電子ピアノ用ペダルのおすすめ5選｜後付けできる！3本ペダルは必要？

おうち時間の増加により、新たな趣味としてピアノを始める方が増えています。また、お子さんの習い事の練習用に電子ピアノを購入された方も多いのではないでしょうか。

難易度の高い曲になると、指のテクニックに加えてペダルを使っての表現が増えます。もともとペダルが付いていない電子ピアノの場合は、別売りの後付けペダルが必要になります。しかし、ペダルにもメーカー・大きさ・役割など種類がさまざまあり、どれを選べばいいか迷ってしまいます。

そこで本記事では、現在お持ちの電子ピアノに後付けできる最適なペダルの選び方を紹介します。また、キーボード対応のものや、ダンバーペダル（サスティンペダル）なども含むおすすめの商品も紹介します。使いやすい後付けペダルを見つけてワンランク上の演奏を目指しましょう。

ペダルは、ピアノを演奏しているときに踏むと音色が変化します。鍵盤の音に加えて音に幅が出るため、楽曲の表現も豊かになります。また、子どもにとっては補助ペダルの付いた足台があると、演奏がしやすくなり、姿勢よく演奏する習慣が身に付きます。

ダンパーペダルは初級者から上級者まで最もよく使われるペダルで、サスティンペダルとも呼ばれ、ペダルの一番右に位置しています。ピアノの鍵盤を押さえながらこのダンパーペダルを踏むと、鍵盤から指を離しても音が鳴り続けます。

ピアノを弾きながらペダルを細かく踏んだり離したりして、音の余韻をつなげれば、メロディーがスムーズにつながり美しい演奏が可能となります。

ソステヌートペダルは1音だけを伸ばしたい時に使用します。ある1音を弾きソステヌートペダルを踏むと音が伸びますが、他の鍵盤を弾いても音は伸びません。

ダンパーペダルの場合は、ペダルを踏んでいる間に弾いた音はすべて伸びるため、不協和音になってしまいますが、このペダルの場合は大丈夫です。しかし、ソステヌートペダルはピアノ上級者でもあまり使用しません。

ソフトペダルは3本ある中で一番左のペダルで、音を小さく柔らかくするペダルです。曲を上手に表現するには音の強弱がとても重要です。このペダルで、指だけでは出せない繊細な音色を奏でられます。

グランドピアノやアップライトピアノは、弦をハンマーで叩いて音を鳴らしています。ペダルを踏んで弦を浮き上がらせたり位置をずらしたり、内部の構造を変化させています。音が伸びたり、小さくなったりと豊かな表現が可能になります。

電子ピアノのペダルは、実際のピアノのペダルの役割を模して作られており、弦やハンマーなどの楽器としての構造は違うものの、ペダルの役割は同じになるように設計されています。

まずペダルの感覚を掴みたい方には、ダンパーペダル（サスティンペダル）1本のモデルを購入するのがおすすめです。このペダルのみでも中級レベルまでの演奏であれば十分可能です。

ペダルがあるのとないのとでは大きく演奏が変わります。ペダルは1,500〜2,000円程度なので、購入をおすすめします。

演奏会やコンペティションに参加するのが目標の上級者は、ペダルが3本ついた本格的な3本ペダルを購入するのがベストです。実際のピアノと同じように、重みのあるペダルを使っての練習で、本番のイメージがつかみやすくなります。

家でしっかりと練習したい方、ポップスやクラシックなど幅広く弾きたい方、将来お子さんのために実際のピアノを購入したいと思っている方は、上級者向けのペダルを購入するのがおすすめです。

ハーフペダルとは、通常のペダル(ダンパーペダル)を踏みすぎてしまった際、響きを少し抑える役目を果たします。ペダルをうまく使いこなしたい上級者には必須機能なので、あらかじめハーフペダルが搭載されているモデルか、別売りのハーフペダルを購入しましょう、

YAMAHAのペダルは、実際のピアノと同様の踏み心地を再現しており、演奏時に滑りにくく重みのある設計になっています。

ダンパーペダルの踏み込み具合によって音の伸び具合が変化するハーフペダル機能付きで、細かなニュアンスを出しより豊かな表現で演奏できます。

ROLANDは他のメーカーに比べ、シンセサイザーや電子ドラムなど電子楽器に特化した販売を行っています。そのため、電子ピアノのペダルの品揃えも非常に豊富です。

お手頃な価格の初心者用ペダルから、さまざまなメーカーの電子ピアノに対応できる機能付きのペダルがあります。さらに、グランドピアノのような重みのある踏みごこちの高級モデルもあり、ラインナップが充実しています。

CASIOは電子辞書や時計など、幅広い分野の製品を開発しています。電子楽器やペダルにもその技術が応用されており、耐久性に優れています。

また、CASIOからはPriviaと呼ばれるスタイリッシュでコンパクトな電子ピアノが発売されています。人気のシリーズなのでお持ちの方も多いのではないでしょうか。メーカーが推奨している純正ペダルを購入するのがおすすめです。

あまり聞きなれないメーカーですが、電子楽器を専門としているメーカーです。中でもシンセサイザーの技術は世界的に評価されており、坂本龍一さんが使用しているため有名です。その技術は電子ピアノにも応用され、クリアな音色を響かせます。

低価格帯の商品も多く、コストパフォーマンスに優れています。ペダルの価格も他メーカーよりリーズナブルなものが多く、趣味として電子ピアノを購入する際にはおすすめのメーカーです。

後付けのペダルには、それぞれのメーカーによって「極性」が違います。この極性を理解せずに購入すると、ペダルを踏む、離す動作がそれぞれ逆に作動し、踏んでいないのに音が伸びるといった不具合が起きてしまいます。メーカー別では、YAMAHAとROLANDが同じ極性、CASIOとKORGはその逆の極性です。

極性を切り替える端子や機能もあるので、それぞれのメーカーの推奨品を確認し購入するのがベストです。また、電子ピアノのメーカーやモデルによって後付けできるかどうかは異なるので、購入前にしっかり確認しましょう。わからない場合は、メーカーに確認するのがおすすめです。

ペダルが効かない・壊れた場合は接続状態を確認し、それでも直らない場合は修理に出しましょう。まずはメーカー保証が使えないか確認するのが大切ですが、一般修理業者に依頼する場合は約1万円~3万円が相場です。ただし、業者により対応するメーカーも異なるため、あらかじめよく確認してください。

ペダルは、かかとを付けた状態で踏むと、身体の力が抜けて自然に踏めるようになります。さらに、足全体ではなく、親指の付け根で踏むようにするのがポイントです。また、ペダルは鍵盤を弾いた後に踏む習慣を付けるといいでしょう。

子どもの足が届かない場合は、補助ペダルがおすすめです。ピアノペダルの上に設置し、補助ペダルを踏めばピアノペダルと連動する仕組みになっています。ぜひ取り入れてみてください。

今回は電子ピアノに付属させるペダルについて紹介しました。表現力が必要となる楽曲はもちろん、たくさんのメロディーやリズムが入り混じった楽曲を演奏したいときには、ペダルが必須です。初心者レベルからレベルアップしたいときには、ペダルを購入して演奏を楽しみましょう。