おしゃれなラベルの日本酒おすすめ8選｜ラベルコレクションやかわいいものも

日本酒と聞くと、筆文字で大きく銘柄が書かれたラベルを思い浮かべるのではないでしょうか。実は近年、日本酒ラベルはシンプルで洗練されたデザインが増えています。

おしゃれなデザインの日本酒は、プレゼントやお部屋のインテリアにも最適です。また、特別な席や贈り物として持参する際は、デザインと同様、味や製造方法にも着目するのがおすすめです。

この記事では、おしゃれでかわいいラベルの日本酒を8本厳選してご紹介します。近年流行りの「ラベルコレクション」も要チェック。「日本酒のことは何も知らないからどう選んでいいか分からない」といった人に向け、日本酒の選び方や日本酒ラベルの歴史も合わせて徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

日本酒ラベルの表示項目には、さまざまな法律や取り決めがあります。ラベルに記載されているのは以下の項目です。

• 酒類の品目

• 原材料名

• 原料米

• アルコール分

• 精米歩合

• 日本酒度

• 酸度

• アミノ酸度

• 使用酵母

• 飲み頃温度

• 製造法

• 製造者名称、製造所在地
• 製造年月
• 内容量

その他、お酒が出来上がるまでの経緯や、作り手側からの熱いメッセージが込められていることも。ラベルは裏面にも蔵元の個性が表れているので、覗いてみると楽しいですよ。

日本酒ラベルの歴史は、明治初年に酒樽に貼られていたものが始まりと言われています。桜・牡丹・鶴亀といった浮世絵のような美しいデザインが特徴的です。

昭和に入ると、お多福・打ち出の小槌・鈴といった絵柄のフレームで銘柄の文字を囲むデザインが人気となりましたが、その後一時日本酒人気は衰退。昭和60年代～平成にかけては、若手が奮起して作り上げた品質のいい吟醸酒が世間で評判になりました。

ラベルも和紙のような白無地をベースに、銘柄と「吟醸」「大吟醸」といった特定名称酒の文字を並べてインパクトを与えるデザインに。シンプルなラベルが「格調高い」と評価を受け、現在まで主流となっています。

日本酒好きの中には、日本酒ラベルコレクターと呼ばれる人々がいるのをご存知でしょうか。日本酒のボトルに貼られたラベルを綺麗に剥がし、さまざまな方法で日本酒ラベルをコレクションしています。

ラミネート加工したラベルをファイリングしたり、額縁に入れて自宅や経営する飲食店に飾ったりと楽しみ方も多岐にわたっています。

純米酒は、醸造アルコールは使用しないためコクや旨味が力強く、米本来のふくよかな香りが楽しめます。どんな料理にも合い、リーズナブルで美味しいため日常的に飲むのにおすすめです。

＜純米酒に合う料理＞

• 白米に合うようなしっかりとした味付けの料理がおすすめ！
• 魚の煮付け・肉料理・バターやホワイトソースを使った料理との相性がいい
• 例：サバの味噌煮・唐揚げ・餃子・クリームシチューなど

本醸造酒は、純米酒に近い香りと風味を持ち、加えて純米酒よりも淡麗でまろやかな味わいが特徴的です。

＜本醸造酒に合う料理＞

• 香りが控えめで淡麗辛口で清涼感のある味わいが特徴
• どんな料理とも相性が良く、あっさりとした料理でもこってりした味付けの料理でも合わせて楽しめる
• 例：冷奴・カルパッチョ・おでん・焼き鳥・鍋物など

吟醸酒は、フレッシュな香りとすっきりとした淡麗な味わいが特徴で、のどごしは滑らか。純米酒や本醸造酒に比べると高品質で、価格も高めに設定されています。
特に「純米大吟醸」は日本酒の中でも最高ランクに位置付けられており、特別な席や贈答用に最適です。

＜吟醸酒・大吟醸酒に合う料理＞

• 香り豊かですっきりとした味わいの吟醸酒や大吟醸酒には、あっさりとした味付けの料理と相性がいい
• 例：白身魚のお刺身・魚の塩焼き・山菜の天ぷら・生春巻きなど

日本酒の甘口・辛口を決める目安となっているのが日本酒度です。日本酒度は、日本酒に含まれる酒の比重を表す数値のことをいいます。一般的に、日本酒度-1.4〜+1.4を基準として、それより日本酒度が小さくなるほど甘口、大きくなるほど辛口です。

ただし、甘口・辛口は日本酒度だけでなく、酸度・アミノ酸度・アルコール度数によっても感じ方が異なります。日本酒度の数値はあくまでひとつの目安として考えてください。

「日本酒にはあまり詳しくないから」と購入をためらってしまう人は、見た目から選んでみるのもおすすめです。

日本酒の味や香りにこだわるだけでなく、「ラベルやボトルのデザインが気に入ったから！」という、いわゆるパケ買いも日本酒を選ぶポイントのひとつです。中には日本酒ラベルのコレクターと呼ばれるようなファンもいるほど。

見た目がおしゃれな日本酒は男性・女性を問わず楽しめるので、お酒好きな方へのプレゼントにもおすすめです。近年はインテリアとしても活躍するスタイリッシュなデザインのものがたくさん登場しているので、ぜひ好みのボトルを探してみてください。

「日本酒ラベルデザイン大賞」というコンペティションをご存知ですか。こちらは昨年開催された日本酒のラベルデザインを募集するコンペティションです。

「地域を食べる、地域をアゲる、地域へ還す。」をコンセプトに、2022年12月に名古屋鉄道株式会社によってオープンした新しいお土産屋・名鉄商店。こちらで新たに販売する、「ポケットに入る日本酒」のラベルを、コンペティション形式で一般公募しました。

厳正な審査の結果、原田酒造合資会社の「衣が裏 若水」のラベルが大賞を受賞しました。大賞を受賞したデザインが気になる方は、ぜひ調べてみてください。

日本酒ラベルデザインの人気は、コンペティションだけにとどまりません。過去には、伊丹市立工芸センターで「日本酒で乾杯！デザイナー100人が創る日本酒ラベルデザイン展」と称し、日本酒ラベルデザインの大規模展覧会が開かれました。

「日本酒ラベルデザイン展」は伊丹市立工芸センターと総合デザイナー協会DASとのコラボレーションにより開催された、新進気鋭のデザイナーが日本酒のラベルを自由にデザインするという斬新なもの。

日本酒ラベルデザインの人気を考えると、今後またこのようなデザイン展が開かれる可能性も十分あります。日本酒のラベルは、もはやひとつの芸術ジャンルとして確立しつつあるのです。

おしゃれなラベルの日本酒は高級感があり、贈り物としても喜ばれます。洗練されたデザインのボトルであれば、飲み終えた後もインテリアとして楽しめるのもポイントです。特別な席や贈り物として持参する際は、デザインと同様、味や製造方法にも着目すると、さらに楽しみが増えます。この記事を参考に、おしゃれでおいしい日本酒を探してみてくださいね。