日本酒「飛露喜」のおすすめ13選｜まずいって本当？定価で買えるのはどこ？

飛露喜は、無濾過生原酒で2000年代の日本酒ブームの一翼を担った非常に人気のある銘柄です。味はフレッシュで透明感のある蔵から出したままの日本酒の味が楽しめ、それでいて濃厚でパンチがあるお酒です。

大変人気ですが、品質を保つために量産はしていないので需要量より供給量が少なく品薄になるお酒でもあります。本当にそんなに美味しいの？という疑問も多く、種類が多すぎてどう選べばいいかわからないとの声も聞かれます。

そこで、今回は飛露喜を飲んだ経験のある人の口コミや評判を紹介しながら、飛露喜の魅力や特徴を紹介していきます。数ある飛露喜の銘柄の中からおすすめも紹介します。購入を考えている方は是非参考にしてみてください。

飛露喜は福島県会津板下町にある廣木酒蔵で醸造されています。廣木酒蔵は創業当時から「泉川」などのお酒を製造し、濃密でありながら透明感と存在感のあるお酒を造る酒蔵です。そんな廣木酒蔵が1999年に生み出したのが飛露喜です。

一時は廃業の危機もありましたが、9代目の「白ワインのようなお酒を造りたい」との思いから新しい生酒を作りあげました。

2000年代以前まで、日本酒業界は淡麗辛口を推す傾向にあり、濃厚でパンチのある日本酒はほとんど造られていませんでした。9代目当主が求めた「白ワインのような日本酒」がその常識を打ち砕り、1999年に飛露喜が誕生し、2000年代日本酒ブームの火付け役の一つになったのです。

飛露喜の香りは、リンゴやマスカットなどのフルーティーな香りが上品に感じられます。味はフレッシュな甘みと、濃厚な旨みを感じるお酒です。しかし、アルコール度数が高めで東北のお酒らしいキレが備わっており、スッキリしているのに濃厚な、奥深い味わいが特徴です。

無濾過生原酒とは、ろ過・加熱処理・加水調整を行わないで流通する日本酒です。飛露喜のほとんどはこの無濾過生原酒で、日本酒本来の味を前面に出した銘柄なのです。無濾過生原酒はアルコール度数が高くフレッシュなるのが特徴で、ピュアで透明感のある味わいが楽しめます。

飛露喜は全国区で有名なお酒となっていますが、酒米は地元産のものを積極的に使用しています。会津の風味を日本酒からも感じてもらいたい思いからです。

飛露喜が売れるようになってからも、量産を急がず徹底した品質管理の下で生産する真摯な姿も人気の秘密です。地元で愛されていた泉川も今まで通り生産されています。

飛露喜は無濾過生原酒なので、みずみずしく飲み口がさっぱりとしているのも特徴です。日本酒のさっぱりさは食事と合わせる日本酒として最適です。

飛露喜は特に和食に良く合いますが、フルーティーな香りもあるので、フレンチや洋食にも合います。日本酒なのにワインのような味わい深さがあるので、和食・洋食問わずどんな食事にも合うのが嬉しいです。

飛露喜の始まりとも言える1本で外せない銘柄です。マスカットを思わせるような心地いい香りと、まろやかな甘みが楽しめます。クリアな喉ごしですが存在感のある味わいです。

アルコール度数が高い無濾過生原酒ですが、味のバランスがいいので飲みやすく、日本酒初心者の方にもおすすめです。

飛露喜の純米大吟醸は、ライチやマスカットのような華やかで上品で強めな吟醸香と、キリッとした酸味がお米の甘みや旨みを引き立て、余韻の続く日本酒です。

基本に忠実な飛露喜の中でも最高クラスの上品な日本酒で、個性は強くなくバランスのいい銘柄です。特別な食事と合わせるのもおすすめです。

無濾過生原酒と比べると穏やかで、角が取れた味わいなのが特別純米です。味わいや香りよりもドライさが際立っており、より食事と合わせやすい銘柄です。天ぷらなどの油の多い食事もスッキリとさせる特徴があります。

飛露喜の中でも通年販売されており、年間を通して安定した酒質を実現しました。比較的購入しやすい1本でもあります。

飛露喜はバランスのいいお酒が多いですが、特にバランス力があるのが純米吟醸黒ラベルです。食中酒として和食全般に良く合い、非常に人気のある銘柄でもあります。

ふくよかな米の旨みがあり、温度が高まっていくと味が変化していく過程も楽しめます。冷酒だと甘みが強く、常温になるにつれて旨みが濃くなっていきます。食中酒としてだけでなく単酒としても楽しめる逸品です。

愛山とは酒米のダイヤモンドとも呼ばれる最高級品種です。この愛山を50％まで精米して造っているので、飛露喜の中でもお米の旨みが強く口の中に広がります。

飛露喜の中でも最高ランクの超限定商品は毎年3月から発売されますが、なかなか手に入らない貴重な日本酒です。

飛露喜を実際に飲んだ人はどのような評価をしているのでしょうか？いい口コミと悪い口コミを紹介していきます。

基本的に飛露喜はいい口コミの多い日本酒でした。味の深みや旨み・酸味などのバランスが良く、日本酒が好きな人は飲み飽きず、日本酒が苦手な方でもすんなり飲めるような日本酒です。

悪い口コミは、冷蔵のはずが常温配達されたものが多かったです。信頼のある酒屋が管理しているネットショップで購入するのがおすすめです。

実店舗で購入したい方は正規販売店や廣木酒蔵本店でも購入できます。正規販売店は本店から直に仕入れているので定価で購入ができます。販売店が近くにない方でも、中にはネット販売をしている場合もあります。

廣木酒蔵本店は、試飲などはありませんが日本酒の購入は可能です。地元優先に卸されている泉川シリーズもあり、広く出回らないお酒との出会いもあって楽しいです。

現在の購入方法で最もポピュラーなのはインターネット販売です。大手通販サイトで取り扱われていますが定価ではないプレミア価格がついている場合があります。

日本酒を専門に扱う、品質管理が行き届いた専門ショップを選ぶのがおすすめです。飛露喜は入手困難な銘柄なので、こまめに入荷をチェックしましょう。

購入した飛露喜は、冷蔵保管が基本です。蔵から出したままの無濾過生原酒の味をキープするためには酵母の働きがストップする-5度が適温とされています。

飲むときも無濾過生原酒シリーズは冷酒で飲むのがおすすめでフレッシュさを楽しみましょう。常温だとふくよかな味わいが楽しめます。熱燗だと味わいのバランスが崩れてしまうのでおすすめできません。

飛露喜は食中酒として人気の日本酒です。華やかさや甘み・旨み・酸味などのバランスが取れたお酒なので食事のおいしさをより引き立たせてくれます。

特に和食との相性が良く、素材の味や出汁の旨みが特徴の料理と合います。スッキリ系の飛露喜は揚げ物との相性も良く、油を流してくれます。ワインのような濃厚さもあるのでイタリアンやフレンチとも相性抜群です。

飛露喜は、通年商品以外に季節に合わせた限定品を製造・販売しています。春から夏は生詰めタイプのフレッシュなお酒で、12月上旬は新酒であり、うっすらとにごったかすみざけが販売されます。

その他にも鑑評会に出品した規格の出品吟醸や、愛山・雄町・山田錦など酒米にこだわった純米吟醸が不定期で登場します。手に入れにくい銘柄を楽しむのも飛露喜の楽しみ方です。

甘口でも辛口でもない万人に受けるお酒飛露喜は、お料理と合わせて飲むのがおすすめの食中酒です。無濾過生原酒は、アルコール度数の高いお酒ですが蔵から出したお酒そのものがダイレクトに味わえるお酒です。手に入りにくい希少なお酒ではありますが、入荷状況をチェックしておいしい食事と共に楽しんでみましょう。