お風呂のカビ取り洗剤おすすめ12選｜赤カビ・黒カビ掃除に！ゴムパッキンにも

疲れを癒やしてくれる入浴タイムは、心身ともにリラックスできる至福の時間です。しかし、お風呂場の汚れが目につくと、ゆっくりくつろげません。高温多湿になるお風呂場はカビが繁殖しやすく、浴室床・天井・扉などのゴムパッキンは気がつくとカビ汚れができています。

厄介なカビ汚れにはさまざまな種類があり、それぞれ対処法が違うためカビにあった処置が必要です。本記事では、お風呂場のカビ汚れの中でも特に多い「黒カビ」と「赤カビ」の除去方法やおすすめの最強カビ取り洗剤を紹介します。　

何度掃除してもなくならないしつこいカビ汚れは、最強の洗剤を使ってカビの原因菌からしっかり除去しましょう。カビ取り剤でカビの原因菌から取り除いてカビが繁殖しにくい環境をつくり、快適なバスタイムを楽しんでください。

まず、お風呂場にできやすい「赤カビ」と「黒カビ」の原因を追求していきましょう。赤カビは「ロドトルラ」と呼ばれる菌の一種で、高温多湿を好むためお風呂場に発生しやすく、除去しても再発生しやすいです。身体に害を及ぼす可能性は低いカビですが、黒カビの原因となります。

黒カビは「クラドスポリウム」と呼ばれ、赤カビ・石鹸カス・皮脂汚れなどが原因で発生しやすく、根を張った黒カビは落としにくいです。黒カビの胞子を人が吸い込むと、アレルギーや喘息を引き起こす可能性があります。そのため、見つけたら根を張る前に除去しましょう。

手軽で種類もあり最も多くの方に使われているのが、手軽なスプレータイプのカビ取り剤です。お風呂場の壁や床・シャワーカーテンなど浴室の全体的なカビ取りにはスプレータイプが適しています。しゅっとひと吹きで広い面積にカビ取り剤を散布できて便利です。

スプレータイプもさまざまで、壁面の黒カビなどに長時間密着させる泡スプレータイプや、カビ取り洗剤の中にジェルを含ませてより長い時間カビ汚れに密着させるジェルスプレータイプがあります。

基本的に吹きかけて放置し、洗い流すだけでカビ取り効果と防カビ除菌効果を得られるので、忙しい方にもおすすめです。広範囲にスプレーすると手が疲れてしまう方には便利な電動タイプのスプレーもあるのでお試しください。

ただし、天井に直接吹きかけて使用するのは、カビ取り剤が目に入る可能性があります。危ないため、やめてください。天井を掃除する際はフロアワイパーを使用し、徹底した安全管理に努めましょう。

スプレータイプではなかなか取れない黒カビ汚れや、パッキンやタイルの目地など細かな部分に入り込んだ黒カビの除去にはジェルタイプのカビ取り剤がおすすめです。

チューブ状の容器から絞り出して直接黒カビのひどい部分に塗りこみます。特に汚れが深く入り込んだ場所や角のジェルが入りにくい場所などには、付属のヘラを使ってしっかり塗りこみましょう。スプレータイプよりも長時間かけてカビの菌を除菌した後、しっかり洗い流せばピカピカになります！

年数がたってひどくなってしまったカビ汚れにも効果的な商品がありますので、業務用のカビ取りジェルも含めてご検討ください。

お風呂場のカビ掃除なんでできればしたくないものですよね。カビ掃除をしたくないのであれば、カビが生えないように予防する必要があります。カビ取り剤でしっかりきれいに掃除した後のお風呂場やまだカビの生えていないお風呂場には、先手を打ってカビが生えない環境を作ってしまいましょう。

そんな時に効果的なのが煙タイプの防かび剤です。お風呂場に煙を噴霧して放置するだけで、換気扇の裏に潜むカビの菌やバクテリアを分解し、カビの生えにくいクリーンな環境をつくります。カビ取り掃除から卒業するには、定期的な防かび剤の使用を検討しましょう！

お風呂場の天井など高い位置に張り付けて使うタイプのカビ取り剤なら、カビを予防して発生させないのでお風呂の掃除がとってもラクになります。高い位置であれば使用可能です。直接貼るのに抵抗がある場合は、ハンガーポールなどにひっかけて使えます。

この貼るタイプのカビ取り剤は一般的なカビ取りの仕組みとは異なり、目に見えない”バイオ”と呼ばれる微生物がカビや臭いの原因菌を分解する力を使ってカビの発生を抑えてくれるものなので、有害物質が発生せず、安全でおすすめです。

お風呂場の床や壁・浴槽だけでなく換気扇内部にまでバイオがはたらきかけてカビの発生を抑え、目に見えない菌も除去してくれるので日頃のお風呂掃除と合わせて使うと◎。

数多くあるカビの中でもひときわしつこいのがぽつぽつとあちこちに広がる黒カビです。一度消えたと思っても、気づかないうちに復活している煩わしい黒カビにイライラしている方も多いのでは？

黒カビはお風呂場のゴムパッキン・シリコンコーキング・タイル目地などの隙間に入り込んで菌糸の根を広げていくので、奥まった細かな隙間に入り込んだ菌ごと除去しなければぽつぽつと現れます。

そんな黒カビにおすすめなのはジェルタイプのカビ取り剤です。チューブに入ったタイプの直接塗りつけるジェルタイプのカビ取り剤なら、狭いパッキンやコーキングなどの隙間に浸透して奥の奥に入り込んだ黒カビの根をしっかり取り除きます。付属のヘラなどで角や細かな隙間に塗りこむとより一層効果的です。

赤カビは気づかない内に、お風呂場の壁の隅や洗い場の台の裏側などにうっすら広がっています。赤カビは”ロドトルラ”と呼ばれる酵母菌の一種で高温多湿な水回りに繁殖しやすいのが特徴です。

赤カビは黒カビのように菌糸の根を張って繁殖するわけではありません。そのため、掃除をするのも比較的簡単でさっと除去できますが、繁殖するスピードがはやくしっかり取りきれなければすぐに発生するので厄介です。

赤カビの除去にはスプレータイプのカビ取り剤をおすすめします。ひと吹きでしゅっと広い範囲に塗布できるので、広がりやすい赤カビ掃除にはとくにぴったりです。赤カビと一緒に黒カビの原因菌も除去し、黒カビの発生を防いでお風呂場をきれいに保ちましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系のカビ取り洗剤は、カビ取りや漂白効果がとっても強く頑固なカビや汚れを落としたい時におすすめなのですが、強力ゆえに取扱いには注意が必要です。

酸性タイプの洗剤をはじめとしたお酢などの酸性物質やアルコール、大量の他の塩素系洗剤や生ごみなどと混ざって有毒な塩素ガスが発生し危険を招く恐れがあるので、使用する際には取扱説明書をよく読みましょう。また、肌荒れ防止のためにゴム手袋をするのはもちろん、使用中は窓を開けたり、換気扇を回し続けたりして、常に換気を行ってください。

酸素系漂白剤は刺激が少なく、さまざまなタイプのカビに対処できるのが特徴です。通常のカビはもちろん、頑固な赤カビや黒カビにも強力で、お風呂以外にもフローリング壁紙にも使用できます。刺激の少なさと、効果の高さを両立したい方にオススメです。

市販のカビ取り剤もお風呂場のカビ取り掃除をするには手軽でおすすめなのですが、なかなか取りきれないしつこい黒カビなどの汚れには業務用のカビ取り剤を使ってみてはいかがですか。

お掃除のプロが使うカビ取り剤には便利なものがたくさんあります。しゅっとスプレーすると液体がジェル状にカビ汚れをつつむジェルスプレータイプのカビ取り剤や、市販されているカビ取り剤よりも効き目が強いカビ取りジェルなど、使い方の注意さえしっかり守れば意外と簡単に使えるアイテムがほとんどです。

お値段は市販のカビ取り剤にくらべると少々お高めですが、効果が分からない洗剤を何度も買い換えて試したり、カビのない爽やかな空間が手に入る快適さを考えれば購入する価値があります。頑固な黒カビなどのカビ汚れには最強の業務用カビ取り剤をぜひお試しください。

ここまででさまざまな洗剤を紹介してきましたが、やはりお肌の荒れや環境への悪影響が心配な方もいますよね。そんな方におすすめしたいのが、重曹やクエン酸を使った掃除方法です。

作り方は簡単で、スプレーボトルに重曹とクエン酸を混ぜたものを、汚れた部分に吹きつけ、布で軽く拭いてください。洗剤と比べれば効果は落ちますが、小さなお子様がいる方や環境への配慮したい方にはぜひともおすすめしたい方法です。

カビ取り剤は商品によって、容器の素材や形状が異なります。お風呂場の中で保管する場合には、プラスチック製の容器でひっかけて保管できるタイプだと便利です。缶など湿気に弱い容器に入っているカビ取り剤は、お風呂場の外で保管しましょう。

業務用のカビ取り剤は内容量が多く、容器のサイズが大きい場合もあります。大きいものを購入する際には、置く場所をイメージしてから購入するのがおすすめです。

カビ取り剤を誤った使い方をすると健康に害を及ぼすことがあります。下記にまとめるので、ぜひ参考にしてください。

• 目より高い位置で使用しない
• 指定場所以外に使用しない
• 換気しながら使用する
• 酸性の洗剤と一緒に使用しない
• 一度に大量に使用しない
• 使用する際は手袋・メガネ・マスクを着用する
• 必ず商品の説明書を読む

カビ取り剤の主成分は、次亜塩素酸塩（次亜塩素酸ナトリウム）です。化学反応により塩素ガスが発生する場合があるので、必ず換気しながら作業しましょう。またカビ取り剤が目に入ってしまうと最悪の場合失明することがかるため、目より高い位置で使用しないでください。

さらに、酸性の洗剤と一緒に使用すると人間に害を及ぼす塩素ガスが発生することも。これらの注意点をしっかり守って安全にカビ取り作業しましょう。

お風呂場などに発生するカビの中でも、特に落とし方が難しいのが黒カビです。このような非常に頑固な黒カビには、塩素系漂白パックをおすすめします。このタイプの漂白剤は塩素の力を利用し、なかなか落ちない汚れにも強力に力を発揮するため漂白可能です。ただし、使用中は常時マスクと手袋をして、換気を怠らないように注意してください。

カビはいちどできてしまうと非常に厄介なため、普段から発生しないように心がけるのが大切です。そのためには、お風呂の後には窓を開けて15分以上換気を行う、シャワーなどで壁が濡れた後はすぐに拭くなど効果的なカビ予防をしましょう。　

ここまでカビ取り剤を紹介してきましたが、お風呂掃除グッズには便利なアイテムがたくさんあります。お風呂掃除におすすめのグッズを、下記の記事でお伝えしているので気になる方はチェックしてみてください。スポンジやバスブラシの選び方も紹介しています。

使いやすいお風呂掃除グッズを揃えて、楽しく掃除しながらキレイな浴室を保ちましょう。

さまざまなカビ取り剤をご紹介しましたが、気になるカビ取り剤はありましたか？クリーニング業者に頼んでお風呂場をきれいにしてもらうのはもちろん確実ですが、どうしてもお金や時間かかってしまいます。小さな範囲なら、種類や用途を見極めて自分でカビ取り掃除に挑戦してみましょう。