【結婚式】招待状におすすめの筆ペン7選｜初心者向けは？【サインペンNG？】

年賀状から結婚式やパーティーなどの招待状の宛名書き、祝儀袋までさまざまなシーンで役立つのが筆ペンです。筆ペンというとあまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、1本持っていれば、誰でも美しい字を書ける、とても便利なアイテムです。

筆ペンは、書き心地はもちろん、デザインや価格帯までさまざまな製品が販売されています。しかし商品の展開が充実している分、何を基準に商品を選ぶべきか迷ってしまう方も多いですよね。

今回はそんな方々に役立つ、初心者にあった筆ペンや、おすすめメーカーを解説していきます。記事の後半では、おすすめ商品の紹介もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

結婚式やパーティーなどの招待状というと、「筆ペン以外で書いてはいけないのでは？」とイメージを持つ方が多いかもしれません。それは太く濃い文字が「縁起を担ぐ」意味合いを持っているためです。それゆえに、招待状は太い毛筆を使って書くのが礼儀とされています。

そのため、招待状をサインペンで書くのは間違いではありません。しかし習字未経験の方にとって毛筆での筆記は難しいものなので、自分に合った書きやすい筆ペンを見つけたり、太めのサインペンで代用したりするのをおすすめします。

硬筆タイプの筆ペンは、硬く短いペン先が特徴です。毛筆のような力加減のいらない、サインペンに近い書き味のため、毛筆が苦手な方や筆ペン初心者の方におすすめです。

安定した線の太さを保てるので、ご祝儀袋など中袋の宛名書きのような小さな字にぴったり。毛筆で書く文字ほど豊かな表現はできませんが、簡単に「トメ」「ハネ」「ハライ」が決まります 。

軟筆の筆ペンは、線の強弱を表現しやすく、硬筆タイプに比べて筆に近い書き心地が特徴です。力を調整して書く必要がありますが、慣れてしまえば硬筆タイプより書きやすくなります。招待状の宛名書きはもちろん、イラストのベタ塗りなどにも適したタイプです。

軟筆タイプの筆ペンは、筆圧をうまくコントロールすれば本格的な「トメ」「ハネ」「ハライ」を書けます。硬筆ほど簡単ではありませんが、何度か練習すれば慣れるので、数を重ねてみてください。

書道の経験がある方には毛筆タイプの筆ペンがおすすめです。筆先が柔らかいのが特徴で、まるで本物の筆のような書き心地を味わえます。初心者の方には扱いにくく感じることもありますが、経験を積めば墨汁を用意せずに手軽に味のある文字が書けるのが魅力です。

また毛筆タイプの筆ペンは、毛筆と同じような見事な「トメ」「ハネ」「ハライ」を表現できます。毛筆に自身のある方は、ぜひ毛筆タイプの筆ペンを練習して、上級者の見事な筆文字を目指しましょう。

インクは大きく分けると顔料インクと染料インクとの2種類があります。顔料インクは発色がよく水に強い特徴があり、一方染料インクは水を足すとぼやけるなど墨汁に近い特徴を持ちます。

招待状や写経など、書くものによってインクの濃さを使い分けるのも大切です。たとえば、ご仏前のお供えは薄墨で書くのが正しいとされています。これは墨で文字を書いていた時代のなごりで、 「墨をする余裕がなかった」「涙で墨が薄くなった」などの意味があるそうです。

そのため、薄墨でしたためるのは「突然の訃報」の場合のみになります。前もって準備のできる法事や四十九日法要などのお供えは、普通の濃さで書きましょう。 同じ理由から、結婚式などのご祝儀袋の記名は、濃い色の筆ペンで喜びの気持ちを表すのがおすすめです。

幅広い用途で使える筆ペンを探している方には「ぺんてる」の筆ペンがおすすめです。豊富な展開の筆記用具で知られているぺんてるは、筆ペンも種類豊富に取り扱っているので、自分にぴったりの1本を見つけられます。

中でも人気な「筆タッチサインペン」 は赤・青・緑など、筆ペンには珍しい18色ものカラーを揃えています。中には淡い色合いのものもあるので、グラデーションも表現でき、イラストや手紙のデコレーションにもピッタリの商品です。

コスパの良さを重視する方には、比較的リーズナブルな商品の多い「呉竹」で購入するのがおすすめです。ペンには直液式が採用されており、インクを自分で補充できるので、本体を買い替える必要がありません。

中でも人気なのは、発色のいい顔料インクを採用した「筆ごこち」です。ペンの滑りや書き心地のよさが特徴で、低価格ながらも使い勝手に優れています。ペン本体についている窓から、インクの残量を確認できるのも嬉しいポイントです。

硬いペン先が好みの方には、硬筆タイプの筆ペンが人気を集めている「パイロット」の商品を購入するのがおすすめです。ペンにはハードチップのペン先が採用されていて、線の強弱を表現しやすくなっています。

多様なカラーバリエーションを誇る「筆まかせ」はサインペンのような書き心地で、よくある筆ペンとは違うシンプルなデザインが人気を集めています。キャップにはクリップがついており、持ち運びに便利なのも魅力の一つです。

筆ペンを初めて使う方には、リーズナブルな価格帯かつサインペンのような書き心地が魅力の「ゼブラ」の商品を選ぶのがおすすめです。ゼブラが独自開発した「筆サインチップ」が採用されており、小さい文字や細かなイラストにも適しています。

中でも人気を誇る「筆サイン」は、乾燥後水に滲まなくなるカーボインクを採用しているのが特徴です。インクジェットタイプのはがきやメッセージカードにも使える便利なアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。

ダイソー・セリアなどの100均でも、筆ペンの取り扱いがあります。一般的な筆ペン同様に、ペン先が本格的な小筆になったタイプ・筆が苦手な人にも書きやすいサインペンタイプ・両方の特徴をあわせ持った穂先の長いサインペンタイプなど、その種類は豊富です。使うシチュエーションに合わせたり、自分の使いやすいものを選べます。

筆ペンを使う場面として代表的なものの1つが、結婚式の招待状の宛名書きです。表側・裏側それぞれの書き方についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

宛名の書き方は、封筒の形状によって異なります。

縦長タイプの封筒

• 縦書き・右詰め
• 切手は左上
• 数字は漢数字

横長タイプの封筒

• 横書き・左詰め
• 切手は右上
• 数字は算用数字

住所を書く際は、どちらの場合でも郵便マークは書かずに都道府県から書いてください。長くなって2行に分ける場合は、2行目の1文字目を1文字分下げて書き始めます。

氏名は住所より大きく書きましょう。同一世帯に送る場合は連名で、同姓なら2人目以降の姓は省略して名まえの開始位置をあわせて書いてください。敬称は基本的に「様」ですが、子どもの場合は「ちゃん・君」などを使い分けてください。

表側の宛名を書き終えたら、裏側には差出人の郵便番号・住所・氏名を書きます。縦書きなら左側の下部・横書きなら封の下側に、左右からちょうど中央になるように揃えて書いてください。すでに入籍して姓が変わっていた場合でも、差出人の名前は旧姓にして出すのが一般的です。

一概に筆ペンといえど、種類ごとに用途や書き味も多彩ですよね。その分どの商品を選ぶべきか迷ってしまうかもしれませんが、ぜひ今回紹介したおすすめ商品などを参考に、自分だけのお気に入りの1本を見つけてみてください。