な陰謀に気が付き、大きな渦に巻き込まれてしまいます。

 

この小説は和歌や儒学といった江戸の学術をふんだんに物語に取り入れており、より没入感が楽しめる歴史小説になっています。また、第140回直木賞の候補作品に選ばれています。

 

 

 

ページ数
294
文学賞
直木賞候補
KADOKAWA/角川書店

散り椿

妻の遺言の秘密

亡き妻、篠の遺言に書かれていた、実家の庭にある椿が散る様子を見に行ってほしいという願いをかなえるため、関りを立っていた故郷に帰ってきた新兵衛が本作の主人公です。

 

実家で暮らす篠の妹である里美の夫は切腹して亡くなっており、その息子である藤吾は亡き父親と母のために出世しようと誠実に暮らしていました。そんな藤吾は、突然現れた伯父の新兵衛が過去に藩に追われていたことを知っており、自分の出世に影響がないかと不安になります。

 

新兵衛の過去や男女関係などの経て、人生におけるたくさんの障害を痛感しつつも、夫婦、友情、家族という関係を再認識することができ、大切な人への感謝を伝えたくなるような一冊です。

ページ数
422
文学賞
なし
文藝春秋

花や散るらん (文春文庫)

妻への一途な思い

雨宮蔵人と咲弥は香也という一人娘を得て鞍馬の山裾で村人達に慕われて暮らしていたが、将軍綱吉の叙任のために上京してきた吉良上野介と関わったことで、幕府と朝廷の暗闘に巻き込まれてしまいます。

 

そして二人は良き相棒である片腕の僧、清厳とともに江戸におもむきますが、赤穂・浅野家の吉良邸討ち入りを目の当たりにする事となり、さらなる困難が彼らを襲います。

 

「何度生まれ変わろうとも、いのちに代えて咲弥を守る」と言う蔵人の妻へのいちずな思いが魅力的な作品です。葉室麟の他作品の続編ではありますが、本作品だけで話が独立しているため十分に楽しむことができます。

ページ数
308
文学賞
直木賞候補
角川春樹事務所

月神

北海道へ監獄を作りに向かう男と妻

前半の“月の章”の舞台は福岡藩です。藩士の月形洗蔵は、攘夷派の中心人物として福岡藩を盛り上げるため奔走します。しかし、藩主である黒田長溥は西洋文化に否定的で東洋の蘭学を中心とした藩づくりを考えていたため、洗蔵は葛藤します。

 

後半の“神の章”は税藩から数年後の北海道が舞台です。かねてから洗蔵に憧れていた月形潔が主人公で、政府の役員のひとりとして北海道に監獄を建設するために北海道へ訪れますが、苦難の日々が続きます。

 

前後半を通して、われわれ日本の先人たちの偉大な活躍のおかげで今の日本が成り立っていることを痛感することができ、まさに歴史小説と言える作品です。

ページ数
287
文学賞
なし
幻冬舎

おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)

藩を二分する政争に再び巻き込まれる男たち

一流の剣術師でありながら道場は過疎状態で弟子もいないため、月に数回の出稽古だけで生計を立てている弥と、武士の身を捨てて飛脚屋を営む喜平次が物語の中心人物です。この二人は、16年前に共に藩の不正を追及したことで脱藩し、江戸に流れて来たという経歴があります。

 

故郷とは縁を切った弥と喜平次でしたが、行方不明になった夫を捜すために江戸へ出てきた萩乃の護衛を引き受けることになり、ふたりは再び故郷の藩の政争へと巻き込まれてゆきます。

 

一見すると堅苦しい歴史小説に見えますが、弥と喜平次と荻乃の恋愛関係も描かれており、女性の読者も読みやすい、一種の恋愛小説という一面もあります。歴史小説に挑戦したい女性の方にも特におすすめの作品です。

ページ数
366
文学賞
なし
講談社

陽炎の門

武士の挫折と再生

藩の執政に就いた37歳の桐谷主水は、下級武士の家に生まれたうえに両親を早くに亡くし孤独に生きてきたため、苦労が実った就任の日に意気揚々と城へ勤めに向いますが、すぐに違和感を覚えます。

 

執政職の人々に主水の出世を祝うどころか冷たい視線を送られわけのわからぬまま家に帰ると、17歳年下の妻、由布も朝とは違って暗い表情をしています。悲しい過去を乗り越えた夫婦ですが、二人の関係が崩壊するような出来事が起こっていたのでした。

 

時代小説でありながらもミステリーの要素も強い作品のため、時代小説に抵抗があった方でも楽しめる作品であると言えます。上の人間とその取り巻きに仲間が一切いない状況でも公平に生きようとする姿は、今の日本においても重要な人物像であると言えます。

 

ページ数
384
文学賞
なし
文藝春秋

影ぞ恋しき

家族と共との絆

京の鞍馬山にて雨宮蔵人は妻の咲弥と娘の香也と静かに暮らしていましたが、ある日、吉良左兵衛の家人である冬木清四郎が訪れます。諏訪藩に軟て禁されている左兵衛はが重病で、吉良と血のつながりがある香也に会いたいと申し出ます。

 

のちに左兵衛は亡くなってしまいますが、清四郎は左兵衛の無念を晴らすために軟禁の原因となった不公平な裁きをした地である江戸へ向かいます。そして香也の許嫁となった清四郎に協力すべく蔵人江戸へ向かい、陰謀へ巻き込まれてゆきます。

 

深い夫婦愛と絆、そして将軍家の政争を史実に忠実に書いた一冊です。敵をも味方につける雨宮の男気溢れる行動に皆が魅了されていく様が非常に読み応えがあります。

ページ数
580
文学賞
なし
祥伝社

春雷 (祥伝社文庫)

鬼の生きざまと正義

羽根藩の藩主である三浦兼清は、15年前に藩の新しい主君として初めてのお国入りをしました。 その際に乗っていた馬が暴れだし、あわやという場面で 偶々通りすがりの浪人がこの窮地を救います。 この浪人こそが、本作品の主人公である多聞隼人です。

 

しかし、殿の馬に蹴られたことが原因一人娘の弥々が亡くなり、さらには身ごもっていた妻女の楓は流産してしまうというアクシデントがありましたが、殿の威厳のために穏便に済ませてほしいと頼まれ、妻の制止を振り切り藩の仕官になることを決意し、やがて世直しのための鬼となっていきます。

 

人々から鬼と恐れられながらも藩政改革を断行し、ついに家老にのし上がった多聞隼人には、誰にも明かされることのない思いがありました。正義のあり方を問う葉室麟の傑作です。

 

 

ページ数
375
文学賞
なし
祥伝社

蜩ノ記 (祥伝社文庫)

日本人の心を震わす傑作時代小説

豊後の国を治める羽根藩に使える主人公、檀野庄三郎が本作の主人公で、向山村という場所に捉えられている藩士の戸田秋谷の見張り役を任されたところか物語は動き出します。

 

秋谷は罪により3年後に切腹によって自死することが決まっていました。それまでに彼の一族の家系図をを書き上げるよう命じられていましたが、3年後までの間に逃げ出さないため見張り役が必要でした。

 

秋谷とともに過ごし秋谷が無実であることを確信し、秋谷の切腹を回避できるように奔走します。第146回の直木賞受賞作品で、2014年に本作品を原作とした映画が公開されており、迫りくる死のためにできることを尽くす彼らからは、まさに武士の姿を見ることができます。

ページ数
416
文学賞
直木賞

葉室麟のおすすめ商品比較一覧表

商品画像
メーカー
双葉社
文藝春秋
KADOKAWA/角川書店
文藝春秋
角川春樹事務所
幻冬舎
講談社
文藝春秋
祥伝社
祥伝社
商品名
蛍草
いのちなりけり (文春文庫)
散り椿
花や散るらん (文春文庫)
月神
おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)
陽炎の門
影ぞ恋しき
春雷 (祥伝社文庫)
蜩ノ記 (祥伝社文庫)
説明
家族を守る幕末の母
すれ違う想い
妻の遺言の秘密
妻への一途な思い
北海道へ監獄を作りに向かう男と妻
藩を二分する政争に再び巻き込まれる男たち
武士の挫折と再生
家族と共との絆
鬼の生きざまと正義
日本人の心を震わす傑作時代小説
リンク
ページ数
376
294
422
308
287
366
384
580
375
416
文学賞
なし
直木賞候補
なし
直木賞候補
なし
なし
なし
なし
なし
直木賞
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 ページ数 文学賞
1
双葉社
蛍草
730円
家族を守る幕末の母
376
なし
2
文藝春秋
いのちなりけり (文春文庫)
648円
すれ違う想い
294
直木賞候補
3
KADOKAWA/角川書店
散り椿
734円
妻の遺言の秘密
422
なし
4
文藝春秋
花や散るらん (文春文庫)
637円
妻への一途な思い
308
直木賞候補
5
角川春樹事務所
月神
352円
北海道へ監獄を作りに向かう男と妻
287
なし
6
幻冬舎
おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)
702円
藩を二分する政争に再び巻き込まれる男たち
366
なし
7
講談社
陽炎の門
778円
武士の挫折と再生
384
なし
8
文藝春秋
影ぞ恋しき
2,106円
家族と共との絆
580
なし
9
祥伝社
春雷 (祥伝社文庫)
756円
鬼の生きざまと正義
375
なし
10
祥伝社
蜩ノ記 (祥伝社文庫)
741円
日本人の心を震わす傑作時代小説
416
直木賞
比較表を全て見る(10位以降)