テニスラケットおすすめ23選｜スイートスポットの広いものや初級・中級・上級まで

最近のテニス界では、メジャー大会などで大坂なおみ選手やジュニア選手など日本人プレーヤーの活躍が目立っています。それに伴い、エクササイズや部活動としてのテニスがさらに人気となっており、テニス人口も増加の一途をたどっています。

テニスは、プレーヤーの身体やスキルはもちろんですが、使用するラケットもプレーの上達に大いにかかわってきます。またメーカーの技術革新も進み、ミスをカバーしてくれるモデルが市場にたくさん出回っています。そのため、これからテニスを始める人には、どのメーカーのどんなラケットが自分に合っているのか選ぶ際に迷ってしまうほどです。

当記事では、最新硬式ラケットの特徴や選び方・初心者や中～上級者・ジュニア向けおすすめテニスラケットなどについて、ご紹介していきますので、今後ラケットを選ぶ際の参考としてください。

現在ラケット市場には、各メーカーからさまざまな種類のモデルが出回っており、サイズや重さ・形状などいろいろなスペックのラケットが展開されています。そこでまずはラケットの種類や選ぶ際のポイントなどについてご説明していきます。

最近、テニス愛好家の間やテニスラケットを選ぶ際によく「黄金スペックのラケット」といわれる言葉を耳にします。こう呼ばれるラケットとは、初心者から上級者まで誰にでも使いやすく幅広く使用できるモデルを指しており、総称して「黄金スペック」と呼ばれています。以下に特徴をまとめています。

• 重さ：300g
• 面の大きさ：100インチ
• フレーム厚：22～26mm前後
• バランスポイント（どこに重心があるか）：グリップエンドから320mm

ラケットのガットが張られた部分をフェースと呼び、大小いくつかの種類があります。ここではそれぞれのサイズの特徴などについてご説明していきます。

初心者のプレーヤーには、フェース面が広いラケットがおすすめです。フェース面が広いと、それだけスイートスポットも広くなるので、ヒットする時にスポットの中心から多少ずれても、パワーのあるナイスショットのボールが打ち返せます。

フェースサイズの、大体100平方インチ以上が目安となります。ただ、スイートスポットが広いと、それだけ弾道にバラツキが出てきてしまい、返すボールが狙ったスポットと多少ずれてしまうケースもあります。そのため慣れてきたら、ショットの正確性を狙ってスイートスポットの狭いラケットに徐々に変えていく方法もおすすめです。

テニスがある程度慣れてきた中級者には、フェース面が90平方インチ前後のサイズがおすすめです。初心者に比べしっかりとボールを打ち返せますが、左右に振られた時やボールが予測していないスポットに来た時に、思ったように打ち返せないプレーヤーに適したフェースとなっています。返球のブレも少なく、バランスが取れたラケットといえます。

スキルが伴った上級者には、打つのが難しいとされる狭いフェースのラケットが好まれます。フェースが狭いのでスイートスポットの面積も狭くスポットエリア内で打たないとしっかりとボールが飛ばないですが、確実にスポットで打てばコントロールがしやすく、狙った箇所にボールが返せる強みがあります。

ラケットの中には、サイズが120平方インチの広い面を持つラケットもあり、その分スイートスポットも広くてボールが打ちやすい特徴があります。またフェースが広いので、ボールがガットに触れる面積が広くなり、スピンをかけやすい利点があります。ボールに対して敏捷に動けず、ラケットを素早くスイングできないシニアーの方などに向いているといえます。

テニスのラケットを選ぶ際には、サイズの他に重量も重要なポイントになります。プレーヤーの体力やスキルによって適した重さも違ってきますので、それぞれに相応しい重さのラケットを選びましょう。

重量が軽いラケットは打つ時に腕への負担が少なく、スイングが楽になり、瞬発力を高めたいボレーをメインに打ちたいプレーヤーに向いています。重量が重いラケットは相手選手の力強いショットに負けないパワフルなボールを打ち返せるので、力強いストロークをしたいプレーヤーに適しています。

男性初心者のプレーヤーの場合は300g前後のラケット、初級クラスの女性の場合は280g前後がおすすめです。初心者でまだ自分のプレースタイルが分からないケースは280g～300gのラケットが適しており、どのようなボールにもオールラウンドで対応が可能で打ちやすくおすすめです。

初心者の男性でもある程度筋力がついているプレーヤーや、パワープレーを得意とする中・上級者には300g以上の重めのラケットがおすすめです。重量のあるラケットはパワーのあるボールが打ちやすく、相手のショットにも負けない返球ができるのが特徴です。さらにしっかりと振り抜ければ、パワーヒッターになり相手が打ちにくい重いボールが打てるようになります。

テニスラケットのガットが張られているフレーム部分の厚さも選ぶ場合の重要なポイントになります。厚みがあるフレームの方が固くなり反発力が強くなります。逆に薄いフレームは反発力は弱くなりますがコントロール性に優れ、スピンもかけやすくなります。

フレームの厚さが26mm以上あるラケットは「厚ラケ」と呼ばれ、フレーム部分が硬くなるのが特徴です。打つ時のパワーが強く、ボールに反発力が生まれるので、ボールが飛びやすくなります。

そのため、力の衰えたシニア世代や筋力に自信がないプレーヤーにおすすめです。ただし、フレームが厚いのでスイングする時に、振り抜きにくいケースもあります。

フレームの厚さが20mm以下のラケットは「薄ラケ」と呼ばれ、スイングした時に振り抜きやすくコントロール性にすぐれているのが特徴です。反発力はやや低く、重さのあるラケットが多い傾向にあります。

厚みのあるラケットに比較するとボールが飛びにくいため、パワーやスイングスピードがある中・上級者向けとなっています。テニスに慣れてきて、ワンランクアップを目指したい時には薄ラケがおすすめです。

フレームの厚さが約21～25mmラケットは「中厚」と呼ばれ、最も一般的な厚さとなっており、幅広いプレーヤに適しています。打つ時にパワーとコントロールのバランスがよく、扱いやすいのが魅力です。

中厚のラケットは市場に多くのモデルが出回っており、手頃な価格のモデルもたくさん販売されていてコスパもいいので、初心者の方はまず中厚を選び試してみてください。

ラケットのフェースに張るストリングにもいくつかの種類があり、ストリングが違うだけで全く違うラケットに感じるといわれています。それぞれの種類や特徴などについて以下の表にまとめましたので参考にしてください。

フェース面に張るストリング（ガット）の縦糸と横糸の本数をストリングパターンといいます。縦16本×横19本のストリングパターンが一般的で、ストリングの本数によってラケットの性能が異なってきます。縦・横糸それぞれの本数が少ないとボールのホールド性や反発力が強くなり、またスピンもかけやすくスウィートスポットも大きくなります。

逆にストリングの本数が多いとスウィートスポットは小さくなりますが、打球の感覚は強くなりなり、スイングスピードが早く確実にスウィートスポットでヒットできるプレーヤーに適しています。初・中級者におすすめは16x18や16x19のストリング数で、エキササイズとしてテニスをする場合などに向いています。

ボールを打った時の感覚は、ラケットの重心の位置によっても大きく変わってきます。一般的にグリップから320mmほどの位置にくる重心をオールマイティなイーブンバランスと呼び、幅広いプレーヤーに向いています。

グリップから310mm以下にある重心を「トップライト」と呼び、ボレーなど瞬発力を求められるケースに適しています。また330mm以上を「トップヘビー」と呼び、スウィートスポットから多少はずれてもパワフルなボールが打てる点が特徴です。

ラケットの長さは一般的に27インチがメインでしたが、現在は27.5インチや28インチの少し長めのラケットも販売されています。またジュニア用には25インチや26インチの短めのラケットもあります。

長めの27.5や28インチのラケットは、高い打点からサーブができ、またあと少しで届いたような遠いボールにもラケットが届きやすくなります。逆にフェース面が遠いので体の正面に飛んできたボールに反応しにくいケースもあります。どれが主流とはいえず、プレースタイルに合った長さを選びましょう。

グリップサイズは、持ち手部分の太さ（円周）として「1～4」の数字で表記されます。円周は約10.5～11.4cmで、数字が1上がるごとに、円周が約0.3cmずつ大きくなります。外国メーカーのラケットは、表記が異なる場合がありますので販売店の人に確認しましょう。

太いグリップは、インパクトゾーンを外しても手の中でラケットが回りにくく、固定しやすくなります。ただし、リストを使うサーブやスマッシュではヘッドが回りにくくなります。細目のグリップは手首が動かしやすく、柔らかく手首を使うスマッシュやパワーのあるサーブをしたいケースに向いています。

現在、テニスのラケット市場ではいくつかのメーカーが技術革新をベースにした独自開発により多くのシリーズやモデルを開発し提供しています。ここでは、その中のメインのラケットメーカーの特徴などをご紹介していきます。

「ヨネックス」のテニスラケットの特徴
・シリーズやモデル数が豊富で、プレイスタイルに合わせて選びやすい
・独自の卵型をしたフェースで、スイートスポットが縦に広い
・先端で打った時のショットに優れ、多くの選手に好まれています

フェースの卵型はアイソメトリック形状と呼ばれるヨネックス独自の形状で、マリア・シャラポアなど一流選手が好むほど魅力的な性能を持つ形状となっています。初心者から上級者まで使いやすいモデルが多く、特に女性プレーヤーに好まれるラッケットを多く提供しています。

「ウイルソン」は、100年以上の歴史を持つスポーツ用品の老舗で、テニス界では、メジャー大会を制した歴代のチャンピオン達を生んだブランドとなっています。

・ピート・サンプラスやフェデラーや錦織など男・女トッププロが愛用
・豊富なラインナップを揃えている
・各プレーヤーにフィットするラケットを探しやすい

ラケットのラインナップの豊富さが大きな特徴で、1つのシリーズの中でも、フェースサイズや重さ・ストリングパターンなどが異なるモデルを複数展開しています。そのため自分に合ったラケットを見つけやすいのが特徴です。

プリンスは、1976年には一般的なラケットよりも1.5倍大きなフェイスの「デカラケ」を他社に先駆けて開発をしたり、素材に先進的グラフィトを採用するなど、常に革新的なスペックのラケットを製品化してきたのが特徴です。

2000年代以降に開発されたO3(オースリー)シリーズは、フレームに大きな穴が設けられ空気抵抗が低減されたデザインで、ボールの食いつき感がよく、さらにスイートスポット・エリアの広いラケットです。プリンスは常に独自の画期的なアイデアを盛り込んだモデルを世に送り出しています。

マイクロジェルと呼ばれる弾力のある新素材をフレームに採用し、ボールが当たった時にフレーム全体がしなって衝撃を吸収します。

・スイートスポット
一般的なラケットは中央に円いスイートスポットがありますが、ヘッドは卵型のスイートスポットがあります。そのため、多少振り遅れてラケットの先端部で打ったり、振り急いで手前で打っても、比較的安定した打球が返せます。
・平らなグリップ
グリップが丸ではなく、平らなのでフォアハンドやバックハンドでの打球感や方向性がはっきりしています。
・フレーム
フレームが中空なので、軽量かつ高い反発性のあるラッケットを実現しています。

「バボラ」は、フランスのテニスブランドで、2000年代に入るとラファエル・ナダルが当社のラケットを使用して全仏優勝するなど、まさにトッププロに愛されるブランドへと成長しました。そして日本でも爆発的に売り上げを伸ばし、世界のテニスブランドの勢力図を大きく塗り替えるブランドとなりました。

3シリーズのシンプルな品揃えで、中でも「ピュアドライブ」は「黄金スペック」と呼ばれる元祖となった当メーカーの代表的なモデルです。セッティング次第でハードヒッターにもタッチ系テクニシャンのプレーにもフィットする不思議なラケットで、今後もテニス界の話題をさらうブランドとなりそうです。

テニスラケットには、さまざまなアクセサリーも販売されています。たとえば、エッジガードです。エッジガードはラケットを振ったときにフレームが地面に当たって擦れるのをガードするアイテムです。ガードしておけばラケットの劣化が防げます。

また、グリップテープはグリップ部分に巻くテープで、滑りにくく持ちやすくするためのアイテムです。アクセサリーを選ぶ際には同じメーカーやブランドをチョイスするとマッチしやすくなります。アクセサリーでテニスの快適性をさらにアップさせてください。

テニスのラケットはいくつかのメーカーからいろいろなシリーズのモデルが提供されています。その中で、自分のプレースタイルに合ったラケットを見つけるのが上達の大きなポイントにもなるので、是非スキルにあったラッケットを探し快適にプレイしましょう。