【歴史がテーマの名作家!】吉村昭のおすすめ小説人気ランキング10選

皆さんは主に歴小説をテーマにした名作家、吉村昭をご存知でしょうか。今回は、江戸時代から昭和中期に渡る日本の歴史をテーマにした小説を発表し、今日に至るまで数々の賞を受賞している名作家である彼の作品をランキング形式でご紹介します。

2022/06/26 更新

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吉村昭作品の人気ランキング10選

商品比較一覧表

商品画像
メーカー
新潮社
講談社
新潮社
文藝春秋
新潮社
新潮社
新潮社
講談社
新潮社
新潮社
商品名
冷たい夏、暑い夏
暁の旅人
戦艦武蔵 (新潮文庫)
関東大震災
高熱隧道 (新潮文庫)
天狗騒乱
漂流
新装版 赤い人 (講談社文庫)
破獄
星への旅 (新潮文庫)
説明
弟に発症した癌に余命を隠す兄
近代医学の第一人者
戦艦武蔵の建造から終焉まで
関東大震災とそこに住む人々
命がけのトンネル堀り
幕末の日本に怒る天狗
孤独な男の火山島からの脱出
北海道を開拓する囚人たち
脱獄犯と看視者
集団自殺を企てる少年たち
リンク
ページ数
304
352
320
347
272
656
528
320
448
400
文学賞
毎日芸術賞
なし
菊池寛賞
菊池寛賞
なし
大佛次郎賞
なし
なし
読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞
太宰治賞
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 ページ数 文学賞
1
新潮社
冷たい夏、暑い夏
514円
弟に発症した癌に余命を隠す兄
304
毎日芸術賞
2
講談社
暁の旅人
659円
近代医学の第一人者
352
なし
3
新潮社
戦艦武蔵 (新潮文庫)
594円
戦艦武蔵の建造から終焉まで
320
菊池寛賞
4
文藝春秋
関東大震災
648円
関東大震災とそこに住む人々
347
菊池寛賞
5
新潮社
高熱隧道 (新潮文庫)
562円
命がけのトンネル堀り
272
なし
6
新潮社
天狗騒乱
961円
幕末の日本に怒る天狗
656
大佛次郎賞
7
新潮社
漂流
810円
孤独な男の火山島からの脱出
528
なし
8
講談社
新装版 赤い人 (講談社文庫)
713円
北海道を開拓する囚人たち
320
なし
9
新潮社
破獄
724円
脱獄犯と看視者
448
読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞
10
新潮社
星への旅 (新潮文庫)
680円
集団自殺を企てる少年たち
400
太宰治賞
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新潮社

冷たい夏、暑い夏

弟に発症した癌に余命を隠す兄

働き盛りの弟に自覚症状なく発見された胸部の癌。主人公の「私」は、その癌が完治がほぼ不可能であり、手術後に一年以上生きながらえることができたためしがないことを知らされ、その事実を弟に隠し通すことにします。

 

実は主人公である「私」は筆者本人であり、弟は筆者がけ結核になった際に傍に寄り添っていてくれており、固い絆に結ばれていた仲でした。激痛に苦しみ人間としての矜持を失っていく弟を見届けるドキュメンタリ作品です。

 

毎日芸術賞を受賞したこの作品からは、吉村昭本人の生活や出来事の家庭が作家として冷静に書きだされており、筆者本人がどのような人間であるかをうかがうことができます。

ページ数
304
文学賞
毎日芸術賞
講談社

暁の旅人

近代医学の第一人者

舞台は幕末の外交の中心地となっている長崎。オランダの医官であるポンぺから実践的な西洋医学を学んだ松本良順が本作の主人公です。日本で初めて西洋医学を学んだ彼は、幕府の西洋医学所頭取を務めます。

 

その後も新撰組に屯所の改築、会津藩で戦でけがをした兵士の治療、そして榎本武揚の蝦夷遠征への随伴といった様々な仕事に携わることになります。維新と呼ばれる日本が大きく変化するこの時代をたくましく生きた医師の長編歴史小説です。

 

吉村昭作品の歴史小説の特徴として史実に限りなく忠実であるということが挙げられます。本作品においてもその特徴は生かされており、取材に基づいたリアリティのある描写が魅力的です。

ページ数
352
文学賞
なし
新潮社

戦艦武蔵 (新潮文庫)

戦艦武蔵の建造から終焉まで

戦時の日本における海軍の象徴である不沈戦艦「武蔵」。現代においても第二次世界大戦等の話題になると名が必ず挙がり、一般人でもほとんどが名前を聞いたことがあるこの戦艦をテーマにした歴史小説です。

 

膨大な人命と物資を浪費するこの戦艦には、戦時の人間のある意味長期的なエネルギーを注いだ戦争の本質や、人間の理不尽な愚行といった奇怪な要素を見出すことができます。第二次世界大戦中の日本において、一種の神話である「武蔵」の建造から終焉までを綿密な取材の元史実に忠実に綴った作品です。

 

当作品は文芸や映画など様々な文化分野で優れた業績をあげた個人や団体を表彰する賞である、菊池寛賞を受賞することになった作品の一つであり、当作品がいかに魅力的な作品であるかが分かります。

ページ数
320
文学賞
菊池寛賞
文藝春秋

関東大震災

関東大震災とそこに住む人々

タイトルにもある関東大震災は、大正12年9月1日の午前11時58分に起こりました。地震直後の家屋の倒壊と、横浜、東京を囲い込むように発生した大火災は膨大な数の死者を出すことになりました。そこに住む人々は混乱し、様々な噂が人々の心をむしばみ、社会事件を引き起こしました。

 

全十九章で構成されており、東京の家屋倒壊をはじめ、浅草区吉原公園の娼婦たちの死や“大津波"“富士山爆発"といった流言、朝鮮人の侵略、といった当時の人々の様子も克明に描写されています。

 

こちらの作品は菊池寛賞を受賞しており、優れた作品であると言えます。また、その内容は日本における未曽有の大災害を忠実に記録したものであることから、歴史的な資料としても重宝されており、日本史教育に用いられています。

ページ数
347
文学賞
菊池寛賞
新潮社

高熱隧道 (新潮文庫)

命がけのトンネル堀り

国家総動員法が制定された戦時の日本で、富山県黒部渓谷に発電所を建設することになります。この山は、掘り進めると熱湯の吹き出すという人を拒む山でしたが、発電所を作るための資材運搬用のトンネルを貫通させなければなりませんでした。

 

人の命があっけなく散っていく難工事に挑む人々を描いた歴史小説です。岩盤の温度は165度にも達し、大自然の猛威にも見舞われて、犠牲者は300人を超えました。犠牲者は300余名を数えた。そんな工事に挑む人々を描いた歴小説です。

 

綿密な取材と調査で当時の様子が忠実に再現されており、半閉鎖環境かつ自然災害が多発するという極限状況を肌で感じることができる作品です。

ページ数
272
文学賞
なし
新潮社

天狗騒乱

幕末の日本に怒る天狗

桜田門外の変から4年の幕末が舞台です。守旧派に藩政の政治権限のほとんどを奪われてしまった水戸の尊攘派が農民千数人を徴兵し、筑波山を拠点として「天狗勢」を立ち上げます。ところが、幕府軍の襲撃により本拠を失い、徳川慶喜を頼って京都に向かいます。

 

道中の障害を乗り越える彼らでしたが、徳川慶喜に見放されて悲劇が訪れます。歴史的な知識を得ることができるのはもちろんですが、筆者の圧倒的な取材力に基づいた時代に生きた人々のリアルな描写が印象的です。

 

本作品は大佛次郎賞と呼ばれる文学賞を受賞しています。日本散文作品として質が高い、人間精神への鋭い洞察、歴史・現代文明の批評としての意義が高い作品に与えらるもので、まさに吉村昭のスタイルを体現していると言えるでしょう。

ページ数
656
文学賞
大佛次郎賞
新潮社

漂流

孤独な男の火山島からの脱出

江戸時代、航海の途中に黒潮にさらわれてしまった船乗りたちが、絶海の火山島に漂着するところから物語が始まります。飲み水をはじめとした生活の手段が皆無の無人島で、仲間が次々と死んでいく中、土佐の船乗りである長平だけが生き残り、火山島からの脱出を計画します。

 

ひとりきりになった長平は念仏を唱えて毎日を過ごし、孤独に耐え続けます。夜には決まって死んだ仲間や故郷の人々の夢を見てしまい、より一層孤独が増してしまいます。

 

漂流してからの12年間を忠実に描いたボリュームのある一冊です。映画化もされたこの作品は、ノンフィクションでありながらもページをめくる手が止まらない好奇心をそそられること間違いなしです。

ページ数
528
文学賞
なし
講談社

新装版 赤い人 (講談社文庫)

北海道を開拓する囚人たち

明治十四年の日本、受刑者の象徴である赤い獄衣を着た囚人たちが石狩川上流へ押送されます。囚人たちは報酬一切なしの労働力とみなされており、彼らを利用して北海道の原野を開墾する国策が行われました。

 

昭和十二年に設立された東京の収容所はすでに定員を大幅に超えてしまったため、政府は新たな収容所を北海道に建設することにしました。それに伴う北海道の開拓として、囚人たちは自分が収監される施設を自ら作ることになったのです。

 

脱獄や暴動を経て囚人と看守の対立が客観的に淡々と描かれています。現在の日本では冬を楽しむ美しい観光地という位置づけですが、この作品を読むことで北海道が発展する過程の闇を知ることができます。

ページ数
320
文学賞
なし
新潮社

破獄

脱獄犯と看視者

昭和14年から22年までの8か月。青森刑務所、秋田刑務所、網走刑務所脱獄、札幌刑務所。これらすべての刑務所を脱獄した天性の脱獄者がいました。無期刑囚の佐久間清太郎は綿密に練られた計画と実行力を生かし、戦争の渦中にあった日本の刑務所を何度も脱獄します。

 

最終的に投獄された網走刑務所では年を重ねたこともあり脱獄に対しても生きることに対しても無気力でしたが、そこで出会った所長の温情に心を打たれて、模範囚として過ごします。

 

脱獄をテーマにした作品のためスリルを求めがちですが、本作では当時の社会機構や、組織、死者数、食糧事情、アメリカ軍との関係といった、政治的な事情にスポットが充てられています。

ページ数
448
文学賞
読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞
新潮社

星への旅 (新潮文庫)

集団自殺を企てる少年たち

倦怠と無力感から脱け出ようとする少年が集団自殺を企てる表題作の星への旅。十分に満ち足りているはずの毎日ですが、どうにも生きる希望が見いだせない、と感じたことのある方は多いのではないでしょうか。

 

表題作をはじめ、全6作からなる短編集です。生と死がテーマとなっており、いずれの作品も死に対しての感情がリアルに表現されており、筆者の特徴であるリアリティへの追求が生かされています。

 

昭和33年から42年にかけて書かれた作品を集めたもので、市販された作品としてはデビュー作であると言え、作家として活動し始めた初期の作品であるといえます。歴史小説家として名をはせる以前の本作は一読の価値ありです。

ページ数
400
文学賞
太宰治賞

吉村昭のおすすめ商品比較一覧表

商品画像
メーカー
新潮社
講談社
新潮社
文藝春秋
新潮社
新潮社
新潮社
講談社
新潮社
新潮社
商品名
冷たい夏、暑い夏
暁の旅人
戦艦武蔵 (新潮文庫)
関東大震災
高熱隧道 (新潮文庫)
天狗騒乱
漂流
新装版 赤い人 (講談社文庫)
破獄
星への旅 (新潮文庫)
説明
弟に発症した癌に余命を隠す兄
近代医学の第一人者
戦艦武蔵の建造から終焉まで
関東大震災とそこに住む人々
命がけのトンネル堀り
幕末の日本に怒る天狗
孤独な男の火山島からの脱出
北海道を開拓する囚人たち
脱獄犯と看視者
集団自殺を企てる少年たち
リンク
ページ数
304
352
320
347
272
656
528
320
448
400
文学賞
毎日芸術賞
なし
菊池寛賞
菊池寛賞
なし
大佛次郎賞
なし
なし
読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞
太宰治賞
画像 商品名 参考価格(※) 通販サイト 特徴 ページ数 文学賞
1
新潮社
冷たい夏、暑い夏
514円
弟に発症した癌に余命を隠す兄
304
毎日芸術賞
2
講談社
暁の旅人
659円
近代医学の第一人者
352
なし
3
新潮社
戦艦武蔵 (新潮文庫)
594円
戦艦武蔵の建造から終焉まで
320
菊池寛賞
4
文藝春秋
関東大震災
648円
関東大震災とそこに住む人々
347
菊池寛賞
5
新潮社
高熱隧道 (新潮文庫)
562円
命がけのトンネル堀り
272
なし
6
新潮社
天狗騒乱
961円
幕末の日本に怒る天狗
656
大佛次郎賞
7
新潮社
漂流
810円
孤独な男の火山島からの脱出
528
なし
8
講談社
新装版 赤い人 (講談社文庫)
713円
北海道を開拓する囚人たち
320
なし
9
新潮社
破獄
724円
脱獄犯と看視者
448
読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞
10
新潮社
星への旅 (新潮文庫)
680円
集団自殺を企てる少年たち
400
太宰治賞
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