安部公房の人気おすすめ作品ランキング10選|代表作や短編作品も紹介

安部公房の作品は箱を頭からすっぽり被って生活したり、朝目覚めたら自分の名前をなくしていたり、なんとも奇妙な世界観です。常人では思いつかない発想でシュルレアリスム小説を書いた安部公房のおすすめ作品を、ランキングでご紹介します。代表作や短編作品も紹介します。

2023/08/10 更新

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安部公房の人気ランキング10選

商品比較一覧表

商品画像
メーカー
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
出版社
新潮社
商品名
他人の顔
方舟さくら丸
友達・棒になった男
水中都市・デンドロカカリヤ
けものたちは故郷をめざす
笑う月
第四間氷期
箱男
砂の女
説明
”自我”と他人から見える”顔”はイコールなのか
核戦争を生き延びるために方舟に乗ることができるのは誰だ?!
一人暮らしの男の家に見知らぬ一家が住みついちゃった!
男が魚に変身すると、水の中に沈む街が広がっていた
故郷とは、生きるとは
創作の秘密が凝縮された一冊
電子頭脳「予言機械」の発明から始まる本格的SF傑作!
ダンボール箱を被って都会をさまよう男の手記
ある朝、男が目を覚ますと名前を失っていた
昆虫採集のためにやって来た土地から逃げ出せなくなり・・・
リンク
出版社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
ページ数
352
386
352
336
320
172
352
248
304
288
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 出版社 ページ数
1
新潮社
他人の顔
637円
”自我”と他人から見える”顔”はイコールなのか
新潮社
352
2
方舟さくら丸
637円
核戦争を生き延びるために方舟に乗ることができるのは誰だ?!
新潮社
386
3
新潮社
友達・棒になった男
594円
一人暮らしの男の家に見知らぬ一家が住みついちゃった!
新潮社
352
4
新潮社
水中都市・デンドロカカリヤ
594円
男が魚に変身すると、水の中に沈む街が広がっていた
新潮社
336
5
新潮社
けものたちは故郷をめざす
594円
故郷とは、生きるとは
新潮社
320
6
新潮社
笑う月
529円
創作の秘密が凝縮された一冊
新潮社
172
7
第四間氷期
637円
電子頭脳「予言機械」の発明から始まる本格的SF傑作!
新潮社
352
8
新潮社
箱男
594円
ダンボール箱を被って都会をさまよう男の手記
新潮社
248
9
出版社
594円
ある朝、男が目を覚ますと名前を失っていた
新潮社
304
10
新潮社
砂の女
562円
昆虫採集のためにやって来た土地から逃げ出せなくなり・・・
新潮社
288
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新潮社

他人の顔

”自我”と他人から見える”顔”はイコールなのか

研究員である主人公は、爆発事故が原因で顔に酷い火傷を負ってしまいます。それから夫婦の関係はぎくしゃくしてしまい、主人公はその顔を隠すように”他人の顔”を科学技術を使って作り、なんとか自分の妻との関係を取り戻そうとします。

 

そもそも”顔”とは何なのか。他人から見られることによって認められる”自分の顔”。他人がいなければそもそも気にもならないかもしれない”顔”という不確かなもの。”自我”と”顔”の関係性を、斬新な視点で描きます。

 

どんなに見た目が全てではないと言っても、悲しいことに多くの場面で見た目の重要性が多くを占めることがあります。もう少し見た目がよかったら、そんなふうに悩む人は是非この作品を読んでみてください。新たな発見と共に、自分という存在を省みるきっかけになると思います。

出版社
新潮社
ページ数
352

方舟さくら丸

核戦争を生き延びるために方舟に乗ることができるのは誰だ?!

こちらは晩年の長編作品。日本で初めてワードプロセッサーを使用して執筆された作品です。ここでも安部公房の新しいものを受け入れ試してみるという前衛的な性格が窺えますね。

 

核戦争による世界の終焉に備え、主人公「モグラ」は地下採石城跡の大きな洞窟にシェルターを作ります。「モグラ」と「生き延びるための切符」を手に入れた三人の共同生活が始まるのですが、次々に問題が起こってしまいます。果たして、人類生存のための頼みの綱である方舟で生き残れるのは一体誰なのか。

 

危機を身近に意識する状況下では、人間の本質が見えてくる。そういったリアルを感じたい人にはおすすめです。

出版社
新潮社
ページ数
386
新潮社

友達・棒になった男

一人暮らしの男の家に見知らぬ一家が住みついちゃった!

ごく普通の男の家に、突然赤の他人、しかも9人家族御一行が強引にやってきて住みついてしまいます。当然戸惑う主人公の男は警察を呼び、アパートの管理人を呼び、なんとか出ていってもらうように訴えますが全く取り合ってくれません。しまいには、赤の他人と証明できる証拠はあるのかと言われてしまう始末。

 

この展開は不条理というほかありません。どうあがいても抜け出せない。しかし、作中でこの奇妙な家族の娘たちは、孤独の寂しさを訴えています。個が際立つようになった現代人に、何らかの気付きをもたらしてくれる作品です。

出版社
新潮社
ページ数
352
新潮社

水中都市・デンドロカカリヤ

男が魚に変身すると、水の中に沈む街が広がっていた

初期の短編集であるこちらの一冊には、第8位にランクインしている「友達」の原型となった「闖入者」が収録されています。

 

主人公は同僚と飲みに行った帰りに奇妙な男と出会います。その男は主人公の父親だと名乗り、そのまま部屋に入り込んできます。次の日、同僚の描いた絵を見に行った主人公が帰宅すると、男は魚に変身し窓から逃げてしまいます。すると、そこは同僚の描いた絵と同じ世界に変わっていました。それは水の中に沈んだ街だったのです。

 

男がいきなり魚に変身する、絵画の中の世界が現実に侵入してくる、幻想的な要素の詰まった作品です。安部公房のシュルレアリスム小説に触れたい人は必見です。

出版社
新潮社
ページ数
336
新潮社

けものたちは故郷をめざす

故郷とは、生きるとは

ソ連軍が侵攻する敗戦前夜の満州で、主人公である久木久三は生まれ故郷日本を目指し南へ向かいます。旅の途中で出会った国籍不明の男と共に日本に辿り着きますが、そこで日本人であることを拒絶される出来事が起きてしまいます。

 

この作品は、生後まもなく満州に渡り、多感な少年期を生まれ故郷ではない土地で過ごした安部公房の体験を元に執筆したといわれています。自分のアイデンティティの不確かさに苦悩する主人公。故郷とは何かについて問いかける作品です。

出版社
新潮社
ページ数
320
新潮社

笑う月

創作の秘密が凝縮された一冊

安部公房の見た夢や妄想を集めた一冊。後に書かれた作品の元となるエピソードも含む、アイディアノートのようなこの一冊。ヘンテコで、ちょっと不気味?しかし安部公房ワールドを味わうにはもってこいの作品群です。

出版社
新潮社
ページ数
172

第四間氷期

Amazon での評価

(2024/11/01調べ)

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電子頭脳「予言機械」の発明から始まる本格的SF傑作!

「予言機械」の開発に取り組む主人公の博士は、同様に「予言機械」で成果をあげているソ連やアメリカに対抗するため、ある一人の平凡男の未来を予測しようとします。しかし事態は意外な展開になり、博士は奇妙なことに巻き込まれていきます。

 

この作品が世に出たのは、1959年。しかし読んでみて驚くべきことは、コンピューター技術の発達、人工知能(AI)、地球温暖化など、現在に通じる問題を取り上げていることです。

 

文明が発達したことにより、人間は多くの可能性を見出してきました。しかし人工が自然に取って代わろうとする時、そこには期待とは違った結果が起こるのです。これからの未来について考えさせられる一冊です。

出版社
新潮社
ページ数
352
新潮社

箱男

ダンボール箱を被って都会をさまよう男の手記

箱男」は、安部公房の作品は?と聞かれて名前があがる作品の一つでしょう。一度聞けば忘れることのできない実にユニークな設定。ダンボール箱を頭から被り、そこにふたつ開けた覗き穴から世間を見る男が文章を綴る、という設定で物語が進んでいきます。また、新聞記事形式の文章が載っていたり、当時としてはとても実験的な小説でもあります。

 

様々な解釈が世に出ているほど、この作品は一度では理解できないかもしれません。だからこそ繰り返し読むことで自分のものにしていける、特別な作品なのです。

出版社
新潮社
ページ数
248
出版社

ある朝、男が目を覚ますと名前を失っていた

ある朝、主人公「ぼく」は目を覚ますと自分の名前を思い出せないことに気付き動揺します。名前を忘れた状態で会社に出勤すると、そこには「ぼく」の名刺が「ぼく」のふりをして働いています。名前を忘れた上に名刺が自分に成り代わっているなんて、なんとも奇妙で不気味な物語です。

 

自分の思いが通じず周りからは犯罪者か狂人扱いされてしまう不条理の中で、主人公は自分という存在について疑問を持ち始めます。名前も持たず、どこにも属していない自分は果たして何者なのだろうか。

 

安部公房の「芥川賞」受賞作品であり、シュルレアリスムを描いた「」はやはりおさえておきたい一作です。

出版社
新潮社
ページ数
304
新潮社

砂の女

昆虫採集のためにやって来た土地から逃げ出せなくなり・・・

こちらは「読売文学賞」を受賞しており、海外でも高く評価された作品です。20数カ国で翻訳されています。

 

昆虫採集マニアの主人公は、珍しい昆虫を求めて砂地へ向かいます。辿り着いた土地は、家々が砂丘に埋もれている不思議な部落。そこで一軒の家に泊まることになる主人公は、その家の主の女に引き止められてしまい、なんとか脱出を試みようとしますがことごとく失敗します。次第にそこの生活に慣れてしまった主人公は、逃げ出す意志も薄れていき・・・

 

このゾクッとするような筋書きは、サスペンス好きの人にはとても面白く読めると思います。とらわれた男と、そこに住む女。男の心の変化に注目して読んでみると、これがただ不条理だけを描いた作品ではないことが分かるでしょう。

出版社
新潮社
ページ数
288

安部公房のおすすめ作品比較一覧表

商品画像
メーカー
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
出版社
新潮社
商品名
他人の顔
方舟さくら丸
友達・棒になった男
水中都市・デンドロカカリヤ
けものたちは故郷をめざす
笑う月
第四間氷期
箱男
砂の女
説明
”自我”と他人から見える”顔”はイコールなのか
核戦争を生き延びるために方舟に乗ることができるのは誰だ?!
一人暮らしの男の家に見知らぬ一家が住みついちゃった!
男が魚に変身すると、水の中に沈む街が広がっていた
故郷とは、生きるとは
創作の秘密が凝縮された一冊
電子頭脳「予言機械」の発明から始まる本格的SF傑作!
ダンボール箱を被って都会をさまよう男の手記
ある朝、男が目を覚ますと名前を失っていた
昆虫採集のためにやって来た土地から逃げ出せなくなり・・・
リンク
出版社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
新潮社
ページ数
352
386
352
336
320
172
352
248
304
288
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 出版社 ページ数
1
新潮社
他人の顔
637円
”自我”と他人から見える”顔”はイコールなのか
新潮社
352
2
方舟さくら丸
637円
核戦争を生き延びるために方舟に乗ることができるのは誰だ?!
新潮社
386
3
新潮社
友達・棒になった男
594円
一人暮らしの男の家に見知らぬ一家が住みついちゃった!
新潮社
352
4
新潮社
水中都市・デンドロカカリヤ
594円
男が魚に変身すると、水の中に沈む街が広がっていた
新潮社
336
5
新潮社
けものたちは故郷をめざす
594円
故郷とは、生きるとは
新潮社
320
6
新潮社
笑う月
529円
創作の秘密が凝縮された一冊
新潮社
172
7
第四間氷期
637円
電子頭脳「予言機械」の発明から始まる本格的SF傑作!
新潮社
352
8
新潮社
箱男
594円
ダンボール箱を被って都会をさまよう男の手記
新潮社
248
9
出版社
594円
ある朝、男が目を覚ますと名前を失っていた
新潮社
304
10
新潮社
砂の女
562円
昆虫採集のためにやって来た土地から逃げ出せなくなり・・・
新潮社
288
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