コールマン200Aランタンの歴史と点火方法をご紹介！

キャンプの必需品といえばランタンです。キャンプ好きの方の中にはヴィンテージランタンでもっとおしゃれなキャンプライフを送りたいと考える方もいると思います。そんな方にはコールマン200Aランタンがおすすめです。

コールマン200Aランタンは1951年に誕生して以来、長年愛され続けています。長い歴史を持つコールマン200Aランタンですが、実は製造年によってデザインやカラーリングが異なり、コレクター要素の高いアイテムです。懐かしさを感じるギアを欲しがる人は多いのではないでしょうか。

本記事ではコールマン200Aランタンの歴史を解説するので、ヴィンテージランタンを探している方はぜひチェックしてください。記事の後半では点火方法も解説しています。ぜひ最後まで読んで自分好みのコールマン200Aランタンを見つけてください。

1951年後半にはModel200にAモデルが登場しました。タンク部分がグリーンで塗装されているのが特徴です。タンクがブラス素材から鉄素材に変わっています。また、タンクの正面にはコールマンのロゴステッカーが貼られています。

1952年・1953年には28年に渡って愛されたTheRedモデルが登場しました。赤いトップと赤色で塗装されたタンクが特徴的で、1951年モデルとは印象が大きく変わります。フレームはModel200と同じ形でベンチレーターステイが短めに作られているのも特徴です。

1953〜1961年の間に製造されたモデルは非常に明るい赤で塗装されています。1955年モデルの中にはオレンジ系でカラーリングされたものもあり、製造年によってカラーリングが変化するのが特徴です。953年後半にはフレームやカラーから黒色の塗装が取り除かれました。

1961年・1962年に製造されたモデルはワインのようなバーガンディー色に変わり、落ち着いたデザインになりました。しかし、色・材質共に評判があまり良くなかったからか元の赤の塗装に戻っています。今となっては入手が難しい、貴重なモデルです。

1963年・1964年モデルは従来のモデルとは大きく異なり、ベンチレーターが低いものに変更されました。この変化はコールマンのModel 200Aの長い歴史の中でも最も大きな変化です。また、色は元の明るい赤に戻りました。

1965〜1970年のモデルは低いベンチレーターとModel200Aらしい赤色が採用されています。ロゴステッカーの枠線は濃い赤から白に変わりました。また、この時期のモデルは特許出願中を意味するPatentsPendingの文字が入っており、パテペンと呼ばれます。

1970〜1980年モデルになると、フレームの形が変化します。また、1974年後半以降はアルミのカラーに注意書きが記載されたり1975年はバルブホイールが黒に変わったりと、さまざまな変化を遂げました。

1980〜1984年モデルはトップもタンクも全てグリーンに変わりました。TheRedの時代が終わり、モデルナンバーは同じまま色の変更が加えられたのが特徴です。また、1984年にはModel284が登場し、Model200Aは長い歴史に幕を下ろしました。

1971〜1973年に製造されたモデルの中には濃いめの黄色で塗装されたものもあります。Gold Bond &StampCo.のために作られた特別仕様モデルで、ゴールドのような濃いめの黄色が特徴です。

コールマンの代表モデルであるUSA製の200Aとカナダ製の200では、バルブホイールの位置が異なります。どちらも1960年代に製造されたモデルですが、USA製とカナダ製ではデザインに違いがあるのが特徴です。

USA製は右側にバルブホイールがついていますが、カナダ製では左側についています。また、カーラーの刻印も異なるのがポイントです。USA製のモデルにはサンシャインロゴが入っている一方、カナダ製のモデルには200USEGENERATORと刻印されています。

バースデーランタンとは生まれた年月に製造されたランタンを家族や子供にプレゼントするもので、アウトドア愛好家には広く知られています。コールマンのランタンは製造年だけでなく、製造月まで刻印されているため、誕生日プレゼントとしておすすめです。

バースデーランタンは200Aモデルから探すのが基本です。ただし、200Aモデルは1984年までの製造なので、1985年以降に生まれた人に贈るときは別のモデルから探してみてください。

コールマン200Aランタンの正しい点火方法を知らないと火事や火だるまになる恐れもあります。また、200Aランタンのようなヴィンテージランタンは長い時間を経て癖がついているため、燃料バブルの回し方を調整しながら覚えなければなりません。下記の手順で点火させてください。

1. 充分にポンピングを行う
2. ランタンのハンドル・ベンチレーター・グローブを取り外す
3. L字型レバーを数回回し、下向きにする
4. 燃料バルブをゆっくり回しながら音を聞く
5. 燃料バルブの音がジュジュジュと燃料の音がしたら、バルブを閉じる
6. 再度ポンピングし、L字レバーを数回回して下向きにする
7. ライターをマントルにtか付け、燃料の音がするまで燃料バルブを回す
8. 火が付いたら燃料バルブを回すのをやめてポンピングする
9. ジェネレーターが温まってきたら燃料バルブを最大まで回す

ランタンを使い慣れている方の中には、グローブやバルブアッシーなどのパーツのみ購入してカスタマイズする方もいます。ランタンのグローブがガラス製の場合、落として割れる危険性もあるので事前に割れにくい素材のグローブに変えておくと安心です。

コールマンのオンラインショップやヴィンテージランタン専門店などではパーツのみ購入できるため、ランタンをカスタマイズしたい方はぜひチェックしてください。購入するときは手持ちのモデルに対応可能か確認しましょう。

コールマンのランタンのモデルには200Aと200Bがあります。200Bは200Aの復刻版として、現代版風にリメイクされたモデルです。200Bの見た目は200Aに寄せられていますが、内部構造は大きく異なります。

200Aはクリーニングディップと燃料バルブが分離されている一方、200Bでは一体化しているのが大きな違いです。また、200Bは火力調整ができます。さらに、200Aはフレームでホヤを支えますが、200Bはベンチレーターで挟み込むため安定しやすいです。

今回の記事では70年以上愛されているコールマン200Aランタンの歴史と点火方法について解説しました。コールマン200Aランタンは製造年によってデザインが異なるため、さまざまなモデルを比較しながら自分の好きなモデルを見つけてください。