初心者にやさしいユーティリティーおすすめ10選｜マーク金井ブランドや番手解説も

ユーティリティは打ちやすさとコントロールのしやすさが特徴的なタイプのゴルフクラブで、アマチュアゴルファーだけでなくプロからも選ばれています。そんなユーティリティの中から自分に合う商品を選ぶのは難しいですよね。

初心者にとっては、ユーティリティはどんな場面で使うクラブなのか・どう使えばいいのか始めはわかりにくいかもしれません。とにかくやさしいものであり、打ちやすいものが初心者には必要です。最初のうちは中古で安いものでもいいかもしれません。

この記事では初心者ゴルファーのためのユーティリティの選び方について、ユーティリティの特性を踏まえながら解説します。また、ユーティリティのおすすめメーカーや基本的な打ち方についても紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

ユーティリティ(UT)はゴルフクラブの種類の中で、フェアウェイウッド(FW)とアイアンの中間にあたる飛距離性能をもつクラブです。ロングアイアンの飛距離をやさしく出せる使い勝手の良さで人気を集めています。

ユーティリティの中でも数字の小さい番手の方が飛距離を出せ、一般的に4番や5番が多く使われています。

ユーティリティは140～170ヤードの飛距離を出したいときに多く使われます。パー4(ミドルホール)の2打目やパー3(ショートホール)のティーショットが使いやすい場面と言えます。

そのほかにも、ロングホールの2打目以降にロングアイアンやショートウッドの代わりに使ったり、ミドルホールのティーショットで真っすぐに打ちたかったりする場面にも有効な選択です。

アイアンに近い形状のアイアン型ユーティリティは、スピンが利きやすく強い弾道が魅力的なタイプです。ロングアイアンよりもボールが上がりやすく、アイアンよりもヘッドが大きくスイートエリアも広いので打ちやすくできています。

ダフリのリスクも抑えられ、160～200ヤードを安定的に打ちたい人におすすめです。

ウッド寄りに作られたユーティリティは、ミスヒットを抑えられるのが大きなメリットです。ヘッドが大きくシャフトは短いため、重心の深さとしなりによって飛距離が出しやすくなっています。

ダウンブロー向けのアイアン型に比べ、ウッド型はレベルブローで打つのに適しているため払い打ちが得意な人におすすめです。

上の表は、ユーティリティの番手による男女の平均飛距離の目安をまとめています。後述するロフト角(※メーカーにより異なる)によっても左右されますが、参考程度に把握しておきましょう。

クラブを垂直に構え、ボールのフェース部分と垂直線の間の角度をロフト角と言います。このロフト角が大きい(深い)と打球が高く上がりやすくなり、ロフト角が小さい(浅い)と強い打球を打ちやすくなります。

ロフト角は同じ番手でもメーカーによって違いがあるため、一つ一つの製品をチェックする必要があります。

上の表ではユーティリティのロフト角と飛距離の目安をまとめ、同じ飛距離に相当するウッドまたはアイアンの番手を記載しています。ロフト角による違いとして参考にしてください。

実際にユーティリティを選ぶ際には、お手持ちのウッドやアイアンに合わせて選ぶのをおすすめします。たとえばウッドとアイアンの中間のクラブを選ぶ場合は、一番短いウッドと一番長いアイアンのロフト角の中間のロフト角のユーティリティを選ぶようにします。

ロングアイアンの代わりとして使う場合は、代わりとなるアイアンの2～3度浅いロフト角のユーティリティを選ぶのがおすすめです。

カーボン素材の魅力は軽量性で、しなりもいいため飛距離を出したり高さを出したりしたいときに向いています。短いウッドの代わりにユーティリティを使いたい場合や、カーボンシャフトのアイアンを使っている人におすすめです。

ただし扱いには慣れが必要で、200ヤード前後のグリーンオンを狙うような上級者向けの素材と言えます。

スチールシャフトは重量があるため安定感があり、スイングがブレにくいのが魅力です。カーボンシャフトよりも扱いやすくさまざまな場面で活用でき、ライン出しのショットや深めのラフにも対応します。

アイアンの延長でユーティリティを使う際におすすめですが、重さ・硬さがあるのでヘッドスピードの速い人が操作性の良さを求める場合にもおすすめできます。

ゴルフクラブを揃えるときは、基本的に番手は小さくなるほど重くなるように選びます。重さのバランスをとって揃えれば、打ち分けをする際に振り心地に違和感がありません。

ユーティリティを選ぶ際には、一番短いフェアウェイウッドよりも重く、一番長いアイアンよりも軽いものを選ぶのがおすすめです。

シャフトの中心の線からフェースとソールの間の線までの距離の値を、フェースプログレッション値(FT値)と言います。FT値が大きいほど払い打ちでボールが上がりやすく、FT値が小さいほどダウンブローでスピンが利きやすくなります。

場面に応じてどんな打球にしたいかをイメージしながら、FT値をチェックするようにしましょう。

女性は男性よりも打球が上がりにくい傾向があります。そのため、楽に打球を上げるユーティリティーを選ぶならウッド型がおすすめです。

レディースのユーティリティはロフト角が大きめですが、フェアウェイウッドとアイアンの中間のロフト角を選ぶ点は男性と同様です。クラブの総重量の軽さを意識すると、振りやすく打球も上げやすくなります。

タイガー・ウッズを始めとするプロ選手と契約する「テーラーメイド」のユーティリティは、困難なシーンに活躍する点で「レスキュー」とも呼ばれています。

パワーのない人でも扱いやすいモデルや、距離を稼ぎたい人向けのモデルなど、各モデルの用途が明確なため選びやすい点も魅力です。ライな状況からでも楽に飛ばしたい人におすすめできます。

アメリカのゴルフクラブメーカー「ピン」は、画期的なクラブを続々と登場させて世界的に人気を集めています。ユーティリティーにおいては、革新的なブレなさを目指した「G425」を始めとしたミスに強いモデルが魅力です。

ロフトラインナップも17度の「＃2」から34度の「＃7」まで豊富なので、アイアンが苦手な人にもおすすめできます。

アメリカのゴルフブランド「キャロウェイ」は、ゴルフを楽しくする考えをもとに、初心者にもやさしいクラブを作り続けています。ユーティリティにおいては全般的に初速性能・飛距離性能に優れたモデルが多く、ゴルフの楽しさを感じやすいのが魅力です。番手ごとに求められるニーズを満たしたフェースのために、AI解析技術を採用しているので、球筋の理想を叶えたい人におすすめです。

ダンロップのブランド「ゼクシオ」は、軽量で打感のいいゴルフクラブでトップクラスの人気を誇ります。ユーティリティはミスショットをしても、それなりに飛距離や方向が期待できるオートマチックなモデルが揃っており、気持ちよくゴルフをしたいアベレージゴルファーにおすすめです。近年は体力がある人向けのモデルも登場しています。

「アナライズ」はゴルフクラブアナリストとして活躍するマーク金井が設立したブランドです。使う人の体に馴染んで長く愛用しやすいゴルフクラブで評判を集めています。

スコアメイクのために開発された「マジックマリガンユーティリティ」は、構えやすく方向性を定めやすいのが魅力です。ウェッジのようなバンスソールはレベルブローでは低スピン・高弾道、ダウンブローでは伸びが良くスピンがしっかり利きます。

タイトリストは上級者向けのラインナップが豊富なブランドです。上級者向けですが、初心者が使っても安定したショットが打てるモデルもあるので、初心者でも購入可能です。スイングや打点が安定してきた人であれば、さらに使いやすくなります。

プロからの信頼も厚いアイテムが多いブランドなので、ぜひ使用してみてください。

ユーティリティを使うときはスクエアスタンスが推奨されます。スタンス幅はやや広め程度の7番アイアンだと、初心者は安定しやすいです。両足に均等に体重をかけるようにしましょう。

ボールの位置は、ウッド型であれば両足の中央より左足に寄せるのがおすすめです。アイアン型なら右足に寄せても問題ありません。

スイングは大きく振らずにコンパクトに打つ方が打球が自然に上がり、真っすぐ飛びやすくなります。打ち方は基本的には低重心の良さが生かせるレベルブローがおすすめですが、状況次第ではダウンブローで打つのが有効なケースもあります。

しかしアッパーブローは飛距離が落ちてしまうため、ユーティリティではあまり推奨できません。

まずは中古のユーティリティを選ぶメリットを以下に列挙します。

• 新品の相場が4～6万に対して、中古なら1万円以下の価格のものも有
• 訳アリ品だけでなく、新品同様で状態のいいものも見つかりやすい
• ショップによって買取保証があり、期間内なら高額で買い戻しできる

一方でデメリットは、スペックを細かくチェックして判断する必要があるため、初心者には選ぶのが難しい点です。

初めての人が中古ユーティリティを選ぶときに最低限チェックしておきたい項目を以下に列挙します。経験者に相談できる場合は、アドバイスを有効活用しましょう。

• ウッド型かアイアン型か
• ウッドとアイアンの間を埋めるロフト角
• FT値と好みのヘッド形状で選ぶ
• より安さを狙うなら新モデル発表時と発売後のタイミングがベスト

基本的なポイントは新品を選ぶときと同じですが、よりお得に購入したい人は購入のタイミングを意識するのがおすすめです。

ユーティリティを使うようになってよりゴルフが楽しくなったと感じる人もいる一方で、選び方を間違えるとユーティリティ自体が難しく感じてしまうケースもあります。自分に合うユーティリティを見つけて「つかまる・飛ぶ・上がる」楽しさを感じてください。