ソイルの人気おすすめランキング10選｜水槽のメダカや金魚に！セラミックソイルも

ソイルとは、飼育魚（メダカや金魚など）や水草を育てる際に、水草の底に敷く丸い粒状に焼き固められた「土」です。主なソイルの働きは、水草や飼育魚が成長するのに必要な栄養分を供給してくれる・水質（PH値）を一定に保ってくれるなどです。

また、水槽にソイルを敷けば、濡れても泥にならない・水中に舞わない・水を綺麗にするバクテリアや微生物が繁殖しやすいのがメリットといえます。ですが、吸着型やセラミックソイルなど、種類がさまざまなのでどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、ソイルの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。また、この記事の最後には、ソイルの扱い方も紹介しますので、そちらも確認し、正しく使えるようにしましょう。

栄養系のソイルは、ソイル自体が栄養を含んで供給してくれるため、水草が成長しやすいメリットがあります。水草を育てたい人にはおすすめです。また、バクテリアが繁殖しやすく、水質が安定する優れものです。エビを飼うのに向いている製品もあります。

一方で、栄養が多いと苔も成長しやすい傾向にあります。また、アンモニアが発生しやすいため、その対処をしきれない初心者には不向きです。加えて、バクテリアが繁殖するので水槽が濁る可能性もあります。

水草の飼育にある程度慣れている人で、水流を調整する・水を換える・フィルター装置を目の細かいものにするといった対処ができるなら、栄養系のソイルがおすすめです。

セラミック系のソイルは、ソイルの粒が潰れなければずっと使えるのが嬉しい点です。

一般的に、ソイルには石砂利や砂と違って崩れやすいデメリットがあり、通常のソイルの場合1年前後で交換が必要になります。また、水槽の交換の際にソイルを崩してしまう恐れもあります。

ですが、セラミック系のソイルは崩れにくいため、交換の期間が長くコスパがいいのが特徴です。水草や飼育魚を育ててみたいけれどお金を掛けられない人にとっては、セラミックタイプは大変重宝します。

上述のように、吸着系のソイルには水質が安定しやすいメリットがあり、栄養系のソイルは栄養分が豊富であるメリットがあります。そして最近では、これら両方のメリットを備えたハイブリッド型のソイルもあります。

水草や飼育魚（メダカや金魚など）を初めて育てる初心者は、安定した水質で育てていきたいけれど、栄養もきちんと補給したいと思う方もいますよね。そういった場合には、このハイブリッド型ならいいとこ取りができます。

ただし、双方のデメリットも少なからず備わるため、その点を考慮した上で選ぶように注意しましょう。

調整剤タイプは、吸着タイプと同様に水質が安定しやすいのが特長です。ｐｈ値を保ち硬度の成分を引き下げてくれるので、熱帯淡水魚の飼育に適した弱酸性の環境を整えます。

吸着タイプと違う点は、水槽の立ち上げがしやすいなどです。立ち上げ時にはバクテリアを繁殖させるのが重要ですが、それを楽々とクリアし、水草や飼育魚がストレスなく生息できる環境を作ってくれます。

ノーマルタイプは、一般的な粒の大きさのソイルで価格は安めです。粒が大きいため、粒の間を水が通りやすいので通水性がよく、コケが生えにくいのが特長です。また、粒が大きいと水中を舞いにくいので、掃除のしやすさを重視したい方にはおすすめです。

加えて、底面フィルターとの相性もいいですね。底面をプロホースで掃除する時に、ノーマルタイプの粒の大きさならソイルが吸われにくいのもメリットです。粒が大きく水槽内で目立つので、大き目の水槽を使いたい方に向いています。

パウダータイプは、粒がパウダーのように細かいので水草が抜けにくいのが特長です。主に水草を育てたい方で、特に、根の細かい水草をキャッチしてほしい場合はパウダータイプを選びましょう。さらに、粒が崩れにくく長持ちするのもパウダータイプの嬉しい点です。

また、粒が小さいと水槽全体の中でソイルに目が行きにくく、見栄えがよくなります。特に、小さめの水槽を使いたい方には粒の小さなパウダータイプがいいです。なお、スーパーパウダーは、通常のパウダータイプより粒が細かく、メリットも大きめです。

ただ、パウダータイプは、ノーマルタイプと違って、粒の間を水が通りにくく通水性に欠けるため、コケは発生しやすいです。また、価格も高めです。パウダータイプを考えている方は、こうした長所と短所を十分に理解した上で選ぶようにしましょう。

以上のように、ノーマルタイプとパウダータイプにはそれぞれメリットとデメリットがあります。ですが、ノーマルタイプを水槽の下に入れその上にパウダータイプを入れる併用型のやり方もあります。

この方法なら、水草の根をキャッチしてくれますし、通気性も担保されるためコケも生えにくくなります。コケが生えるのを避けたいけれど、水草をメインで育てたい人には、併用型が一番いいと思います。

ソイルを選ぶ際には、ソイルのphにも注目してください。あなたが何を育てるかにより適したphは真逆になりますので、よく押さえておきましょう。

まず、水草を育てたい方には、中性～弱酸性が適しています。水草を中心に育てたい方なら、弱酸性を選んでおけば大方問題ありません。また、ビーシュリンプなどのエビを育てたい方も弱酸性で問題ありません。

実は、そもそも販売されている大半のソイルは弱酸性です。ですので、あなたが育てるのが水草にせよ飼育魚にせよ、基本的には弱酸性のソイルがおすすめです。

一方で、あなたが主に飼育したいのがグッピーなどの海水魚であれば、弱アルカリ性が好ましいです。弱アルカリ性に保ってくれるソイルを選んでおけば、あなたの飼う海水魚から喜ばれます。

逆に、海水魚でなければ弱酸性で問題ありませんので、あなたが飼いたい飼育魚の種類が、海水魚なのかそうでないのかをきちんと調べてからソイルを選ぶようにしましょう。

ソイルを選ぶ4つ目の観点は、ソイルの色です。ソイルは土ですが、泥色以外にもさまざまあります。色の種類は、黒・白・こげ茶・赤茶などです。

色が変わると分かりやすくなるのは、水槽の見た目になります。たとえば、茶色系のソイルは温かい印象になりますし、黒系はモダンで引き締まった印象になります。設置したい場所の雰囲気や部屋のインテリアなど、総合的に考えて色を選ぶといいですね。

そして、押さえておきたいのは、色によってソイルに含まれている栄養量が異なる点です。一般的には黒系のソイルの方が栄養分が多く、茶色系のソイルの方が栄養分が少ないと言われています。

ソイルを選ぶ際には、粒の硬さもポイントです。ソイルは、使っているうちにどうしても粒が崩れがちですが、粒が硬いソイルほど崩れにくくなります。そのため、長期間同じ粒の大きさを保てるので粒が硬いソイルほど通気性に優れていると言えます。

逆に、粒が柔らかく小さく崩れやすいソイルは、底面フィルターに吸い込まれやすいです。そのため、底面フィルターを使用したいなら粒の硬めのソイルの方が向いています。

プラチナソイルは、吸着タイプで人気のソイルです。立ち上げるだけで水槽の汚れや濁りを取り、水を綺麗にしてくれる程の吸着効果を発揮します。コケの発生も少なく価格もお手頃なので、初心者が選ぶにはおすすめのソイルです。

また、プラチナソイルは天然素材100％なので安心して使えます。加えて、ビーシュリンプを飼育する方の間でも人気が高いのも特徴です。

こちらは、栄養系の人気ソイルです。とても栄養分を多く含むため、水草がぐんぐん育ちます。

一方で、アンモニアを多く放出するため、毎日のように水替えする必要があり手間が掛かります。しかも、必要な手入れの種類も1つではありません。コケも繁殖しやすいため、しっかり手入れをする覚悟を持って選んでください。

ですので、あなたが飼いたい水草がそれほど多くの栄養分を必要とする種類なのかを調べ、必要があった場合にのみアマゾニアを選ぶのがおすすめです。

こちらは、商品名の通り、水草を育てるために必要なヨウリン酸、硫酸カリなどの栄養分を多く含んでいます。そのため、飼育するのに多くの栄養を必要とする、パールグラスやグロッソスティグマなどの水草を育てるのに向いています。

デメリットは、栄養素が多いため水が白濁しやすい点です。購入する際には、水替えの頻度やエアレーションなどの設備とセットで検討しましょう。

実は、ダイソーなどの100円ショップでもソイルは販売されています。種類も意外と多い上に、温度計などの飼育関連グッズも同じコーナーで100円で販売されているので、どうしても初期費用を抑えたいなら100均店に観に行くのもおすすめです。

ただし、ソイル1袋辺りの量が多くないので、水槽の大きさにもよりますが100円（税別）で必要量が揃うわけではありません。また、人気ブランドの製品が販売されているわけでもありません。粒の大きさがバラバラだったりもするので、値段相応と言えます。

通常のソイルのデメリットとして挙げられるのは、使用していくうちに崩れて泥化してしまう点があります。一方で、陶磁器性のセラミックソイルなら高温で焼成加工が施されているため、通常よりも丈夫で長持ちする利点があります。

また、セラミックソイルは水の中で形を保つため、洗って半永久的に繰り返し使えるのもメリットです。カラーバリエーションも豊富なので、見た目も華やかになりますね。デメリットとしては、ソイル自体に養分が含まれない点があります。

ソイルは、一度水槽の底に敷いたら、そのまま放っておいていいわけではありません。ここでは、ソイルの掃除や手入れのコツを紹介していきます。

水槽を立ち上げる際に特に大切なのは、十分に水質が安定してから生体（水草や飼育魚）を入れる点です。また、水質（ph値）が安定したかどうかは時間によって判断するのではなく、きちんと水質チェッカーを用いてph値を調べましょう。

さらに、せっかく水質が安定した後にもph値がずれては意味がないので、貝殻やサンゴなどを入れてphを変化させないように気を付けましょう。

ソイルには、餌の残りカス・飼育魚の糞・水草の破片など、さまざまなゴミが溜まりがちです。そこで、プロホースなどを使いソイルの間に入り込んだゴミを吸い出すのが大切です。プロホースを使わずに手などで洗うと、ソイルを傷つけすり減らしてしまいます。

ソイルは、優しく扱えば形が崩れず長持ちします。プロホースを使えば手を濡らさず、ソイルを傷つけずにゴミだけを短時間で効率よく取り出せるのでおすすめです。

ソイルの選び方やおすすめのソイルについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。飼育魚や水草も、あなたと同じで大切な生命を持っています。あなたも、快適な環境で毎日生活できたらとても幸せですよね。ぜひメダカや金魚、水草が喜ぶソイルを買ってあげましょう。